「マルティンス家族」『教義と聖約物語』
「マルティンス家族」『教義と聖約物語』
1972年4月-1978年11月
マルティンス家族
主の祝福を待つ
エルベシオ・マルティンスは,ブラジルのリオデジャネイロでの仕事から車で家に帰る途中でした。道路は車でいっぱいで,まったく前に進めません。エルベシオは人生について考えていました。自分には良い仕事があり,つまのルダと二人の子供,マルカスとマリサを愛しています。それでも,何かが足りないと感じていました。
『聖徒たち』第4かん,217-230
エルベシオは車からおりていのり始めました。「わが神よ。あなたがどこかにおられることはぞんじています。でも,それがどこなのか分かりません。」自分たち家族は何かをさがし求めていること,助けを必要としていることを天のお父様に伝えました。車にもどったエルベシオは,家に帰りました。
『聖徒たち』第4かん,217-218
その後,主はアメリカから宣教師を送られ,宣教師たちはマルティンス家族を訪問しました。エルベシオは,宣教師が家に平安な気持ちを運んでくれたことに気づきました。当時のアメリカでは,はだの黒い人々が大切にあつかわれないことがよくありました。エルベシオは,「あなたがたの宗教は黒人をどのようにあつかっていますか」とたずねました。
『聖徒たち』第4かん,218-219
宣教師は,神のすべての子供たちがバプテスマを受けることができると説明しました。ところが当時,アフリカ出身の先祖を持つ黒人は神権を持てず,神殿の祝福もほとんど受けることができませんでした。エルベシオとルダはほかにもたくさん質問しましたが,宣教師は一生懸命答えてくれました。
『聖徒たち』第4かん,219
何年もの間,預言者たちは神権と神殿の祝福がすべての人にさずけられるときを知るためにいのってきました。
『聖徒たち』第4かん,66-67
エルベシオとルダは教会に行ってみることにしました。教会の聖徒たちは,愛にあふれて親切でした。マルティンス家族は,教会で学ぶことが好きでした。
『聖徒たち』第4かん,219
ある日の教会からの帰り道,マルカスが,自分たち家族は前よりも幸せに見えると言いました。「ぼくはどうしてか知っているよ。イエス・キリストの福音さ。」家族はみんな,マルカスの言っていることはほんとうだと分かっており,バプテスマとかくにんを受ける決意をしました。
『聖徒たち』第4かん,219-220
数年後,ブラジルの聖徒たちは神殿を建てるのにいそがしくしていました。マルティンス家族はよろこびましたが,悲しくもありました。ほうけんされた後,自分たちは神殿に入ることができません。エルベシオはルダに,「心配はいらない」と言いました。「主はすべてをごぞんじなのだから。」
『聖徒たち』第4かん,275-276
ずっと忠実でいるのは簡単なことではありません。人々はマルティンス家族を笑い者にしました。友達でさえ,なぜかれらが教会にとどまっているのか理解できませんでしたが,エルベシオと家族は,これがイエス・キリストの教会であることを知っていました。
『聖徒たち』第4かん,237-239
ある日,エルベシオが仕事から帰ってくると,ルダが言いました。「知らせがあるの,すばらしい知らせが!」たくさんの断食といのりの後,預言者であるスペンサー・W・キンボール大管長はけいじを受けました。神様は大管長に,はだの色に関係なく,だれもが神権と神殿のすべての祝福を受けることができると伝えられたのです。
公式の宣言二;『聖徒たち』第4かん,300-301
マルティンス家族や多くの人たちは長い間待ちましたが,それももう終わりです!エルベシオとマルカスは神権を受けました。エルベシオとルダと子供たちは,神殿で家族として結び固められました。これで,福音のすべての祝福を受けられるようになったのです。
『聖徒たち』第4かん,300-302