聖文の物語
ジャクソン家族


「ジャクソン家族」『教義と聖約物語』

「ジャクソン家族」『教義と聖約物語』

1856年5月-11月

4:1

ジャクソン家族

信仰の旅と救助

イギリスのリバプールで船に乗りこむジャクソン家族。

聖徒の最初の一団がソルトレーク盆地に向かった後,さらに何千人もの聖徒たちが旅立ちました。かれらは主の助けを受けながら,長い道のりを旅しました。旅をした人たちの中に,ジャクソン家族がいます。かれらはイギリスの家を出て,聖徒たちがシオンをきずくのを助けたいとはり切っていました。

教義と聖約136:1-11『聖徒たち』第2かん,209

船で旅するジャクソン家族。

ジャクソン家族は船で海をわたりました。それからソルトレーク盆地へは,途中まで列車に乗って移動しました。残りの道のりは歩かなければなりません。

『聖徒たち』第2かん,209-210

手車に荷物を積みこむジャクソン家族。

かれらは食べ物や服,そのほか持っていきたいものを運ぶために,小さな手車を作りました。たくさんの聖徒が,この方法で無事に盆地までたどり着いたのです。

『聖徒たち』第2かん,210-212

手車で西部へ旅をするジャクソン家族。

エリザベス・ジャクソンとアーロン・ジャクソンは,重い手車を引きました。3人の子供たち,マーサ,メアリー,アーロン・ジュニアは歩きました。大変な道のりでも,冬が来る前に盆地までたどり着きたいと思っていました。ところが秋の時点で,かれらにはまだ長い道のりが残っていました。寒くなってきたうえに,食べ物もなくなりそうです。

『聖徒たち』第2かん,210-212215217-218

ソルトレークにいる聖徒たちに,西部へ旅している聖徒たちを助けるよう求めるブリガム・ヤング。

ソルトレーク・シティーでは,ブリガム・ヤングが盆地に向かっている聖徒たちについて知り,かれらのことを心配しました。次の日,ブリガムは教会で,手車隊の聖徒たちが大変なじょうきょうにあることをみんなに伝えました。この聖徒たちに必要なもので荷車をいっぱいにするよう求め,こう言いました。「行って,かれらを連れて来てください。」

『聖徒たち』第2かん,215-216

西部へ旅する聖徒たちを助けるために,いろんな物を集めるソルトレークの聖徒たち。

集会に参加していた女性たちは,温かい靴下をぬいで荷車に乗せました。食べ物に毛布,くつ,服を寄付した人たちもいました。2日後には,50人以上の男性と20台の荷車が盆地を出発し,救助に向かいました。

『聖徒たち』第2かん,216

ノースプラット川をわたるアーロン・ジャクソンとそのほかの聖徒たち。

ジャクソン家族が歩き続ける中,雪がふり始めました。アーロンはかなり具合が悪く,歩くのもむずかしいほどでした。聖徒たちは氷のように冷たい川をわたらなければならず,アーロンはさらに弱ってしまいました。その夜,アーロンはなくなりました。悲しいことに,ジャクソン家族はそれでも進み続けなければなりませんでした。

『聖徒たち』第2かん,218-220

雪の中,手車を引くジャクソン家族とそのほかの聖徒たち。

次の日の朝,地面にはさらに雪が積もっていました。ジャクソン家族とほかの聖徒たちは,雪の中,手車をおしたり引いたりして進みました。かれらは毎日,助けを求めて神様にいのりました。

教義と聖約136:29『聖徒たち』 第2かん,220-221

夫のゆめを見るエリザベス・ジャクソン。

ある夜,エリザベスは子供たちのことを心配していました。おなかを空かせ,寒さに苦しむ子供たちは,ソルトレーク盆地にたどり着けるのでしょうか。エリザベスはねむってしまうと,アーロンのゆめを見ました。「元気を出すんだ,エリザベス。」アーロンはそう言うと,助けが向かっていることを伝えました。

『聖徒たち』第2かん,221-222

聖徒たちを助けるためにやって来た人々。

アーロンの言うとおりでした。間もなく,ソルトレークからやって来た男性たちが荷車とともに到着しました。かれらは聖徒たちに食べ物や服をわたしました。聖徒たちはよろこびの声を上げ,笑い,かれらにだきつきました。みんなは賛美歌を歌い,いのりにこたえてくださった天のお父様に感謝しました。

教義と聖約136:28『聖徒たち』第2かん,222

ついにソルトレーク盆地にたどり着いた,旅をしていた聖徒たち。

かれらがついに盆地にたどり着いたのは,日曜日のことでした。ブリガム・ヤングはソルトレーク・シティーの教会員に向けて,教会へ行く代わりに,到着した聖徒たちを出むかえるように言いました。かれらは寒くてつかれ切った聖徒たちをむかえて,自分たちの家にとまるようにまねきました。

『聖徒たち』第2かん,225