「イスラエルのじんえい」『教義と聖約物語』
「イスラエルのじんえい」『教義と聖約物語』
1833年11月-1835年2月
イスラエルのじんえい
主を信頼することを学ぶ
ミズーリ州インディペンデンスに住む聖徒たちは,助けを必要としていました。かれらは神様から求められたようにシオンをきずこうとせいいっぱい働いてきました。ところが,町の人々は聖徒たちにいてほしくなかったため,かれらを追い出してしまいます。
『聖徒たち』第1かん,188
ジョセフ・スミスはカートランドに住んでいました。ジョセフはミズーリの聖徒たちに起こったことを聞いて悲しみ,どうすればよいか知るためにいのりました。主はジョセフに,ミズーリまで一緒に行ってくれる人たちをさがすように言われました。ジョセフたちは,政府の助けを借りて聖徒たちの家を取りもどしたいと思っていました。
教義と聖約103:1-2,11-20,30-34;『聖徒たち』 第1かん,188-189
およそ100人が,ジョセフに加わりたいと申し出ました。預言者はこの集団を「イスラエルのじんえい」とよびました。かれらはミズーリの聖徒たちを助けようとはり切っていました。
『聖徒たち』第1かん,190-192
ブリガム・ヤングと,その友達であるヒーバー・キンボールもじんえいに参加していました。ウィルフォード・ウッドラフというわかい男性は,はるばるニューヨークから助けにやって来ました。
『聖徒たち』第1かん,190-191
さらにたくさんの人がじんえいに加わりました。かれらは1か月間ずっと進み続け,大きな川をわたってミズーリ州に入りました。かれらはつかれ,いたみを感じていました。ずっと歩いてきたことで,いらいらしている人たちもいました。インディペンデンスの町までは,まだ長い道のりがあります。
『聖徒たち』第1かん,192-194
じんえいが進み続けていると,一人の女性が大きな声でよびかけました。何人かの男たちが,ジョセフたちをころそうとしていると言うのです。
『聖徒たち』第1かん,195
イスラエルのじんえいは,川を見下ろすおかの上で夜をすごしました。テントをはっていると,5人の男たちが馬に乗ってやって来ました。そして,じんえいをこうげきするために,300人以上の男たちが向かって来ているとおどしました。イスラエルのじんえいの多くの隊員は,不安になりました。ジョセフはかれらに,神様が助けてくださるという信仰を持つように言いました。
『聖徒たち』第1かん,195-196
やがて,空は灰色の雲におおわれ,大雨がふり出しました。川の水かさがまし,風が木々をなぎたおし,空一面にいなづまが光っています。ジョセフたちは安全にすごせる小さな教会を見つけ,夜の間ずっと賛美歌を歌いました。「このあらしは神様が起こされたものです」とジョセフは言いました。
『聖徒たち』第1かん,196
あらしのおかげで,ジョセフたちをこうげきしようとしていた人々は進めませんでした。じんえいは無事でした。ところが政府は,聖徒たちを助けることはできないと言いました。主はジョセフに,イスラエルのじんえいは家に帰ってよいとつげられました。聖徒たちは,神のいましめを守ることによってシオンをきずかなければなりません。主は御自分が「シオンの戦いを戦う」と約束されました。
教義と聖約105:1-19;『聖徒たち』 第1かん,196-197
じんえいの隊員の中には,これを聞いておこる人もいました。シオンのために戦えないことが悲しかったのです。イスラエルのじんえいは失敗だったと考える人たちもいました。しかし,ブリガム・ヤングやヒーバー,ウィルフォードのように,預言者ジョセフとすごし,ジョセフから学べたことを感謝する人たちもいました。
『聖徒たち』第1かん,197-198
その後,主はジョセフ・スミスに,御自分の教会をみちびく助けとして十二使徒をめすように言われました。使徒は,世界中でイエス・キリストの御名によって特別にあかしする人です。十二使徒のうち8人は,イスラエルのじんえいに参加した人でした。ジョセフと一緒に奉仕することは,この重要なめしにそなえる助けとなったのです。
教義と聖約18:26-27;107:23;『聖徒たち』第1かん,205-208