聖文コース
エペソ


「エペソ」『新約聖書 インスティテュート教師用手引き』(2025年)

武具を身に着け,剣と盾を持つ人

エペソ人への手紙

パウロは,イエス・キリストの血がユダヤ人と異邦人の両方を同じように救うと教えました。また,主の教会が使徒と預言者という土台の上に建てられており,イエス・キリストが隅のかしら石であられることを教えました。パウロは,夫と妻は,救い主を模範として,互いに愛し合い,敬意を示すように勧めました。また,「神の武具で身を固める」よう聖徒に勧告しました。

その他のリソース

『聖文ヘルプ:新約聖書』「エペソ」

注:コースの紹介」では,以下に続く4つの標準的なレッスン要素の活用方法に関する指針が示されています。

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個人学習を促す

クラスの前に,以下のメッセージのうち一つまたは複数,あるいはあなた自身が作ったメッセージを生徒に送るとよいでしょう。

  • 「ようこそ」(1:17)を視聴してください。エペソ2:11-22を読みながら,すべての人が救い主の教会に居場所があると感じられるようにするために,自分に何ができるかを考えてください。

    1:17
  • エペソ2:19-204:11-16を学び,救い主があなたに教会に出席するよう望んでおられる理由を見つけてください。

  • 家族の中で,関係を改善したい人はいますか。エペソ5:21-336:1-4を読み,家族についてパウロが教えていることを学びましょう。

  • あなたは今,どのような霊的な戦いに直面していますか。エペソ6:10-18を読んで,これらの戦いに勝つための導きを得てください。

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質問し,分かち合う

エペソの個人学習で見つけた洞察や真理について,生徒が質問したり,分かち合ったりする時間を設けてください。

スキルトレーニングアイコン
スキルトレーニング

エペソ6:10-18は,『聖文研究のスキル』「聖文の象徴を理解する」スキルを使う助けになるかもしれません。

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学習活動のオプション

あなたと生徒のために,複数の学習オプションが用意されています。あなたのクラスにとって最も意義深いと思われる選択肢を一つまたは複数,祈りをもって選んでください。

エペソ2:11-22

イエス・キリストに焦点を当てることで,主の教会への帰属意識はどのように増すでしょうか。

自分や知人が教会でなじめないと感じたときのことを生徒に考えてもらいます。

  • だれかがそのように感じていた場合,どんな助言をしますか。

エペソ人への手紙の中で,パウロは,一部の教会員がユダヤ人の聖徒の中で自分たちが「異国人」や「宿り人」のように感じていることに気づいたことを指摘します(エペソ2:19)。これらの教会員は異邦人の聖徒で,自分たちの持つ過去のためになじめないと感じていたのかもしれません(エペソ2:1-3参照)。

二人一組あるいは少人数のグループで生徒に取り組んでもらいましょう。エペソ2:11-22を読んでもらい,パウロが教えた真理で,わたしたちがほかの聖徒たちとの帰属意識を高める助けとなるものを見つけてもらいます。

  • 主の教会において「同じ国籍の者」(エペソ2:19)であるとはどのような意味だと思いますか。

  • パウロが教えた真理で,教会における帰属意識を高めるのに役立つものは何ですか。(生徒は次のような真理を見つけるかもしれません:救い主の贖罪のおかげで,すべての人が神の家族の中で聖徒となることができる。使徒や預言者の教え,そして隅のかしら石であられるイエス・キリストの上に基を築くとき,わたしたちは聖徒たちと「同じ国籍の者」となる。

役に立つようであれば,次の隅石と土台の画像を見せて,このたとえのどこが重要だと思うかを生徒に発表してもらうとよいでしょう。

隅石

以下の質問をするとよいでしょう。

クリストフ・G・ジロー・カリエール長老の次の言葉を掲示して,読むとよいでしょう。

クリストフ・G・ジロー・カリエール長老

「わたしは,イエス・キリストの福音がすべてを等しくするものだと理解するようになりました。わたしたちが福音を真に受け入れるとき,……やがて,わたしたちだけでなく,ほかの人々も,『もはや異国人でも宿り人でもなく,聖徒たちと同じ国籍の者であり,神の家族……である』〔エペソ2:19〕ことが明らかになります。

最近わたしは,多文化の言語ユニットの一つの支部会長が,ゲレット・W・ゴング長老が言ったように,これを聖約によるつながりと呼んでいるのを耳にしました。……わたしたちは皆,救い主と,自分が交わした聖約を生活の中心に置き,福音を喜んで生きようとする人々の集まりに属しているのです。……そうすることで,肉の目による偏見やほかの人に対する思い込みを減らし,その結果,ほかの人もわたしたちに対する偏見や思い込みを最小限に抑えることができるというすばらしい好循環が生まれるのです。」「わたしたちは神の子です『リアホナ』2023年11月号,115-116)

  • 天の御父とイエス・キリストとの聖約の関係を生活の中心に据えることは,ほかの教会員に対する偏見や先入観を取り除くうえでどのように役立ってきましたか。

自分自身やワードのほかの会員の帰属意識を高めるために何ができるか,生徒に深く考えてもらいます。

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エペソ2:19-224:11-16

救い主の教会に参加することにより,わたしたちはどのような祝福を受けているだろうか

自分たちがワード評議会に出席していると生徒たちに想像してもらいます。教会へ参加し続ける気持ちが揺らいでいるワードの会員が数人いることにビショップが懸念を示しています。教会員であることから得られるものがあまりないと感じている人もいます。霊性を得るうえで教会の参加は必要ではないと思っている人もいます。また,日曜日は別のことに時間を費やした方がよいと感じている人もいます。

その集会の中で,ビショップは,救い主の教会に参加する祝福について,ワードの会員に向けた日曜学校のレッスンを準備するようあなたに依頼しました。

パウロが,すべての聖徒にとって主の教会が重要であることについて書いたことを指摘しましょう。「救い主の教会に参加することで得られる祝福」という表題の配付資料を配り,教会に参加することで得られる祝福に関するレッスンのアウトラインを準備してもらいます。

「救い主の教会に参加することで得られる祝福」印刷用資料

生徒にアウトラインに取り組む時間を取ってもらった後,3分から5分のレッスンをパートナーと交代で分かち合ってもらいます。この活動の締めくくりとして,何人かの生徒に,お互いのレッスンから学んだことを分かち合ってもらうとよいでしょう。また,自分のレッスンを知人と分かち合うように生徒に勧めることもできます。

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エペソ5:21-336:1-4

救い主の模範に従うことは,家族関係を強めるうえでどのような助けとなるだろうか

最近家族と経験した有意義な経験を何人かの生徒に分かち合ってもらうとよいでしょう。その後,生徒に改善したい関係について考えてもらいます。

エペソ人への手紙の中で,パウロが,救い主の模範が家族関係においてどのように導きとなるかを強調していることを指摘します。エペソ5:21-336:1-4を読んで,家族関係を強める助けとなる原則を生徒に探してもらいます。

  • 家族関係を強めることができるようにパウロが教えた原則は何ですか。(生徒は次のような真理を見つけるでしょう:妻と夫は,救い主がわたしたちを愛してくださるように,互いに愛し合うべきである。わたしたちが両親を敬うとき,主はわたしたちを祝福してくださる。両親は,主の薫陶と訓戒とによって子供たちを育てるべきである。

生徒が発表する際,以下の教え方のアイデアの中から,あなたの話し合いに最も適したものを使うとよいでしょう。

ほかの人への愛を示す例を,救い主の生涯から生徒に分かち合ってもらいます。配偶者や家族が互いにどのように接するべきかについて,これらの例が教えていることを話し合います。

イエス・キリストが母マリヤと天の御父をどのように敬われたかについて生徒に話し合ってもらいます。必要であれば,生徒に以下の聖句を幾つか調べてもらうとよいでしょう:モーセ4:2ルカ2:42-5122:39-42ヨハネ5:308:2911:41-4219:26-27

活動の締めくくりとして,家族の中で,関係を改善したい人がいるか考えるよう生徒に勧めます。救い主の模範から学んだことを振り返り,家族関係を改善するためにこれから何を行うかを考えてもらいます。

注:妻の夫との関係を説明する際にパウロが用いた言葉について生徒が懸念を示す場合は,『聖文ヘルプ:新約聖書』エペソ5:21-33結婚関係で仕えることについて,パウロはどのようなメッセージを残していますか。を一緒に読むとよいでしょう。「トピックと質問」(福音ライブラリー)の「結婚」の項から,結婚における男女の平等に関する末日の教会指導者の教えを見つけることもできます。

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エペソ6:10-18

救い主はどのようにして,この世の悪からわたしを守ってくださるのだろうか

まずウリセス・ソアレス長老の次の言葉を読むとよいでしょう。

ウリセス・ソアレス長老

「善と悪の戦いはわたしたちが生きている間ずっと続きます。 サタンの目的は,すべての人を自分と同じように惨めにすることだからです。サタンとその手下たちはわたしたちの考えを混乱させ,罪を犯すよう誘惑して意のままに操ろうとします。可能なかぎり,すべての善を腐敗させようとするでしょう。しかし,理解すべきことは,本人が許さない限り,彼らは人に力を及ぼすことができないのです。」(「勝つことのできる,勝つはずの戦い『リアホナ』2015年5月号,75参照)

  • サタンはどのような方法でヤングアダルトを誘惑しようとしているでしょうか。

  • ソアレス長老はどのような希望のメッセージを伝えましたか。

エペソ6:10-18を黙読し,どうすればサタンに打ち勝つ力を持つことができるかを生徒たちに見つけてもらいます。

  • 今日わたしたちを取り囲んでいる悪い影響に,どうすれば耐えられるとパウロは言っていますか。(生徒は次のような真理を見つけるかもしれません:神の武具で身を固めるなら,神はわたしたちを悪から守ってくださる。

神の武具を身に着けることは,どのようにイエス・キリストを信じる信仰を示すことになるでしょうか。

  • なぜ神のすべての武具を身に着けることが重要なのでしょうか。一部ではだめなのでしょうか。(「神の武具」〔1:58〕を一緒に視聴するとよいでしょう。)

1:58

生徒たちが神の武具の象徴について理解を深めることができるよう,配付資料「神の武具を身に着ける」を配ります。(さらなる研究のためには,『聖文研究のスキル』の「聖文の象徴を理解する」を参照してください。)この活動は,二人一組あるいは少人数のグループで取り組んでもらってもよいでしょう。

「神の武具を身に着ける」印刷用資料

生徒が配布資料を埋める時間を取った後,神の武具について学んだことを発表するよう招きます。話し合いの一環として,次の質問をするとよいでしょう。

神の武具を身に着けることで,あなたはどのように悪から守られてきましたか。

生徒が学んでいることを実践できるよう助けるため,以下の質問を表示し,生徒に深く考えてもらうとよいでしょう。生徒は受けた印象を記録するとよいでしょう。

  • これらの霊的な武具の中で,あなたはどれを最もよく使うと思いますか。

  • あなたの霊的な武具の中で最も弱いものはどれですか。

  • 毎日,必ず神の武具で身を固めるためには,どのようなことができるでしょうか。

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印刷用資料

「救い主の教会に参加することで得られる祝福」印刷用資料
「神の武具を身に着ける」印刷用資料