聖文コース
マタイ3章;マルコ1章;ルカ3章


「マタイ3章;マルコ1章;ルカ3章」新約聖書 インスティテュート教師用手引き

イエスにバプテスマを施すヨハネ

「イエスにバプテスマを施すバプテスマのヨハネ」グレッグ・K・オルセン画

マタイ3章マルコ1章ルカ3章

救い主のために道を備えようと,バプテスマのヨハネは悔い改めとバプテスマの重要性を宣べ伝えました。イエスは「すべての正しいことを成就する」(マタイ3:15)ために,ヨハネからバプテスマを受けられます。その後,ガリラヤの海辺を歩いておられた救い主は,シモン(ペテロ),アンデレ,ヤコブ,ヨハネに対し,網を捨てて御自分について来るようにと呼びかけられたのです。教導の業における要求が増す中で,イエスは天の御父と一対一で過ごす時間を絶えず設けられました。

その他のリソース

Scripture Helps: New Testament(「聖文ヘルプ:新約聖書」)のMatthew 3; Mark 1; Luke 3(「マタイ3章;マルコ1章;ルカ3章」)

注:Introduction to the Course(「コースの紹介」)では,以下に続く4つの標準的なレッスン要素の活用方法に関する指針が提供されています。

学習アイコン
個人学習を促す

クラスの前,生徒に向けて以下に挙げられているメッセージを一つまたは複数送るか,あなた自身のメッセージを送ることを検討してください。

  • マタイ3章を学び,悔い改めとバプテスマがどのようにしてわたしたちを救い主に近づけてくれるか,考えてみましょう。

  • ストレスを感じていますか?マルコ1:35マタイ14:22-23ルカ6:12を読み,救い主が日常生活の要求に対処するために何をされたか学びましょう。

話し合いアイコン
質問し,分かち合う

マタイ3章マルコ1章ルカ3章の個人学習で見つけた洞察や真理について,生徒が質問したり,分かち合ったりする時間を設けてください。

スキルトレーニングアイコン
スキルトレーニング

マタイ3:1-12ジョセフ・スミス訳マタイ3:34-36,38-40(「ジョセフ・スミス訳付録」)は,Scriptures Study Skills(『聖文研究のスキル』)のFinding the Meaning of Words and Phrases(「言葉や表現の意味を見いだす」)およびUsing Teachings of Church Leaders to Understand the Scriptures(「聖文を理解するために教会指導者の教えを活用する」)のスキルを活用するのに有益な箇所でしょう。

教え方と学び方を改善する

生徒が学ぶ必要のある事柄を見極める。各レッスンの「学習活動のオプション」セクションを確認する中で,どの学習活動が生徒に最も適切であるか,祈りをもって検討してください。彼らの生活状況を理解するように努めましょう。クラスの前後およびレッスン中,生徒が分かち合ってくれる内容に注意深く耳を傾けてください。教会指導者が何を教えているか考えてみましょう。聖霊の導きを求め,生徒にとって最も重要なことを識別できるようになりましょう。

学習活動のオプションアイコン
学習活動のオプション

あなたと生徒のために,複数の学習オプションが用意されています。あなたのクラスにとって最も意義深いと思われる選択肢(一つまたは複数)を,祈りをもって選んでください。

マタイ3:1-12ジョセフ・スミス訳マタイ3:34-36,38-40

悔い改めとバプテスマについて理解することにより,どのようにして人生をさらに良いものとすることができるのだろうか

悔い改めとバプテスマについて,生徒が属するコミュニティーの若者たちが取るであろう様々な態度や姿勢について,生徒に分かち合ってもらうとよいでしょう。

生徒を少人数のグループに分けた後,マタイ3:1-12ジョセフ・スミス訳マタイ3:34-36,38-40を活用し,だれかに悔い改めとバプテスマがどのように人生を祝福するか知ってもらうための,心を高めるメッセージを準備してもらいましょう。以下の配付資料は,生徒がメッセージを準備する際の参考となるはずです。必要に応じて, 『聖文研究スキル』にある「言葉や表現の意味を見いだす」「聖文を理解するために教会指導者の教えを活用する」といった,関連する学習スキルを紹介します。

配付資料「悔い改めとバプテスマの重要性」

十分な時間を取った後,各グループに悔い改めとバプテスマに関するメッセージを分かち合ってもらいます。悔い改め,バプテスマ,火のバプテスマ(聖霊の賜物)が,どのようにして救い主に似た者となる助けとなるのか,個人的な経験を分かち合うよう生徒を促してください。

生徒が火のバプテスマという言葉の意味をよく理解していないと思われる場合は,デビッド・A・ベドナー長老の次の言葉を一緒に読み,話し合いましょう。

1:42
デビッド・A・ベドナー長老

「わたしたちは,聖霊の聖めの力を通して自らの堕落した性質が変わるような生活を送るよう命じられ,また教えられています。マリオン・G・ロムニー管長はこう教えています。聖霊による火のバプテスマは,「〔わたしたち〕を肉の存在から霊の存在へと変える。それは人を清め,癒し,汚れのないものとする。……〔この火によるバプテスマ〕を受けるということは,イエス・キリストの贖いの血によって自らの衣が洗い清められるということなのである」(Learning for the Eternities, comp.George J. Romney [1977], 1333ニーファイ27:19-20も参照)。

つまり,わたしたちが再び生まれ,いつも主の御霊を受けられるように努力するなら,聖霊がまるで火をもってそうするように,わたしたちの霊を清め,汚れのないものとしてくださるのです(2ニーファイ31:13-14,17参照)。最終的に,わたしたちは神の御前に染みのない状態で立つことになります。」(「手が清く,心のいさぎよい者『リアホナ』2007年11月号,81)

生徒が,悔い改めとバプテスマに対する自分の態度や姿勢について考える時間を数分取ってください。あるいは,聖霊による聖めの影響力をさらに十分に招くため,自分にできることを書き留めてもらってもよいでしょう。

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マタイ3:13-17

主のバプテスマから,救い主についてどのようなことが学べるだろうか

以下のようなシナリオを分かち合うとよいでしょう。

あなたは青少年の日曜学校クラスで,バプテスマについて教えるよう依頼されています。クラス全体で救い主のバプテスマについて読むと,ある若い男性が次のように問いました。「イエスは完全な御方だと思っていました。主はなぜバプテスマを受ける必要があったのですか。」

何人かの生徒に,その若い男性に対してどのように答えるかを分かち合ってもらいます。それから,マタイ3:13-15をともに読み,ヨハネからバプテスマを受けたいと願われた理由について,救い主がどのように説明されたかを探してください。

以下のような空欄を埋める文をホワイトボードに書き出すとよいでしょう:「イエス・キリストはバプテスマを通して,また……ことにより,あらゆる義を成就されました。」その後,二人一組となり,どのように文章の空欄を埋めるか簡単に話し合ってもらいます。

二人一組で2ニーファイ31:4-9を読み,イエスがバプテスマを受けることによってあらゆる義を成し遂げられた方法について,ニーファイが教えた事柄を見つけてもらいます(生徒が挙げられそうな文章の例:イエス・キリストはバプテスマを通して,また模範を示すことにより,あらゆる義を成就されました。イエス・キリストはバプテスマを通して,わたしたちが日の栄えの王国へと至る聖約の道に入る門を示され,あらゆる義を成就されました。イエス・キリストはバプテスマを通して,天の御父の御心に謙遜に従われ,あらゆる義を成就されました。イエス・キリストはバプテスマを通して,戒めに従順であることを示され,あらゆる義を成就されました。

生徒の話し合いを深めるために,以下の質問の一方または両方を表示する(あるいは尋ねる)とよいでしょう。

  • 主のバプテスマから,イエス・キリストの人柄についてどのようなことが分かりますか。

  • 救い主の模範に従う,あるいはさらに主の人格に倣うに当たり,どのような努力を続けられるでしょうか。

生徒に,イエス・キリストと主のバプテスマについて,今日最も印象に残ったことを分かち合ってもらうとよいでしょう。

3:13

注:生徒のニーズに応じて数分時間を取り,イエス・キリストのバプテスマによって,神会を構成する御三方が別個の御方であることがどのように示されたか,話し合うとよいでしょう。ビデオ「イエスのバプテスマ」(2分53秒)を見せるか,マタイ3:13-17を復習してください。この出来事において,神会の御三方がそれぞれどのように明確な形で別個のお方だと示されているか,生徒に探してもらいます(ヨハネ17:1,21-22使徒7:55-56教義と聖約130:22-23ジョセフ・スミス—歴史1:17も参照)。

2:53

ジェフリー・R・ホランド会長の次の言葉を分かち合ってもよいでしょう。

ジェフリー・R・ホランド会長

「聖文から分かるように,わたしたちは,父と子と聖霊が別個の御方であり,御三方が神であられることが明白な事実であると宣言します。……救い主による執り成しの祈り,救い主がヨハネの手からお受けになったバプテスマ,変貌の山でのご経験,ステパノの殉教。これらの4つの例を挙げるだけでも,これが紛れもない真実であることが分かります。」(「唯一のまことの神と,その神がつかわされたイエス・キリスト『リアホナ』2007年11月号,41)

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マルコ1:35

ストレスに対処する助けとして,救い主の模範から何を学べるだろうか

生徒に,以下のような自己評価を行ってもらうとよいでしょう。

あなた自身を1-5の段階で評価してください(1=まったく当てはまらない;5=非常に当てはまる)。

  1. 忙しい生活を送るあまり,ストレスを感じることが多い。

  2. 仕事や学校,教会の責任のためにストレスを感じることが多い。

  3. 人間関係でストレスを感じることが多い。

  4. ストレスの多い状況のために,疲れ果ててしまうことが多い。

生徒が自己評価を終えたら,ストレスや疲れ,憔悴のために生じる問題について,簡単に話し合います。

救い主の名声が高まるにつれ,人々が主のもとに押し寄せるようになり,主は御自分の務めの重荷が増してゆくのを確かに感じておられたことを強調します。生徒を少人数のグループに分け,以下の表を完成させてもらいます。御自分の務めの要求が増す中で,救い主がなさったことを探してもらうとよいでしょう。

救い主に課せられた要求の例

救い主の対応

わたしが学んだメッセージ

救い主に課せられた要求の例

救い主から癒しを受けようと,大勢の人がやって来た(マルコ1:27-34参照)。

救い主の対応

マルコ1:35ルカ5:16も参照

救い主に課せられた要求の例

イエスはバプテスマのヨハネの死を知りつつ,5,000人に食物を与えられた(マタイ14:1-21参照)。

救い主の対応

マタイ14:13,22-23マルコ6:46も参照

救い主に課せられた要求の例

律法学者とパリサイ人は救い主を陥れようとした。主は安息日に癒しを行われ,十二使徒を召す備えをされた(ルカ6:1-16参照)。

救い主の対応

ルカ6:12

生徒に,こうした困難な状況にあって救い主が何をなさったのか,また,主の選択を自分にどのように当てはめることができるか分かち合ってもらいます。

M・ラッセル・バラード会長の次の言葉を分かち合ってもよいでしょう。

M・ラッセル・バラード会長

「わたしたちの模範であられるイエスは,しばしば「寂しい所に退いて祈っておられ」ました(ルカ5:16)。わたしたちも霊的な活力を取り戻すため,救い主が行われたと同様のことを時折行う必要があります。」(「生活のバランスを保つ『リアホナ』2012年9月号,48)

生徒が生活の中で救い主の模範を実践できるように,以下のような質問をするとよいでしょう。

  • 天の御父と一対一で過ごす時間を作ることによって,あなたはどのように祝福されるでしょうか。(生徒が見つける可能性のある原則:天の御父と一対一で過ごす時間を求めるなら,わたしたちは霊的な活力を取り戻すことができる

  • 神と一対一で過ごすために,あなたはどこへ行っていますか,あるいはどこに行くことができるでしょうか。そうすることにより,どのような違いがもたらされてきましたか,あるいはどのような違いが生まれると思いますか。

2:36

数分時間を取ってください。生徒に,この学習活動の冒頭で行った自己評価を振り返り,自分をストレスや疲れ,消耗を感じさせる事柄について深く考えてもらいます。天の御父と一対一で過ごす時間を定期的に確保するために,自分に何ができるか深く考えるよう生徒を促しましょう。フォローアップ方法を検討し,次回のクラスで生徒に経験を報告してもらうとよいでしょう。

締めくくりとして,テンプルスクウェア・タバナクル合唱団およびテンプルスクウェア管弦楽団とともに,シセルが歌うSlow Down(6分6秒)のビデオを視聴するとよいでしょう。

6:7

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