聖文コース
ヨハネ1章


「ヨハネ1章」新約聖書 インスティテュート教師用手引き

星を仰ぎ見られるイエス・キリスト

In the Beginning Was the Word(「初めに言があった」), by Eva Timothy

ヨハネ1章

使徒ヨハネは救い主を「言」(ヨハネ1:1),この世の創造主(ヨハネ1:3参照),「命」(ヨハネ1:4),「光」(ヨハネ1:7),「父のひとり子」(ヨハネ1:14)と紹介しました。バプテスマのヨハネは,イエスが世の罪を取り除くために遣わされた「神の小羊」(ヨハネ1:29)であられることを証しました。アンデレやナタナエルをはじめとするそのほかの弟子たちも,イエス・キリストについて証しました。

その他のリソース

Scripture Helps: New Testament(「聖文ヘルプ:新約聖書」)のJohn 1(「ヨハネ1章」)

注:Introduction to the Course(「コースの紹介」)では,以下に続く4つの標準的なレッスン要素の活用方法に関する指針が提供されています。

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個人学習を促す

クラスの前,生徒に向けて以下に挙げられているメッセージを一つまたは複数送るか,あなた自身のメッセージを送ることを検討してください。

  • ヨハネ1:1-14で見つけたイエス・キリストの役割と称号から,主について何を学ぶことができるか深く考えてみましょう。

  • ジョセフ・スミス訳聖典について,どのようなことを知っていますか。ジョセフ・スミス訳ヨハネ1:1-19(「ジョセフ・スミス訳付録」)を読み,この翻訳がどのような重要な洞察および説明を提供しているか考えてください(注:ジョセフ・スミス訳における変更箇所はイタリック体で記されている)。

  • ヨハネ1:35-51を読み,キリストのもとに来るよう人々を招くことがなぜ大切なのかを学んでください。今週は,一緒にインスティテュートに出席するようだれかを誘ってみるとよいでしょう。

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質問し,分かち合う

ヨハネ1章の個人学習で見つけた洞察や真理について,生徒が質問したり,分かち合ったりする時間を設けてください。

スキルトレーニングアイコン
スキルトレーニング

ジョセフ・スミス訳ヨハネ1:1-19(「ジョセフ・スミス訳付録」)は,『聖文研究のスキル』にある「聖書を理解するために,回復された聖文を活用する」のスキルを活用するのに有益な箇所でしょう。

学習活動のオプションアイコン
学習活動のオプション

あなたと生徒のために,複数の学習オプションが用意されています。あなたのクラスにとって最も意義深いと思われる選択肢(一つまたは複数)を,祈りをもって選んでください。

教え方と学び方を改善する

自分の学習に責任を持つよう生徒を招く。自分の教え方を振り返ってみましょう。あなたは教師を気にしていますか,それとも学習者に焦点を当てていますか。生徒は受け身な学習者ですか,あるいは積極的な学習者ですか。あなたのクラスでは,あなたと生徒のどちらが多く話をしていますか。毎回クラスの準備をする際には,「自分の学習に責任を持てるように,生徒が今日できることは何だろうか」と自問してください。(その他の洞察については,『救い主の方法で教える』の「救い主は,人々が自分の学びに責任を持てるよう助けられた」を読んでください)

ヨハネ1:1-14,29,34,36,41,49,51

イエスの称号,呼び名,役割から,主について何を学べるだろうか

以下のような質問から始めるとよいでしょう。

  • イエスは幾つの称号,呼び名,役割を持っておられると思いますか。主の称号,呼び名,役割にはどのようなものがあるでしょうか(生徒が答えを発表したり,探したりする時間を数分取ります。)

  • イエスの称号,呼び名,役割の意味を調べることは,なぜ大切だと思いますか。

生徒に,ヨハネ1:1-14,29,34,36,41,49,51を読み返し,イエスの称号,呼び名,役割を探してもらいます。生徒がグループになってこれを行い,見つけた内容をホワイトボードに書いてもらっても構いません。その後,一人か二人の生徒に,ホワイトボードに挙げられたイエス・キリストの称号,呼び名,役割の幾つかについて,最も印象に残ったことを分かち合ってもらうとよいでしょう。

学びを深めるため,生徒がパートナーと協力して称号,呼び名,役割の中から一つを選び,それについてさらに学んでもらうこともできます。

注:参考となる場合,次のようなリソースおよびツールを生徒に見せてください:福音ライブラリー,脚注,『聖句ガイド』『聖文研究のスキル』「言葉や表現の意味を見いだす」参照)。

それから,以下のような質問を見せ,生徒に答えてもらうとよいでしょう:。

  • あなたが選んだ称号,呼び名,役割から,イエス・キリストとその神聖な使命について何を学ぶことができますか。

  • イエス・キリストについてこのような形で学ぶことで,主に対する信仰はどのように深まるでしょうか。

研究する時間を取った後,何人かの生徒に,救い主の称号,呼び名,役割に焦点を当てる中で学んだことや感じたことをクラスに分かち合ってもらいます。

新約聖書を研究しながら,救い主の称号,呼び名,役割に引き続き注意を払うよう生徒を促してください。

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ジョセフ・スミス訳ヨハネ1:1-19

ジョセフ・スミス訳ヨハネ1:1-19から,救い主についてどのような分かりやすくて貴い真理を学ぶことができるだろうか

生徒に,ヨハネ1:18を読み,この節が提示している教義上の問題について考えてもらいます。次に,この節をヨハネ6:46と比較してください。

生徒からの発言がない場合は,ジョセフ・スミス訳聖書がヨハネ1:18を明確にしていることを強調します(ジョセフ・スミス訳付録にあるジョセフ・スミス訳ヨハネ1:19参照)。

注:生徒が聖書のジョセフ・スミス訳に馴染みがない場合,「ジョセフ・スミス訳付録」のジョセフ・スミス訳(JS,福音ライブラリー)を一緒に復習するとよいでしょう。また,ジョセフ・スミス訳およびその他の回復された聖文を活用すると,聖書をよりよく理解するうえで助けになると強調することもできます(『聖文研究のスキル』「聖書を理解するために,回復された聖文を活用する」参照)。

生徒に,福音ライブラリーの「学習ヘルプ」セクションにある「ジョセフ・スミス訳付録」から,ヨハネ1:19のジョセフ・スミス訳を見つける方法を教えましょう。見つけたら一緒に読み,預言者ジョセフ・スミスの霊感による変更箇所は,欽定訳聖書にある元の表現と区別するためにイタリック体で表示されていることを強調してください。それから,ヨハネ1:19に記されたジョセフの霊感による補足が,その他の矛盾しているように思える事柄をさらに理解するうえでどのような助けとなるかについて話し合いましょう。

生徒に,ジョセフ・スミス訳のヨハネ1章をさらに詳しく調べてもらいます。この活動の一環として,生徒は二人一組または少人数のグループで,以下の質問について話し合うとよいでしょう:

  • ジョセフ・スミス訳におけるどのような変更点が,とりわけ有益だと思いますか。

  • ジョセフ・スミス訳から,イエス・キリストについてどのような洞察を得られるでしょうか。

グループで話し合う時間を設けた後,何人かの生徒に,この聖句のジョセフ・スミス訳に関して印象に残ったことを分かち合ってもらいます。聖書を学ぶ際,引き続きジョセフ・スミス訳を活用するよう生徒を促しましょう。

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ヨハネ1:19-34

神の預言者たちは,イエス・キリストについて何を教えてくれるのだろうか

この世と神とでは,「偉大さ」の測り方がどのように異なると思うか,生徒に尋ねてみるとよいでしょう。

バプテスマのヨハネの絵を見せてください。マルコ1:6-7のヨハネに関する記述に基づいて,人々がヨハネをどのように見ていたか,またルカ7:28の記述からは,救い主が彼をどのように見ておられたかを学び,その違いについて話し合いましょう。

教えを説くバプテスマのヨハネ

John Preaching in the Wilderness(「荒れ野で教えを説くヨハネ」), by Del Parson

バプテスマのヨハネが主の最も偉大な預言者の一人である理由は何だと思うか,生徒に分かち合ってもらいます。

生徒に,ヨハネ1:19-34を学び,バプテスマのヨハネの教導の業から学べることを探してもらってもよいでしょう。

  • これらの聖句は,預言者の役割について何を教えていますか(注:エリヤという名前および称号に関して,詳しくはScripture Helps: New Testament〔「聖文ヘルプ:新約聖書」〕のJohn 1:19–28.Who was Elias〔「ヨハネ1:19-28。エリヤとはだれか」〕を参照)。

学ぶ時間を設けた後,以下のような質問をするとよいでしょう:

  • バプテスマのヨハネの使命およびメッセージはどのようなものでしたか。

  • バプテスマのヨハネが救い主について焦点を当てていたことから,預言者について何を学ぶことができますか(生徒が見つける可能性のある真理:預言者たちの言葉は,わたしたちをイエス・キリストへと導く。また,ニール・L・アンダーセン長老の次の言葉を分かち合ってもよいでしょう:「主の預言者の最も重要な役割は,救い主について教え,わたしたちを主のもとに導くことです。」〔「神の預言者『リアホナ』2018年5月号,25〕)。

  • イエス・キリストに関する預言者および使徒の教えは,主に対するあなたの感情にどのような影響をもたらしましたか。

2:16

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ヨハネ1:35-51

キリストのもとに来るよう人々を招くことは,なぜ大切なのだろうか

クラスの中に,友人から教会を紹介された人がいれば,その経験を分かち合ってもらいましょう。あるいは生徒に,救い主にもっとよく従うよう招かれたときのことを思い出してもらいます。また,あなた自身がキリストのもとへ行くように人を招いた経験や,あなたがキリストのもとに行くよう招かれた経験を分かち合うこともできます。

バプテスマのヨハネが教導の業を行っていた間,多くの人々はメシヤを待ち望んでいたことを強調します(必要に応じて,「メシヤ」という言葉の意味を簡単に復習する〔『聖句ガイド』「メシヤ」福音ライブラリー参照〕)。生徒に以下の配付資料を配り,アンデレ,ペテロ,ピリポ,ナタナエルがどのようにしてまことのメシヤを見つけたかを探してもらいます。

配付資料「来て,見てください」

生徒が配付資料を完成させた後,二人一組または小グループで記録したことを分かち合ってもらうとよいでしょう。それから,以下のような質問をすることを検討してください。

  • もしバプテスマのヨハネ,アンデレ,ピリポが友人たちに「きてごらんなさい」と招かなかったとしたら,これらの経験はどのように異なっていたでしょうか(ヨハネ1:39)。

  • これらの経験から,どのような原則を学ぶことができるでしょうか。(生徒が次のような真理を見いだせるように助けましょう:わたしたちがキリストのもとに来るよう人々を招くなら,キリストの神性について自分自身の証を受けることができる

イエス・キリストのもとに来るよう人々を招いた方法を,生徒に分かち合ってもらうこともできます。アイデアを促すために,以下のビデオの一つを視聴するとよいでしょう。生徒に,誰にだったら,救い主のもとへ「きてごらんなさい」と招くことができるか考えてもらいます。

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