イラスト/デビッド・S・グリーン
サムエル下11-12章;列王上3章;6-9章;11章
ダビデ王とその息子ソロモンは二人で、主に頼りながらイスラエルを導き始め、二人とも主から大いなる祝福を受けました。悲しいことに、ダビデの決断は自らを主から遠ざけ、昇栄を犠牲にしました。ソロモン王は、その治世の最初の数年間のうちに、主の知恵と導きと祝福を求めるという謙遜な望みにより、主の宮を建てるふさわしさを得ました。ソロモンは晩年、主の戒めに背き、聖約にかなわない多くの妻をめとりました。やがてその心は神から離れ、妻たちが礼拝する偶像に向かいました。
その他のリソース
『聖文ヘルプ:旧約聖書』「サムエル下11-12章;列王上3章;6-9章;11章」
注:「コースの紹介」では、以下に続く標準的なレッスン要素の活用方法に関する指針が示されています。
個人学習を促す
クラスの前に、以下のメッセージのうち一つまたは複数を、あるいはあなた自身が作ったメッセージを生徒に送るとよいでしょう:
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ダビデ王は成功した王であり、主への大いなる信仰を示したにもかかわらず、多くの霊的な祝福を失うことになる悲劇的な選択をしました。サムエル下11-12章の学習を進める中で、ダビデの経験から学べることで、主に忠実であり続ける助けとなることを考えてください。
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ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように約束しています。「イエス・キリストを心から求めるすべての人は、神殿で主を見いだすでしょう。」(「主イエス・キリストは再びおいでになります」『リアホナ』2024年11月号、121)列王上6章と8章の学習を進める中で、神殿がどのようにイエス・キリストへと導いてくれるか深く考えてください。
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心を絶えず天の御父とイエス・キリストに向け続けるには、どうすればよいでしょうか。列王上11:1-13の学習を進める中で、自分自身の生活と優先順位を分析してください。
質問し、分かち合う
サムエル下11-12章;列王上3章;6-9章;11章について生徒が質問したり、個人学習で見つけた洞察や真理を分かち合ったりする時間を設けてください。
スキルトレーニング
列王上11:1-13の学習活動は、『聖文研究のスキル』の「聖文の中に因果関係を見つける」を生徒が練習する機会となるかもしれません。
学習活動のオプション
あなたと生徒のために、複数の学習オプションが用意されています。あなたのクラスにとって最も意義深いと思われる選択肢を一つ以上、祈りをもって選んでください。また、生徒に意見を求めてもよいでしょう。
教え方と学び方を改善する
学んでいることに従って生活するよう、学習者を招く。救い主の福音を学んでいると、生活の中でどのように改めなければならないかが分かるよう、聖霊が助けてくださいます。以前設定した目標を見直すよう勧めることで、生徒が自分の進歩を確認し、必要な修正を行うのに役立ちます。救い主がどのようにこれを行われたかについて詳しくは、「救い主は、御自分が教えられたことに従って生活するよう人々を招かれた」(『救い主の方法で教える』27)の項を参照してください。
ダビデ王の悲劇的な堕落から何を学ぶことができるでしょうか
当時大管長会の一員であったディーター・F・ウークトドルフ管長の、次の言葉について話し合うことから始めるとよいでしょう。
「地球を一周する予定で赤道上のある空港から離陸したとします。しかし、たったの1度ですが針路をそれてしまいました。一周して戻って来るまでに、どれくらい針路から外れると思いますか。数マイルでしょうか。100マイルでしょうか。驚くかもしれませんが、たった1度の誤りで、ほぼ500マイル、つまり800キロも離れてしまうのです。これはジェット機で1時間の距離に相当します。」(「わずかな誤差」『リアホナ』2008年5月号、58)
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わたしたちが生活の中で下す小さな決断のうち、最終的に道を大きくそれることにつながる可能性があるものには、どのようなものがあるでしょうか。
生徒が直面するかもしれない、神の戒めからわずかでも外れるような誘惑について考えてもらいます。今日研究しながら、誘惑に直面したときに助けとなる真理を見つけるよう生徒を励まします。
ダビデは、主の助けを得てゴリアテを打ち負かし、戦いでイスラエルの民が敵に勝てるよう助け、王としてイスラエルの部族を統一したことを生徒に思い出してもらいます。しかし、ダビデは最終的に、霊的に道を外れることになる選択を立て続けにしてしまいました。生徒にサムエル下11:1-17、26-27を読んでもらい、ダビデの具体的な選択を見つけてもらいます。
次のような質問をして、意見を発表しやすくするとよいでしょう:
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ダビデが下した決断のうち、より大きな罪につながる決断にはどのようなものがありましたか。
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自分の進んでいた方向を正すため、ダビデは途中でどのような義にかなった選択をすることができたでしょうか。
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情欲を抱くというダビデの選択から、どのような真理を学ぶことができますか。(生徒は次のような真理を見いだす可能性があります:情欲や不適切な思いを抱くことは、深刻な罪につながる可能性がある。)
この学習活動を続ける方法について考える際は、生徒に何が必要かを考えてください。以下のアイデアを一つまたは複数活用するとよいでしょう。
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時間を取って、性的な罪をよりうまく避けるうえで役に立つリソースを生徒に見つけてもらいます。研究できるリソースの例としては、『トピックと質問』「純潔」の項(「福音学習ガイド」)にある「純潔を守ろうと努めることで、すばらしい祝福を受ける」や『青少年の強さのために—選択の指針』〔2022年〕の「その瞬間にすべきこと」「あなたの肉体は神聖なものである」というタイトルのセクションなどがあります。二人一組か少人数のグループ、あるいはクラス全体で、見つけた洞察を分かち合ってもらいます。
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以下のビデオを一つ視聴します:「足元に注意する」(2:35);「Why Do I Feel So Bad About Myself?」(どうしてこんなに自分に嫌気が差すんだろう?)(3:45);「Can I Do This On My Own?」(自分でできるだろうか?)(3:19)。生徒に、自分が得た洞察について話し合ってもらいます。
2:473:453:19 -
サムエル下12:1-10のナタンからダビデに向けたメッセージを研究し、そこから学べる真理を生徒に発表してもらいます。また、神から自分の罪を隠せないことがどのような祝福であるか、生徒に話し合ってもらってもよいでしょう。
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性的な罪を犯し、神の愛と赦しを受けるのにふさわしくなくなったと感じている人を知っていると生徒に想像してもらいます。生徒に、この状況において役立つ聖句や教会指導者の言葉を見つけて分かち合ってもらいます。役立つリソースの例として、イザヤ1:18;教義と聖約58:42-43;またはデール・G・レンランド長老の次の言葉を読んでください。
「心から悔い改めるときに、自分の行為が何であったか、それがどれほど重大であったか、何度繰り返したかにかかわらず、霊的な傷は残りません。悔い改めて真心から赦しを求める度に、赦されるのです。救い主イエス・キリストからの賜物は何とすばらしいことでしょう!聖霊は、わたしたちが赦されたことを確認してくださいます。喜びと平安を感じるときに、罪悪感は拭い去られ、もう自分の罪のために苦しむことがなくなります。」(「神から受け継いだ特質と永遠の行く末」『リアホナ』2022年5月号、76)
最後に、学んだことや覚えておきたいと感じたことについて考えてもらいます。学んだことを基にして行動するための、具体的で測定可能な計画を書いてもらうとよいでしょう。
主の宮がわたしたちの礼拝における重要な要素であるのはなぜでしょうか
生徒に、大好きな神殿の写真を分かち合ってもらい、その神殿が自分にとって特に大切な理由を説明してもらうとよいでしょう。あるいは、自分が楽しみにしている建設予定の神殿を挙げて、楽しみにしている理由を説明してもらってもよいでしょう。その後、ラッセル・M・ネルソン大管長の次の言葉について話し合うとよいでしょう。
「イエス・キリストこそが、わたしたちが神殿を建てる理由であり、一つ一つの神殿は主の聖なる宮なのです。神殿で聖約を交わし、必須の儀式を受けるだけでなく、神殿でさらに主に近づくよう努めることは、ほかの形の礼拝ではできない方法で、皆さんの生活に祝福をもたらしてくれることでしょう。このために、わたしたちは世界中の会員にとって、神殿の祝福がより身近なものとなるよう全力を尽くしています。」(「答えは常にイエス・キリストにある」『リアホナ』2023年5月号、127-128)
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神殿での礼拝は、ほかの形の礼拝ではできない方法で、どのようにあなたの生活に祝福をもたらしてくれると思いますか。
ソロモンは、イスラエルの王となった後、主のために恒久的な宮を建てるという父ダビデの願いをかなえようとしたことを説明します(サムエル下7:12-13参照)。この学習活動では、エルサレムに神殿を建てて奉献するというソロモンの取り組みに焦点を当てます。今日研究しながら、主の宮で礼拝することの大切さについて、自分の証を強めるのに役立つ真理を見つけるよう生徒に勧めます。
生徒に、列王上5:2-5と6:11-14を研究し、これらの聖句が神殿について教えている真理を見つけてもらいます。見つけたことを発表してもらいましょう。生徒が見つけるかもしれない真理には、次のようなものがあります:神殿は主の宮である。わたしたちが主の道を歩むなら、主は約束を果たし、わたしたちとともに主の神殿に住んでくださる。
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これらの真理を覚えていることで、神殿での礼拝にどのような影響があると思いますか。
以下の画像を表示するとよいでしょう。
Solomon’s Temple(ソロモンの神殿)、by Sam Lawlor
Solomon Dedicates the Temple at Jerusalem(エルサレムの神殿を奉献するソロモン)、1896-1902年年ごろ、by James Jacques Joseph Tissot(フランス、1836-1902年)またはその模倣者たち
神殿の完成後、ソロモンはその奉献式に参加するイスラエルの民を多く集めたことを説明します。契約の箱を至聖所に置いたとき、雲として現れた主の栄光が神殿を満たしました。ソロモンはその後、主に神殿を奉献するための祈りをささげました(列王上8:12-53参照)。
ソロモンの奉献の祈りの一部が記されている列王上8:29-40を研究するよう生徒を促します。ソロモンが主に、神殿で礼拝した人々に授けてくださるよう求めた祝福を見つけてもらいます。生徒に学んだことを発表するのを助けるため、次の質問をするとよいでしょう:
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この祈りで、自分にとって最も有意義だった点は何ですか。
古代と同様に、主は神殿で礼拝することに対して大いなる祝福を約束しておられることを指摘します。生徒がこれらの祝福についてさらに学べるよう、以下の選択肢から一つ選んでもらい、数分間時間を取って完了してもらうとよいでしょう。
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『歴代大管長の教え—ラッセル・M・ネルソン』の「聖なる神殿—主の宮」の部分を研究する。神殿での礼拝に対して約束されている祝福の中で、自分にとって特に有意義なものを見つけます。
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自分の地域の神殿にささげられた奉献の祈りを研究する。ChurchofJesusChrist.org/templesの「神殿リスト」で神殿を選択すると、奉献の祈りを見つけることができます。
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次の聖句を読み、わたしたちの神権時代における最初の神殿、カートランド神殿の奉献の祈りの一部を研究する:教義と聖約109:10-19、22-26、54-59、72-80。預言者ジョセフ・スミスが祈った祝福の中で、自分が生活の中で望んでいるものを見つけます。
生徒が研究する時間を十分に取ってから、二人一組か少人数のグループで、自分の洞察を分かち合ってもらいます。その後、数人の生徒に、学んだことをクラスで分かち合ってもらいます。次のような質問について話し合ってもよいでしょう:
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地上に神殿があることから、神の愛と憐れみについてどのようなことが分かりますか。
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神殿での礼拝は、天の御父およびイエス・キリストとあなたの関係にどのような違いをもたらしましたか。
今日話し合った真理について証します。生徒に、神殿での礼拝を改善するために何ができるかを考えるように勧めます。自分の計画や、聖霊から受けた促しを書き留めてもらいます。
心を絶えず天の御父とイエス・キリストに向け続けるには、どうすればよいでしょうか
以下の質問を表示して生徒に深く考えてもらい、自分の考えを書き留めてもらうとよいでしょう:
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現在、自分の時間と労力の大半を費やしている活動にはどのようなものがありますか。
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生活の中で最も注意を払うべきことをどのように決めていますか。
ダビデの死後、息子のソロモンがイスラエルの王になったことを生徒に思い出してもらいます。その治世の当初、ソロモンは謙遜に主の助けを求め、主から大きな祝福を受けました(列王上3:5-14、28参照)。また、その治世の間に、主の二度にわたる現れさえ経験しています(列王上9:1-3参照)。しかし、時がたつにつれて、ソロモンの優先順位は変わり、その心は主から離れていきました。ソロモンの話を研究しながら、似たような運命から身を守るため、主はわたしたちに何をするよう望んでおられるかを考えるよう生徒に勧めます。
生徒に列王上11:1-13を読んでもらい、ソロモンのその後の人生の詳細について見つけてもらいます。(列王上11:1の「外国の女」とは、イスラエルの家の者ではない女性であることを指摘します。)生徒に、印象に残った言葉や表現に印をつけるよう勧めてください。(ここで、『聖文研究のスキル』の「聖文の中に因果関係を見つける」スキルを練習するとよいでしょう。)
生徒が学んだことを分かち合えるよう、次のような質問をするとよいでしょう:
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ソロモンの心を変化させた原因は何でしたか。
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ソロモンの霊的な堕落から、どのような真理を学ぶことができますか。(生徒は次のような真理を見つけることができるでしょう:わたしたちが神から心を背け、神の戒めを守らないならば、神が約束された祝福を失う可能性がある。)
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自分の心が神から離れつつあるときに気づく助けとなるものは何でしょうか。
ヤングアダルトが神から心を背ける原因となり得る影響や環境について、ホワイトボードに書き出してもらうとよいでしょう。
生徒に二人一組か少人数のグループになってもらい、リストにある項目の一つに基づいてシナリオを作成し、書き留めてもらいます。別のグループとシナリオを交換するか、自分たちで作成したシナリオを使って、次の質問について話し合うとよいでしょう:
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シナリオの登場人物の決断は、生活の中で神の祝福を受ける能力にどのような影響を与えるでしょうか。
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シナリオの登場人物を助けるために、どのような助言を与え、どのような聖句を分かち合うことができるでしょうか。
何人かの生徒に、話し合いから得た洞察を含めて、クラスでシナリオを発表してもらうとよいでしょう。
生徒に、研究した真理を自分の状況でどのように応用できるか深く考えてもらいます。現在の霊的な優先順位について考える助けとして、賛美歌「さらに聖くなお努めん」(『賛美歌』74番)を一緒に歌うか、聴くとよいでしょう。
デビッド・A・ベドナー長老の次の言葉を分かち合うのもよいでしょう。
「わたしたちは皆、自分の物質的および霊的な優先順位を真摯によく祈って見直し、天の御父と救い主が喜んで与えようとしておられるあふれるばかりの祝福を遮るものを、生活の中から見つけるべきです。ありのままの自分を見ることができるように、必ず聖霊が助けてくださるでしょう。」(「シオンよ、力を着よ」『リアホナ』2022年11月号、94)
生徒たちに、自分の心を天の御父とイエス・キリストにさらに焦点を当てるために、生活の中で改めるよう霊感を受けたことを記録してもらいます。