「揺るぎない思い」エバ・ティモシー画
ルツ;サムエル上1-7章
ナオミ、彼女の夫、二人の息子は、飢饉のためにベツレヘムからモアブの地に移り住みました。ナオミの夫と二人の息子がモアブで亡くなったため、ナオミは義理の娘ルツを連れてベツレヘムに戻りました。そこでボアズという男性がルツと結婚し、ルツとナオミを養いました。義にかなったイスラエル人の女性ハンナは、子供が欲しいと切望していました。彼女の謙遜な祈りは聞き届けられ、息子を授かり、その子をサムエルと名付けました。神殿にいるとき、サムエルは自分を呼ぶ声を聞きました。祭司エリの助けを借りて、サムエルはそれが主の声だと分かりました。
その他のリソース
『聖文ヘルプ:旧約聖書』「ルツ;サムエル上1-7章」
注:「コースの紹介」では、以下に続く標準的なレッスン要素の活用方法に関する指針が示されています。
個人学習を促す
クラスの前に、以下のメッセージのうち一つまたは複数を、あるいはあなた自身が作ったメッセージを生徒に送るとよいでしょう:
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あなたが福音に従って生活するために払った犠牲について考えてください。その犠牲を払ったことで、主はどのように祝福してくださいましたか。ルツ1-2章を研究しながら、ルツの犠牲と、主が彼女をどのように祝福されたかについて考えてください。
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ルツ2-4章を研究しながら、次の質問について考えてください:わたしたちがルツに似ているのはどんな点でしょうか。どのような点でボアズはイエス・キリストに似ているでしょうか。
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深刻な課題や試練に直面するとき、あなたはどのように対処しますか。サムエル上1-2章を研究しながら、ハンナの模範から学べることを深く考えてください。
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数多くの誘いの声が満ちあふれる世の中にあって、どのように主の声を認識し、こたえますか。サムエル上3章を研究しながら、主の声をもっとよく聞くためにどうしたらよいか考えてください。
質問し、分かち合う
ルツ記とサムエル上1-7章に関して、生徒が質問したり、個人的に学習して見つけた洞察や真理を分かち合ったりする時間を設けてください。
スキルトレーニング
サムエル上3章の学習活動は、『聖文研究のスキル』の「聖文から福音の真理を見つける」スキルを使う助けになるかもしれません。
学習活動のオプション
あなたと生徒のために、複数の学習オプションが用意されています。あなたのクラスにとって最も意義深いと思われる選択肢を一つ以上、祈りをもって選んでください。また、生徒に意見を求めてもよいでしょう。
教え方と学び方を改善する
あなたの愛を表現する適切な方法を見つける。生徒への愛を適切に示す方法はたくさんあります。愛を示すことによって、生徒はクラスでの居心地がよくなり、聖霊の印象に対して心を開くことができるようになります。救い主は完璧な模範として愛を示されました。さらに詳しく学ぶには、『救い主の方法で教える』(2022年)、14の「救い主は御自身が教えた人々に愛を示された」の項を参照してください。
主に従うために、どのような犠牲を払うことができるでしょうか
ディーター・F・ウークトドルフ長老の次の言葉を分かち合い、関連する質問について話し合うとよいでしょう。
「だれもがイエス・キリストにさらに完全に従うために、大小様々な犠牲を払う必要があります。犠牲は、その人の真の価値観を表しています。犠牲は神聖であり、主に尊ばれます。」(「心からのすべて」『リアホナ』2022年5月号、124)
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あなたはより完全に主に従うために、どのような犠牲を払う必要があると思いますか。(生徒の答えをホワイトボードに書き、学習活動の後半で参照できるようにします。)
今日の学習では、聖霊の導きを求め、イエス・キリストにさらに完全に従うために払うことのできる犠牲を見つけられるよう生徒を励まします。
生徒がルツ1-2章の背景を理解できるように、あなたか生徒の一人が次の要約を紹介するとよいでしょう:
飢饉のとき、ナオミというイスラエル人の女性が、夫と二人の息子とともに、ベツレヘムからモアブに移り住みました。モアブでは、ナオミの息子たちがモアブ人の女性、ルツとオルパと結婚しました。ナオミの夫と二人の息子が亡くなり、3人の女性はやもめとなりました。ナオミはベツレヘムに戻ることにしました。
生徒にルツ1:8-19を読んでもらい、オルパとルツに対するナオミの指示と、それぞれがどのように応じたかを見つけてもらいます。その後、次のような質問をするとよいでしょう:
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ルツはどんなキリストのような特質を持っていることに気づきましたか。
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ルツがナオミと一緒にベツレヘムに行くために払わなければならなかった犠牲には、どのようなものがあるでしょうか。
ナオミとルツは非常に貧しかったため、ベツレヘムで自立して暮らす方法がなかったことを説明します。ルツはナオミと自分の食糧を手に入れるために、ナオミの夫の親戚であるボアズの畑に行きました。ルツは畑に残された作物を拾い集めました。(生徒がこの習慣をよりよく理解できるように、「ルツ2:1-3。落穂拾いをするとはどういう意味でしょうか」〔『聖文ヘルプ:旧約聖書』〕を読んでもらうとよいでしょう。)
生徒にルツ2:5-18を読み、ボアズがルツを助けた方法を見つけてもらいます。その後、次の質問をするとよいでしょう:
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ルツの話から、主に従うことについてどのような真理を学べるでしょうか。(例として、生徒は次のような真理を見つける可能性があります:わたしたちが主を信頼し、主に従うために犠牲を払うとき、主は祝福をくださる。)
学習活動の冒頭でホワイトボードに書いた犠牲のリストを参照してもらうとよいでしょう。その後、生徒に、次の質問に対する答えを分かち合ってもらいます:
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主について知っていることで、主を信頼し、主に従うために犠牲を払うよう鼓舞してくれることにはどのようなものがありますか。
生徒たちに、ルツのように主を信頼し、主に従うために犠牲を払ったときに、どのように祝福されたかを深く考えてもらいます。進んで分かち合ってくれる数人の生徒に、自分の経験についてクラスで話してくれるよう頼むとよいでしょう。また、あなた自身の生活における例を分かち合ってもよいでしょう。
終えるに当たり、主にさらに従うために払う犠牲について、生徒に考えてもらいます。自分の計画や、ほかにも聖霊から受けた印象を記録してもらいます。
ルツとボアズの話から、贖い主についてどのようなことを学ぶことができるでしょうか
イエス・キリストの画像を表示して、D・トッド・クリストファーソン長老の次の言葉について話し合うとよいでしょう。
「イエス・キリストがどのような御方かを説明する最も重要な称号は贖い主です。……贖うという言葉には、債務や負債を支払うという意味があります。また、贖いは……救済し自由にするという意味もあります。」(「贖い」『リアホナ』2013年5月号、109)
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自分の生活について考えると、イエス・キリストによる贖い、救済、自由はどのような点で必要でしょうか。
ルツとボアズの話は、贖い主としてのイエス・キリストの役割をよりよく理解する助けになることを説明してください。自分自身が贖いを必要としていることについて考えるよう生徒を促します。研究しながら、イエス・キリストの贖いの力にあずかるうえで助けとなる真理を見つけるよう生徒を促します。
必要に応じて、ルツがボアズに出会うきっかけとなった状況について知っていることを生徒に発表してもらい、ルツはモアブ人の女性で、イスラエル人の義母ナオミとともにベツレヘムに移り住んだことを思い出してもらいます。ルツとナオミは二人とも夫を亡くしたばかりで、非常に貧しい生活を送っていました。ベツレヘムで、ルツはナオミの亡くなった夫の親戚であるボアズの畑に食料を集めに行きました。ボアズはルツに対して親切に接し、ルツが自分の畑から余った作物を持って行くのを許しました。
ルツとボアズの間に起こったことを生徒が研究する助けとして、生徒たちを3人から成るグループに分け、各生徒に次の聖句と『聖文ヘルプ:旧約聖書』の対応する箇所の組み合わせを一つ研究するよう割り当てるとよいでしょう。
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研究する聖句 |
『聖文ヘルプ:旧約聖書』の関連箇所 |
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研究する聖句 | 『聖文ヘルプ:旧約聖書』の関連箇所 |
研究する聖句 | 『聖文ヘルプ:旧約聖書』の関連箇所 |
研究する聖句 | 『聖文ヘルプ:旧約聖書』の関連箇所 |
生徒が研究を終えたら、次のことをグループ内で発表してもらいます:
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研究した聖句の要約。
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『聖文ヘルプ』の対応する箇所から得た洞察。
数人の生徒に、クラスで洞察を発表してもらいます。次のような質問について話し合ってもよいでしょう:
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わたしたちはどのような点でルツに似ているでしょうか。
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どのような点でボアズはイエス・キリストに似ているでしょうか。
話し合いの中で、生徒は次のような真理を指摘するかもしれません:イエス・キリストのもとに来れば、主はわたしたちが贖いを経験できるよう助けてくださる。
リグランド・R・カーティス・ジュニア長老が七十人の一員として奉仕していたときに語った次の言葉を紹介し、関連する質問について話し合うとよいでしょう。
「聖文も文学も人の経験も、贖いの物語で満ち満ちています。キリストを通じて、人は生活を変え、贖いにあずかることが可能になり、また実際にそうするのです。わたしはこうした贖いの物語が大好きです。」(「贖い」『リアホナ』2011年11月号、36)
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イエス・キリストによる贖罪にあずかった例として、聖文やあなた自身の生活における経験にはどのようなものがありますか。(生徒が助けを必要としている場合は、『聖句ガイド』「贖い、贖う」の項で例を探してもらうとよいでしょう。)
ビデオ「贖い」のタイムコード4:31-7:45までを見せるのもよいでしょう。
9:2
生徒に、イエス・キリストが自分の個人的な贖い主であられることに対して感じていることを深く考えてもらいます。主の贖いを求めるために何ができるかを考え、聖霊から受けた考えや印象を記録するように生徒を励まします。
神に祈ることで、どのように平安と強さがもたらされるでしょうか
祈りに関する賛美歌「部屋を出る前に」や「ひそかな祈り」(『賛美歌』78番、79番)などの歌詞を読んだり、歌ったりすることから始めるとよいでしょう。生徒に、印象に残った言葉や表現に印をつけてもらうとよいでしょう。
今日研究しながら、自分自身の祈りについてよく考えるよう生徒を励まします。祈りを通して神に対する礼拝をさらに深めるうえで助けとなる真理を見つけるよう生徒を促します。
サムエル記上は、エルカナという義にかなったイスラエル人が、二人の妻、ペニンナとハンナとともに暮らしていた話から始まっていることを説明します。ハンナには、かなうよう必死に祈った、かなわぬ願いがありました。
生徒がハンナの経験について研究する助けとなるように、次の表を表示するとよいでしょう。生徒に聖句を研究してもらい、表を完成させる方法を見つけてもらいます。また、「ハンナの信仰」(3:08)を見てもよいでしょう。
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ハンナの困難(サムエル上1:1-8) |
ハンナの対応(サムエル上1:9-20;2:1-2) |
研究から学んだことを分かち合ってもらいます。その後、次のような質問について話し合うとよいでしょう:
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心を神に注ぎ出すとは、どのようなことでしょうか。
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ハンナの経験から、祈りについてどのような真理を学べるでしょうか。(生徒は次のような真理を見つける可能性があります:わたしたちは祈りによって、あらゆる問題や困難について天の御父に導きを求めることができる。天の御父はわたしたちの祈りを聞き、御自分の御心とタイミングに応じてこたえてくださる。)
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祈りの中で天の御父に自分の困難について告げるのを妨げるものには、どのようなものがあるでしょうか。どうすれば、わたしたちはこのような障害を乗り越えられるでしょうか。
神に祈ったことで神から答えや助けを授かった人々の例を、聖文からさらに見つけてもらうとよいでしょう。(助けが必要であれば、次の中から一つまたは複数を学ぶよう提案するとよいでしょう:ルカ22:39-44;エノス1:1-10、17;モーサヤ24:8-17;アルマ36:6-10、16-20;アルマ58:6-12;ジョセフ・スミス―歴史1:13-17)
二人一組か少人数のグループになって、見つけたことを分かち合ってもらいます。また、研究した話から天の御父について得た洞察を分かち合ってもらってもよいでしょう。
生徒に話し合ってもらった後、自分の洞察をクラスで発表してもらうとよいでしょう。その後、神が祈りを聞き、こたえてくださったときの経験を数人の生徒に分かち合ってもらうとよいでしょう。ビデオ“God Wants You to Pray”(神は祈るよう望んでおられる)(3:29)を見てもらってもよいでしょう。
生徒に、天の御父への祈りをより意義深いものにするための計画を立ててもらいます。希望する生徒何人かに、自分の計画を発表してもらうとよいでしょう。
どうすれば主の声を聞く能力を伸ばせるでしょうか
以下の文を表示し、1(ほとんど当てはまらない)から5(ほとんど当てはまる)までの段階で、生徒に自己評価してもらうとよいでしょう。
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生活の中で主の導きを受けたいと望んでいる。
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聖霊からの啓示を受け、認識するために意識的に努力している。
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主が自分にどのように語りかけられるかを認識している。
生徒たちに、サムエル上3章を研究しながら、主からの啓示を受け、認識する能力をどのように高めることができるか深く考えてもらいます。
ハンナが祈りの中で謙遜に懇願した後、神はサムエルという男の子を授け、彼女を祝福されたことを生徒に思い出してもらいます(サムエル上1:10-11、19-20参照)。サムエルは幼いころ、大祭司エリの下で幕屋で仕えていました。
生徒たちに、二人一組でサムエル上3:2-10、19を研究し、主の声を聞くことについて学べる原則を見つけてもらいます。見つけた原則を箇条書きにしてもらいます。(この活動は、『聖文研究のスキル』の「聖文から福音の真理を見つける」スキルを紹介するのに役立つかもしれません。)
十分に時間を取った後、生徒に見つけた真理を幾つか発表するように言います。次のような真理を挙げるかもしれません:わたしたちが進んで受け入れる姿勢を持つならば、主の声を認識する能力を伸ばすことができる。個人の啓示を受けて理解する能力が向上するにつれて、主の声をより容易に認識できるようになる。
生徒がこれらの真理の理解を深められるように、次の選択肢から一つ以上選ぶとよいでしょう:
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生徒に、主が聖霊を通してわたしたちに語りかけられる様々な方法を説明している聖句を見つけて分かち合ってもらいます。(生徒が助けを必要としている場合は、次のような例を提案するとよいでしょう:ヨハネ14:26;教義と聖約6:22-23;8:2-3;11:12-13。)
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福音ライブラリーの「彼に聞きなさい」ビデオコレクションから、一つまたは複数のビデオを視聴します。
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時間を取って、聖霊から啓示を受け、認識することに焦点を当てた総大会の説教を生徒に研究してもらいます。例えば、ラッセル・M・ネルソン大管長のメッセージ「教会のための啓示、わたしたちの人生のための啓示」(『リアホナ』2018年5月号、93-96)などがあります。
その後、主の声を聞くことについて得た洞察を生徒に発表してもらいます。次のような質問をしてもよいでしょう:
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どうすれば主の声を認識する能力を伸ばせるでしょうか。
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神の声を認識するには時間と努力が必要だと知ることが重要なのはなぜだと思いますか。
聖霊からの個人の啓示によって祝福を授かった最近の経験を生徒に分かち合ってもらうとよいでしょう。それらの経験が、天の御父とイエス・キリストについて学び、感じるうえでどのような助けとなったかを説明してもらうとよいでしょう。生徒たちが、あまりに個人的な経験を発表しないように注意します。
最後に、ラッセル・M・ネルソン大管長の次の言葉を分かち合います。
「神はほんとうに皆さんに語りかけたいと思っておられるでしょうか。そのとおりです。……
愛する兄弟姉妹の皆さん、啓示を受ける霊的な能力を伸ばすように、切にお願いします。……聖霊の賜物を享受するために、そしてもっと頻繁に、もっとはっきりと御霊の声を聞くために求められる霊的な業を行うことを選んでください。」(「教会のための啓示、わたしたちの人生のための啓示」『リアホナ』2018年5月号、95-96)
生徒たちに、啓示を受ける霊的な能力を高めるための計画を記録してもらいます。