「創世6-11章;モーセ8章」『旧約聖書 インスティテュート教師用手引き』(2026年)
「Family Prayer(家族の祈り)」ケンダル・レイ・ジョンソン画
創世6-11章;モーセ8章
主は「いつも悪いことばかりを考えている」(モーセ8:22)と表現された人々に悔い改めを宣べ伝えるようノアを召されました。人々はノアの度重なる悔い改めの呼びかけを拒み、洪水で滅ぼされました。ノアは主の戒めに従って箱舟を造り、主はノアとその家族を守られました。ノアの子孫の多くは主に背き、バベルに大きな塔を建てました。主は人々の言語を乱され、彼らを地の全面に散らされました。
そのほかのリソース
『聖文ヘルプ:旧約聖書』「創世6-11章;モーセ8章」
注:「コースの紹介」では、以下に続く標準的なレッスン要素の活用方法に関する指針が示されています。
個人学習を促す
クラスの前に、以下のメッセージのうち一つまたは複数を、あるいはあなた自身が作ったメッセージを生徒に送るとよいでしょう:
-
モーセ8:13-30には、ノアが人々に悔い改めを呼びかける努力が描かれています。これらの聖句を研究するとき、主の生ける預言者たちがどのような点でノアに似ているかを考えてください。あなたは神の預言者による教えや警告にどのようにこたえますか。
-
あなたは洪水が神の憐れみの行いであると考えたことがありますか。創世6-7章を研究するとき、その証拠を探してください。モーセ7:38-39、43;1ペテロ3:18-20;教義と聖約138:28-34から、主の憐れみの証拠についてほかにどのようなことが分かるでしょうか。
-
創世11:1-9を研究するとき、「天に届かせよう」(創世11:4)というノアの子孫の試みには、イエス・キリストは関与していなかったことに注目してください。以下の聖句は、あなたが神のもとに戻るのを助ける救い主の役割について、どのようなことを教えていますか。ヨハネ3:16;14:6;モーサヤ3:17。
質問し、分かち合う
創世6-11章およびモーセ8章に関して、生徒が質問したり、個人的に学習して見つけた洞察や真理を分かち合ったりする時間を設けてください。
スキルトレーニング
学習活動のオプション
あなたと生徒のために、複数の学習オプションが用意されています。あなたのクラスにとって最も意義深いと思われる選択肢を一つ以上、祈りをもって選んでください。
教え方と学び方を改善する
生徒の状況、必要、長所について知る。生徒は、自分のことを気にかけてくれている人からだと、より学ぶ意欲が湧くものです。また、愛をもって生徒と知り合おうと努め、彼らを愛そうと努めれば、救い主とその福音に個人的な意味と力を見いだせるよう彼らを助ける最善の方法について、霊感を受けることができます(『救い主の方法で教える』13参照)。
どうすれば信仰を強くして主の預言者に応じることができるでしょうか
生徒たちに、預言者の勧告に従って行動し、祝福されたり守られたりしたときのことを考えてもらいます。何人かの生徒に、経験を話してもらいましょう。以下のような質問もするとよいでしょう:
-
主の預言者からの勧告に従うことが難しくなる原因は何でしょうか。
エノクとその民が天に取り上げられた後、地上に残った民のほとんどが非常に邪悪であったことを生徒に思い出してもらいます。主は憐れみをもって、悔い改めなければ滅ぼされると人々に教えを説き、警告するようノアを召されました。研究しながら、主の預言者の勧告や警告に、より大きな信仰をもって応じるうえで助けとなる真理を見つけるよう生徒に勧めます。
「洪水前のノアの宣教」という表題の配付資料を配ります。時間を取り、生徒に二人一組か少人数のグループで配付資料を完成させてもらいます。変化をつけるために、研究する聖句ごとにペアやグループを変えて取り組んでもらうとよいでしょう。
生徒に、話し合いから得た洞察を分かち合うよう促します。(生徒が分かち合うとき、次のような真理を見つけるかもしれません:主はわたしたちを愛しておられるので、わたしたちに警告し、教え、悔い改めを促すために預言者を召される。)
この話し合いの一環として、D・トッド・クリストファーソン長老の次の言葉を引用するとよいでしょう。
「わたしはこれまでずっと、神の預言者が罪に対して警告するときに心から願う愛を感じ、その愛に感銘を受けてきました。彼らは、非難しようとしているのではありません。彼らの心の願いは、神の愛を映し出しています。事実、これが神の愛です。預言者たちは、だれであろうと、どんな人であろうと、自分が遣わされた相手を愛しています。主と同じように、主の僕たちは罪や誤った選びの苦しみをだれにも味わってほしくないのです。」(「神の愛」『リアホナ』2021年11月号、17)
生徒が、末日の預言者と使徒による最近の警告と勧告を見つけるための時間を数分取ります。生徒に、見つけた警告や勧告の言葉を幾つか書いてもらうとよいでしょう。その後、生徒に書いたことを近くに座っている数人と分かち合い、なぜその勧告が印象に残ったのか説明してもらいます。また、これらの警告や勧告が、わたしたちに対する救い主の愛をどのように反映しているか、生徒に発表してもらってもよいでしょう。
今日研究しながら、聖霊に促されて取るべき行動について考えるよう生徒に勧めます。また、次の質問に対する答えを書いてもらうのもよいでしょう:
-
どのような預言者の教え、警告、勧告に、より完全に従って行動する必要があるでしょうか。
神はなぜ洪水を送られたのでしょうか
以下のシナリオを紹介するとよいでしょう。
あなたと友人は、各自が神について信じていることについて話し合っています。会話の中で、友人はこう言います。「神について自分がどう感じているのかよく分からない。あなたが言うように神が愛情深いのなら、なぜ洪水で人々を滅ぼされたんだろう。」
自分ならそのような友人の懸念にどのように答えるか、生徒に考えてもらいます。次に、2ニーファイ26:24を読み、この節が神の性質について何を教えているかを見つけてもらいます。生徒に、見つけたことを発表してもらいます。(生徒は次のような真理を見つけるかもしれません:神が行われることはすべて世の益のためである。)
-
これまでに見たことのある、神が行われるすべてのことが世の益のためという証拠は何ですか。
洪水の話には、神が行われるすべてのことは世の益のためであるという証拠が含まれていることを指摘します。次の指示を見せて、これらを研究する時間を取りましょう。(これは、『聖文研究スキル』の「永遠の視点で読む」スキルを紹介するのに役立つ場面かもしれません。)
洪水と亡くなった人々の運命に関する次の聖句を読んでください。読みながら、主の愛と憐れみを示す証拠を探してください。
-
次のうち少なくとも一つ:モーセ7:38-39、43;1ペテロ3:18-20;教義と聖約138:28-34;または「創世6:7-13、17;モーセ8:17、23-30。神が洪水を送られた理由として、どのようなことが考えられますか」(『聖文ヘルプ:旧約聖書』)
十分な時間を取った後、二人一組か少人数のグループで自分の洞察を分かち合ってもらいます。クラス全体で以下の質問について話し合ってもよいでしょう:
-
箱舟の重要性について、どのようなことに気づきましたか。箱舟はどのようにイエス・キリストについて思い起こさせてくれるでしょうか。
-
洪水の話は、神が行われるすべてのことは世の益のためであるという真理をどのように示していますか。(この話し合いの一環として、パトリック・キアロン長老の次の言葉を共有するとよいでしょう。)
「神は絶え間なく、皆さんとの距離を縮めたいと思っておられます。神は御自分のすべての子供たちがみもとに戻ってくることを選ぶように望んでおられ(『総合手引き』1.1、福音ライブラリー)、皆さんを連れ戻すためにあらゆる手段を講じておられるのです。……
愛する子供たちのために備えられた御父の計画はあらゆる面において、皆をみもとへと連れ戻すことを意図して作られています。……
御父の贖いの計画が一心に目指すのは、事実、皆さんの贖いであり、皆さんがイエス・キリストの苦しみと死によって救い出され、罪と死の束縛から解放されることです。この計画は、皆さんをそのままの状態で見捨てるものではありません。」(「神はあなたをみもとに連れ戻そうとしておられる」『リアホナ』2024年5月号、87-88)
-
あなたやほかの人が神の救いと贖いの力を経験できるよう助けるために神が取り組んでおられるのを目にしたのは、どのようなときでしたか。
この学習活動の最初に紹介したシナリオをもう一度参照するとよいでしょう。自分ならそのような友人の質問に今ならどう答えるか、二人一組で話し合ってもらいます。
最後に、数分時間を取って、現在自分のために神が生活の中でしてくださっていることについて深く考え、書き留めるよう生徒に勧めるとよいでしょう。これらのことに気づけるよう、聖霊からの霊感を求めるよう生徒を励まします。
どうすればもっと完全にイエス・キリストに頼ることができるでしょうか
「すべての道は天に通じている」のような表現を聞いたことがあるか、生徒に考えてもらうとよいでしょう。その後、以下の質問をします:
-
このような考え方を信じることは、だれかの人生にどのような影響を与えるでしょうか。
洪水の後、ノアの何人かの子孫がバベルの王国を建国したことを説明します(創世10:8-10参照)。これらの人々の話を研究するとき、イエス・キリストに従う必要性を認識するうえで助けとなる真理を見つけるよう生徒を励まします。
生徒たちに、創世11:1-9を研究して、人々がなぜ塔を建てたのか、また主は彼らの取り組みにどのように対応されたのかを見つけてもらいます。(これらの聖句を理解する助けとして、生徒は「創世11:1-9。バベルの塔を建てたことにおいて何が間違っていたのですか」(『聖文ヘルプ:旧約聖書』)を研究するとよいでしょう。)
学んだことを生徒に発表してもらいましょう。次のような質問をするのもよいでしょう:
-
人々が天に到達しようとする試みに関して、どのような問題に気づきましたか。
生徒に、次の聖句を一つ以上読んでもらいます:ヨハネ3:16;ヨハネ14:6;またはモーサヤ3:17。生徒に、バベルの民にとって理解することが重要であった教えを見つけてもらいます。
-
これらの聖句から学んだことで、バベルの民の助けとなり得たことは何ですか。(生徒は次のような真理を見つけるかもしれません:わたしたちはイエス・キリストによってのみ救われる。)
D・トッド・クリストファーソン長老の次の言葉を紹介するとよいでしょう。
「何年も前に有名になった、フランク・シナトラの歌の歌詞に『自分の方法でやってきた』というフレーズがあります。確かに、人生には個人の好みや選択に任されている部分がたくさんありますが、救いと永遠の命に関しては、わたしたちのテーマソングは『神の方法でやってきた』であるべきです。ほかに道はないからです。……
もしキリストの模範に従おうとするのであれば、『自分の方法』というものはありません。天に至る別の道を見つけようとするのは、キリストと主の救いに頼らずに、バベルの塔を築いているようなものです。」(「謀反に使う武器を埋める」『リアホナ』2024年11月号、28)
生徒に二人一組か少人数のグループで、次の質問について話し合ってもらうとよいでしょう:
-
現代の人々がイエス・キリストの模範と教えに従うのではなく、「自分の方法」で物事を行うことを選ぶ例として、どのようなものがあるでしょうか。なぜ人々は、自分の方法を選ぶのでしょうか。
-
イエス・キリストに従うことの価値を学ぶうえで、どのようなことが役立ってきましたか。
生徒が話し合いを終えたら、何人かの生徒に答えをクラスの残りの生徒に分かち合ってもらうとよいでしょう。
ビデオ“Jesus Christ Is the Way(イエス・キリストは道です)”(5:20)を見るか、“Jesus Is the Way(イエス・キリストは道です)”(『賛美歌―家庭と教会用』)を歌うとよいでしょう。ビデオを見たり、賛美歌を歌ったりしながら、イエス・キリストに頼り、従うための自分自身の取り組みについて考えるよう生徒に勧めます。生活の中でどのようなことを変えるかも含め、聖霊から受ける印象を書き留めるよう生徒を励まします。
イエス・キリストについて、また天の御父がわたしたちに与えたいと望んでおられる救いとそのほかの祝福を受けられるように助けてくださるイエスの重要な役割について、あなたの証を分かち合ってください。