「創世37-41章」『旧約聖書 インスティテュート教師用手引き』(2026年)
「いにしえの模範、現代の約束」ジェフ・ワード画
創世37-41章
ヨセフの兄たちは、ヨセフを妬んでいたため、彼を奴隷として売り渡しました。ヨセフはエジプトにあるポテパルの家の監督官になりました。ヨセフは、ポテパルの妻からの性的な罪を犯す誘惑に打ち勝つことで、神への忠誠を示しました。ヨセフはポテパルの妻にぬれぎぬを着せられ、投獄されましたが、ヨセフが忠実だったために、主はヨセフとともにおられました。ヨセフはパロの夢を解き明かしました。主はその夢を通して、来たる飢饉について警告されました。パロはヨセフをエジプトのつかさとし、ヨセフは飢饉に備えて食糧を蓄える計画を実行しました。
そのほかのリソース
『聖文ヘルプ:旧約聖書』「創世37-41章」
注:「コースの紹介」では、以下に続く標準的なレッスン要素の活用方法に関する指針が示されています。
個人学習を促す
クラスの前に、以下のメッセージのうち一つまたは複数を、あるいはあなた自身が作ったメッセージを生徒に送るとよいでしょう:
-
エジプトのヨセフは、幼いころから多くの試練に直面しました。創世37章と39-41章を研究するとき、自分の試練が自分と自分の愛する人たちにどのような益をもたらすかについて、深く考えてください。
-
性的な罪を犯す誘惑を退けることについて助言を求められた場合、ヨセフなら何と言うと思いますか。創世39章を研究するとき、このことについて考えてください。
-
主は次のように言われました。「備えていれば恐れることはない。」(教義と聖約38:30)創世41章を研究しながら、自分が将来に備えるとき、主がどのように祝福してくださるか考えてください。
質問し、分かち合う
創世37-41章に関して、生徒が質問したり、個人的に学習して見つけた洞察や真理を分かち合ったりする時間を設けてください。
スキルトレーニング
学習活動のオプション
あなたと生徒のために、複数の学習オプションが用意されています。あなたのクラスにとって最も意義深いと思われる選択肢を一つ以上、祈りをもって選んでください。
教え方と学び方を改善する
学んでいることに従って生活するよう生徒を励ます。「学習者が今後直面するすべての試練に立ち向かおうとするのであれば、福音について学ぶだけでは十分ではありません。だからこそ、どのようにしたら学んでいることに従って生活することができるかを考えるよう、学習者たちに勧めるのをためらうべきではないのです。」(『救い主の方法で教える』27)まことの教義に従い、信仰をもって行動するよう生徒を招くとき、あなたは彼らに改心を深め、さらにイエス・キリストのようになる機会を設けているのです。
主は試練をどのように用いてわたしを助けてくださるだろうか
ロナルド・A・ラズバンド長老の次の言葉を紹介した後、数人の生徒に、自分の人生の中の主の手の例を分かち合ってもらうとよいでしょう。
「主はその御手により、わたしたちを導いておられます。『神聖な計らい』により、主の影響は、皆さんが経験する大きな出来事だけでなく、生活の細部にまで及んでいます。」(「神聖な計らいにより」『リアホナ』2017年11月号、57)
今日、エジプトのヨセフの話を研究しながら、主が思いがけない方法で自分の人生を導いてくださっているのに気づいたときのことを生徒に考えるよう招いてください。エジプトにおけるヨセフの奴隷としての経験について、生徒が背景を理解できるよう、次の画像を表示し、クラスの一人に創世37章を要約してもらうとよいでしょう。
「兄たちに売られるヨセフ」テッド・ヘニンガー画
次の表を表示するとよいでしょう。時間を取り、個人または少人数のグループで、左側の列にある聖句を一つ以上研究してもらいます。ほかの列の質問に対する答えを探し、それを記録してもらいます。
|
節 |
ヨセフはどうなったでしょうか。 |
神はヨセフをどのように祝福されたでしょうか。 |
|---|---|---|
節 | ||
節 | ||
節 | ||
節 |
生徒に、見つけたことを発表してもらいます。また、ヨセフの経験から主について学んだ真理を分かち合ってもらうのもよいでしょう。生徒の答えには次のような真理が含まれているでしょう:主は人生のあらゆる状況においてわたしたちとともにいてくださる。神はわたしたちの試練を用いて、わたしたちの人生とほかの人の人生を祝福することがおできになる。(教義と聖約90:24を研究し、この聖句にある主の教えがジョセフの状況にどのように当てはまるか、生徒に話し合ってもらうとよいでしょう。)
また、以下のような質問もするとよいでしょう:
-
神があなたの試練を用いて、あなたやほかの人の人生を祝福してくださっていることに気づいたことはありますか。それは、どのようなときでしたか。
-
神は、あなたの人生の細部や大きな節目において、御自分がかかわっておられることを、どのように示されましたか。
-
困難な時期を経験しているときや、答えがはっきりしないと感じるとき、どうすれば永遠の視点を保つことができるでしょうか。
自分自身が試練に直面しているときに覚えておきたいことを、生徒に書き留めてもらうとよいでしょう。神が試練を用いてわたしたちの人生を益となるよう形造られることについて、あなたの証を分かち合ってください。
性的な罪を犯す誘惑に打ち勝てるよう、主はどのように助けてくださるだろうか
生徒に、「わたしたちが住む世界で、どうすれば性的な清さを保つことができるのか分からない」と言う友人がいると想像してもらいます。
生徒に次のような質問について話し合ってもらうとよいでしょう:
-
そのように感じる人がいるのはなぜでしょうか。
-
この懸念を持つ人を助けるため、何ができると思いますか。
エジプトのヨセフがポテパルの家の監督官として仕えていたとき、ポテパルの妻から性的な罪を犯すよう圧力をかけられたことを指摘します。生徒に、ヨセフの経験を研究しながら、自分が直面するかもしれないプレッシャーや誘惑に打ち勝つ助けとして、聖霊からどのようなことが学べるかに焦点を当ててもらいます。
生徒を創世39章に関する研究に導くため、「誘惑を退けるヨセフの模範から学ぶ」という表題の配付資料を配ります。生徒に、二人一組か少人数のグループで完成させてもらいます。(これはまた、生徒が『聖文研究スキル』の「聖文を当てはめる」の練習をするのに適しているかもしれません。)
生徒が話し合いを終えたら、数人の生徒に、書いたアイデアを二人一組の相手やグループと分かち合ってもらいます。(生徒が発表するとき、次のような真理を見つけられるよう助けるとよいでしょう:わたしたちは神への献身を通して、誘惑を退ける力を得ることができる。誘惑を受けるような状況から身を遠ざけることによって、わたしたちは誘惑を退ける力を強めることができる。)
誘惑を退けるのに苦労していて、悔い改めて罪を克服することができるという希望を感じる必要がある生徒がいるかもしれません。「人々を救い、すべての不義から清める力を持つ」(アルマ7:14)イエス・キリストの、愛にあふれ、忍耐強く、赦す特質について証してください。
生徒が研究した真理を当てはめられるように、次の指示を表示するとよいでしょう。
誘惑を避け、退けられるような計画を立ててください。例えば、以下のようなことができます:
-
あなたがよく直面する誘惑について考えてください。
-
誘惑を減らすため、避ける必要があるかもしれない状況を特定してください。
-
誘惑が生じたとき、どのように「逃げる」かを決めてください。
-
この誘惑に打ち勝つための力と導きを求めて祈ってください。
計画を記録し、今後数週間にわたって頻繁に見直し、進捗状況を評価してください。
将来に向けてさらによく備えるにはどうすればよいだろうか
以下の文を掲示するとよいでしょう。生徒に、それぞれの文について、1(強く反対する)から5(強く同意する)の尺度で自己評価してもらいます。生徒の回答がほかの人に共有されることはありません。
-
自分の人生には方向性があると感じます。
-
これから5年、10年、20年で達成したい目標が分かっています。
-
これまでの人生で、備えていたことが後で役立った経験があります。
生徒がこの学習活動に参加するとき、備えることで、将来どのように平安と安定がもたらされるかを考えてもらいます。
ヨセフは神の助けを得て、ほかのだれも説明できなかったパロの夢を見事に解き明かしたことを生徒に思い出してもらいます。神は夢を通して、迫り来る飢饉についてパロに警告され、ヨセフはパロが備えられるよう行動計画を提案しました。
クラス全体で創世41:33-42、53-57を読み、ヨセフがパロに勧めたことと、その結果パロが行ったことを見つけてください。
生徒に次のような質問をして、これらの聖句から学んだことを分かち合ってもらいます:
-
主はヨセフやヨセフの周りにいる人々をどのように祝福されましたか。
-
これらの聖句から、主が将来に向けてわたしたちを備えてくださる方法について、どのような真理が学べるでしょうか。(生徒は次のような真理を見つけるでしょう:主は、霊感を受けた僕を通して、将来に備えるようわたしたちに勧告される。)
生徒に、主が預言者を通して与えておられる勧告で、以下の幾つかの分野においてわたしたちを将来に備えることができる勧告を探し、分かち合ってもらう時間を取ります。
-
霊的な面
-
知的な面
-
財政的な面
-
肉体的な面
-
情緒的な面
ホワイトボードに生徒の答えを書いてもよいでしょう。また、これらの勧告の言葉から、救い主が望んでおられることについて学べるものを、生徒に発表してもらうとよいでしょう。
W・クリストファー・ワデルビショップの次の言葉を紹介するとよいでしょう。
「今日わたしたちは、『下る』はずの災い〔教義と聖約1:17〕に対して備える必要性を理解している預言者、そして預言者の勧告に従おうと努力する際にわたしたちが直面する限界や制限についても認識している預言者によって導かれるという祝福に預かっています。……
……エジプトのヨセフのように『食物があった』〔創世41:54〕と将来言えるように、これらの原則は『賢明に秩序正しく』〔モーサヤ4:27〕実践するべきものです。
主はわたしたちに、力以上のことを行うよう期待してはおられませんが、できることをできるときに行うことは期待されています。」(「食物があった」『リアホナ』2020年11月号、43)
-
あなたが将来に備える努力をしたとき、主はあなたをどのように祝福してこられたでしょうか。ほかの人たちの備えによって、あなたはどのような恩恵を受けてきましたか。
将来に備えるに当たって、主の招きにどのように従っているか、生徒に考えてもらいます。聖霊から学んだことや感じたことに基づいて、どのような調整ができるかを考えてもらいます。自分の目標を記録し、それに基づいて行動するよう生徒を励まします。