「結婚」「トピックと質問」
福音学習ガイド
結婚
妻と夫が永遠に結ばれる可能性
多くの人は,大きな喜びと期待をもって結婚を心待ちにします。結婚には独特の美しさと希望があります。婚約中の人は,だれよりも愛する人と新しい生活を始めることを楽しみにしています。
結婚した後は,夫婦関係を健全かつ強固に保つために努力しなければなりません。幸せで長続きする夫婦関係を築くには,結婚式の日以降長い間にわたり,努力,忍耐,謙遜,赦し,そして献身を続けることが必要です。しかし,その努力は報いに見合う価値があります。主の宮で交わされる神聖な儀式と聖約を通して,夫婦関係は永遠に続くものとなります。神殿結婚は日の栄えの結婚とも呼ばれます。ラッセル・M・ネルソン大管長は,「日の栄えの結婚にはほかのいかなる関係よりも幸福になるための大いなる可能性がある」と教えています。
結婚とは何か
末日聖徒イエス・キリスト教会は,男女間の結婚は神によって定められた,と教えています(教義と聖約49:15;「家族—世界への宣言」,「福音ライブラリー」参照)。神殿で結び固められる夫婦は,神と,またお互いと聖約を交わします。聖約に忠実であれば,結婚は永続するものとなります。
トピックの概要: 「結婚」
関連福音学習ガイド: 「永遠の聖約」,「家族」,「エンダウメントと結び固めの儀式」
セクション1
結婚は神の幸福の計画の中心である
わたしたちは神の永遠の家族の一員であり,地上に来る前は天の御父と天の母とともに天に住んでいました。そこでわたしたちは,学び,成長するための計画について教わりました。その計画の一環として,わたしたちは地上の家族のもとに生まれました。家族は,わたしたちが進歩し,さらに神のようになるのを助けてくれます。
結婚は,神の子供たちのための神の計画の中心を成すものです。預言者ジョセフ・スミスは結婚について,「神御自身により,永遠の神権の権能によって,エデンの園において最初に行われた天の制度」であると教えています。主の宮でその同じ神権の力を通して家族が永遠に結び固められるとき,前世で確立された,神から与えられた永遠の規範に従うことになります。
神が結婚を定められた理由の一つは,わたしたちが互いから学び,互いを思いやることができるようにするためです。堅固な夫婦関係は強固な家族を築き,強固な家族はわたしたちが永遠の目的を果たす助けとなります。家族が強くなれば,この地上のコミュニティーも強められます。イエス・キリストの福音の原則に基づいた結婚は,わたしたちが成長し,この世における最も大きな喜びを経験する助けとなります。また,天の御父とイエス・キリストとともに永遠の命にあずかる備えをする助けにもなります。
考えてみましょう
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ウリセス・ソアレス長老はこう述べています。「夫婦の関係に優劣はなく,どちらも相手より前に出たり,後ろに下がったりすることはしません。神の子供たちとして,対等に横に並んで歩むのです。夫婦は,思いと望みと目的において,天の御父とイエス・キリストと一つになり,家族をともに導きます。……〔そのような夫婦は〕尊敬と感謝と愛をもってともに歩み,自分のことは忘れ,永遠へと向かう旅路において互いの幸福を求め〔ます〕。」神の計画の一部である,あなた自身の「永遠へと向かう旅」について考えてください。伴侶と「対等に横に並んで歩む」ことは,その旅においてどのような助けとなるでしょうか。あなたが既婚者であるなら,伴侶とともにこの旅をしながら,より大きな敬意と感謝と愛を示すために,何ができるでしょうか。また,伴侶のために何かを行う具体的な計画を立てるのもよいでしょう。受けた印象を書き留め,その印象に従って行動してください。
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D・トッド・クリストファーソン長老は,結婚とそれに伴う祝福の一部が今のところ実現していない人々についてこう話しています。
「皆さんの中には,ふさわしい相手がいないこと,同性に引かれる性質,身体的や精神的な障がい,単に失敗に対する恐れ(恐れは一時的であっても信仰を曇らせる)などの理由で,結婚の祝福にあずかることのできていない人もいるでしょう。あるいは結婚したけれども,結婚生活が終わりを迎え,二人一緒でも大変なことを一人でこなさなければならない状況に置かれている人もいるでしょう。また,結婚した皆さんの中でも,心の底から望み,神にすがり,祈り求めたにもかかわらず,子供に恵まれない人もいるでしょう。
……イエス・キリストの贖罪は,イエス・キリストを頼るすべての人々の喪失や損失を予測し,最終的に,それらすべてを補うために成し遂げられたことを,確信をもって証します。御父が子供たちのために準備しておられるすべてのうちの一部にしかあずかれない運命にある人はだれ一人としていないのです。」
クリストファーソン長老の言葉の中で,あなたやあなたの知人で結婚の祝福を受けていない人や,現在そのような祝福を経験していない人の助けとなる,どのようなことが述べられているでしょうか。神は,「喪失や損失」を経験したときに「イエス・キリストを頼る人々」をどのように祝福されるでしょうか。
ほかの人と一緒に学ぶための活動
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教義と聖約121:36-42を伴侶やほかの人々とともに読み,この聖句が結婚とどのように関連しているか話し合ってください。ゴードン・B・ヒンクレー大管長は次のように勧告しています。「わたしたちが罪悪ではなく,互いに徳を求めるならば,家庭がはるかに幸福な場になると確信しています。そして離婚,不貞,怒り,うらみ,反目が影をひそめ,赦し,愛,平安,幸福が増し加えられるようになるでしょう。それが主の望まれていることなのです。」結婚が幸福の計画の中心であることを心に留めておくことは,ヒンクレー大管長の勧告に従ううえでどのような助けとなるか,話し合ってください。その後,結婚生活にもっと幸福を見いだすためのアイデアについて話し合うとよいでしょう。
さらに学ぶ
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「家族—世界への宣言」,「福音ライブラリー」
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ゴードン・B・ヒンクレー「いつか結婚する女性にふさわしく生活する」『リアホナ』1998年7月号,56-58
セクション2
神殿の儀式と聖約により,結婚は永遠のものとなる
1843年,預言者ジョセフ・スミスは教義と聖約132章に現在記録されている啓示を口述筆記しました。この啓示には,永遠の結婚の教義が含まれています。この教義は,神権の権能と約束の聖なる御霊によって結び固められるなら,結婚は地上においても永遠にわたっても有効である,というものです。永遠の結婚は,日の栄えの結婚,または「結婚の新しくかつ永遠の聖約」とも呼ばれます(教義と聖約131:2)。それは,神殿の結び固めと呼ばれる神権の儀式を通して可能になります。この神聖な儀式は,主の宮で執り行われます。
永遠の結婚により,夫と妻と主との間に聖約による関係が生まれます。永遠の結婚の聖約は昇栄に必要です(教義と聖約131:1-4参照)。この聖約に忠実であるなら,結婚と家族関係は永続するものとなります。
考えてみましょう
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教義と聖約132:19-20を読み,これらの聖句が結婚の聖約について何を教えているか深く考えます。ジュリー・B・ベック姉妹は次のように教えています。「神殿結婚の聖約により完全なパートナーとなる男女は,忠実であるならば,その聖約の祝福を平等に受けることができます〔教義と聖約131:1-2参照〕。彼らの聖約はこの世の後にも効力があり,ともに権威と昇栄を約束されると主は言われています〔教義と聖約132:19-20参照〕。」聖約による結婚に約束された祝福は,困難な状況にある夫婦が互いに献身し続けるうえでどのような助けとなるでしょうか。
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神はわたしたちに,ただの結婚ではなく,永続する,聖約による結婚を望んでおられます。ブルース・C・ヘーフェン長老は次のように教えています。「聖約による結婚に問題が起きた場合,夫と妻は協力して問題を解決します。彼らが結婚したのは与え,成長するためであって,二人は聖約によって互いに,社会に,さらに神に,結ばれています。」大管長会で奉仕していたディーター・F・ウークトドルフ管長は,こう述べています。「すばらしい結婚は,一生の間,来る日も来る日も,ブロックを一つずつ重ねて建てられるのです。」ここに載っているレンガ造りの家の写真を見て,堅固な結婚生活を築く「ブロック」について考えてください。ウークトドルフ管長の総大会説教「救う人々をたたえ」を読み,ウークトドルフ管長が夫と妻に与えている勧告について深く考えるとよいでしょう。これからの数週間で,夫婦関係を強めるため,あるいは堅固な結婚生活に備えるために,あなたならどのような「ブロック」を積み上げるでしょうか。
ほかの人と一緒に学ぶための活動
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夫婦関係を強めるための努力は,広範囲に影響を及ぼします。夫婦関係は,自分と伴侶だけでなく,自分の子供やその子供たちにも,永遠にわたって影響を及ぼします。マシュー・L・カーペンター長老は,「いつまでも残る実」という説教の中で,結婚の聖約の「実」を保存することの大切さについて話し,果実を瓶の中に注意深く保存することにたとえています。このように教えています。「もしわたしたちが神と聖約を交わして守るならば,聖約に伴う祝福は現世を超えて,永遠にわたしたちの上に結び固められる,つまり永遠に保存され,永遠にわたっていつまでも残る実となるのです。」一緒に保存された果物を味わいながら,この説教を読んだり聞いたりするとよいでしょう。この世を超えて永遠にわたって「いつまでも残る実」を結ぶ夫婦関係を育む方法について話しましょう。
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ほとんどの夫婦は時に困難に直面し,永遠の結婚が手の届かないものに思えることがあるかもしれません。しかし,ヒンクレー大管長はこのように勧告しています。「結婚に関する多くの問題を離婚で解決することはできません。それは悔い改めと赦し,親切と関心を示すことで解決できます。黄金律を実践するときに解決できるのです。」もしあなたが結婚生活で困難を味わっているなら,あなたが望む変化を起こすうえで聖約を思い起こすことがどのように役立つかについて話し合ってください。結婚生活において困難となっているものを選び,それを解決するために協力して取り組みましょう(教会の 『結婚生活を強める』 ガイドには,役立つアイデアがたくさん載っています)。必要であれば,信頼できる個人(教会指導者,セラピスト,結婚カウンセラーなど)に助けを求めてください。
さらに学ぶ
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ラッセル・M・ネルソン「日の栄えの結婚」『リアホナ』2008年11月号,92-94
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マーカス・B・ナッシュ「新しくかつ永遠の聖約」『リアホナ』2015年12月号,24-31