「イスラエルの集合」『トピックと質問』(2023年)
福音学習ガイド
イスラエルの集合
今日地上における最も大いなる大義
タンポポなどの植物に息を吹きかけて,種が散乱するのを見たことがありますか。そのすべての種を再び集めるためには何が必要でしょうか。それは不可能に思われます。しかし,神は何でもおできになります。
旧約聖書には,別の種類の散乱について記されています。神の聖約の民が「つむじ風をもって,……もろもろの国民の中に散ら〔された〕」ときのことです(ゼカリヤ7:14)。しかし,主は預言者を通して,彼らがいつの日か再び集められると約束されました(申命4:27-31参照)。
わたしたちはそれを「イスラエルの集合」と呼んでいます。それは末日にイエス・キリストの教会が回復され,主の福音が世界中に広がり始めたときに始まりました。この集合の業は,福音の回復が進むにつれて勢いを増し続けています。
イスラエルの集合とは何でしょうか。
イスラエルの集合について語るとき,イスラエルとはアブラハム,イサク,ヤコブの文字どおりの子孫を指します。また,バプテスマの聖約によって彼らの家族に養子縁組された人々も指します。昔,神はイスラエルの子らの悪事と背きのために彼らを散らされました。神の子供たちがイエス・キリストの福音を受け入れ,救いと昇栄の儀式を受け,神と聖約を交わし,それらの聖約を守ろうと努めるときに,イスラエルは集められます。
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セクション1
イエス・キリストの教会の会員はイスラエルの家の一部である
主はアダムと永遠の聖約を交わされました。そして主は,アブラハムとサラ,彼らの息子のイサク,さらに孫のヤコブとその聖約を更新されました。そのヤコブの名前はイスラエルと改名されました。イスラエルの子孫は「イスラエルの家」として知られています。しかし,現代は,この言葉はもっと広い意味で使われています。
イエス・キリストを信じて,回復された主の教会に加わることによって主の聖約の道に入る人はだれでも,その血統に関係なく,イスラエルの家に集められ,主の聖約の民の一部となります(出エジプト6:7;1ニーファイ14:14;3ニーファイ21:6;アブラハム2:10参照)。キリストに従うこれらの人々は聖約の子です(3ニーファイ20:25-27参照)。聖約を守るとき,彼らはアブラハム,イサク,ヤコブに約束された祝福と同じ祝福を受けます(教義と聖約38:17-20;132:30-31;アブラハム2:9-11参照)。
考えてみましょう
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教会員がどのようにイスラエルの家の一員であるかについてさらに学ぶために,ラッセル・M・ネルソン大管長の話「神に勝利を」を研究するとよいでしょう。「イスラエル」の一員であるということは,あなたにとってどのような意味があるでしょうか。「イスラエルの救い主」「悩めるイスラエル」「シオンのつわもの」など,イスラエルについて書かれた賛美歌の歌詞を読んだり聞いたりしてから,「イスラエル」という言葉を「聖約を守る者」に置き換えてみて,どのような洞察が得られるか試してみてもよいでしょう。
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デビッド・A・ベドナー長老は,神の律法に従うことによって神の聖約の民の一員になることを選ぶことの重要性について次のように教えています。「人は,神から召されると,それにどう対応するかを自分で選ばなければなりません。だから,召される人は多くても選ばれる人は少ないのです。選ばれることや,選ばれる者になることは,限られた人にだけ与えられる地位ではありません。皆さんもわたしも,最終的には,選択の自由を正しく行使して,選ばれる者になることを選択できます。」わたしたちがイスラエルの家の一員として「選ばれる者になることを選択」するとき,どのような祝福が与えられるでしょうか。選ばれる者になることを選択するために,さらに何をすればよいでしょうか。
ほかの人と一緒に学ぶための活動
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ネルソン大管長の話「永遠にわたる決断」の中で,レッテルや称号について説明している箇所を一緒に読むとよいでしょう。次に,食品やそのほかの容器のラベルを見て,それらのラベルがわたしたちの考えにどのような影響を与えるかについて話します。ネルソン大管長は,わたしたちにはほかのすべての称号よりも優先すべき3つの称号があると言っていますが,それは何でしょうか。「聖約の子」という称号は,イスラエルの家の一員であることで得られる祝福を理解するのに,どのように助けとなるでしょうか。3ニーファイ20:25-27を読み,主の聖約の子孫であるわたしたちに主が期待しておられることについてこれらの節から学べることを話し合ってください。
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何世紀にもわたって神の永遠の聖約が特定の人々と交わされてきましたが,すべての人がその一員になれます。「イエス・キリストの福音を受け入れる人は,血統にかかわらず,集められたイスラエルに含まれるようになるのです。」集められたイスラエルの一員となることの大切さについてさらに学ぶために,クック長老のメッセージ「無事集められて家に帰る」を読むとよいでしょう。学んだことについて話し合ってください。
さらに学ぶ
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ラッセル・M・ネルソン「永遠の聖約」『リアホナ』2022年10月号,4-11
セクション2
イスラエルの集合は今日の地上における最も重要な大義である
古代イスラエルの民は,エホバを拒み,エホバとの聖約に忠実でなかったために,散らされました(レビ26:33;申命4:23—27参照)。この散乱は,イスラエルの民が他の国々によって征服され,捕囚として連れ去られることで,徐々に起こりました(列王下17:6-23;25:1-12;1ニーファイ22:3-5参照)。さらに悲惨なことに,彼らの多くは神の聖約の民であるという自覚を失いました(2ニーファイ6:8-11参照)。
しかし,主は彼らをお忘れにはなりませんでした。主は,御自分の民を,しばらく散らされた後で集めると約束されました(2ニーファイ10:6-8;教義と聖約33:6参照)。神の民は,イエス・キリストの福音を知って主のみもとに来るときに,集められています(1ニーファイ19:16参照)。
神の民を集めるおもな目的は,彼らが神殿の儀式を受けて救いに備えるのを助けることであると,預言者ジョセフ・スミスは教えています。散らされたイスラエルの集合は,預言者ジョセフの時代と同様に今も重要です。ラッセル・M・ネルソン大管長はそれを「今日地上における……最も大いなる大義,最も大いなる業」と呼びました。それが,神の子供たちが神を知り,最終的に神のみもとに戻ることのできる方法なのです。
考えてみましょう
ほかの人と一緒に学ぶための活動
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3ニーファイ10:5-6と教義と聖約29:1-8を研究し,主が終わりの時に御自分の民をどのように集めておられるかについて話し合うとよいでしょう。イスラエルの集合は,めんどりがひなを集めることとどのような点で似ているでしょうか。これらの聖句とこの質問について深く考えながら,めんどりとひなの絵を見てください。その絵の中から大切だと思う詳細を互いに分かち合ってください。これらの詳細は,集合について主がわたしたちに教えたいと思っておられることを理解するのに,どのように役立つでしょうか。ほかの聖徒たちと集まるとき,わたしたちはどのように物理的にも霊的にも守られるでしょうか。
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ビデオ「イエス・キリスト,イスラエルの集合について預言される」を見て,現代における集合についてさらに学ぶとよいでしょう。救い主はこの話の中で,イスラエルの集合がどのように成就するかについて何を教えておられますか。学んだことと,それが今日のわたしたちにどのように関係しているかについて,話してください。
さらに学ぶ
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ラッセル・M・ネルソン「散らされたイスラエルの集合」『リアホナ』2006年11月号,79-81
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「主はイスラエル呼びたもう」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:旧約聖書 2022年』125-127
セクション3
末日聖徒には主がイスラエルを集められるのを手伝う責任がある
イスラエルの集合は,霊的であると同時に物質的でもあります(1ニーファイ22:3;『福音の原則』248)。イエス・キリストの教会が回復されて間もなく,主は聖徒たちに,オハイオ州カートランド,ミズーリ州インディペンデンス,イリノイ州ノーブー,そして最終的にはソルトレーク盆地に物理的に集合するよう命じられました。今日,教会員は,一つの場所に集合するのではなく,救い主のもとに,すなわち主の教義と主の聖約のもとに集合して,自分の住んでいる地域で主の教会を築き上げています(2ニーファイ10:2参照)。
教会員には集合を手伝う義務があります(教義と聖約29:2,7;88:81;アブラハム2:10-11参照)。福音を分かち合うことは,この取り組みに不可欠な一部です。神殿・家族歴史活動も同様です。わたしたちは,生者と死者の両方についてイスラエルを集めるのを手伝おうと努めています。
考えてみましょう
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ロナルド・A・ラズバンド長老は,イスラエルを集めるのを手伝う伝道活動の重要性を強調し,次のように述べました。「わたしたちがこの末日に神の子供たちを集めているのは,『彼らの頭に大きな祝福が注がれ』〔3ニーファイ10:18〕,彼らが『永遠の富』〔教義と聖約78:18〕の約束を得られるようにするためです。さらに,イスラエルを集めるには,現在よりもずっと多くの宣教師が必要である,と続きます。……主イエス・キリストの使徒として〔わたしは〕,イスラエルの集合のために皆さんが宣教師として奉仕するよう……お願いします。」宣教師として正式に召されているかいないかにかかわらず,あなたは主が御自分の民を集められるのをどのように手伝えるか考えてみてください。受けた印象を書き留め,その印象に基づいて行動してください。
ほかの人と一緒に学ぶための活動
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教義と聖約18:10-16を一緒に読み,神が御自分の子供たちについてどのように感じておられるか,あなたが感じたことを互いに分かち合ってください。神の子供たちを集める業は,なぜ神にとってそれほど重要なのでしょうか。これらの聖句の中から,イスラエルの集合を手伝うように促すどのようなことを見つけましたか。
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わたしたちはどのようにイスラエルの集合を手伝えるでしょうか。ネルソン大管長は次の力強い説明について考えてみてください。「だれかを助けるために何かを行うときはいつでも,それが幕のどちら側であろうと,神と重要な聖約を交わして,救いに不可欠なバプテスマと神殿の儀式を行うことに向かって進むのであれば,あなたはイスラエルの集合を助けています。それだけのことなのです。」イスラエルの集合の一部である活動のリストを作るのも楽しいかもしれません。だれが一番多く書けるか見てみましょう。また,イスラエルの集合という大いなる業を手伝うために,今週行ったこと,あるいはこれからの一週間に行おうと計画していることを互いに分かち合うのもよいでしょう。(その例として,初等協会や日曜学校のクラスを教える,家族歴史を行う,神殿に参入する,ソーシャルメディアで聖句を分かち合う,助けの必要な人を助けるなどが挙げられます。)神の民をみもとに集めるという神の御業の手伝いをしたことで,あなたはどのような祝福を受けてきましたか。
さらに学ぶ
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教会歴史のテーマ「イスラエルの集合」の項,「福音ライブラリー」
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ラッセル・M・ネルソン「イスラエルの集合への姉妹の参加」『リアホナ』2018年11月号,68-70