万物更新の時
(使徒3:21)
最も重要で栄えある「良い知らせ」とは、主イエス・キリストが末日に御自分の福音と教会を回復されたというメッセージです。
末日聖徒イエス・キリスト教会は、195年前の今日、1830年4月6日に組織されました。
福音の回復を信じる人や、それに興味を示す人から成る小さな一団が、この重要かつ喜ばしい出来事のために集まりました。聖餐の儀式が執行され、聖霊の賜物が授けられ、神権の聖任が行われ、イエス・キリストの福音の真理が説かれる中、その場にいた全員に御霊が豊かに注がれ、祝福がもたらされました。
主の教会を再び確立するうえで、主は啓示により、24歳であったジョセフ・スミスを教会の地上での指導者として任命されました。「父なる神の御心とあなたがたの主イエス・キリストの恵みによって……聖見者、翻訳者、預言者、イエス・キリストの使徒、教会の長老」とされたのです。
世界の歴史におけるこの類いまれな出来事の重要性と、今なお続く影響について考えるに当たり、聖霊の助けがあるよう心から祈ります。
最初の示現
末日聖徒イエス・キリスト教会が正式に組織されたことは、このとき起こった一連の奇跡の中で、最高潮の瞬間を迎えた出来事でした。一つ目の奇跡は、教会が組織される10年前、ニューヨーク州北部で起こりました。
1820年の春、ジョセフ・スミスという少年が、自宅近くの森に入って祈りをささげました。ジョセフは自分の魂の救いについて尋ねたいことがあり、「自分が加わるべき教派を知るために、すべての〔教会〕のうちのどれが正しいか」を知りたいと切望していました。ジョセフは神が祈りにこたえ、導いてくださると信じていました。
ジョセフは、単に何が正しいのかを知ろうとして祈ったわけではないという点に注目してください。むしろ、ジョセフは正しいことを知って、正しいことを行えるように祈ったのです。ジョセフは信仰をもって願い求め、受けた答えに従って行動することを決意していました。
「父なる神とその御子イエス・キリストが、ジョセフの〔こころからの〕祈りにこたえて彼に御姿を現し、聖書で予告されているように『万物更新』を開始されました(使徒3:21)。この示現によって、ジョセフは、新約聖書の時代にあったキリストの教会が最初の使徒たちの死後に地上から失われたことを知りました。」ジョセフ・スミスは、古代にあった救い主の教会における教義と権能、聖約と儀式を再び回復する貢献者となるのです。
ジョセフは次のように証言しています。「わたしは筆紙に尽くし難い輝きと栄光を持つ二人の御方がわたしの上の空中に立っておられるのを見た。すると、そのうちの御一方がわたしに語りかけ、わたしの名を呼び、別の御方を指して、『これはわたしの愛する子である。彼に聞きなさい』と言われた。」
ジョセフ・スミスはこの示現とそれに続く神聖な経験を通して、神とイエス・キリストが自分を個人的に知っておられ、自分の永遠の救いを心にかけておられること、自分には果たすべき使命があることを理解するようになりました。ジョセフはまた、神会の特質、性質、完全さについて、および御父と御子が独立した別個の御方であられることについて、重要な教訓を得ました。イエス・キリストはその霊と肉体の双方において、文字どおり神の御子であられます。
ジョセフ・スミスは、天の御父とイエス・キリストは肉体を持つ御方であると宣言し、このように述べています。「御父は人間の体と同じように触れることのできる骨肉の体を持っておられる。御子も同様である。しかし、聖霊は骨肉の体を持たず、霊の御方であられる。」
わたしは、御父と御子のジョセフ・スミスへの訪れは、「世界が始まって以来……すべての聖なる預言者たちの口を通して語られた、万物の〔壮大な〕回復」の幕開けとなる出来事であったと証します。
モルモン書
救い主の回復された教会が正式に組織されるに至った一連の奇跡の二つ目は、モルモン書が翻訳され世に出てきたことです。
「古代の記録である『モルモン書―イエス・キリストについてのもう一つの証』を翻訳するために、ジョセフ・スミスに神の賜物と力が与えられ〔ました〕。この神聖な書物には、復活後間もないイエス・キリストが西半球の民の間で親しく務めを果たされたことについても記されています。〔モルモン書〕は、人生の目的を教え、その目的の中心であるキリストの教義を説明しています。聖書と対を成す聖典として、モルモン書は、すべての人が愛にあふれた天の御父の息子や娘であること、御父がわたしたちの人生について神聖な計画をお持ちであること、そして御子イエス・キリストが昔と同様に今日も語りかけておられることを証しています。」
救い主の回復された教会の会員として、「わたしたちは、正確に翻訳されているかぎり、『聖書』は神の言葉であると〔信じ〕、『モルモン書』も神の言葉であると〔信じて〕」います。モルモン書はイエス・キリストについてのもう一つの証であり、聖書が真実であることを証明し、聖書から失われてしまった分かりやすくて貴い真理を回復するものです。
神権の回復
末日聖徒イエス・キリスト教会は、救い主によって設立された最初の教会が、その神聖な権能、教義、聖約および儀式とともに地上から失われてしまったことを教えています。預言されていた末日における万物の回復の一環として、古代の預言者と使徒は、ジョセフ・スミスに直接神権の権能を授け、ジョセフに神権の鍵を委ねました。これは、救い主の回復された教会が正式に組織されるに至った一連の奇跡の3つ目です。
神権の権能により、神の僕たちは「神を代表して神の御名によって行動する」ことができるのです。「神権の鍵とは、神の子供たちのために神権の行使について指示を与える権能です。」
復活したバプテスマのヨハネは、御父と御子の指示の下、1829年に罪の赦しのために水に沈めるバプテスマを施す権能を回復しました。同じ年に、最初の十二使徒のうち3人、ペテロ、ヤコブ、ヨハネが使徒職およびそのほかの神権の権能と鍵を回復しました。
教会が正式に組織されてから6年後、カートランド神殿に現れたモーセ、エライアス、エリヤは、末日において神の業を成し遂げるために必要な、さらなる権能をジョセフに委ねました。
エライアスは、アブラハムの聖約の回復を含む、アブラハムの福音の神権時代を委ねました。
エリヤが結び固めの力の鍵を委ねたことにより、地上で執り行われた儀式が永遠に効力を持つことを可能にする権能がもたらされ、死を超えて家族を永遠の関係に結ぶこともできるようになりました。
イエス・キリストの教会が組織される
モルモン書を翻訳しているときに、ジョセフ・スミスはイエス・キリストの教会が再び確立されることを示す啓示を受けました。ところが主はジョセフに対し、御自分の教会をすぐには組織しないように指示されました。むしろ、主は「預言と啓示の霊によって」、ジョセフが「この地上に〔再び〕主の教会を組織し始めるべき具体的な日取り」を明らかにされたのです。
神権が回復され、モルモン書が出版された後に、教会は正しい順序で組織されました。モルモン書の初版が1830年3月26日に入手可能となり、教会は4月6日に正式に組織されたのです。
「末日聖徒イエス・キリスト教会は、新約聖書の時代にあったキリストの教会が回復されたものです。この教会は、隅のかしら石であるイエス・キリストの完全な生涯と、主の無限の贖罪と文字どおりの復活をその基盤としています。イエス・キリストは再び使徒たちを召して、神権の権能を与えられました。そして、御自分のもとに来て、御自分の教会を訪れ、聖霊と救いの儀式を受け、永続する喜びを得るよう、わたしたち全員を招いておられます。」
時満ちる神権時代
御父と御子がジョセフ・スミスに御姿を現され、モルモン書が翻訳されて世に出され、神権の権能および鍵が回復されたことは、195年前の今日、主の回復された教会が組織されるに当たっての必要な前提条件でした。
旧約聖書の預言者ダニエルは、人手によらずに山から切り出される一つの石が全地に満ちる夢を解き明かしました。教会が組織されてから1年後、主はジョセフ・スミスに対し、神の王国の鍵は再び「地上の人にゆだねられており」、「あたかも人手によらずに山から切り出された石〔のように、イエス・キリストの〕福音は地の果てまで転がり進むであろう」と伝えられました。
主はその約束を果たしておられると証します。救い主の回復された教会は世界中で設立が進んでおり、それは、神が「天にあるもの地にあるものを、ことごとく、キリストにあって一つに帰せしめ〔る〕」ための手段となっているのです。
末日における主の業は、「あらゆる時代の神の民が関心を寄せてきた大義であり、預言者たち、祭司たち、王たちが、特別な喜びをもって語ってきたテーマです。彼らはわたしたちが生きている時代を、喜びに満ちた期待をもって待ち望み、すばらしい喜びに満ちた期待に胸を高鳴らせながら、このわたしたちの時代について歌い、書き記し、預言しました。」
あらゆる福音の神権時代のうち最も大いなる、この最後の時代にあって、「アダムの時代から現在に至るまでの、神権時代と鍵と力と栄光のすべての、ことごとくの、完全な和合と結合が起こり、示されることが必要だからです。またこれだけではなく、世の初めからまだ一度も示されて〔いなかった〕数々の事柄も、この時満ちる神権時代には……示されることでしょう。」
預言者ジョセフはさらに次のように説明しています。「最後の神権時代には、もろもろの神権時代に全能者の指示と命令の下で神権によって求められたすべての儀式と務めが登場することになります。……すべての聖なる預言者たちの口を通して語られた回復が実現するのです。」
約束と証
わたしは、世界中のすべての人に向けた、最も重要で栄えある「良い知らせ」、すなわち、主イエス・キリストが末日に御自分の福音と教会を回復されたというメッセージの基本的な要素をまとめてみました。
そのメッセージを学び、それが真実であるかどうかを自分自身で確かめるよう、すべての人をお招きします。「祈りをもって回復のメッセージを研究し、信仰により行動する人には、回復が神の御心であり、その目的がわたしたちの救い主である主イエス・キリストの約束された再臨のために世を備えることにあるとの確信が〔聖霊の力によって〕授けられる」ことを約束します。若きジョセフ・スミスのように、神から答えを受け、その答えに従って行動することを願って熱心に祈るなら、神からの証を認識し、それに沿った行動をする皆さんの能力は増すことでしょう。
永遠の父なる神は、わたしたちの御父であられることを証します。イエス・キリストは御父の愛する御子であり、肉における独り子であられることを、その証人として証します。主はわたしたちの救い主、贖い主であられます。
そして、御父と御子が少年ジョセフ・スミスに御姿を現されたことにより、末日におけるイエス・キリストの福音の回復が始まったことを、喜びをもって証します。モルモン書はイエス・キリストについてのもう一つの証であり、そこには神の言葉が記されています。救い主を代表し、主の御名によって行動するための神権の権能が、再び地上に与えられています。また、末日聖徒イエス・キリスト教会は、新約聖書の時代にあったキリストの教会が回復されたものです。これらすべてが真実であることを、主イエス・キリストの聖なる御名により確かに証します、アーメン。