「希望」『トピックと質問』
福音学習ガイド
希望
永遠の約束がイエス・キリストを通して成就するという確信
人生にはしばしば予期せぬ困難な状況が訪れるため,落胆し,圧倒され,打ち負かされてしまうことがあります。そのようなとき,天の御父はわたしたちを弱いまま,孤独なままにされることはありません。主は,希望の賜物を含む数多くの霊的な手段を与えて下さり,わたしたちが強さと勇気を見いだし,喜びに満ちた未来を待ち望むことができるようにしてくださっています(モロナイ9:25参照)。
イエス・キリストの福音に従って生活する人々にとって,希望は,神がわたしたちを御存じであり,約束された祝福を神の御心と時に応じて成就してくださるという確信をもたらします。神の希望の賜物は,特に信仰が試されるときに,現世での経験を永遠の視点から見ることができるよう助けてくれます(エレミヤ17:7参照)。イエス・キリストは希望の神であり,わたしたちが希望を豊かに受けられるようにしてくださいます(ローマ15:13参照)。希望は,救い主のもとに来る人々を助け出し,救ってくださる,主の愛と力への信仰から生まれます。
希望とは何ですか?
希望は,人がイエス・キリストを信じる信仰を働かせるときにもたらされる神の賜物です(モロナイ7:40-41参照)。永遠の約束が主を通して成就するという信頼感をもたらします。イエス・キリストは,神のすべての子供たちにとって希望と力の源であられます(ヨエル3:16参照)。希望は,現世の困難な時期にあって前進するための自信を与えてくれます。それは,復活および約束された救いと昇栄の祝福を,喜びに満ちて待ち望むことです。希望は,ほかの人々の必要に焦点を当て,慈愛をもって奉仕するよう人を導きます。
トピックの概要:「希望」
関連する福音学習ガイド:「イエス・キリストを信じる信仰」,「イエス・キリストの贖罪」,「慈愛」,「御霊の賜物」,「復活」
第1章
イエス・キリストは,あなたが主に従おうとするときに希望を与えてくださる
この世で直面する困難の多くは,アダムとエバの堕落の結果です(教義と聖約29:40参照)。病気,苦しみ,罪,死は,現世で経験する事柄の一部です。イエス・キリストによる贖罪と復活がなければ,わたしたちは決して癒しや赦し,喜び,永遠の命を見いだすことはないでしょう(2ニーファイ9:7-9参照)。わたしたちは永遠に惨めで希望のない状態になります(モーサヤ16:3-4参照)。
しかし,イエス・キリストは確かに地上に来て,わたしたちの人生におけるあらゆる不幸のために苦しまれました(アルマ7:11参照)。主は,主を信じる信仰を働かせて罪を悔い改めるすべての人のために,罪の罰を克服されました(モーセ5:9参照)。主は死の縄目を断ち切って復活し,わたしたちが再び生きるための道を開いてくださいました(2ニーファイ2:6-8参照)。主は,御自分に従うすべての人に永遠の命という希望を約束しておられます(エテル12:32参照)。
考えておくべきこと
ほかの人と一緒に学ぶための活動
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家族や友人の死は悲しみをもたらします。イエス・キリストは全人類の痛みと苦難を身に受けられたので,わたしたちは主の御名によって天の御父に祈り,慰めとなる助けを求めることができます。希望という祝福は,わたしたちの復活と永遠の命のための神の計画を信じる人々に約束されています。喪失のときに希望を持つことの大切さをよりよく理解するために,グループの参加者に,次の中から一つを選んで読んでもらいます。1ペテロ1:3-5;ヤコブ4:11;アルマ13:27-29;エテル12:32。「キリストの復活を通して希望を見いだす」(4:41)を見るのもよいでしょう。希望という贈り物は,友人や愛する人を失った人々にどのような慰めをもたらしますか。イエス・キリストが,あなたとあなたの愛する人が復活して永遠に生きられるようにしてくださったという希望について,あなたならどのように説明しますか。
さらに学ぶ
第2章
イエス・キリストを信じる信仰は希望をもたらす
聖文ではしばしば,信仰と慈愛の特質とともに希望について語られています(モロナイ7:40-44参照)。イエス・キリストを信じる信仰を増し加え,人々に対して慈愛をもって行動しようと努力することは,希望を持つ能力に直接結びついています(モロナイ10:20-21参照)。信仰,希望,慈愛の大切さについて,ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように説明しています。「これら3つの特質はケーブルのより線のように結びついているため,必ずしも正確に区別できないことがあります。これらは一体となってわたしたちを日の栄えの王国に結び付けているのです。」
希望とは,悔い改めてバプテスマを受けるときに聖霊を通して受けることができる祝福の一つです(モロナイ8:25-26参照)。イエス・キリストを信じる「確固とした信仰」を持つとき,天の御父はわたしたちが「完全な希望の輝き」を得られるよう助けてくださると約束されています(2ニーファイ31:19-20)。また,聖文を調べるとき,より大きな希望を得ることができます(ローマ15:4;ヤコブ4:6)。
考えておくべきこと
ほかの人と一緒に学ぶための活動
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グループのメンバーと一緒に,ディーター・F・ウークトドルフ管長の次の言葉を読みます。
「敵対する者は,人の思いや思考を深い暗闇に縛りつけるために絶望を使います。絶望は,人に明るさや喜びをもたらすもののすべてうばい,人生を意味のない,むなしいものだと思い込ませます。……
一方,希望は地平線から昇る太陽の光のようです。美しい夜明けとともに暗闇を貫き,高いところからわたしたちを照らしてくれます。希望は,永遠の天の御父の愛に満ちた思いやりに信頼を置くように勧め,そのための霊感を与えてくれます。御父は,絶対的なものは存在しないと叫ぶ,混乱と恐れの世にあって,永遠の真理を求める人々に道を用意されました。」
希望という特質を得ることは,どのような点でこの世の暗闇を見通す助けとなりますか。
さらに学ぶ
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Russell M. Nelson, “A More Excellent Hope,” Ensign, Feb. 1997, 60–64
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ディーター・F・ウークトドルフ「希望という無限の力」『リアホナ』2008年11月号,21-24
希望に関するその他のリソース
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子供向けリソース