「主にあって情緒的な強さを身につける:救い主はわたしたちがレジリエンスを高めるのを助けてくださる」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「主にあって情緒的な強さを身につける:救い主はわたしたちがレジリエンスを高めるのを助けてくださる」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
心身の健康:第181課
主にあって情緒的な強さを身につける
救い主はわたしたちがレジリエンスを高めるのを助けてくださる
直面する情緒的な問題に,あなたはどれくらいうまく対処できるでしょうか。情緒的な苦しさは人の生活に付き物です。天の御父とイエス・キリストの強さと力に頼れば,こうした感情に忠実に耐える能力が高まります。この課は,生徒が天の御父とイエス・キリストから力を得て,情緒的な問題に対処するのに役立ちます。
生徒の準備:生徒に,苦しい感情に対処した経験について考えるか,知人に尋ねてもらいます。必要に応じて,生徒に自分の経験をクラスで発表する準備をしてもらいましょう。
学習活動案
人生の渦
レッスンのはじめに,嵐で根こそぎ倒された木の画像と,地面にしっかりと根を下ろした木の画像を表示するとよいでしょう。生徒の一人にホワイトボードに木を描いてもらい,ほかの生徒には学習帳に同じような木を描いてもらってもよいでしょう。木の左側に,10代の若者が直面する情緒的な苦しさを幾つか書いてもらうとよいでしょう。
感情は,日々の経験に対する身体の正常な反応です。夏のそよ風のように軽やかで,対処しやすいものもあれば,つむじ風のように苦しい感情を経験することもあります。
嵐に見舞われた木の根は,より速く,より太く,より遠くに伸び,木の持ちこたえる力が高まります。風に揺さぶられることで,木は幹や枝を太くする細胞構造も作ります。同様に,救い主に従うことによって強烈な感情に対処することを学ぶ経験をすると,堪え忍ぶ能力が強まります。
あるいは,ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「霊を滅ぼす嵐」のタイムコード0:00-1:10で,風に打たれた木に何が起こるかというアンダーセン長老の説明を見せてもよいでしょう。
学習帳に,あなたが過去に直面したか,あるいは現在直面している感情的な嵐を幾つか書いてください。
十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老は,人生に吹く強風について,次のように教えています。
「皆さんは神にとって樹木よりはるかに貴重な存在です。神の息子娘なのです。神は皆さんの霊を,人生の嵐にめげない強い霊として創造されたのです。若木が風に当たるように,若いときに嵐に遭うことにより,皆さんの霊的な強さが増し,将来に備えることができるのです。」(「霊を滅ぼす嵐」『リアホナ』2014年5月号,18)
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アンダーセン長老のメッセージは,感情の渦に苦しさを感じている10代の若者にとって,どのような助けとなるでしょうか。
そのような嵐を堪え忍ぶ能力は,「レジリエンス」と呼ばれることを紹介するとよいでしょう。一年を通して,生徒はレジリエンスを高めるのに役立つスキルを学んでいくことを伝えるとよいでしょう。
レジリエンスが高まると,困難な考えや感情に適切に対処する方法が身についていきます。わたしたちは,そのように感じたとき,天の御父とイエス・キリストがどのようにわたしたちに力を与えてくださっているのかや,どのようなときにさらなる助けを求めるように促してくださっているのかに気づけるよう学ぶことができます。
研究しながら,感情的な嵐を経験したときに天の御父とイエス・キリストの助けを求める方法が分かるよう,聖霊の助けを求めてください。
救い主はわたしたちとともにいて,わたしたちを強めると約束しておられる
主が人に授けてくださる力の例を生徒が理解できるように,ヨシュアの話を紹介するとよいでしょう。生徒は第61課:「ヨシュア1章」で,モーセの後にイスラエルを導くよう主に召されたヨシュアの話を学習したかもしれません。
ヨシュアには,モーセに倣って新しい国を築く責任があり,預言者であり,軍事指導者でもあるという難しい立場にありました。
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あなたがヨシュアの立場にいたら,どのような感情を経験していたと思いますか。
ヨシュア1:1,5-9を読み,ヨシュアがこのような困難に直面していたとき,主はヨシュアに何を約束されたかを見つけてください。
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人生の困難に立ち向かうのに役立つ,どのようなことが学べるでしょうか。
生徒は,わたしたちが勇気を持って主に従っていれば,主はわたしたちとともにいて,わたしたちを強めてくださる,といった真理を見つけるとよいでしょう。
生徒がこの真理の力を感じられるように,ChurchofJesusChrist.orgの「霊を滅ぼす嵐」のタイムコード1:33-2:12で,アンダーセン長老のメッセージをさらに見せるか,「霊を滅ぼす嵐」のタイムコード4:12-4:48にあるアンダーセン長老の総大会のメッセージを紹介するとよいでしょう。
学習帳の,自分の描いた木の下に,次の質問の答えを書いてください。
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自分の感情的な問題に対処する能力について説明してください。あなたがうまく対処できると思う感情はどのようなものですか。それでも難しいと感じることは何ですか。
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これらの感情に対して主から助けを受ける能力について説明してください。うまくいったときのことを書いてください。試したことで,期待したほどうまくいかなかったことを書いてください。
聖文について深く考えると,主の力を感じる助けとなる
ヨシュア1:8を読み,ヨシュアが主に従う助けとなることをもう一度見つけてください。
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どのようなことが見つかりましたか。
ヨシュアが困難に直面していたとき,昼も夜も聖文(「律法の書」)について思い巡らすよう,主に言われたことを指摘するとよいでしょう(ヨシュア1:8参照)。主に感情的な強さを見いだす一つの方法は,聖文について深く考えることだと指摘するとよいでしょう。
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主の言葉を深く考えると,感情的な問題に対処するのにどのように役立つのでしょうか。
ホワイトボードに書いた感情のリストを見て,これらの感情に苦しむ人の助けになりそうな聖句を一つ以上見つけてください。
生徒は,マスター教義聖句や『聖句ガイド』で,「慰め」や「平安」,「強さ」,あるいは「希望」などの言葉を探して聖文を見つけるとよいでしょう。記事「こんな気持ちになったときの12の聖句」(機関誌『青少年の強さのために』2024年3月号,41)も役立つでしょう。生徒が聖句を発表してくれたら,木の右側の,生徒が選んだ感情の横にその聖句を書き出します。以下は,生徒から出そうな意見の例です。
圧倒される:イザヤ40:28-31
怖い:ヨハネ14:27
悲しい:黙示21:3-5
忘れられている:ルカ 12:6-7
落胆する:イザヤ43:1-2,5
孤独:教義と聖約68:6
主の御言葉について深く考える
生徒が難しい感情に対処する際に聖文について深く考える練習ができるよう,以下を見せてください。
ホワイトボードに書かれている感情のうち,今感じているもの,あるいは過去に感じたことのあるものを一つ選びます。感情の隣の聖句を読み,次のような質問を自分に問いかけることによって,その聖句の言葉を深く考えます。
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このような気持ちになったとき,どのような言葉や語句が助けになるだろうか。
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この聖句は,主の愛と力を理解するのにどのように役立つだろうか。
十分に時間を取った後,自分が選んだ感情と深く考えた聖句,主のその言葉を深く考えることが主にさらに感情的な強さを見いだすのに役立つと思う理由を生徒に発表してもらうとよいでしょう。
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あなたやあなたの知人が,聖句について深く考えることで,天の御父とイエス・キリストの慰めや強さを見いだしたことはありますか。
レッスンの終わりに,聖句の中に主の慰めや力を感じた経験を分かち合うとよいでしょう。感情的な苦しさを経験しているとき,天の御父とイエス・キリストの力を感じられるよう,引き続き聖文に頼るよう生徒に勧めます。