2025
主は御業を速めておられます
2025年11月号


14:55

主は御業を速めておられます

主は御業を速めておられるので、わたしたちは、主の福音を受け入れる人々を愛し、養い、彼らに仕えるべきです。

チャールズ・ディケンズは、古典小説『二都物語』を次の有名な言葉で書き始めています。「それはもっともよい時代でもあり、もっとも悪い時代でもあった。」ある意味で、これは現代にも当てはまります。

わたしたちは「全地が混乱」している騒然とした時代に生きています。午前の部会でスティーブンソン長老が、イエス・キリストに従う者として平和をつくり出す人になりましょうという、ラッセル・M・ネルソン大管長の勧告をすばらしい方法で強調しました。それは、「もっとも悪い時代」において、一致や、平安、癒しを育むために欠かせない要素です。

また同時に、わたしたちが生きているのは「もっともよい時代」でもあります。教義と聖約のはしがきである第1章で、主は、完全な福音が「世界の果てまで……宣べられる」と宣言されました。主は実に現在、御業を速めておられます。この多難な時代にもかかわらず、これまでと同様引き続き御業が速められることに深く感謝するべきです。わたしたちは、主に従う者が主の御声を聞き、心と思いを込めてそれに応える特権がある時代に生きているのです。末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は、救い主と主の戒めに固く結ばれ、目的と深い個人的な平安を見いだしています。

教会の歴史では何度も、聖約の道に入る人々が著しく増加した時期がありました。その一つが1837年から1850年の間です。主の回復された教会における初期の使徒たちの幾人かが、イギリスで伝道しました。その結果、何千もの人々が教会に加わり、1850年までに、合衆国よりもイギリスに住む教会員の数の方が多くなりました。当時、主は聖徒たちに、ユタに集まるよう指示されました。集団移住が行われ、中には永代移住基金からの融資を受けた人々もいました。

わたしは、1852年にイングランドとウェールズから多くの改宗者がソルトレーク盆地にたどり着いた出来事に心をひかれます。一行は、エミグレーション・キャニオンの入り口でピット大尉の楽団を伴った大管長会に迎えられました。『デゼレト・ニュース』は、彼らのことを「姉妹や子供たち〔を含む〕移住者で、歩き続け、日焼けし、風雨にさらされていたが、落ち込んではおらず、彼らの心は軽く、快活であり、それが彼らの幸せと喜びに満ちた表情にはっきりと表れていた」と述べています。

彼らは「神殿の敷地を通る〔ときに〕、……何千人もの男性、女性、子供たちが市内の様々な場所から集まり、栄光と喜びに満ちた歓迎に加わった」のでした。ブリガム・ヤング大管長は彼らにこのように語りました。「主なるイスラエルの神が皆さんを祝福されますように。……わたしたちは絶えず皆さんのために祈ってきました。イスラエルを集め、福音を宣べ伝えて人の子らを救い、彼らをメシヤの来臨に備えさせるようにと命じられた神に、日々、何千回も祈りをささげてきました。」

その喜ばしい出来事に対する思いと同じ気持ちで、わたしは、すべての新しい改宗者と主の教会に再び集うようになった方に改めてお伝えします。わたしたちは皆さんを愛しています。皆さんを必要としています。主が皆さんを必要としておられます。楽団の演奏での歓迎はありませんが、日の栄えの王国におられる父なる神とイエス・キリストのみもとに至る聖約の道を進もうとする皆さんの努力の上に、天の祝福があるように祈っています。

現在、イエス・キリストを信じる信仰が増しているという明確な証拠があります。末日聖徒イエス・キリスト教会は、改宗者の数と改宗者の参加の数が著しく増加しています。過去36か月間に、およそ90万人の改宗者が教会に加わりました。この数は、教会員全体のおよそ5パーセントに相当します。わたしたちは新会員たちを、両手を広げ、その道を選んだことに対する深い感謝を込めて歓迎します。

過去36か月間での90万人という改宗者の数は、1940年の教会設立110周年時の教会員総数であった86万人を上回っています。この年は、ジェフリー・R・ホランド長老とディーター・F・ウークトドルフ長老とわたしが生まれた年です。

このようなすばらしい新しい改宗者は、世界中のあらゆる地域にいます。今年の最初の6か月間では、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、太平洋、ラテンアメリカでの改宗者数は、前の年と比べて20パーセント以上増加しました。北アメリカでは、17パーセントの増加が見られました。主の御業は力強く前進し続けています。改宗者の数が増えていることは、福音が至る所で人々の心に触れ、人生を変えていることの明確な証です。

現在、これらの貴い改宗者たちは、もはや一か所に集まることはありません。教会員の信仰と献身のおかげで、全世界で、礼拝堂と神殿の建設とともに、会員を支援するためのリソースを得ることができています。また、必要な神権の鍵と手段が提供されることで、現在は世界のほとんどの地域で、救いの儀式が受けられるようになっています。

先ほど述べた、教会の歴史の初期にイングランドとウェールズの聖徒たちが歓迎された出来事のように、現在の会員は、どこに住んでいるかにかかわらず、何十万人もの新しい会員を歓迎する必要があります。わたしはこの部会で述べられたゲレット・W・ゴング長老のお話が大好きです。ゴング長老は、情緒的にも霊的にも、だれも独りで座らせるべきではないと教えました。

わたしたちの神聖な義務は、新会員と再び集うようになった会員を受け入れて歓迎することです。主は御業を速めておられるので、わたしたちは、主の福音を受け入れる人々を愛し、養い、彼らに仕えるべきです。わたしたちは「心を一つにし、思いを一つにし、義のうちに〔住む〕」シオンの民を築く手伝いができます。主と一つとなるために、主の御前で一つとならなければなりません。バプテスマの日付に関係なく、会員は皆、ほかの人々を歓迎する責任を共にしています。

教会員の皆さん。イエス・キリストの福音を受け入れたこの貴い選民を、わたしたちの腕で包み込みましょう。

ゴードン・B・ヒンクレー大管長は、新しい改宗者には「友人と責任と『神の善い言葉』による養い」が必要であると教えています(モロナイ6:4)。わたしたちは、新しい改宗者が、自分も教会の一員であって単なる客人ではないということを確信させる、友人の一人になることができます。また彼らが、自分はイエス・キリストの弟子であり、ほかの人々に仕え、奉仕の召しを受け入れられると理解できるようにします。若い改宗者は、専任宣教師として奉仕することを考えるべきです。すべての人が、キリストのような生き方をするように努めようと決意すべきです。

多くの人が、多くの個人的な犠牲を払って教会に加わり、仲間の聖徒たちからの愛と支援をとても必要としています。

新しく加わった人と、再び集うようになった人にお伝えします。皆さんは様々な苦難に直面するかもしれません。自分自身に忍耐強くあってください。宣教師たちは皆さんに、基本的な教義を教え、聖文と『わたしの福音を宣べ伝えなさい』に記されている王国の聖約と儀式について説明しました。

儀式と聖約を受け、戒めに従って生活することが非常に重要です。昇栄に必要な聖約に焦点を当ててください。福音は昇栄を可能にします。しかしそのためには、神と神聖な聖約を交わし、それを守ることが必要です。バプテスマと確認、また男性へのメルキゼデク神権の授与を除いて、わたしたちが交わす聖約は神殿で交わされます。死者のためには、これらの救いの儀式が神殿でのみ行われます。したがって、神殿のために自分自身を備えることを直近の目標とするべきです。

自分には知識が足りていないと感じることもあるでしょう。福音の知識は時間をかけて徐々に得られる大いなる祝福ですが、それは救いの儀式ではありません。福音は知識のテストではないのです。ラッセル・M・ネルソン大管長はこのように約束しています。「毎日、祈りの気持ちでモルモン書を研究するならば、皆さんは毎日、さらに良い決断を下すようになるでしょう。研究したことについて深く考えるならば、天の窓が開いて、自分自身の疑問の答えを授かり、自分自身の生活の中で導きを受けるようになります。」

さらに、日曜日の集会では教会のカリキュラムとして、毎年順番に旧約聖書、新約聖書、モルモン書、教義と聖約が取り上げられます。次第に福音の知識が増して、自信が深まることでしょう。聖文を定期的に学ぶことで、イエス・キリストの福音への改心が深まり、生活が祝福されて豊かになることでしょう。

イエス・キリストの純粋な教義を学ぶとは、教義を理解することと、キリストのような生き方をすることの両方を、生涯にわたって追求することです。必須の聖約は、聖約の道と呼ばれる基盤を与えてくれます。ネルソン大管長はこれらの原則について力強く教えています。すべての会員、特に新会員と再び集うようになった会員は、聖約と聖約の道に関する、預言者としての大管長の教えを学び、従うことにより祝福を受けることでしょう。

一つ一つの昇栄に必要な聖約をふさわしい状態で受ける目標を立てるなら、日の栄えの王国に至る道を歩んでいることになります。神殿と神殿の聖約に焦点を当てるべきです。ほとんどの聖約は個人として交わすものですが、永遠の結婚という聖約は、伴侶と協力して守る努力をするものです。わたしたちはその永遠の伴侶を見つけることを目標とするべきです。

しかし、現時点で永遠の結婚ができていなかったとても、落胆しないでください。預言者たちは、戒めを守る忠実な会員に祝福が差し控えられることはないと教えています。モルモン書の預言者ベニヤミン王は、美しくこう述べています。「神の戒めを守る者〔は〕すべてのことについて祝福を受ける。そして、もし最後まで忠実であり続けるならば、彼らは……決して終わりのない幸福な状態で神とともに住めるのである。」

まだ気づいていなくても、皆さんは、会員は完全な人ではないことに気づくでしょう。啓示された教義は、この地上にいるときにわたしたちが間違いを犯すことを明らかにしています。わたしたちは、日の栄えの世界ではなく、不完全で堕落した世界に住んでいるのです。現世は試しの時期であり、悔い改め、自分自身を神に証明する機会が常にあります。

わたしたちは皆イエス・キリストのようになろうと努めながら、自らの至らなさを感じます。主の贖罪により、完全の基準に達していなくても、毎日悔い改めることができます。モルモン書のもう一人の預言者ニーファイはこう言っています。「〔わたしたちは〕キリストを確固として信じ、完全な希望の輝きを持ち、神とすべての人を愛して力強く進まなければならない。そして、キリストの言葉をよく味わいながら力強く進み、最後まで堪え忍ぶならば、見よ、御父は、『あなたがたは永遠の命を受ける』と言われる。」

現代の様々な試練について考えるとき、救い主も地上で務めを果たす際に騒然としており暴力にあふれていた時代に生きておられたことを忘れてはなりません。主が焦点を当てられたのは、当時の政治的課題ではなく、聖徒たちを完全な者にすることでした。

絶えず混乱状態にある世界で、救い主と主の教義と教えに従うことは、決して容易ではありません。不安定な世界で死すべき時を過ごした救い主や、初期の指導者や会員たちにとってそれは容易ではなく、わたしたちにとっても容易ではありません。幸いなことに、生ける預言者が、現代に特に必要な導きを与えてくれます。ダリン・H・オークス会長が、その霊的に力強い遺産を引き継ぎます。

わたしは証します。イエス・キリスト教会の教義は、永遠のものであり、真実です。イエス・キリストが生きておられ、わたしたちは主の贖罪のおかげで主と一つとなることができるという、わたしの揺るぎない、確かな証をお伝えします。イエス・キリストの神聖な御名により、アーメン。