2025
心の波長をイエス・キリストに合わせる—初等協会の音楽という神聖な賜物
2025年11月号


10:37

心の波長をイエス・キリストに合わせる—初等協会の音楽という神聖な賜物

初等協会の歌は、イエス・キリストの弟子への説教であり、回復された福音が真実であるという証であり、音楽に乗せた祈りです。

初等協会での奉仕を通じて得た祝福の一つは、言語を超えて人々を愛するようになったことです。神聖な音楽という共通の言語を通して聖徒たちと心を通わせることに、わたしは喜びを感じてきました。特に、初等協会の簡単な歌を通して、聖なる御霊が言葉の壁を越えてささやき、わたしの心を満たしてくれることに喜びを感じます。子供たちの声で、神と御子の愛が分かりやすくて心を貫く真理をもって宣言されています。

わたしは初等協会の中で育ったわけではありませんが、御霊によってすぐに初等協会の歌の神聖さを学び、歌はわたしの個人的な礼拝の一部となりました。初等協会の歌は、わたしの人生に神聖な影響を与え、魂を高揚させ、永遠の真理を教え、わたしを救い主と主の福音に引きつけてくれたのです。

ダリン・H・オークス会長はかつて、「賛美歌を歌うことは、回復された福音を学ぶ最良の方法の一つです」と教えました。これは、わたしたち全員に当てはまる言葉ですが、特に子供たちに当てはまります。初等協会の音楽は、救い主の幼い弟子たちの心に証の種を植えるための、神の愛ある手段の一つです。親や指導者、教師は、天の御父と御子イエス・キリスト、聖霊について分かったことを何でも証し子供たちにも証してもらうことで、その種に養いを与えます。

ここ数年の奉仕で、わたしは初等協会の歌を歌い、初等協会の音楽を学びながら、次の3つの事について考えてきました。

  • 子供のころに学ぶ初等協会の歌をどのように活用したら、子供たちは生涯にわたって、御霊の言語で証することができるだろうか。

  • 福音の真理を歌うことは、子供たちが聖約した通りに主を覚え、主の儀式に備えるうえでどのように助けになるか。

  • 初等協会の歌は、この幼い弟子たちの心に神の律法を刻み込むのにどのように役立つだろうか。

1878年に初等協会が始まったとき、初代会長であったオーレリア・スペンサー・ロジャーズは、「歌は必要」だと述べました。音楽は、常に子供たちの福音学習の中心です。初等協会の歌は、福音の真理をその単純な覚えやすいメロディーに乗せて分かりやすく教えるので、子供にとっては最初の霊的な言語となり得ます。これらの歌は、生涯子供たちの心に残るほど影響力を持って、弟子としての務めの一部となり、また彼らにとって自然でなじみのある方法で救い主について証するための手段となります。

歌を通してイエス・キリストの教義を教える

初等協会の歌は、教義を教える強力なツールにもなります。救い主の生涯と教導の業について歌っている歌もあれば、信仰や希望、慈愛など、主の特質について教えている歌もあります。そして、最も神聖な歌は、主の無限の贖罪と、人を救うその行いからあふれ出る愛を証しています。

主の預言者ラッセル・M・ネルソン大管長は、こう教えました。「〔音楽は〕子供が小さい時期だけでなく、そのはるか後にまで良い影響を与え続けます。……音楽には、霊的な養いを与える力があ〔ります〕。癒す力があります。礼拝を容易にする力があります。音楽は、〔救い主の〕贖いについて、また、福音が回復され、救いの原則と昇栄に欠かせない儀式が回復されたことについても、深く考えさせてくれます。音楽は、祈りを表現する力と、聖なる真理を証する力を与えてくれます。」

親、指導者、教師としての務めには、それぞれの曲に込められた福音の真理を意識的に教えることによって、子供たちがこれらの約束された祝福にあずかれるようにすることも含まれます。ネルソン大管長はまた、「子供たちは歌を学ぶときに、クラスで学ぶのと同じように教義も学ぶことができます」とも教えました。これらの歌は信仰に満ちた説教の宝庫であり、子供たちの心を救い主に向け、主の福音のために献身的に奉仕する力を育みます。

聖文は、義人の心からの歌を救い主は喜ばれると教えています。救い主の最も幼い弟子たちの歌声が与えてくれる喜びには、ただ驚くばかりです。子供たちの祈りの歌は、信仰の表れとして天に届き、永遠の真理を示してくださる聖なる御霊を招きます。そしてその御霊は、救い主に従って天の家に戻るようにと、優しく愛情を込めて人々を招きます。ヘンリー・B・アイリング長老が言っているように、御霊を感じるとは、救い主の贖罪が自分の生活に及んでいることの証拠なのです。

真理を心に刻み込む

初等協会の音楽はまさに奇跡となり得ます。それは、子供たちが弟子として生涯歩んでいく旅路に寄り添い続けるのです。6歳のときに学んだ歌は深く心に残り、何十年もたって、決断や誘惑、悲しみや喜びのときによみがえることもあります。「主の計画にしたがう」の歌詞が、後になって、神の約束が確実に果たされるという使徒パウロの証を教える、わたしたちにとっての霊的な錨となるかもしれません。あるいは、神は約束を守られるので、神との聖約によって力強い慰めと避け所が与えられ、イエス・キリストとその贖いの力に確固として希望と確信を持つようにと、歌を通して思い起こすことができるかもしれません。

世界中の成人会員は、困難に遭ったときに子供のころに習った初等協会の歌を思い出し、よりどころとしています。多くの人にとって、そのような歌はイエス・キリストを信じる信仰が据えられた骨組みの支えとなり、主の福音への改心が芽吹いた場となっています。親や指導者、教師は、細やかな心遣いで教え、歌い、証することによって、長い年月をかけて子供たちのそのような信仰を育てました。

ある姉妹は、初等協会の音楽が大好きで、20年たった今でも、その音楽のおかげでイエス・キリストの福音への改心が加速していると言っています。別の会員は、幼いときに初等協会で信仰というからし種を彼の心に植えてくれたおかげで、30代で主の教会に戻ることができたと証しています。「助け主……は、あなたがたにすべてのことを教え、……ことごとく思い起させるであろう」と主は約束しておられます。初等協会の音楽は、この約束が果たされる一つの方法です。

もう一つの皆に愛されている初等協会の歌は、純粋な信仰と揺るぎない証の力を歌っています。

天の家へ 主と歩もう

主の愛と御霊に 満たされて

心変わり 目が開ける

主と歩もう 手を取り合い

子供たちは歌うときに、弟子としての望みを表現し、聖約に従って生活する方法を学んでいます。御霊は音楽を通して、その幼い心に永遠の真理を刻み込むことができます。そしてやがて、子供たちは主と神聖な聖約を交わしてそれを守ることによって、心と生活をイエス・キリストに従わせ、イエス・キリストを中心にすることを選べるようになります。

聖約を覚え、儀式に備える

神聖な音楽は、キリストの教義を心に刻み込み、主の儀式を受けるために備える助けとなります。音楽は救い主の教義をわたしたちの記憶に刻み、その記憶を救い主の弟子としての務めに結びつけます。

初等協会の指導者として、わたしたちには初等協会の音楽を子供たちが教義を理解できるように、また喜びと御霊をもって教える機会を提供するという神聖な責任があります。これには、歌っているときに感じる気持ちに気づくよう子供たちを励ますことや、その気持ちが聖霊から来ていることを知ってもらうことが含まれます。そうすることで、子供たちはバプテスマや確認などの神聖な儀式の備えをすることができるだけでなく、定期的に神との約束を新たにするときに、聖約したことを思い出すことができるようになります。

最後の晩餐で救い主が聖餐を定められた後、「彼らは、さんびを歌った後、オリブ山へ出かけて行った」とマタイは記録しています。毎週、主の回復された教会のバプテスマと確認を受けた会員は、バプテスマを受けた8歳の子供を含め、主の聖餐を受ける準備をします。神聖な音楽を歌うことを通して、神の子供たちは、主の御名を受け、いつも主を覚え、主の戒めを守るという神聖な儀式を受けるために心を備える機会が与えられるのです。

結びの証

愛する友人の皆さん、初等協会の歌はイエス・キリストとその福音に導く永遠の真理と教義を教えていることを、わたしは証します。これらの歌の簡潔な教えを通して心に刻まれた基本的な真理について考えるよう、お招きします。歌を通して福音の良い知らせを教えるときには、救い主の幼い弟子たちにその真理を証しましょう。

父なる神が愛する御子を無限の愛をもって地上に遣わされたのは、教え、道を示し、贖罪を通してわたしたちを贖うためでした。

救い主の生涯と務めは現実のものであり、個人的なものであることを、わたしは知っています。聖文には、主の癒しや思いやり、奇跡の話で溢れています。

天の御父は、年齢や状況、言語に関係なく、御自分の子供たちの心からの祈りを聞いて、それにこたえてくださいます。主はわたしたちの心の静かな嘆願に耳を傾けてくださいます。

ゲツセマネでイエス・キリストがわたしたちの罪と悲しみと苦痛の重荷を負われたことを、わたしは証します。主はわたしたちを愛していたために進んで苦しみを受け、わたしたちが赦しを受けて天の家に帰ることができるようにしてくださいました。

わたしたちは文字どおり神の子供であり、神の形に創造され、神聖な可能性を授かっています。イエス・キリストに従うことを選ぶならば、神のもとに戻って神とともに暮らすことができます。

イエス・キリストはわたしたちの完全な模範であり、人々に仕え、赦し、愛することによって主に従うとき、わたしたちは日々主に似た者になっていきます。

主の聖なる神殿は、この地上における主の宮です。その中で、わたしたちは神聖な聖約を交わし、永遠の祝福を受け、神についてさらに学び、神がおられることを強く感じます。神殿は学びと平安の場であり、人生に備える場です。

初等協会の歌を子供たちに教え、歌うという取り組みは、単に好ましい宗教上の慣習にとどまらないことを証します。それはイエス・キリストの弟子への説教であり、回復された福音が真実であるという証であり、音楽に乗せた祈りです。神聖な音楽は、聞く人の心にキリストの光を輝かせ、歌う人の心にキリストの光を注ぐことができます。愛する友人の皆さん、イエスは今なおわたしたちが光となることを望んでおられます。このことを、イエス・キリストの聖なる御名により証します。アーメン。

  1. ダリン・H・オークス「音楽による礼拝」『聖徒の道』1995年1月号、11

  2. 「義人の歌はわたしへの祈りである。」(教義と聖約25:12

  3. 「神聖な音楽は、聖餐会やその他の教会の集会において、重要な役割を果たしています。……会員は、聖餐会に集い、聖餐にあずかることにより、イエス・キリストを思い起こします。会員は、信仰と証を築くために、また天の御父とイエス・キリストを礼拝するために集います。音楽は、こうした目的を達成する助けとなるように選ぶべきです。……聖餐の賛美歌は、聖餐そのものや、救い主の犠牲に関する曲にするべきです。」(『総合手引き—末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』 19.319.3.2、「福音ライブラリー」)

  4. 「わたしは、わたしの律法を彼らのうちに置き、その心にしるす。」(エレミヤ31:33

  5. Aurelia Spencer Rogers, in “A History of the Primary Organization,” history.ChurchofJesusChrist.org.

  6. Russell M. Nelson, “Power and Protection Provided by Worthy Music” (Brigham Young University devotional, May 4, 2008), 4, 5, speeches.byu.edu.

  7. Russell M. Nelson, in “Keep Singing Songs That Teach Doctrine, Says President Nelson” (video), ChurchofJesusChrist.org.

  8. 「指導者や教師、また教会でお話の責任を受けた人は、折あるごとにこの賛美歌集をひもとき、歌詞の中に力強く、また美しく表現されている説教を見いだし、参考にするようにしてください。……

    音楽には、家族の霊性を大いに高め、福音のために熱心に働くよう啓発する限りない力があります。末日聖徒は、家庭を価値ある音楽で満ちあふれさせなければなりません。……

    子供たちに賛美歌を愛するように教えてください。安息日や家庭の夕べ、また聖文を学ぶときや祈りのときにも歌うようにしてください。そして、働くときにも、遊ぶときにも、家族で旅行をするときにも歌ってください。小さな子供たちに、子守り歌として賛美歌を歌って聞かせ、信仰と証を築く一助としてください。」(「大管長会はしがき」『賛美歌』)

  9. 教義と聖約25:12参照

  10. 「聖霊を感じたら、自分の生活に贖いの力が及んでいるという証拠だと考えてよいでしょう。」(Henry B. Eyring, “Gifts of the Spirit for Hard Times” [Brigham Young University devotional, Sept. 10, 2006], 5, speeches.byu.edu)

  11. ヘブル11:17-19参照

  12. モロナイ7:41参照

  13. ヨハネ14:26

  14. 「主と歩もう」『リアホナ』2020年2月号、F3

  15. マタイ26:30

  16. 「聖餐は教会員のため行われますが、会員でない人が聖餐を取るのを妨げるような行為はするべきではありません。 」(『総合手引き—末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』 18.9.3)特に、幼い子供たちが責任を負う年齢に達する前に聖餐を受けることは、イエス・キリストの犠牲に対する感謝の気持ちを深め、将来神と神聖な聖約を交わす備えをすることができるようにするために適切です。

  17. 「主はみ子をつかわし」『子供の歌集』20-21参照

  18. 「イエス様の話聞かせて」『子供の歌集』 36参照

  19. 「子供のいのり」『子供の歌集』6-7参照

  20. “Gethsemane,” Hymns—For Home and Church, Gospel Library参照

  21. 「神の子です」『子供の歌集』2参照

  22. 「イエス様のように」『子供の歌集』40-41参照

  23. 「神殿に行きたいな」『子供の歌集』99参照

  24. 「光となるように」『子供の歌集』38参照