「創世5章;モーセ6章」『聖文ヘルプ:旧約聖書』
聖文ヘルプ
創世5章;モーセ6章
アダムの子孫は、啓示と系図の記録を残しました。アダムの子孫の多くは邪悪になりました。主は、預言者になり、悔い改めを宣べ伝えるようエノクを召されました。エノクは自分の能力に自信が持てませんでしたが、主はエノクを助けると約束されました。エノクはその地のすばらしい預言者となりました。イエスは人々に、なぜ救い主が必要なのか、どうすれば救い主のみもとに来ることができるのかを教えました。エノクは、アダムが救いの計画について知った後、バプテスマを受け、霊的に生まれ変わる経験をしたと説明しました。
リソース
注:末日聖徒イエス・キリスト教会が発信したものではない情報源が引用されている場合、その情報源や著者が教会によって承認されている、あるいは教会の公式見解を表していることを意味するものではありません。
背景と文脈
神権はいつから地上にあるのだろうか
神権は「日の初めもなく年の終わりも〔ありません〕。」アダムとエバ、そして彼らの義にかなった子孫は、神権とその儀式を受けることができました。預言者ジョセフ・スミスは次のように教えています。「神権は最初アダムに与えられました。アダムは大管長の職を得、代々その鍵を持ちました。……アダムはそれを、世界が造られる前、創造の時に得ました。……神権は永遠の原則であり、日の初めもなく年の終わりもなく、これまでもこれからも神とともに永遠から永遠にわたって存在するものです。」
古代の族長はほんとうに何百年も生きていたのだろうか
聖書には、アダムとその子孫の一部が非常に長生きしたと記録されています。聖文では、彼らの長生きする理由について明確に説明されていません。大洪水の話の後、主要人物の寿命は、今日わたしたちが認識している寿命に近づくまで、数世代にわたって短くなっていくものとして記録されています。彼らの長生きは、教義と聖約107:41-52にも記録されています。ジョセフ・スミスが聖書の新しい翻訳を口述したとき、彼は族長の年齢を幾つか変えましたが、彼らの異常に長い寿命は維持されました。
ジョセフ・スミスからエノクの務めについて何を学ぶことができるだろうか
エノクの務めは、聖書に記されている事柄よりもはるかに重要なものでした。創世5章で、わたしたちは「エノクは神とともに歩み、神が彼を取られたので、いなくなった」ことを学びました。ヘブル人への手紙は、エノクが身を変えられたことを明確にしています。そしてユダの手紙には、エノクの短い預言が記録されています。
預言者ジョセフ・スミスが聖書の霊感訳に取り組んでいたとき、主はエノクについて多くの重要な詳細を明らかにされました。モーセ6-7章に記録されているこれらの詳細には、預言者になるというエノクの召し、エノクの教え、エノクが築いたシオンの町、エノクの示現、預言、霊感を受けた教えが含まれています。
神に「つながって」いる、神と「ともに歩〔む〕」とはどういう意味だろうか
エノクが神に求められたことを行う能力について不安を口にした後、主はエノクに、主に「つながって」主と「ともに歩〔む〕」よう招かれました。デビッド・A・ベドナー長老は、この二つの招きの意味を次のように説明しています。
「『つながる』に当たる『abide』という単語は、『固定される』『安定している』『屈することなく耐える』という意味です。ジェフリー・R・ホランド長老は、『abiding』が『永久にとどまる〔こと〕』を意味すると説明しました。『これは……世界中のすべての人に対する福音のメッセージの呼びかけです。来てください、そしてとどまってください。確信と忍耐をもって来てください。皆さん自身のためにも、そして皆さんに続く後のあらゆる世代の人たちのためにも、永久にとどまるつもりで来てください。』このように、良い時も悪い時も、贖い主とその聖なる目的のために固い決意をもって自らをささげるとき、わたしたちはキリストの内にいます。……
わたしたちは、エノクに対する主の教えを常に覚えておく必要があります。『あなたはわたしにつながっていなさい。そうすれば、わたしはあなたとつながっていよう。』(モーセ6:34)つながっているという救い主の約束は真実であり、回復された主の教会の聖約を守るすべての会員に与えられることを証します。……
救い主にあってともに歩むことは、弟子としての重要な二つの特質を明確にします:(1)神の戒めに従うことと、(2)わたしたちを御父と御子につなぐ神聖な聖約を思い起こし、尊ぶことです。」
エノクが自分の目に泥を塗った後、彼はどうなっただろうか
主の指示に従って自分の目に泥を塗った後、エノクは「肉体の目に見えないもの」を見ることができました。主はエノクに聖見者の賜物を授けておられました。聖見者とは、「神が世の人々から隠されたことを、霊の目をもって見るのを許された人です。聖見者は、啓示者であり、また預言者でもあります。」
聖見者として、エノクは「まことに世の終わりに至るまですべてのこと」を見ました。現代の教会において、大管長会と十二使徒定員会は、預言者、聖見者、啓示者として支持されています。
「A Seer Hath the Lord Raised Up」エヴァ・ティモシー画
堕落はわたしたちにどのような影響を与えるだろうか
エノクは、なぜすべての人が悔い改め、バプテスマを受けなければならないのかとアダムが神に尋ねたと教えています。神はアダムに答えて、堕落がアダムとエバの子孫に及ぼす影響を明らかにする重要な真理を教えられました。
第一に神は、アダムとエバがエデンの園における背きを赦されただけでなく、彼らの罪の結果が彼らの子孫に受け継がれることはないことを明らかにされました。預言者ジョセフ・スミスは、「わたしたちは、人は自分の罪のゆえに罰せられ、アダムの背きのゆえには罰せられないことを信じる」と教えたとき、この真理を繰り返し述べました。
神はまたアダムに、あなたの子供たちは「罪のうちに宿される」(または「罪の世界に生まれる」)と教えられました。堕落した世に生きる死すべき者として、わたしたちは罪を犯し、これによって清くない者となり、神から引き離されます。この経験は「苦さを味わった」後に「善を尊ぶ」機会を与えてくれますが、イエス・キリストを通して罪から清められなければなりません。なぜなら、「清くない者は神の御前に住むことができない」からです。
神はアダムに、イエス・キリストを通して罪から聖められるよう、悔い改め、バプテスマを受け、聖霊を受けることを子供たちに教えるよう命じられました。神はアダムに、「これが、〔神〕の独り子の血によってすべての人に与えられる救いの計画である」と宣言されました。
イエス・キリストの名にはどのような重要な意味があるだろうか
エノクはアダムに対する神の言葉を引用し、イエス・キリストは「天下に与えられる唯一の名であり、その名によって人の子らに救いが及ぶ」と教えました。これは、救い主の名の重要な意味について聖文に記された数多くの宣言の一つです。ポール・B・パイパー長老はこのように教えています。「天の御父は、神の御子イエス・キリストの御名が、数多くある単なる名前の一つではないことを完全に明確にされたいと望んでおられます。救い主の御名には、比類のない本質的な力があります。救いを可能にする唯一の名前です。」
旧約聖書の時代のバプテスマと聖霊の賜物について、どのようなことを知っているだろうか
旧約聖書における聖霊についての言及は比較的少なく、聖霊の賜物について述べているものはありません。旧約聖書はバプテスマの儀式にも言及していません。しかし、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示は、アダムとその子孫がバプテスマの儀式と聖霊の賜物を授けるための按手を含む、完全な福音によって祝福されたことを明確にしています。モルモン書には、イエス・キリストの再臨の前と後の両方で、これらの儀式が教えられ、儀式を受けた例も記されています。
「聖なる人」と「人の子」という称号は、天の御父とイエス・キリストについてどのようなことを教えているだろうか
父なる神の名前はアダムの言葉で「聖なる人」であり、救い主は聖文の中でしばしば「人の子」と呼ばれています。D・トッド・クリストファーソン長老は、エノクの教えがこれらの神聖な称号をよりよく理解するうえでどのように役立つかについて、次のように説明しています。「少年時代、どうして新約聖書の中で、実際に神の御子であられるイエスが(時には御自身でも)「人の子」と呼ばれているのか不思議でした。しかし、エノクの言葉から、この呼び方は実は主の神性と聖さを認める呼び名であることがはっきり分かります。主は、父なる神、すなわち聖なる人の子なのです。」
水、御霊、血の象徴は、イエス・キリストを通して再び生まれることについて何を教えているだろうか
主はアダムに堕落からの贖いについて教えられたとき、誕生に関する3つの象徴を説明されました。人が現世に来るとき、水と血と御霊の要素すべてが集まって、生ける霊が作られます。これらの要素は、人が霊的に再び生まれるうえでも重要な役割を果たします。
水によるバプテスマと聖霊の賜物を受けることによって、人は救い主のもとに導かれ、救い主の贖いの血によって変えられるようになります。このようにして、人は義とされ、聖められます。
D・トッド・クリストファーソン長老は、イエス・キリストを通して義とされ、聖められるとはどういう意味かを次のように説明しています。「救い主は、信仰を持ち、それを受け入れるすべての人に、義とされ、律法の前で赦され、さらに聖められること、すなわち染みのない聖なる者とされる賜物を差し出されます。そのような贖いを得るための名前も方法も手段もありません。そして、まことに、神の恵みは、それを達成するのに十分です。」
アダムはどのようにして「神の子」となったのだろうか
エノクはアダムがバプテスマを受けた後、次のように教えました。「神の御霊が彼に降られました。このようにして、彼は御霊によって生まれ、内なる人において生かされた者となったのです。」この神聖な経験の後、アダムは天から次のような声を聞きました。「見よ、あなたはわたしにあって一つであり、神の子である。このようにして、すべての者がわたしの子となることができる。」
「神の子」という称号は、アダムにとって二つの異なる意味を持つようになりました。アダムは文字どおり、神のかたちに創造された神の霊の息子であるだけでなく、イエス・キリストを通して再び生まれたため、神の子でもありました。霊的に再び生まれる経験をし、救い主の福音の儀式を受ける人々は、「キリストの子」と呼ばれることもあります。
ニール・L・アンダーセン長老は次のように説明しています。「自分の義務を果たすとき、わたしたちは『神の子』と呼ばれるであろうと、主は約束しておられます。地上の人はすべて神の『子孫』〔使徒17:28〕ですが、『神の子』という呼び名には、はるかに多くの意味があります。イエス・キリストのもとに来て主と聖約を交わすとき、わたしたちは『御子の子孫』また『王国を受け継ぐ者』〔モーサヤ15:38〕、『キリストの子……、キリストの息子および娘』〔モーサヤ5:7〕となるのです。」
さらに学ぶ
神とともに歩む
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デビッド・A・ベドナー「わたしにつながっていなさい。そうすれば、わたしはあなたとつながっていよう。それゆえ、わたしとともに歩みなさい。」『リアホナ』2023年5月号、123-126
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エミリー・ベル・フリーマン「聖約によるキリストとのつながりをもって歩む」『リアホナ』2023年11月号、76-79
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ヘンリー・B・アイリング「わたしとともに歩みなさい」『リアホナ』2017年5月号、82-85
エノクのように見ることを学ぶ
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Brian Hansbrow, “Lessons from Enoch: Expanding Our View of Christ, Ourselves, and Others,” YA Weekly, Feb. 2022, Gospel Library
再び生まれる
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D・トッド・クリストファーソン「再び生まれる」『リアホナ』2008年5月号、76-79
メディア
画像
「Enoch Preaching」ロバート・T・バレット画
「Enoch and the City of Zion」ジャスティン・クンツ画
音楽
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「主と歩もう」『賛美歌—家庭と教会用』