セミナリー
伝道活動における聖霊の役割:「あなたの口を開きなさい。そうすれば,それは満たされるであろう」


「伝道活動における聖霊の役割:『あなたの口を開きなさい。そうすれば,それは満たされるであろう』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』

「伝道活動における聖霊の役割:『あなたの口を開きなさい。そうすれば,それは満たされるであろう』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』

宣教師になるための備え:第199課

伝道活動における聖霊の役割

「あなたの口を開きなさい。そうすれば,それは満たされるであろう」

Fellowshipping

天の御父はわたしたちに,イエス・キリストの福音をほかの人々に分かち合うよう求めておられますが,わたしたちが独りでそれを行うことを期待してはおられません。わたしたちが御霊に気づいて従うことを学べば,御霊は伝道活動においてわたしたちを導いてくださいます。この課は,生徒がイエス・キリストの福音をほかの人に分かち合えるよう,御霊がどのように助けてくださるかを生徒が探求するのに役立ちます。

生徒の準備:生徒に,伝道活動において聖霊が助けてくださった経験を帰還宣教師に尋ねてもらいます。あるいは,ほかの人に福音を分かち合うのを聖霊が助けてくださったときの経験を振り返ってもらってもよいでしょう。

学習活動案

聖霊は不可欠である

レッスンのはじめに,有志の生徒に,特定のアイテムがないと完了できない課題を与えるとよいでしょう。例えば,木片にネジを打ち,一人の生徒に,ネジを外すための道具は渡さずに,それを外すよう言ってみましょう。その後,その生徒が課題を完了できなかったのを見て,ドライバーなど必要なものを渡します。

  • 特定のアイテムがないとできないタスクにはどのようなものがありますか。

預言者ジョセフ・スミスの次の言葉に加えて,生徒に教義と聖約42:14を読んでもらい,同じような必要事項を見つけてもらうとよいでしょう。

預言者ジョセフ・スミス(1805-1844年)の次の言葉を読み,イエス・キリストの福音を効果的に分かち合うために必要なことを見つけてください。

Portrait of Joseph Smith Jr. standing and holding a copy of the Book of Mormon.

「すべての人は聖霊の力と影響力によって福音を宣べ伝えなければなりません。だれも聖霊を受けないまま福音を宣べ伝えることはできません。」(『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』332)

  • 聖霊なしにイエス・キリストの福音を宣べ伝えることができないのはなぜだと思いますか。

福音を宣べ伝えるのを聖霊が助けてくださる方法について,思いつくかぎりたくさん学習帳に書き出してください。

多くの方法が思い浮かばなくても大丈夫だと生徒に伝えます。この課を学びながら,書き加えていくよう生徒に伝えましょう。また,聖霊が現在と将来の生活においてどのように助けてくださるかについて霊感を求めるよう励まします。

聖霊の役割

主は,聖霊を遣わすことによって,主の福音をほかの人々に分かち合うのを助けてくださいます(教義と聖約79:1-2参照)。聖文は,伝道活動において聖霊がどのように助けてくださるかを教えています。

レッスンが始まる前に,以下の指示をホワイトボードに書いておきます。二人一組で,それぞれ別の聖句を読んでもらいましょう。

聖文では時折,聖霊を別の名前で呼んでいることを生徒に説明するとよいでしょう。「聖霊はしばしば,聖なる御霊,神の御霊,主の御霊,慰め主,御霊と呼ばれます。」(『聖句ガイド』「聖霊」の項参照)

また,アルマ17:3の「彼ら」はモーサヤの息子たちを指し,3ニーファイ28:11の「わたし」はイエス・キリストを指していることを説明するとよいでしょう。

次の聖句を使って文章を完成させてください:聖霊は_____がおできになります。

  • モーセ6:32,34

  • 2ニーファイ33:1

  • アルマ17:3

  • 3ニーファイ28:11

  • 教義と聖約31:11

    完成させた文章をホワイトボードに書いてもらうとよいでしょう。聖霊の役割を次のように説明しているとよいでしょう:聖霊は_____がおできになります。

    生徒がホワイトボードに書き終えたら,わたしたちが福音を分かち合うときに聖霊が果たしてくださるそのほかの役割を発表してもらうとよいでしょう。

    聖霊を伴侶とする資格を得るには霊的な働きが必要であることを生徒が理解できるように,次のような質問をするとよいでしょう。

  • 聖霊を伴侶とするために,わたしたちはどのような行動を取ればよいでしょうか。

生徒からは,熱心に祈ることや,常に聖文研究を続けること,聖約を守ること,神の戒めに従うことといった意見が発表されるとよいでしょう(『わたしの福音を宣べ伝えなさい—イエス・キリストの福音を分かち合うためのガイド』101)。

ラズバンド長老の次の経験は,聖霊のこれらの役割が救い主の福音を分かち合うのにどのように役立つかを生徒が理解するのに役立ちます。物語を読む代わりに,「みたまはわれに真理告げたもう」のタイムコード4:43-5:59を見せ,2,3回一時停止して,どこに聖霊の影響が表れているのに気づいたかを話し合ってもよいでしょう。

十二使徒定員会のロナルド・A・ラズバンド長老の次の言葉を読み,ラズバンド長老がイエス・キリストの福音を分かち合った経験の中で,聖霊の影響力が感じられる箇所を見つけてください。

15:43
Official Portrait (as of June 2016) of Elder Ronald A. Rasband of the Quorum of the Twelve Apostles.

「7月のある暑い日の朝,同僚とわたしはテンプルスクウェアから紹介された人を訪問する方が良いと感じ,エルウッド・シェーファー氏の家のドアをノックしました。奥さんが出てきて,丁重に断りました。

しかし,彼女がドアを閉めようとしたそのとき,わたしはあることをしなければと強く感じました。生まれて初めてすることでしたし,それ以後一度もしたことがありません。ドアに片足を突っ込んだのです。そして,こう尋ねました。『お宅には,わたしたちのメッセージに興味を持ちそうな方がほかにいらっしゃいませんか。』16歳の娘のマーティが興味を持っていました。彼女はちょうどその前日,導きを求めて熱心な祈りをささげていたのです。マーティはわたしたちと会い,やがて母親も加わるようになりました。二人とも,教会員になりました。

マーティのバプテスマの結果,彼女自身の家族の多くを含む136人がバプテスマを受け,福音の聖約を交わしました。わたしはあの7月の暑い日に,御霊に耳を傾け,ドアに片足を突っ込んだことに心から感謝しています。」(「みたまはわれに真理告げたもう」『リアホナ』2017年5月号,94)

  • ラズバンド長老の経験のどのようなところに聖霊の影響を見ることができましたか。

    次の質問をする前に,次のように言ってみましょう。「わたしが次の質問をしたら,質問ごとに30秒で考えて答えてください。」最初の質問をして,時計を見るか,黙って数えてから意見を言ってもらいます。生徒に発表してもらったら,2番目の質問で同じ手順を繰り返します。意見を発表する前に,質問について考える時間を意図的に取ることで,聖霊を招き,より多くの生徒に自分の答えについて考える機会ができ,普段あまり発表しない生徒からも意見を聴くことができることがよくあります。

  • 聖霊の助けを借りて,あなたやあなたの知人がイエス・キリストの福音を分かち合うのを主が助けてくださったのはどのようなときでしたか。

  • だれかがあなたに福音を分かち合ってくれて,聖霊の影響を感じたのはどのようなときでしたか。

イエス・キリストの福音を分かち合う際に聖霊を求める

  • イエス・キリストの福音を分かち合わなければならない機会には,どのようなものがあるでしょうか。

生徒からは,友達から宗教上の信念を尋ねられたときとか,家族を慰めるときとか,教会でレッスンを教えたとき,ソーシャルメディアに何かを投稿するとき,などの意見が出るかもしれません。生徒の答えを,ホワイトボードに書くとよいでしょう。

クラスを少人数のグループに分けて,次の活動を行ってもらいましょう。このような状況で御霊がどのように助けてくださるかを覚えておくのに役立つ,この課ですでに示したような聖句を,生徒に分かち合ってもらうとよいでしょう。

イエス・キリストの福音をほかの人々に分かち合えそうな状況を二つ選んでください。それぞれの状況において,次の質問について話し合います。

  • この状況で,あなたはどのように聖霊の影響を求め,従うことができるでしょうか。

  • この状況において,主はあなたが聖霊を通してイエス・キリストの福音を分かち合うのをどのように助けてくださるでしょうか。

各グループのメンバーに,グループでの話し合いの内容を発表してもらいましょう。聖霊がどのように語りかけられるかを学ぶのに,何が役立ったか生徒に尋ねてもよいでしょう。イエス・キリストの福音を分かち合うときに聖霊が重要であることについて,あなたの証を分かち合うとよいでしょう。

『わたしの福音を宣べ伝えなさい—イエス・キリストの福音を分かち合うためのガイド』は,聖霊の影響に気づけるよう学ぶことは「勤勉で忍耐強い努力を要する,緩やかな過程です」(106ページ)と教えていることを生徒に説明するとよいでしょう。聖霊に気づき,聖霊に頼れるよう,毎日忍耐強く努力するよう生徒を励まします。そうすれば,生徒は主の御手の中で力強い宣教師となるでしょう。