「やるべきことと優先事項を整理する:救い主の模範は物事の順序を整理して生活する助けとなる」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
「やるべきことと優先事項を整理する:救い主の模範は物事の順序を整理して生活する助けとなる」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
学校で成功を収める:第195課
先延ばしを克服する
学業の遅れを避けることを学ぶ
あなたはどれくらい頻繁に,求められている仕事や割り当てを終えられないことがありますか。わたしたちは皆,遅れることを恐れますが,学業を先延ばしにしてしまうことがよくあります。この傾向を克服しようと努力することは,先延ばしを避けるようにという救い主の警告に耳を傾ける一つの方法です(マタイ25:1-13参照)。この課は,生徒が学校の勉強を先延ばしにする誘惑に打ち勝つ方法を見つけるのに役立ちます。
生徒の準備:生徒に,10代の若者が学業を先延ばしにする理由を幾つか考えてきてもらいます。学校の課題や割り当てをこなすために行ってきたことを発表する準備をするよう,生徒を励まします。
学習活動案
イエス・キリストへの信仰は行動へとつながる
レッスンのはじめに,先延ばしの誘惑について広く話し合うとよいでしょう。次のような質問をするとよいでしょう。
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10代の若者が先延ばしにしがちな事柄には,どのようなものがありますか。
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10代の若者がこれらのことを先延ばしにする理由には,どのようなものがありますか。その結果,どうなるでしょうか。
話し合いの後,今日は学校の勉強を先延ばしにしてしまう誘惑に打ち勝つことに焦点を当てる機会があることを伝えるとよいでしょう。
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仕事や割り当てに取り掛かったり,やり遂げたりするのが難しい理由には,どのようなものがあるでしょうか。
その後,マナを集めているイスラエルの民の絵を見せるとよいでしょう。生徒が第47課:「出エジプト16章」をすでに学んでいる場合は,覚えていることを発表してもらうとよいでしょう。生徒がこの話を研究していない場合は,以下の要約を簡単に紹介しましょう。
荒れ野で食糧を集めることは,イスラエルの民にとって困難なことでした。ある朝,彼らは目を覚まし,イスラエルの民がマナと呼ぶ日々の食糧を主が奇跡的にお与えくださったことを知ります。
出エジプト16:4-5,14-15を読み,マナを集める方法についての主の指示を見つけてください。
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この奇跡は主について何を教えているでしょうか。
出エジプト16:18-22,27を読み,マナを集めるのを先延ばしにしたり,安息日の前日に2倍の量を集めなかったりすると,どのような結果になるかを見つけてください。
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何が印象に残りましたか。
イスラエルの民がマナを翌日まで地面に残しておくと,マナは「虫がついて臭く」(20節)なったことを生徒は発表するとよいでしょう。朝,集めなければ,それは溶けてしまうでしょう(21節)。安息日にはマナは与えられなかったので,前日に2倍の量を集めないと,彼らはおなかを空かせることになります(27節)。
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この話は,学校の勉強を先延ばしにしたいという10代の若者の誘惑にどのように当てはまるでしょうか。
集めるのを先延ばしにするとマナが腐ったり溶けたりしてしまうのと同じように,学業を先延ばしにすると悪い結果につながり,機会を逃すこともある,といった意見が生徒から出るとよいでしょう。
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あなたやあなたの知人は,学校の勉強を先延ばしにして,どのような結果を招いたことがあるでしょうか。
時間を無駄にしてはいけない
先延ばしにする誘惑に打ち勝つことの大切さが理解できるよう,七十人のランドール・K・ベネット長老は次のように述べています。
「引き延ばしと諦めという,生まれながらの人の傾向に対抗する必要がある,ということです。
聖約の道を前進するとき,わたしたちは,時には何度も,過ちを犯します。……しかし,天の御父とイエス・キリストを信じる信仰は,行動と力の源です。進んで行動するならば,祝福として,悔い改める力と変わる力を授かることでしょう。
信仰を込めて一歩ずつ前進することを諦めたときが本当の失敗です。決して失敗せず,わたしたちを失敗させることもない,救い主と同じくびきを負っているなら,失敗などあり得ません。」(「次の一歩」『リアホナ』2015年11月号,75)(タイムコード7:37-8:31)
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先延ばしの克服についてベネット長老が教えていることを,あなたならどのように要約しますか。
わたしたちが主への信仰をもって行動すれば,先延ばしの誘惑に打ち勝てるよう救い主が助けてくださる,というような真理を生徒が見つけられるように助けてください。生徒がこのスキルを理解できるよう,次のような質問をするとよいでしょう。
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この真理を理解することは,学業を先延ばしにしてしまう誘惑に打ち勝とうとしている人にとってどのように役立つでしょうか。
あなたはどれくらいきちんと,学校の課題や割り当てを時間通りに終わらせることができるか,祈りの気持ちで考えてください。次に,学習帳を使って,以下の文章を完成させてください。
わたしは(いつも,時々,めったにない,など)学業を先延ばしにします。わたしが先延ばしにする理由は_____です。
先延ばしにする理由が分かると,役に立たない習慣を正したり,そのような習慣を身につけないようにしたりするのに役立つことを生徒が理解できるよう助けてください。天の御父とイエス・キリストは,わたしたちが直面する誘惑から逃れられるよう助けると約束してくださったことを伝えて,生徒を安心させましょう(1コリント10:13参照)。
先延ばしの誘惑に苦しむことはよくあることですが,この誘惑に打ち勝とうと努力するとき,わたしたちは救い主への信仰をもって行動しているのです。学校の勉強を先延ばしにしてしまう誘惑に打ち勝つために,天の御父とイエス・キリストがどのようにあなたの努力を後押ししてくださるかに気づけるよう,聖霊の助けを招いてください。
先延ばしを克服する能力を高める
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学業を先延ばしにしてしまう誘惑を退けるために,どのような方法を試みたことがありますか。
ホワイトボードに自分が試みた方法を書き出してもらいましょう。助けが必要であれば,以下のような方法を幾つか紹介するとよいでしょう。
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毎朝少し時間を取って天の御父に祈り,学校の課題を忘れずにいて,それを達成できるように助けてくださいとお願いする。
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学校の勉強のための決まった時間を毎日確保する。
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定期的に短い休憩を取り,心をリフレッシュし,再び集中する。
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気を散らすものを見つけ,片付ける。これには,携帯電話,コンピューター,本なども含まれるかもしれません。
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同じ課題を与えられたクラスメートと学習グループを作る。
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勉強するための静かな場所を見つける。周囲の環境は,わたしたちの集中する能力に影響を与ます。
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集中力を維持して,課題や割り当てを完了するのを助けてくれる,信頼できる人を選ぶ。
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ある課題を達成したら,自分の成功と努力を祝うためのご褒美を計画する。
生徒が先延ばしを克服するための方法を幾つか見つけたら,次のシナリオと指示を表示するとよいでしょう。生徒が展示品の作成に使用できる画材を用意することもできるでしょう。
マックスは_____のために,(テスト勉強,課題やプロジェクトの完了など)を先延ばしにしています。
マックスのような生徒が,先延ばしの誘惑を克服する意欲を高めるポスターやインフォグラフィック〔訳注:情報やデータを図やイラストでわかりやすく可視化したもの〕を作成しましょう。ポスターには以下の事柄を入れてください。
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マックスが天の御父とイエス・キリストに頼ってこの誘惑を克服するのに役立つマスター教義やその他の聖句。
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マックスが先延ばしを克服する際に役立つと思う方法を一つ以上。
生徒が聖句を見つけるのに助けが必要な場合は,ヨシュア24:15;箴言3:5-6;教義と聖約58:26-27;88:124などの例を紹介してもよいでしょう。あるいは,マナを集めていたイスラエルの民の話や,ノアが箱舟を造った話(創世7:1-10)など,先延ばしの結果を示す聖文の物語を描いてもよいでしょう。
今日から始められる
時間を取って,グループにポスターをクラスで紹介してもらいましょう。先延ばしにしてしまう誘惑に打ち勝つために取り組んできた経験を,生徒に話してもらうとよいでしょう。
今日紹介された,先延ばしを克服するための方法について深く考えてください。次に学校の勉強を先延ばしにしたくなったときに役に立つと思う方法を,祈りの気持ちで選んでください。この方法を学習帳や付箋に書いたり,自分あてにメールで送ったりしてください。
有志の生徒に,やってみようと感じたことを発表してもらう機会を設けるとよいでしょう。
改善しようとする努力は,イエス・キリストへの信仰を表すものであることを生徒に思い出してもらうとよいでしょう。わたしたちが苦しんでいるときでも,天の御父とイエス・キリストはわたしたちの努力を助けてくださることを,生徒が理解できるように助けてください。