「『人生の備え』レッスンの学習活動を評価する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
「『人生の備え』レッスンの学習活動を評価する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
付録
「人生の備え」レッスンの学習活動を評価する
「人生の備え」レッスンの課を一つ教え終えたら,生徒が自分の学びと成長を振り返れるようにしましょう。これを行うために,次の学習評価の課に,以下の活動を一つ以上取り入れるとよいでしょう。これらの活動は生徒のニーズに合わせて調整してもかまいません。
聖文研究の技術
聖文を使って助けや霊感を受ける能力を示す
天の御父からの助けを受ける備えとして最近使った聖文研究のスキルについて,生徒が振り返れるようにする面白い方法を考えてください。生徒が身近に感じて,興味を引かれる方法を探してください。たとえば,インターネットで効率よく検索するスキル(以下の活動など)を特定したり,生徒にAIの使用経験がある場合は,効果的なAIプロンプトを作成するスキルについて話したりしてもよいでしょう。
次のシナリオについて考えてください。
学校のプロジェクトの準備をしなければならず,インターネットでリソースを見つける必要があるとします。
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インターネット検索の効率を上げるために,どのようなスキルを学んできましたか。
生徒に,学んだ聖文研究スキルをホワイトボードに書き出してもらいましょう。それぞれのスキルの横に,これらのツールが主から助けや霊感を受けるのにどのように役立つかを書いてもらってもよいでしょう。あなたのクラスは以下のようなスキルを学んできたかもしれません。
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イエス・キリストに焦点を当てる
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イエス・キリストの象徴を探す
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比較する
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祈り,気を散らすものを取り除いて,深く考えることによって聖霊を招く
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単語や語句に印を付けたり,線を引いたりしたりする
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メモを取る
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聖句を相互参照したり,リンクさせたりする
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暗示されている,あるいは明確に述べられている真理を見つける
クラスでそれ以外にスキルを学んで練習していた場合は,生徒が作成したリストにそのスキルを追加するとよいでしょう。
生徒が学んだ聖文研究のスキルを実演できるように,生徒が練習する聖句を選んでください。これは,マスター教義聖句でも,セミナリーでは生徒が研究できなかった意義深い聖句でもかまいません。
以下を行うことにより,聖文研究のスキルを使って主から助けと霊感を受けるあなたの能力を示してみせてください。
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聖句を何度か読んでください。
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理解や霊感を求めるためにどの聖文研究のスキルを使うかを決め,それらのスキルを学習帳に書き出します。
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選んだ聖句を使って,それぞれのスキルを練習してください。
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これらのスキルを使って学んだことを学習帳に記録してください。
生徒が記録し終えたら,クラス全体または少人数のグループで,どのスキルを使ったか,その経験から何を学んだかを分かち合ってもらうとよいでしょう。生徒が分かち合うときに,これらのスキルを個人の聖文研究に取り入れることで,生徒が天の御父とイエス・キリストに近づくのにどのように役立つかについて,追加の質問をするとよいでしょう。
青少年の強さのために—選択の指針
霊感を受けた選択ができるよう,主から力を受ける
「選択」という言葉をホワイトボードに書きましょう。生徒に次のアイテムを見せて,そのアイテムに関連する重要な選択を発表してもらいましょう。(各アイテムは,『青少年の強さのために』ガイドのカテゴリーのレッスンを表しています。)
携帯電話
祝福師の祝福
『青少年の強さのために』ガイドブック
幾つかの目標が書かれた「目標」というタイトルの紙
少し時間を取って,ここ数週間であなたがした重要な選択,または選択するのに苦労したことを学習帳に書き出してください。テクノロジー,祝福師の祝福,『青少年の強さのために』のテーマ,目標設定など,先ほど示した項目に関連する選択を含めるとよいでしょう。以下の質問に対する答えを記録してください。
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最近,選択をするために,どのように主の力や助け,導きを求めましたか。
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霊感を受けた選択をするために,主の力や助け,導きをどのように感じたことがありますか。
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これらの霊感を受けた選択をするときに,どのような困難に直面したことがある,あるいは直面する可能性がありますか。
生徒が深く考えて答えを書く時間を取った後,有志の生徒に発表してもらうとよいでしょう。主の力をどのように感じたかを生徒が発表してくれるとき,主は喜んでわたしたちを助けてくださることを強調してください。生徒が直面している課題を話してくれたら,クラスで少し時間を取って,どのように助けることができるか深く考えてもらいましょう。生徒は,『青少年の強さのために』ガイドブックで聖句や言葉を探したり,自分自身の経験について深く考えたりするとよいでしょう。それを生徒に分かち合ってもらいましょう。
主は彼らに次のステップとして何をするよう望んでおられると思うかを生徒に書いてもらって,この練習を終えます。
自立を築く
主の方法で自立を築く
エジプトのヨセフを描いた絵を見せ,ヨセフの話から自立について学んだことを生徒に思い出してもらうとよいでしょう(創世37-47章参照)。学んだことを振り返る際には,学習帳や聖典のメモに目を通すとよいでしょう。
生徒が参照できるように,次の参照聖句の一部または全部を紹介してもよいかもしれません。
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創世41:37-43,49,54-55(エジプトのヨセフは,主から啓示を受けて,将来の飢饉に備えて穀物を蓄えていた)
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マラキ3:8-11(主の什分の一の律法に従う)
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モーセ4:23-25;5:1(アダムとエバは,神から食物を与えてもらう代わりに,自分たちで食物を得るために働く)
次の質問について深く考え,自分の考えを学習帳に書いてください。
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あなたはどのような方法で,自立を築いていますか。
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自立を築くために,どのような課題に直面していますか。
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継続して自立を築くことができるよう,神にどのように助けていただきたいと思いますか。
何人かの生徒に自分の考えを発表してもらいましょう。
心身の健康
原則とスキルを応用して,心身の健康を増進する
風にあおられている木の絵を見せるか,ホワイトボードに木の絵を描くとよいでしょう。生徒が第181課:「主にあって情緒的な強さを身につける」で学習帳に木を描いていた場合は,自分の描いた木に書き込んだ感情的な課題を見直してもらいましょう。
あるいは,生徒がこれまでに経験した,または将来直面する可能性のある感情的な困難を,新しく描いた木の絵の周りに書いてもらってもよいでしょう。
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人生で直面する感情的な問題は,どのような点で嵐に似ているでしょうか。
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感情的な問題への対処法について,最近セミナリーでどのようなことを学びましたか。
生徒が発表するとき,天の御父とイエス・キリストが約束しておられる強さと力に頼ることによって,感情の嵐に対処できることを証する機会を探してください(ヒラマン5:12参照)。
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天の御父とイエス・キリストから感情的な強さを受けるために,あなたはこれまでどのような原則やスキルを実践してみましたか。
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何が役に立ちましたか。学んだことや,まだ試してみたいことは何ですか。
生徒が困難や課題について話してくれたら,どのように助けたらよいか分かるよう霊感を求めてください。クラスメートは,思いやりと理解を示すことによって互いに助け合うことができます。
将来の教育と雇用に備える
生涯にわたるこの世的および霊的な教育の重要性を理解する
以下の活動は,生涯にわたる霊的およびこの世的な教育の重要性を説明する機会を生徒に提供します。
次のシナリオをイメージしてもらいます。シナリオは,クラスの必要に合わせて調整してかまいません。
あなたは,年度初めに行われる青少年向けのイベントで話すよう依頼されました。このイベントは,天の御父とイエス・キリストへの信仰を強めるためのものです。あなたに与えられたテーマは,「天の御父とイエス・キリストに従うための霊的およびこの世的な教育の重要性」です。
2-3分の話のアウトラインを作成してください。アウトラインには,以下のことを含めるとよいでしょう。
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天の御父の計画における霊的およびこの世的な教育の重要性
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メッセージを裏付ける聖句または預言者の言葉(例えば,教義と聖約88:77-80など)
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生涯にわたる学習の重要性を感じる助けとなったあなたやほかの人の経験
十分な時間を取った後,生徒に少人数のグループに分かれてアウトラインを発表してもらうか,有志の生徒何人かにクラスで発表してもらうとよいでしょう。
将来の教育と雇用の計画を立てる
これまでに,生徒が将来の霊的およびこの世的な教育の計画を立てる機会があった場合は,自分が立てた計画を見直してもらいます。生徒がまだ計画を立てていなければ,この時間を使って,主にその計画にかかわっていただけるような方法で,霊的およびこの世的な教育をどのように継続していくかについて,計画を立ててもらいましょう。
話し合いに役立つ質問には,以下のようなものがあります。
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あなたの計画に,天の御父とイエス・キリストにどのようにかかわっていただいている,あるいはどのようにかかわっていただくことができるでしょうか。
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将来の霊的またはこの世的な教育の選択肢について,どのような質問がありますか。
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計画の一部として,次はどのようなステップが考えられるでしょうか。
学校で成功する
学校で成功するためのスキルを応用する
以下の課のタイトルをホワイトボードに書くとよいでしょう。
個人の学習に主をお招きする
自分の学習に責任を持つ
やるべきことと優先事項を整理する
先延ばしの克服
生徒にタイトルを読んでもらい,これらのスキルを学校の勉強にどのように応用してきたかを振り返ってもらいます。これを行うために,生徒に以下のことを行ってもらうとよいでしょう。
2体の棒人間と吹き出しを描いてください。学校で成功するために改善したいことについて,二人の人が話し合っていると想像してください。
最初の吹き出しに,次の文を書いて,文を完成させてください:「学校について,わたしは_____に苦労しています」
二つ目の吹き出しでは,学校で成功するのに役立てようと,最近セミナリーで学んだ原則やスキルを応用して,行おうとしてきたことを使って,次の文章を完成させてください。
「わたしがやろうとしてきたことは,_____です」
「わたしは_____を続ける,あるいは調整しようとしています」
有志の生徒何人かに,吹き出し内に書いたことを発表してもらいましょう。クラスメートの意見に注意深く耳を傾けるように勧めます。レッスンで学んだ経験や原則で,ほかに役立つものがあるかどうか生徒に尋ねます。生徒は,お互いに耳を傾けているうちに,ほかの生徒が役に立ったと思うスキルを試してみるようにという聖霊の促しを感じるかもしれません。
宣教師としての準備
イエス・キリストの福音をほかの人々に分かち合いたいという気持ちが高まる
イエス・キリストの福音をほかの人に分かち合うことに対する自分の気持ちを生徒が振り返る準備として,宣教師としての準備の課で学んだことや実践したことを簡単に復習するとよいでしょう。例えば,生徒が第198課:「伝道に出ることを選ぶ」を学習していた場合は,鏡を掲げて次の質問をするとよいでしょう。
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あなたは,「鏡のような性質の会話」を使ってイエス・キリストの福音を人々に分かち合う,どのような経験をしましたか。最近,ほかにどのような方法で福音を分かち合おうとしましたか。
生徒が自分の経験を話してくれたら,救い主についてのどの真理を伝えたかや,どのような招きをしたかも尋ねるとよいでしょう。第197課:「自然な方法で福音を分かち合う」では,愛する人に是非分かち合いたいと思うイエス・キリストについての真理を探したことを生徒に思い出してもらうとよいでしょう(イザヤ1:18;25:4,8-9;40:28-31;43:25;54:10参照)。
宣教師としての準備の課で学んだことや実践したことを振り返ってください。次に,以下の質問の答えを学習帳に書いてください。
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イエス・キリストの福音をほかの人々と分かち合いたいというあなたの望みは,増したと思いますか,減ったと思いますか,それとも変わらないと思いますか。
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福音を分かち合うことについてのあなたの気持ちには,何が影響していると思いますか。
有志の生徒何人かに,書いたことを発表してもらいます。イエス・キリストの福音を人々と分かち合いたいという望みと機会を求め続けるよう,生徒を励まします。
神殿への備え
神殿で神と聖約を交わしたいという気持ちが高まるのを感じる
以下の活動のうち一つ以上を使って,神殿で神と聖約を交わしたいという生徒の望みを評価してもらいましょう。
生徒に,神殿への備えの課で学んだ原則について深く考えてもらいます。犠牲と従順の律法,神殿がイエス・キリストについてどのように教えているか,神殿推薦状の質問を研究することによって神殿にふさわしく参入する備えをする方法について学んだことを思い出せるよう,聖典と学習帳を復習するとよいでしょう。必要に応じて,以下を紹介してもよいでしょう。
次の参照聖句と,神殿で礼拝する人が受けることのできる祝福についてのラッセル・M・ネルソン大管長の言葉を読んでください。
出エジプト 25:8;列王上6:12-13;ハガイ2:6-9
「主の宮で奉仕し,礼拝する人々……は,祈りの答えや個人の啓示を受け,信仰を深め,強さや慰めを受け,さらなる知識とさらなる力を得ることを期待できるのです。」(「神権の鍵という賜物を喜ぶ」『リアホナ』2024年5月号,121)
生徒が自分の聖句とメモを復習した後,以下を示して,神の宮で神と聖約を交わしたいという望みがこれらの課によってどのように影響を受けたかを生徒が振り返れるようにします。
以下から一つ選びます。
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神殿の写真を見せ,神殿がどのようにイエス・キリストを思い出させてくれるかを話してもらいましょう。必要に応じて, temples.ChurchofJesusChrist.org.のフォトギャラリーで画像を見つけることができます。神殿で天の御父と聖約を交わして守ることについて,あなたの考えや気持ちを分かち合いましょう。
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神殿への備えを教える課の一つで,あなたは神殿にふさわしく入るための備えをすることの大切さを学びました。最近学んだことや感じたことの中で,神殿で天の御父と聖約を交わして守りたいというあなたの望みに影響を与えたことはありますか。もしあれば,学習帳に自分あてのメモを書いてください。
教会指導者の教え
教会指導者の教えを理解し,生活に応用する
コースを通して,生徒は教会指導者の教えを学び,実践する機会がありました。この活動では,クラスで学んだ具体的な説教を生徒に思い出してもらうとよいでしょう。説教のタイトルをホワイトボードに書くとよいでしょう。生徒に説教を一つ選んでもらい,そのメッセージとメモを見直してもらいます。可能であれば,生徒を,それぞれ別の説教を選んだ生徒と二人一組にします。各ペアで,次の二つの質問に対する答えを分かち合ってもらいます。
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選んだ説教のメッセージを,あなたならどう要約しますか。
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なぜそのメッセージは今日の10代の若者にとって重要なのでしょうか。
各組が分かち合った後,自分が選んだ説教の教えをどのように実践しようとしたか,生徒に考えてもらいます。これらの教えを実践したときに,うまくいったことやうまくいかなかったことを尋ねてもよいでしょう。