「学習評価5:ルツ記-列王上11章」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「学習評価5:ルツ記-列王上11章」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
サムエル下11-12章;列王上3;6-9章;11章:第80課
学習評価5
霊的な学習を振り返り,評価することは,天の御父とイエス・キリストに近づくのに役立ちます。この課は,自分が設定した目標と旧約聖書の最近の研究を通して,自分がどれくらい成長したかを,生徒が振り返れるようにすることを目的としています。
生徒の準備:生徒に,今年,セミナリーを通じて果たした自分の霊的な成長について考えてもらいます。学習帳や印を付けた聖句,メモを見返して,自分の努力を評価するよう生徒に勧めます。
学習活動案
生徒たちのこれまでの旧約聖書の学習では,この課で評価する結果とは異なる結果に焦点を当てていたかもしれません。その場合,活動を調整して,あなたがレッスンで選択した結果に照らして,生徒の成長を評価してください。
この課では,以下の学習成果に焦点を当てて,生徒が自分の学習を評価する機会があります。
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今年,生徒が研究したイエス・キリストの称号と役割を説明してください。(注:この活動では,生徒は,命のパンやシオンの王,創造者,解放者,贖い主など,イエス・キリストの称号と役割について学んだことを使ってかまいません)。
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神殿で天の御父とイエス・キリストを礼拝したいという望みが強くなるのを感じてください。(注:第52課:「出エジプト25章,35-40章」と第79課:「列王上6-9章」の学習活動はともに,生徒のこの評価活動の備えになります)。
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個人の啓示を受け,それに気づく能力を高めてください。(注:この活動は,生徒が第70課:「サムエル上3章」で設定した目標を振り返り,学習過程で聖霊がその役割を果たしてくださるよう,レッスン中に聖霊を招く機会があったことを振り返るよう励ますのに役立ちます)。
自分の霊的な成長と進歩を評価する
種が草になり,木に成長する様子を表した上の画像やこれに似た画像を,レッスン中掲示しておくとよいでしょう。各活動のたびに,生徒にはこの画像を参照してもらい,深く考えたり,次のような質問に答えたりしてもらいます。
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定期的に,植物の成長をチェックする時間を取ることが役立つのはなぜでしょう。
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成長のそれぞれの段階で,植物の世話の仕方はどのように変わってくるでしょうか。変わらないことはありますか。
生徒からは,植物の成長の段階に応じて,水やりや草取り,肥料の使用,あるいは日光や日陰の量が植物に適切かどうかの確認,といった意見が出るでしょう。小さな種は,完全に成長した木とは異なる世話,日光,水を必要とするかもしれないことを指摘するとよいでしょう。
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植物の成長は,どのような点でわたしたちの霊的な成長に似ているでしょうか。
学習評価の課の目的は,少し立ち止まって聖霊を招き,生徒が自分の努力と進歩を確認して,さらに救い主のようになるよう助けてくれることを生徒に伝えてください。天の御父とイエス・キリストのもとに向かう聖約の道を進んでいく中で,生徒はどのような調整をする必要があるか,深く考えてもらうとよいでしょう。わたしたちの霊的な進歩は,御二方との関係を強め,御二方のようになる助けとなるという証を分かち合ってもよいでしょう。
旧約聖書の研究を始めたときに,自分が霊的にどのような状態であると感じていたか,また現在どのような状態にあるかを深く考えてください。あなたの霊的な成長を,成長する種のイメージに関連づけてください。学習帳を使って,次の活動を行ってください。
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学習帳の左側のページに,今年のはじめにあなたが感じていた自分の霊的な状態を最もよく表す植物の絵(A,B,C,D,Eのいずれか)を描いてください。
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学習帳の右側のページに,自分が今感じている自分の霊的な状態を最もよく表す植物の絵(A,B,C,D,Eのいずれか)を描いてください。
今年のセミナリーで,霊的に成長してイエス・キリストに近づくために努力したことを,簡単な文で書いてください。次に,さらに救い主に近づくために改善できることを,一つか二つ見つけられるよう,聖霊に助けを求めてください。見つけた改善できることを学習帳に書きます。
個人的な内容に触れすぎない範囲で,生徒に書いたことを発表してもらいましょう。自分が霊的に進歩していると感じられない生徒には,種を育てるのと同じように,霊的な成長には時間と努力が必要であることを伝えて励ますとよいでしょう。主は生徒を愛しておられ,忍耐強く努力し続けるよう生徒を招いておられることを伝えて,生徒を安心させてください。
イエス・キリストの称号と役割を説明する
生徒に,自分の聖典と学習帳を見直して,旧約聖書で学んできたイエス・キリストの称号を見つけてもらいます。
生徒が自分の理解度を示せるよう,今年研究したイエス・キリストの称号や役割を幾つかホワイトボードに書いてもよいでしょう。対応する旧約聖書の参照箇所を生徒に示すとよいかもしれません。次のような称号や役割を紹介するとよいでしょう:
日曜日に,救い主がこの役割または称号をどのように果たされるかについて,簡単に考えを述べるように頼まれたと想像してください。次の質問に対する答えの簡単な概要を書いてください。
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その称号または役割から,イエス・キリストについてどのようなことが分かりますか。
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イエス・キリストは旧約聖書の中で,その称号や役割をどのように示しておられるでしょうか(キリストの役割を説明する聖句や物語も含む)。
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自分たちの生活の中で救い主がこの役割を果たしてくださることによって,10代の若者はどのような祝福を受けられるでしょうか。
生徒が,自分の書いた概要を発表する機会を設けるとよいでしょう。協力してくれる生徒に,自分の考えを発表してもらうのがよいかもしれません。
神殿で天の御父とイエス・キリストを礼拝したいという望みが強くなるのを感じる
生徒がこの評価活動に備えられるように,神殿の画像を掲示するとよいでしょう。ソロモンの神殿でも,カートランド神殿でも,近くの神殿でもかまいません。
学習帳に記録したメモや, 自分が印を付けた聖句に目を通し, 主の宮としての神殿について理解を深めたり, そこで主を礼拝したいという望みを感じるのに役立ったものを探してください。
生徒が最近研究した神殿に関する聖句には,次のようなものがあります。
生徒にメモや聖句を見直してもらった後,何人かの生徒に印象に残ったことを発表してもらうとよいでしょう。その際,以下のような質問を掲示するとよいでしょう。
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今年になって,主の宮に対するあなたの気持ちにどのような変化が見られましたか。
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変化に気づいた場合,何がその変化につながったと思いますか。
協力してくれる生徒に,主の宮についての証を分かち合ってもらう機会を設けるとよいでしょう。
個人の啓示を受け,それに気づく
主の声を聞いている若き預言者サムエルの絵を見せるとよいでしょう。サムエル上3章の学習で,生徒は日々の生活の中で主の声に耳を傾ける練習をするように勧められました。生徒に,この話で覚えていることを発表してもらうか,サムエル上3:1-16を復習してもらうとよいでしょう。
以前設定した目標を生徒に見直してもらう機会を設けると,聖霊を招いて,その目標に向かって努力を続けたり,自分の立てた目標に必要な修正を加えたりするよう,励ましてもらうことができます。これを行う一つの方法は,第70課:「サムエル上3章」で設定した目標を生徒に見直してもらうことです。(レッスン中に提供した招きについてのフォローアップをさらに訓練するには,『教師養成スキル』にある「学んでいることに従って生活するよう,学習者を招く」の項を参照してください)。
サムエル上3章の研究のときに,天の御父とイエス・キリストから個人の啓示を受けて,それに気づく能力を高めるための目標を立てたかもしれません。自分の目標を見直し,次の質問の2つ以上について,答えを学習帳に書いてください。
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最近,個人的な啓示を受けた経験がありますか。
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その啓示が天の御父からのものであると気づくのに役立ったものは何ですか。
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啓示に気づいて,それを受けるあなたの能力に影響を与えたものは何ですか。
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個人の啓示を受けていないと感じている人がいた場合,あなたが学んだり感じたりしてきたどのようなことが,その人の助けになると思いますか。
目標に向かって決意を新たにするよう生徒を招いてみましょう。生徒が自分の目標を覚えていられるようにするには,付箋や小さな紙など,家に持ち帰れるものに目標を書いてもらうとよいでしょう。また,目標を自分自身宛てに携帯メールで送ってもよいでしょう。天の御父からの個人の啓示に気づくには,時間と練習が必要であることを伝えて,生徒を安心させるとよいでしょう。天の御父とイエス・キリストにさらに近づこうとする生徒の努力と意欲を褒めてください。