「マスター教義の実践3:重要語句を暗記し,霊的な知識を得るための原則を応用する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「マスター教義の実践3:重要語句を暗記し,霊的な知識を得るための原則を応用する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
出エジプト7-13章:第44課
マスター教義の実践3
重要語句を暗記し,霊的な知識を得るための原則を応用する
マスター教義は,生徒がイエス・キリストとその福音の上に生活の基を築くのに役立ちます。この課は,生徒がマスター教義聖句の重要語句を暗記し,霊的な知識を得るための神聖な原則を応用するのに役立ちます。
生徒の準備:生徒に,旧約聖書から一つか二つのマスター教義聖句を選び,その参照聖句と重要語句を暗記してもらいます。もちろん,聖句全体を暗記してもかまいません。重要な語句や一節を暗記することが,生活の中でどのように役立つかを深く考えてもらいます。
学習活動案
マスター教義の復習:暗記する
このレッスンの冒頭で,聖句を暗記することを新しい友達を作ることに例えます。この例えに備えるために生徒が行う活動を考えましょう。例えば,生徒同士がお互いをよく知らないような大人数のクラスの場合,クラスメートの名前をできるだけ多く挙げてもらうとよいでしょう。これは個人または少人数のグループで行うこともできます。生徒たちに,よく知るようになった人のことを深く考えてもらいましょう。
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このクラスの参加者と仲良くなることのメリットには,どのようなものがあるでしょうか。
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友達がいることのメリットとは何でしょうか。
十二使徒定員会のリチャード・G・スコット長老(1928-2015年)が語った次の言葉を読みましょう。
「聖文を暗記することで,大きな力が得られます。聖文を暗記することは,新しい友情を築くことです。」(「聖文の力」『リアホナ』2011年11月号,6)
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暗記した聖句の語句や文章は,どのような点で友人に似ていると思いますか。
生徒の答えを聞きながら,彼らの回答をボードに書いてもよいでしょう。生徒に,以下にあるスコット長老の言葉をさらに読んでもらい,そのほかの答えも見つけてもらいます。また,聖文の言葉は主が話されたもの,あるいは主から霊感を受けたものであることを指摘してもよいでしょう。多くの点で,聖文は天の御父とイエス・キリストを導いてくれる友人として迎えることに似ています。
スコット長老は次のように続けています。
「それはまるで,必要なときに助けてくれる人,霊感と慰めを与えてくれる人,必要な変化を遂げる動機を与えてくれる新しい人に出会うのに似ています。」(リチャード・G・スコット「聖文の力」『リアホナ』2011年11月号,6)
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あなたにとって,暗記した聖句や語句がこれらのいずれかの点で友人に似ていたのは,どのようなときでしたか。
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重要語句や聖句を暗記するためにあなたがしていること,またはできることにはどのようなものがありますか。
答えとして,その語句や節を繰り返し声に出す,書き留める,フラッシュカードまたは第15課の「マスター教義の実践1」で生徒が作成した紙を使う,などがあるでしょう。
それぞれの生徒に,これまでに学んだマスター教義聖句を掲示したり,配布したりするとよいでしょう。旧約聖書のマスター教義の参照聖句と重要語句のリストは,『マスター教義に関する基本文書』(2023年)にあります。
数分かけて,生徒に次の活動を行ってもらいましょう。
スコット長老の「新しい友情を築く」ようにというアドバイスに従い,幾つかのマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記してください。聖句全体を暗記しても構いません。
暗記した語句や節から一つ選び,次の質問に答えましょう。
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あなたにとって,その語句や節が友人に似ている点はどのようなところですか。(それらの語句や説が必要なときにどのように助けとなるか,霊感や慰めを与えてくれるか,必要な変化の源となるか。)
複数の生徒に発表してもらいましょう。あなた自身の考えも分かち合うとよいでしょう。生徒が聖句の暗記を継続できるよう後押しする方法を考えましょう。
霊的な知識を得るための原則を学び,それを応用する
この課の残りの部分では,生徒が霊的な知識を得るための原則を現実の状況に適用できるようにすることに焦点を当てます。先へ進む前に,生徒にこれらの原則を復習してもらうのもよいでしょう。霊的な知識を得るためのこうした原則を容易に思い出して応用する能力は,復習と実践を繰り返すことによって増していきます。推奨される復習活動は,付録「マスター教義の復習活動」に記載されています。原則の説明は,「マスター教義に関する基本文書」(2023年)の第5-12項目にあります。
生徒に何が必要かを深く考え,主の助けを求めて,以下のシナリオから一つを選ぶか,生徒のニーズに合わせてシナリオを編集・作成してください。または,シナリオを二つか三つ声に出して読み,クラス全員に,焦点を当てた方がよいと感じるものを一つ選んでもらいます。
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「自分や他の人のみだらな,不適切な,あるいはヌードの画像を携帯電話で共有している青少年がいるという話を耳にします。彼らはそのような行為を,大したことではないと思っているのが分かります。人間関係にはつきものかもしれないし,ただふざけているだけなのかもしれません。」
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「性的なものを見たり聞いたりするのは普通のことのようです。ジョーク,映画,オンラインビデオなどには性的な内容があります。教会の指導者が適切だと考えていることは,その他大勢が言うところの普通とは異なっています。今は時代も違うし,昔ほど大したことじゃないと思います。」
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「わたしは以前,純潔の律法に関するレッスンを受けたことがありますが,わたしが住んでいる地域に暮らす10代の若者の多くは性的に奔放であったり,そうでなくても結婚まで待つつもりはないようです。教会の指導者がなぜ性的に清くあれと言うのか理解しているつもりですし,良いこともたくさんあると思いますが,それだけの価値があるのかとも思ってしまうこともあります。」
生徒たちに,シナリオの中で話している人が,自分たちとともにこの場にいると想像してもらいます。その人は誠実な心を持っている人だと説明します。天の御父とイエス・キリストがなさったように,わたしたちはすべての人に御二方と同じ愛と敬意をもって接するように努めるべきだということを,生徒に思い出してもらいます。
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このシナリオで,純潔の律法についてどのような前提があると気がつきましたか。
クラスでこの人を助けるための準備をすると説明します。生徒が次の質問について話し合うにあたり,間違った答えなど一つもないことを伝えて安心させます。
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もしあなたがこの人を助けようとするなら,霊的な知識を得るための原則のうち,最初に焦点を当てるのはどの原則ですか。それはなぜですか。
霊的な知識を得るための原則を使って,この人を助ける方法を考えましょう。次のようなことを含めてもいいでしょう。
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この人に尋ねるとよい質問。
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マスター教義の聖句や,助けになりそうな教会指導者の言葉。
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自分の考え,気持ち,証。
役に立つようであれば,次の質問を見せて生徒を助けましょう。あるいは,霊的な知識を得るための一つの原則を活用する方法を,生徒自身に準備してもらってもよいでしょう。生徒にはその後,次の質問を使って,別の原則を活用する方法を準備してもらいます。
永遠の観点から概念や疑問について調べる
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このシナリオに登場する人にとって,性的な清さに関する神の気持ちを理解することは,どのような助けとなるでしょうか(創世39:9;1コリント6:18-19;ヤコブ2:28)。
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その人の態度は,どのような選択につながると思いますか。
神が定められた情報源を通してさらに理解を深める
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創世39:9とエジプトのヨセフの例は,この状況にどのように役立つでしょうか。
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そのほかの聖句や,教会指導者の言葉で助けになりそうなものはどれでしょうか。(たとえばアルマ38:12;アルマ39:9;教義と聖約42:23;『青少年の強さのために』の「あなたの肉体は神聖なものである」の項や,デビッド・A・ベドナー長老の総大会のお話「わたしたちは純潔を信じる」の「純潔の祝福」の項など。〔『リアホナ』2013年5月号,43-44〕)
信仰をもって行動する
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この状況で,救い主イエス・キリストへの信仰をもって行動するとは,どのようなことだと思いますか。
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このような状況に直面した場合,救い主の助けと力を自分の生活に招き入れるために,どのようなことができるでしょうか。
準備する時間を十分に取ってから,生徒たちに発表してもらいます。次のようなフォローアップの質問をするとよいでしょう。「発表された内容に付け加えたい人はいますか。」「わたしたちが助けようとしている人は,共有した内容に対してどのような反応をすると思いますか。」「この人が主の愛をもっと感じ,主の助けを求めやすくなるにはどうしたらいいでしょうか。」「霊的な知識を得るための別の原則はどのように役立つでしょうか。」
この経験から学んだことで,覚えておきたいことを学習帳に書きましょう。これには,霊的な知識を得るための原則を使用するプロセスが,あなたの疑問や悩みにどのように役立つかを含めるとよいでしょう。