「マスター教義の実践1:霊的な知識を得るための原則を暗記して応用する」旧約聖書 セミナリー教師用手引き
「マスター教義の実践1:霊的な知識を得るための原則を暗記して応用する」旧約聖書 セミナリー教師用手引き
モーセ6章:第15課
マスター教義の実践1
霊的な知識を得るための原則を暗記して応用する
マスター教義は,生徒がイエス・キリストと主の福音の上に生活の礎を築くのに役立ちます。この課では,マスター教義の参照聖句と重要語句を暗記し,霊的な知識を得るための神聖な原則を学んで実践する機会を生徒に提供します。
生徒の準備:生徒には,マスター教義聖句を一つ選んでもらい,聖句の参照と重要語句の暗記に取り組んでもらうとよいでしょう。その後,それらの事柄を暗記することの価値について考えてもらいます。
学習活動案
暗記することの価値
生徒が聖文を暗記することの価値について考える助けとして,次のことを分かち合うとよいでしょう。
セミナリーのクラスの後,友人がこう言ったと想像してください。「福音ライブラリーアプリで聖文を調べることができるのだから,聖文を暗記することには価値がないよ。」
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マスター教義の参照聖句や重要語句を暗記することで,どのように祝福を受けられると思いますか。
生徒は,聖文に書かれている事柄を深く理解する,機器が利用できない場合に聖句を見つける,必要なときにイエス・キリストの言葉を思い出すなどの事柄を挙げるかもしれません。聖典の中にある必要なときに神の言葉を思い出すことができた人の例を話すとよいでしょう。例えば,救い主(マタイ4:1-11参照),ニーファイ(1ニーファイ4:1-6参照),アビナダイ(モーサヤ12:27-37参照)などです。
マスター教義の復習:暗記する
以下の活動は,生徒が今年これまでに学んだ旧約聖書のマスター教義の参照聖句と重要語句を復習して,暗記する助けとなります。暗記活動のアイデアは,付録の「マスター教義の復習活動」の項に記載されています。
生徒を二人一組に分け,これまで学んだマスター教義聖句の数と同じ数の小さな紙を各生徒に配るとよいでしょう。マスター教義聖句と重要語句を見せてください。旧約聖書のマスター教義の参照聖句と重要語句のリストは,『マスター教義に関する基本文書』にあります。
二人一組のうち一方の生徒に,各マスター教義の参照聖句を紙に書き出してもらい,もう一方の生徒には,重要語句を書き出してもらいます。書き終えたときには,一方の生徒が参照聖句が書かれた紙を持ち,もう一方の生徒はそれに一致する重要語句が書かれた紙を持っているようにします。
生徒が紙に書き終えたら,次のように説明してください。
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お互いに相手の生徒には見えないように自分の紙を持ってください。
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一人目の生徒が,参照聖句が書かれた紙を一枚選んで机の上に置きます。
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次に,二人目の生徒が,一致する重要語句の紙を見つけて机の上に置きます。
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次に,二人目の生徒が重要語句が書かれた紙を一枚選び置き,一人目の生徒が一致する参照聖句を置きます。
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すべての紙が一致するまで,この手順を繰り返します。
次に,参照聖句を持つ生徒と重要語句を持つ生徒を入れ替えて,もう一度活動を行うとよいでしょう。どのくらいの早さでこの活動を完了できるか,時間を計ってもよいでしょう。
マスター教義アプリを使って,マスター教義聖句の暗記を続けるよう生徒に勧めることもできます。以降のレッスンで,マスター教義の参照聖句と重要語句を簡単に復習することも,生徒が暗記するのに役立つでしょう。
霊的な知識を得るための原則を実践する
この課の残りの部分では,マスター教義聖句と霊的な知識を得るための原則を,生徒が実際の生活に当てはめるのを助けることに集中します。始める前に,少し時間を取って『マスター教義に関する基本文書』の「霊的な知識を得る」の項の5-12にある原則を復習するとよいでしょう。推奨される復習活動は,付録の「マスター教義の復習活動」の項に記載されています。
わたしたちが直面する様々な影響や日常生活の忙しさの中で,天の御父とわたしたちのために用意された御父の計画に集中し続けるのは難しいことです。このことを,手短に説明するとよいかもしれません。この問題を説明するために,以下のシナリオの一つ,もしくは両方を紹介するとよいでしょう。このシナリオは,生徒の必要性をより満たすよう,詳細を調整してもかまいません。
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麗華には,近所や学校にいつもたくさんの友達がいました。仲間たちは彼女を人気者と考えていて,彼女はそのように見られることを喜んでいました。去年,麗華の家族は新しい町に引っ越しました。彼女は,新しい環境になじむのが難しいと感じていました。新しい町には親しい友人がいなかったため,麗華は自分の価値について自信が持てませんでした。
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悟は才能豊かなサッカー選手でした。チームメートやコーチ,仲間たちは,いつも彼の運動能力や成果を褒めたたえました。ところが今年,シーズン前に悟はひざに大きなけがをし,なにもかもが変わってしまいました。高校での最後のシーズンを欠場しなければならないと知ったとき,彼はひどく落ち込みました。最初は多くの人が彼に同情を示し,チームメートは彼をチームの活動に誘ってくれました。しかし,時がたつにつれ,悟は次第に注目されなくなっていきました。ほかの人から才能あるサッカー選手として見られなくなった今,自分の人生はどう変わるのだろうかと思い始めました。
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このような状況で対処する必要がある問題や困難は,どのようなものでしょうか。
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人はなぜ,自分の才能や人の見る目など外部の要素に基づいて,自尊心を保つのでしょうか。
救い主の教義と霊的な知識を得るための原則は,このような状況でどのような助けとなるか,説明してください。
生徒がこれらの原則を応用するのを助けるために,クラスを少人数のグループに分けるとよいでしょう。グループの半分は「信仰をもって行動する」という原則に従い,残りのグループは「永遠の視点から概念や疑問について調べる」という原則に従います。割り当てられた原則に従って,それぞれのシナリオに出てきた人をどのように助けることができるか,複数の方法を話し合います。
一つの方法として,割り当てられた原則を紙の真ん中に書いてもいいでしょう。その原則を中心に,各グループは,信仰をもって行動する具体的な方法,または永遠の視点から自分のもつ心配事に対処するためのアイディアを周りに書きます。
グループで話し合うために,次の質問を見せることもできます。
信仰をもって行動する
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この人は,神がご覧になるのと同じように自分自身を見るために,どのような忠実な行動を取ることができるでしょうか。
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神の子供としてのアイデンティティを念頭に置くことで,この人の人生にどのような違いをもたらすでしょうか。
永遠の視点から概念や疑問について調べる
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この人が神と神の計画について覚えておくために,何が助けとなるでしょうか。日々の生活を送る中で,これはどのように役立つでしょうか。
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自分が何者であるか,そしてその目的について,あなたはこの人に何を理解してほしいですか。
神が定められた情報源
生徒の話し合いが終わったら,各自の洞察をクラス全体に発表してもらいます。その後,霊的な知識を得るための3つ目の原則,「神が定められた情報源を通してさらに理解を深める」ということを生徒たちに思い出してもらいます。時間を取って,先ほどのシナリオに出てきた人の助けとなる神が定められた情報源を見つけてもらいます。これには次の質問が役立つでしょう。
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マスター教義聖句の教えは,この人をどのように助けることができるでしょうか。
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そのほかの聖句や,教会指導者の言葉で助けになりそうなものはあるでしょうか。
必要に応じて,今年学んだ聖文や教会指導者の言葉のうち,わたしたちの神聖な特質と目的に関連するものを,生徒に思い出してもらうとよいでしょう。例えば,モーセ1:2-6;アブラハム3:22-23;創世1:26-27などがあります。第8課:創世1:26-27にある配付資料「わたしは神の子です」の言葉について生徒に話してもいいでしょう。
生徒が神が定められた情報源を分かち合うに当たり,これらの情報源が,シナリオに出てきた人の助けとなる理由やどのように助けとなるのか話し合います。また,自分のアイデンティティに関する問題に直面したとき,霊的な知識を得るための原則によって,どのように祝福を受けてきたか,生徒に尋ねるとよいでしょう。