セミナリー
出エジプト7-11章:主の力を認識する


「出エジプト7-11章:主の力を認識する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)

「出エジプト7-11章:主の力を認識する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』

出エジプト7-13章;第41課

出エジプト7-11章

主の力を認識する

A black-and-white drawing by Paul Gustave Doré of Moses and his brother, Aaron, standing in Pharaoh’s court next to a serpent.

生活の中で主の力を認識するのは難しいことがあります。主は,パロの前で御自分の力を示すためにモーセとアロンを選ばれました。パロは主の力を退けました。このことは,エジプトに下った災いを通して,主の力をさらに示す促しとなりました。この課の目的は,主の力を認識し,主を信じる方法を生徒が理解できるように助けることです。

生徒の準備:生徒たちに,今から次のクラスまでの間,自分の生活にある主の力の証拠を見つけてもらいます。

学習活動案

わたしたちを取り巻く神の力

レッスンを始めるに当たり,生徒に次の質問をしましょう。グループに分かれて,その質問について話し合ってもらってもよいでしょう。

  • 今日セミナリーに行く途中で,あなたが見たり,気づいたり,観察したことは何ですか。

  • 1から5の段階(1はまったく意識しない,5は非常に意識する)で評価するなら,今日のあなたは周囲の状況にどのくらい意識を向けていると思いますか。

  • わたしたちが多かれ少なかれ観察している理由には,どのようなものがあるでしょうか。

    同様に,主がわたしたちのためにしてくださったこと,あるいは今してくださっていることについて,わたしたちがどれだけ注意を払っているかを深く考えることができる点についても説明しましょう。次の質問をしてみましょう。

  • 通常の日々の中で,どのような神の力の証拠に気づくでしょうか。

生徒を個別に教えていただくために聖霊を招く一つの方法は,生徒が特定の福音の原則をどの程度実践できていると感じているかを個人的に評価してもらうことです。これを行うために,以下のものを見せるとよいでしょう。

以下が自分にどの程度当てはまるか,1-5の段階で評価してください(1はまったく当てはまらない,5はとてもよく当てはまる)。

  • わたしは,自分の人生における神の力や影響を認識する能力に自信があります。

今日学びながら,聖霊を招き生活の中で神の力と影響を認識する能力を高めましょう。

主を信じる

出エジプト6-7章で,主はモーセに,イスラエルの民を奴隷の状態から解放すると約束されました。主はパロとエジプト人に御自分の力を現し,彼らにはイスラエルの民を解放する以外に選択肢はないと宣言されました。

出エジプト6:77:5を読んで,主がイスラエルの民とエジプト人の両方に確実に知らせようとされたことを見つけましょう。見つけたら,そこに印をつけておくとよいでしょう。

  • イスラエルの民とエジプト人は,主の力の現れによって何を知るようになるでしょうか。

  • これらの聖句から,主についてどのようなことが分かりますか。

主はわたしたちに,主を信じ,わたしたちの生活における主の力を認識する機会を与えてくださいます。これと似たような真理を,生徒が見つけられるようにしましょう。

災い

以下の活動は,生徒がエジプトの災いについてよく知る機会となります。また,神の力の現れに対するさまざまな反応を理解する助けにもなります。この項に時間をかけすぎて,レッスンの残りの時間がなくならないように注意しましょう。

以下の表と質問を見せましょう。

出エジプト7-11章で,主は一連の災いを通して御自分の力を現されました。次の表を見て,研究する災いを二つか三つ選び,それに続く質問の答えを見つけましょう。

一部の節には,主がパロの心をかたくなにされたと書かれています。ジョセフ・スミス訳聖書には,パロが自分の心をかたくなにしたという重要な説明が書かれています(ジョセフ・スミス訳出エジプト7:3,139:1210:1,20,2711:10を参照〔英語のみ〕)。

災い

研究する節

災い

1.水が血に変わる

研究する節

出エジプト7:19-25

災い

2.かえるが陸にやってくる

研究する節

出エジプト8:5-15注:「息つくひま」とは休息または安堵を意味する)

災い

3.ぶよ

研究する節

出エジプト8:16-19

災い

4.あぶ

研究する節

出エジプト8:20-25,29-32

災い

5.家畜が死ぬ

研究する節

出エジプト9:1-7

災い

6.はれもの

研究する節

出エジプト9:8-12

災い

7.空からの雹と火

研究する節

出エジプト9:22-29,33-35

災い

8.いなご

研究する節

出エジプト10:12-20

災い

9.くらやみ

研究する節

出エジプト10:21-27

  • 主の力はどのような形で現れましたか。

  • 主とその力を信じた人,信じなかった人がいるのはなぜだと思いますか。

    十分に時間を取った後,生徒を二人一組か少人数のグループに分け,気づいたことを話し合ってもらいましょう。

    次のことを明確にしておくとよいでしょう。生徒たちは,パロの魔術師たちが,欺きかサタンの力によって,最初の二つの災いの一部を再現できたことに気づいたかもしれません。しかし,彼らは災いを完全に再現したり,食い止めたりすることはできませんでした。さらに,イスラエルの民は幾つかの災いに苦しんだものの,第4,第5,第7の災いからは守られたようでした。

    役に立つようであれば,出エジプト8:10,2210:2にある追加の語句に印をつけるよう,生徒に呼びかけましょう。この部分で主は,民が御自分を主であると知るだろうと証されました。

  • 主がエジプト人とイスラエルの民に,主について学ぶことを望まれたのはなぜだと思いますか。

  • 時に人は,神とその力を信じながらも,後に疑いを抱くことがあるのはなぜでしょうか。

生活の中に現れる神の力

今日,主の力は様々な形で現れていることを生徒に伝えましょう。以下は,生徒が主の力をどのように見たり経験したりしたかを考える際に役立ちます。

天の御父との経験や,天の御父の力を感じたことがあると自信を持って言えない友人がいると想像してみましょう。研究を続けながら,あなたならこの友人に何と声をかけるか考えましょう。

クラスで発表する前に,以下の質問について深く考えたり,自分の考えを書き出してみる時間を取るとよいでしょう。

  • あなたはこれまで,どのような方法で主の力を信じるようになりましたか。あるいは,あなたが信じる助けとなるものは何ですか。

  • 聖典や教会の歴史の中で,主の力が人々に示された例にはどのようなものがありますか。

生徒は,祈りや神権の祝福から慰めや平安を感じること,赦しを経験すること,聖霊からの個人的な導きを感じることなどの例を挙げるかもしれません。

主の力を感じる経験は通常,忠実な態度や行動を示すことによってもたらされることを生徒が理解できるように助けましょう。

ラッセル・M・ネルソン大管長は,天の御父との経験を招くためにわたしたちができることについて,次のように教えています。

Official portrait of President Russell M. Nelson taken January 2018

「神と交わった経験がなければ,神の存在を疑ってしまうものだということを理解し,神と交わる経験ができるような状況に自らを置いてください。謙虚になってください。自分の人生と周りの世界に及んでいる神の御手を見る目が持てるように祈ってください。神は確かに実在されるのか,あなたのことを御存じなのか,告げてくださるよう神に尋ねてください。あなたについてどう感じておられるか神に尋ね,耳を傾けてください。」(「わたしに従ってきなさい」『リアホナ』2019年5月号,90)

  • 生活の中に神の御手と力を見いだすために,人は何ができるでしょうか。

上記のシナリオへの対応を,ロールプレーで生徒に演じてもらうとよいでしょう。主と交わった経験や主の力を感じたことがあるかどうか自信がない友人に助言してもらいます。

天の御父とイエス・キリストについて,また生活の中で御二方の力を認識することの重要性について証するとよいでしょう。