「出エジプト12-13章,第2部:『わたしを記念するため,このように行いなさい』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「出エジプト12-13章,第2部:『わたしを記念するため,このように行いなさい』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
出エジプト7-13章:第43課
出エジプト12-13章,第2部
「わたしを記念するため,このように行いなさい」
天の御父とイエス・キリストを覚えていることが大切な理由は何だと思いますか。イスラエルの子らが,主が自分たちをエジプトから救い出してくださったことを覚えていられるよう,主は過越の祭を定められました。イエス・キリストは聖餐の儀式を定められたとき,いつも主を覚えておくための新しい方法を与えてくださいました。この課は,生徒が聖餐の儀式に備え参加する際に,救い主を思い出すことができるように助けるものです。
生徒の準備:聖餐式の前,最中,後に,救い主を思い出すきっかけとなったことを分かち合えるよう準備してもらいます。好きな絵や聖句,賛美歌,引用などを含めてもよいでしょう。
学習活動案
いつも覚えている
覚えておくことの大切さを生徒が認識できるように,あなたにとって大切なものや人を思い出すのに役立つ写真や物を見せます。結婚指輪や写真,思い出の品などがよいでしょう。この品が個人や出来事を思い出すのにどう役立つかを簡単に紹介します。次に,生徒に以下の質問に答えてもらいましょう。
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生涯にわたって覚えておきたいもの,または人を教えてください。それはなぜですか。
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そのものや人を覚えておくために,あなたがしている,またはこれまでにしたことがあるのはどのようなことですか。
その後,イエス・キリストの絵を見せましょう。生徒に,祈りの気持ちで救い主について考えながら,その絵を見てもらいます。その後,次の質問を生徒に提示して,その答えを学習帳に書いてもらいましょう。
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あなたは,救い主についてどのように感じていますか。
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主について覚えておくべき大切なことは何だと思いますか。それはなぜですか。
今日の学習では,救い主と,救い主があなたのためにしてくださったことを覚えておくために何ができるかが分かるよう,聖霊の導きを求めてください。
「この日はあなたがたに記念となる」
前の課「出エジプト12-13章,第1部」では,主がどのようにしてイスラエルの民をエジプトから救い出されたかを学びました。ホワイトボードに「過越」という言葉を書いてみましょう。前の課で使った過越の祭の絵を見せてもいいでしょう。その後,最初の過越の奇跡について覚えていることを生徒に要約してもらいます(出エジプト12:1-13参照)。
生徒を三人一組のグループに分けましょう。各生徒に次の聖句のうち一つを研究してもらい,学んだことをグループのほかのメンバーと分かち合ってもらいます。
主は御自分の民に,過越の食事を「代々」繰り返すよう命じられました(出エジプト12:14)。次の節を読み,主が彼らに覚えておいてほしいと思われたことと,やってほしいと思われたことを示す言葉を見つけましょう。
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イスラエルの民が主について覚えておくための過越の食事を準備し食べるとは,一体どういうことだったのでしょうか。
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過越の祭に従順に参加したイスラエルの民を,主はどのように祝福されたと思いますか。
過越と聖餐
イエス・キリストの最後の晩餐の絵を見せます。ゲツセマネと十字架上で苦しまれる前夜,救い主は弟子たちと過越の祭を祝われたことを生徒に説明します。
生徒がこのときのことを思い描けるように,ビデオ「最後の晩餐」のタイムコード0:00-1:18を見せるとよいでしょう。このビデオはChurchofJesusChrist.orgにあります。生徒がルカ22章の節を読んだ後で,タイムコード2:13-3:15を見せるとよいでしょう。
ルカ22:13-15,19-20を読み,救い主が定められた新しい儀式を見つけてください。
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聖餐の儀式はどのような点で過越に似ているでしょうか。また,どのような点で違っているでしょうか。
次の質問は,生徒が自分の生活に関連する真理を見いだすのに役立ちます。このような質問は,生徒が研究している聖文の中に個人的な関連性を見いだすのに役立ちます。また,そのような質問によって,天の御父は生徒を個人的に教え,霊感を得てもらうことができます。
生徒が聖文に関連性を見いだせるようになる追加の訓練については,「教師養成スキル」の「教師自身が,イエス・キリストの教義を学ぶ」(〔2022年〕,29)を参照してください。
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天の御父とイエス・キリストが,昔の過越や今日の聖餐のような儀式を与えられた理由を考えるとき,わたしたちはどのような真理を学ぶことができるでしょうか。
生徒は,色々な真理を発表するでしょう。生徒が見つけるであろう一つの真理は,天の御父とイエス・キリストは,わたしたちが御二方を覚えておけるよう,過越や聖餐などの儀式を用意しておられる,ということかもしれません。
十二使徒定員会のデール・G・レンランド長老は,天の御父とイエス・キリストがわたしたちに御二方を覚えておくよう促す理由の一つを,次のように説明しています。
「天の御父は,神とその愛する御子の慈しみを思い起こすことをわたしたちに望んでおられます……それを思い起こすことによってわたしたちに影響があるからなのです。御二方の慈しみを思うと,視野が開け,理解の幅が広がります。御二方の憐れみについて思い巡らすと,わたしたちはより謙遜になり,よく祈るようになり,確固とした者となることができます。」(「神の慈しみと偉大さを深く考える」『リアホナ』2020年5月号,41)
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神の慈しみを覚えていることは,あなたにどのような影響を与えてきましたか。
聖餐式の前,最中,後に救い主を思い起こす
以下の活動は,生徒が聖餐式の前,最中,後に救い主を思い起こす準備に役立ちます。紙と画材を用意してください。生徒に,ポスター,パンフレット,ミームなど,聖餐を思い起こさせるものを作ってもらいます。創造力を使ってデザインするよう生徒に呼びかけます。
レッスンの最後まで,紙の裏面にスペースを残しておいてもらいましょう。レッスンの最後に,生徒は聖餐の前,最中,後に,救い主をよりよく思い起こせるような計画を立てます。
聖餐の儀式に備え,参加し,思い起こすときに神の慈しみを思い起こせるよう,次のことを一つ以上行いましょう。
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あなたが研究した過越の祭の象徴を幾つか挙げてください。聖餐を受ける前に救い主を思い起こすうえで.これらの過越の象徴がどのように役立つかを書き出してみましょう。
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教義と聖約20:77,79にある聖餐の祈りを読みましょう。聖餐を受けるときにわたしたちが交わす約束を書き出してください。次に,主の約束を書き出してください。これらの約束について考えることが,聖餐の間に救い主を思い起こすのにどのように役立つかを短い文章で書きましょう。
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聖餐の間に読んで深く考えたいと思う聖句や教会指導者の言葉を幾つか挙げてください。救い主を思い起こすのに役立つ聖句や言葉を選んでください。
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好きな聖餐の賛美歌を選んでください。賛美歌のタイトルと,歌詞を2-3行書き出します。あなたにとって意義深く,聖餐の後に救い主を思い起こすのに役立つような歌詞を選んでください。
生徒は,作成したものをパートナーやグループ,クラスで発表してもよいでしょう。クラスのほかの生徒が発表するアイデアを追加するよう,生徒に勧めましょう。
救い主を思い起こす計画を立てる
皆さんが今日,学び,感じたことを静かに振り返りましょう。聖餐を受ける前,受けている間,受けた後にイエス・キリストをよりよく思い起こすために何ができるか,聖霊を招くことで気づけるでしょう。
生徒に,紙の裏のスペースを使って次の質問に答えてもらいます。
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聖餐に備え,聖餐を受け,聖餐について思い巡らすとき,救い主をよりよく思い起こすために,具体的にどのようなことができるでしょうか。
希望する生徒数人に,どのような行動をするように促しを受けたか分かち合ってもらうとよいでしょう。学んだことや感じたことを覚えておくために,聖餐会にその紙を持って行くよう生徒を招きます。聖餐に備え,聖餐を受ける間,救い主をよりよく思い起こすことでわたしたちの生活にもたらされる力について,あなたの証を分かち合うとよいでしょう。