『青少年の強さのために』
「わたしとともに歩みなさい」―分解してみましょう
『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』2026年1月号


2026年ユーステーマ

「わたしとともに歩みなさい」—分解してみましょう

今年のテーマは3つの言葉でできていますが、どの言葉も多くのことを教えてくれます。

2026年ユーステーマのロゴ

昨年のユーステーマである「キリストを仰ぎ見る」と同様、今年のテーマである「わたしとともに歩みなさい」は比喩表現です。この世において、ほとんどの人は、文字どおり救い主を見たり、ともに歩んだりする機会にあずかることはないでしょう。では、物理的にその場にいない人とともに「歩む」とはどのようなことを意味するのでしょうか。分解して考えてみましょう。

歩みなさい

主はエノクを預言者として召したとき、次のような約束をお与えになりました。「見よ、わたしの御霊があなたのうえにあるので、あなたのすべての言葉を、わたしは正しいとする。山々はあなたの前から逃げ去り、川はその流れを変えるであろう。あなたはわたしにつながっていなさい。そうすれば、わたしはあなたとつながっていよう。それゆえ、わたしとともに歩みなさい。」(モーセ6:34

神とともに歩むということで、言葉を神に補っていただき、行く手を阻む障害物を取り除いていただき、神がいつもともにいてくださるという約束を受けているというのなら、神とともに歩まない理由があるでしょうか

幸い、皆さんは恐らくこの約束を、つい先週の日曜日にも約束されたのです。聖餐を受けるとき、皆さんは「いつも御子を覚え、御子の戒めを守る」こと、言い換えれば、主とともに歩むことを聖約します。なぜそうするのでしょうか。「〔あなたが〕いつも御子の御霊を受けられるように」するためです。(教義と聖約20:77;強調付加)

さて、主はエノクに「ここに立って、わたしと一緒に辺りを見渡しなさい」とは言っておられないことが分かります。主は「座ってしばらく一緒に休みましょう」とも言われませんでした。「わたしとともに歩みなさい」とおっしゃったのです。わたしたちは、受けた霊的な促しに従って行動を起こさなければいけません。正しいと信じていることを行い、言わなければならないのです。

大管長会の顧問を務めたマリオン・G・ロムニー管長(1897-1988年)が述べたように、「主はわたしたちが足を動かすときにのみ、わたしたちの歩みを導くことがおできになるのです。」

主がおっしゃらなかったそのほかのことにも注目してください。主は、「ともに走りなさい」とも言われませんでした。「ともに障害物をすべて難なく飛び越えなさい」とも言われませんでした。主は、「〔自分の〕力以上に速く走る」ようにとは求めておられません(モーサヤ4:27)。常に全速力で動くことも期待しておられません。わたしたちが失敗しないように、あるいはがっかりしないように期待しておられるわけでもありません。とにかく歩み続けるよう望んでおられるのです。

ともに

わたしたちは救い主とともに歩みます。主の前を行くのではなく、もちろん主から離れたりもしません。

実際だれかとともに歩くときには、その人の隣を歩きます。しかし、この比喩では、わたしたちは救い主の少し後ろにとどまっています。主が導かれ、わたしたちはすぐ後ろからついていくのです。

あなたが正しい道を歩んでいるとき、その道はイエスに「通じて」いるのではなく、イエスもその道を歩んでおられるのです。聖餐の言葉を思い出してください!あなたが主を招き続けるかぎり、主は御霊を通していつもあなたとともにいてくださいます。

天の御父とイエス・キリストは、あなたが道のどこにいるかよりも、あなたがどの方向を向いているかを気にかけておられます。あなたがどこにいようとも必ずそこに来てくださいます。歩くのがどんなにゆっくりでも大丈夫です。

わたし

わたしたちは、行動を起こす(歩む)必要があります。神の戒めと御霊の促しに調和して(ともに)行う必要があります。そしてこのすべてを、ほかのだれでもないイエス・キリスト(わたし)と行う必要があるのです。

(イエス・キリストと天の御父と聖霊は、目的において一つであられるので—ヨハネ10:3017:21教義と聖約35:2参照—「神とともに歩んでいる」、「救い主とともに歩んでいる」、「御霊とともに歩んでいる」など、それらに類する言い回しは間違いではありません。)

この世には従うべき声がたくさんあります。あなたがともに「歩む」(あるいは、せめてお金を払ってくれる)ことを望むインフルエンサー、有名人、政治家は溢れるほどいます。人々の言葉は役に立つかもしれませんが、それは救い主の教えと一致している場合に限ります。

とともに歩みましょう。

  1. マリオン・G・ロムニー「この世の救いの原則」1981年4月総大会(『聖徒の道』1981年11月号、2)