「わたしの旅」被害者への支援
「わたしの旅」被害者への支援
わたしの旅
注:この話は、虐待被害者(サバイバー)である人が分かち合ってくれた実体験です。名前や個人を特定する情報は変更しています。
わたしは6歳から14歳ごろまで、わたしより10歳年上のいとこから繰り返し性的虐待を受けました。わたしはいとこや彼の家族と、とても近しい間柄でした。しょっちゅう彼らの家にいました。言葉では表現できないほど彼らを愛していました。児童に対する性的虐待のケースでよくあるように、理解できる年齢(わたしの場合は16歳あたりでしたが)に達するまで、わたしの幼い心は虐待の衝撃を完全に理解できませんでした。6歳の男の子が、わたしが教えられ、されてきたようなことを知っていたり、経験していたりするはずなどあり得ないのですが、わたしは虐待が自分のせいではないことを理解していませんでした。わたしは虐待の事実を内に秘め、自分自身を責めました。罪悪感と自分に対する嫌悪感は計り知れないものでした。自己嫌悪から逃れるためには、(できていませんでしたが)人生を自分でコントロールできると感じられる手段を見つけるしかありませんでした。この「コントロール」は、10代のとき、摂食障害という形で現れました。拒食症や過食症といった摂食障害です。
わたしは身体的にも情緒的にも悪化しました。体重は100ポンド(約45キロ)ぐらいまで落ち、入院の必要に迫られていました。わたしの心臓や内臓が機能不全に陥り始めたのです。その結果、わたしは協力的な教師たちの助けを得て、自宅で教育を受けました。主治医はわたしが健康的な体重に戻ることができるよう助け、またわたしに心理士を紹介してくれました。心理士の先生はすばらしい方で、大きな助けとなってくれました!カウンセリングセッションの間、わたしは過去に起きた虐待や混乱する気持ち、わたしの内に残る傷と向き合い始めました。癒しへの長い旅が始まりました。
数か月後、遂にわたしは家族にもうこれ以上隠さないと決めました。このような事実は対処する代わりに隠したり、無視したり、秘密にしておくべきではないのです。わたしはいとこが同じことをほかの小さな男の子たちにするのではないかという恐れを抱いていました。いとこが児童ポルノに没頭しているのも知っていました。深い傷は虐待によって生じたものだと分かっていました。何が起こったのか話す勇気がなかったせいで、ほかの子たちが苦しむのだけは避けたいと思いました。ですから、わたしは虐待を報告しました。
残念なことに、報告したことで家族内に不和が生まれ、わたしの罪悪感はさらに大きくなりました。いとこがわたしに性的虐待をしたという知らせが初めて伝わると、家族は「どちらの側にもつき」たくないと言いました。しかし、わたしはつく「側」があることなど思ってもみませんでした。わたしはいとこが誰かに仲間外れにされたり、家族から縁を切られたりすることを望んでいませんでした。わたしの唯一の望みは、何が起こったのか知ってもらうことだけでした。子供だったわたしが経験するにはあまりにひどいことであり、いとこは必要な助けや支援を受けながら、自分の選びに対する結果と責任に直面しなければならないのです。わたしは最終的に、カウンセリングやビショップの支援を通して、いとこを赦し、わたしをサポートしてくれなかった家族を赦しました。負うべき荷はもうなくなったのです。わたしよりもはるかに大きな代価を払われた御方のおかげにより、重荷を負う必要がないのです。わたしはどれほど救い主に感謝していることでしょう。
傷ついている皆さんにお伝えしたいです。諦めないでください。望みを失わないでください。前進することをやめないでください。癒しは一夜にして起こりません。時には、この世では完全な癒しが得られないかもしれませんが、それこそわたしたちが歩む道は完全にまっすぐで平坦な道になるよう意図して作られたものでは決してないのです。そこには必ず隆起やくぼみ、上り坂下り坂、湾曲やカーブがあります。わたしたちは地平線を望みながら、たった一歩ずつ(時には二歩下がることがあっても)歩み続けるのです。わたしの性的虐待は何年も前に終わり、癒しへの長い道のりをたどっていますが、今でも時々、虐待の悪夢を思い出して目覚めます。
これによってわたしは永久に壊れた存在だと言えるでしょうか。いいえ、まったく違います。過去の傷跡はずっと残るかもしれませんが、わたしを特徴づけるものにはなりません。傷を負いましたか。はい。壊れていますか。いいえ。大いに癒された大人となった今、わたしの内にいまだ存在する傷ついた子供を慰めることを学びました。そのような悪夢の後で再び眠りにつくとき、慰めの言葉が、恐れを抱いた少年の潜在意識に染み込んでいくのです。「あなたのせいじゃない。あなたは何も悪くない。この痛みを自分だけで背負う必要はないんだよ。」わたしはこれらの言葉を信じています。そして傷ついた人々に覚えていてほしいと思います。あなたのせいではありません。皆さんは愛されています。あなたは壊れてなどいません。時間とともに、すべての傷は癒され、すべての過ちは正されます。「人を救う力を備えておられるこの御方」によってそれは起こります。(2ニーファイ31:19)
あなた自身または知人が虐待を受けているなら、今すぐ公的機関、児童福祉サービス〔訳注—児童相談所など〕、または成人福祉サービス〔訳注—警察やDV被害者相談、女性相談センターなど〕に助けを求めてください。また被害者支援サービス、カウンセリングまたは医療の専門家の支援を求めるのもよいでしょう。こうしたサービスはあなたを保護し、さらなる虐待を防ぐ助けとなるでしょう。さらに詳細な情報については「危険な状況にありますか」ページを参照してください。