小学生の証
ともだちとお祈り
去年の4月、わたしは何人かの友達を教会の活動に誘いました。二人の友達は「日曜日の教会にも行きたい」と言って、一緒に教会に集ってくれました。そのうちの一人のゆきちゃん*は、レッスンのときに「すばらしいね」と言ってくれました。それからわたしは、以前よりも友達に教会の教えを話せるようになりました。
ある朝、ゆきちゃんが「教会に行った日からいいことがあったので、アーメンすればいいのかなって思って、たくさんしてたんだ」と言ってくれました。その日はクラス替えがあり、仲良し3人組のうち、あかりちゃん*とわたしは同じクラスで、ゆきちゃんだけ離れてしまいました。わたしは、ゆきちゃんが神様に不満を感じないように、とお祈りしました。
5月のある放課後、わたしたち3人は、いつものように家の近くの公園にいました。公園の時計は4時半で、もうみんな家に帰っていました。わたしはゆきちゃんがひとりでブランコに座っているのが気になり、あかりちゃんを誘って近くまで行きました。でも、あかりちゃんは「ゆきちゃんはわたしのことを嫌っているから」とふらふらと公園のはじっこに行ってしまいました。二人はお互いのことが苦手なようで、数日たっても仲が悪くなるばかりでした。
このことをお母さんに話したら、「ゆきちゃんと一緒にお祈りしてみたら?」と言ってくれました。公園に行くと、ゆきちゃんは砂場にひとりしゃがみ込んで、砂をいじっています。どうしたの?と聞くと、「わたしはあかりちゃんと仲良くなりたいのに、全然仲良くなれないの。」ゆきちゃんは泣き出しました。「お祈りするのはこれしかない!」わたしはどきどきしながら「お祈りしてみない?」と聞きました。
「そうしようかな」ゆきちゃんがそう言ってくれたので、ふたりで向き合って目を閉じました。「ゆきちゃんとあかりちゃんを愛しています。3人でまた仲良くなれるように助けてください。」祈り終えて、「どう?」とゆきちゃんの顔をのぞき込むと、「いい気持ちだよ!」と明るい返事が返ってきました。顔はすっきりしていて、最初と全然違っています。
さっそく二人であかりちゃんを誘いに行くと、なぜかあかりちゃんはわたしを避けて逃げてしまいました。後を追いかけて理由を聞いても、「わたしのことを無視したでしょ?」と言って逃げるのです。どうしていいかわからず、ゆきちゃんに相談すると、今度はゆきちゃんが「お祈りしようよ!」と提案してくれました。びっくりしました。ゆきちゃんは時々目をあけて、「何だっけ?」と聞いたりしながら、仲良くなれる方法が見つかるように「何か案がありますか?」と神様にたずねてくれました。
でも、お祈りの後であかりちゃんに謝りに行っても、許してくれません。わたしはどうしたらいいのか分からず、泣いてしまいました。
しばらくして、「泣きながら謝る方法がいいんじゃない?」ゆきちゃんが自信満々で言いました。わたしは、「そんな方法ありなの?」と驚きましたが、それも良い方法かもと思い、やってみることにしました。演技もあったけど本当に悲しかったので、泣いて謝ることができました。あかりちゃんはわたしが泣いているのを見て、「分かったよ」と許してくれました。
実は、泣く前に「ゆきちゃんが心配してないかな」と思って、少し離れたところにいるゆきちゃんの方を見ました。ゆきちゃんはブランコに座り、頭を下げて、手を組んでお祈りをしていました。うれしくて勇気が出ました。あとで「お祈りしてたでしょ?」と聞くと、ゆきちゃんは「なんでばれたの?」と照れ笑いをしました。
わたしたち3人は以前のようにすっかり仲良しになりました。「宣教師になりたいな」の歌詞のようにわたしにも、イエス様の教えを伝えたり奉仕したりできると知って、とてもうれしいです。◆
*お友達の名前は仮名です