2025
シンプルな招きが違いを生む
『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』2025年12月号


シンプルな招きが違いを生む

救い主の愛と光をほかの人と共有しましょう。想像もできないようなことが起こるかもしれませんよ。

学校の前を歩く若い男女

イラスト/キュンゲン・パーク

M・ラッセル・バラード会長(1928-2023年)が高校2年生のときのことです。ある日、友人のネドラからこう聞かれました。「ラス(ラッセルの愛称)、どうしてセミナリーに行かないの?」

当時、バラード会長の両親は教会に行っていませんでした。バラード会長は時々仲の良い友達と一緒に教会に行くことはありましたが、セミナリーには行っていませんでした。そこでネドラから誘われて、翌日、午前6時半に早朝セミナリーにやって来ました。それ以来、毎日セミナリーに出席するようになりました。雪の降る寒い冬の朝も行きました。

「セミナリーで学んだことは、わたしの心に響くものでした」とバラード会長は言っています。「イエス・キリストと回復された福音について学んでいくにつれ、わたしの証は強くなりました。そのおかげで、わたしはイギリスで伝道し、生涯にわたって主と主の教会に仕える備えができたのです。」

ネドラは自分のしたシンプルな招きがどのような結果をもたらすことになるのか見当もつかなかったでしょう。しかし彼女の模範は、イエス・キリストとその福音がもたらす光と喜びを分かち合う機会がどこにでもあることを示しています。一年のこの時期、クリスマスの時季は、「世の光、命、そして希望」であられるイエス・キリストの誕生を祝う特別な時です。

愛から始める

あらゆる戒めの中でいちばん大切なのは「心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ」と「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」(マタイ22:37、39)であると、救い主は教えられました。

人を教会に誘ったり、クリスマスの聖餐会やワードのクリスマスパーティーなどの活動に誘うときには、まずそこから始めるべきです。神への愛があると、神に仕え、人を愛し仕えたいという望みが強くなり、そうする能力もついてきます。あなたから心から愛され、大切に思われていることを感じててもらうことができれば、周りの人はあなたの信じていることを含め、あなたについてもっと知ろうとするようになるでしょう。

心の中にあることを伝える

例えば、友達からパーティーに誘われたものの、あなたはその日にワードの神殿参入に行くことにしていたとしましょう。「ごめんね、行けないんだ」と言うだけでなく、神殿について、そして神殿が自分の人生にとってどんな祝福になっているかを友達に伝えることもできます。とても簡単なことなのです!

バラード会長は、「知っていること、信じていること、感じていることについて、証を述べる」ようにと教えています。「純粋な証は、心を開いてそれを受け入れようとする人に、聖霊の力によって運ばれていきます。」また、「善き隣人となり、心を配り、愛を示〔す〕」ことによって、心の中にあることを伝えることもできます。そうすることによって、「福音を生活の中で輝かせることができます。その輝きが、福音の与える祝福を人々に伝える」のです。

怖いと感じるかもしれません。興味を示してもらえないのではないか、断られるのではないかと心配かもしれません。そうなることもあるかもしれませんが、あなたが祈り、機会あるごとに真実だと知っていることを分かち合う勇気を持って前進するならば、御霊の導きがあります。

諦めないでください!

ネドラの誘いに応じたバラード会長のような展開になるとは必ずしも言えませんが、決して諦めないことが大切です。誘っても断られることが、時折あるかもしれません。そんなときは、それを快く受け入れ、自分という人間が拒まれたとは受け取らないでください。教会や活動への出席や、あなたの信じている宗教についてもっと知ることには「ノー」と言ったとしても、ほとんどの場合は、あなたを拒否しているわけではないのです。

それ以降も友達でいてください。できるときに手を差し伸べてください。そして、言葉行いで救い主の光を分かち合う方法を常に探してください。

ネドラのように、クリスマスにそして常に、人々が救い主の愛と光を感じられるよう愛を示し、心の中にあることを伝え、誘うならば、想像もできないようなことが起こるかもしれません。