「神殿・家族歴史活動に参加する:『救う者はシオンの山に上る』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
「神殿・家族歴史活動に参加する:『救う者はシオンの山に上る』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
神殿への備え:第204課
神殿・家族歴史活動に参加する
「救う者はシオンの山に上る」
救い主,贖い主,解放者という称号は,わたしたちを堕落した状態から救うために天の御父が油を注がれた御方としてのイエス・キリストを指す称号です(イザヤ61:1-3参照)。救い主は,わたしたちが亡くなった先祖の救助に携わるとき,「救う者」(オバデヤ1:21参照)として御自分の業に加わるよう招いておられます。この課は,生徒が神殿・家族歴史活動に参加することによって,さらに救い主のようになるための目標を設定できるようにします。
生徒の準備:神殿・家族歴史活動に関連した以下のようなことをするよう生徒を招きます。
FamilySearch.orgでアカウントを作成する。
数分時間を取って,FamilySearch.orgで自分の家族に関する情報を調べてみる。
神殿でまだ儀式を完了する必要のある先祖の名前を見つける。
親や祖父母に,自分の人生や先祖のことを尋ねてみる。
学習活動案
救いへ
レッスンのはじめに,「救助」とホワイトボードに書くとよいでしょう。
次に,手車の開拓者マーティンとウィリーの絵を見せ,写真から救助の必要性を示す詳細を生徒に発表してもらいます。あるいは,この絵に描かれている出来事について知っていることを生徒に尋ねてもよいでしょう。以下の要約が参考になるでしょう。
1856年から1860年にかけて,何千人もの末日聖徒の開拓者が手車を使ってソルトレーク盆地まで旅をしました。1856年10月,ブリガム・ヤングは救助隊を派遣し,冬が間近に迫る中,まだ何百マイルも離れたところにいるマーティン手車隊とウィリー手車隊を救助しました。
管理ビショップリックのW・クリストファー・ワデルビショップは,次のように話しています。
「救助隊が到着する前の絶望的な状況について,ウィリー隊にいた一人はこのように語っています。『すべてが失われ,生きるすべもほとんど残されていないと思われたとき,……晴天の霹靂のように,神がわたしたちの祈りに答えてくださったのです。食料と物資を運んできた救助隊の姿が目に入りました。……わたしたちはどれほど神に感謝したことでしょう。』
これらの救助隊員は開拓者たちにとっての英雄でした。厳しい天候の中で自らの命を危険にさらしながらも,できるかぎり多くの人を安全に家に送り届けたのです。」(「英雄以上の存在」『リアホナ』2023年11月号,89)
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あなたが立ち往生した開拓者の一人だったとしたら,この救助者たちが英雄に思えたのはなぜでしょうか。
あなたの先祖の一人の写真を見せるとよいでしょう。この先祖について,生徒に少し紹介するとよいでしょう。
同様に,天の御父とイエス・キリストは,亡くなった先祖を救助するためにわたしたちに力を貸してくださっています。わたしたちは神殿・家族歴史活動に参加することによって,これを行うことができます。
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亡くなった先祖は,手車隊の開拓者のように,どのような形で救いを必要としているのでしょうか。
必要に応じて,天の御父のみもとに帰るためには,バプテスマ,聖霊の賜物を受けること,神殿のエンダウメントなど,様々な儀式が不可欠であることを説明するとよいでしょう。亡くなった先祖は,これらの儀式を自分で受けることができません。主は,死者のための神殿活動を通して,死者がこれらの儀式を受ける方法を用意されました(教義と聖約128:15参照)。
以下について深く考えてください。
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神殿・家族歴史活動に参加することについて,あなたはどのように感じていますか。それはなぜですか。
この課を通して,あなたが,天の御父とイエス・キリストの先祖救助隊の一人になれる方法を見つけるのに役立つ霊的な促しを記録してください。
シオンの山の救う者
山と神殿の簡単な絵を描き,生徒にも同じように学習帳に描いてもらうとよいでしょう。絵に「シオンの山」と書きます。その後,生徒がオバデヤ書の背景を理解できるように,以下の内容を要約するか読みます。
エルサレムが占領された後,預言者オバデヤは,エサウ(預言者ヤコブの双子の兄)の子孫の多くが悪事のために滅ぼされると預言しました。オバデヤはまた,これらの子孫やその他大勢の人々のための救いの取り組みについても預言しました。この節の「シオンの山」とは,エルサレムの町とその神殿を指していることが分かるとよいでしょう。
オバデヤ1:17,21を読み,神殿を思い起こさせる言葉を見つけてください。
生徒からは,解放,聖さ,救い主などの意見が出るでしょう。生徒に,「救う者はシオンの山に上る」(オバデヤ1:21)という言葉に印を付けてもらいます。
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「シオンの山で……救う者」となる(オバデヤ1:21)とはどういう意味だと思いますか。
十二使徒定員会のゲレット・W・ゴング長老は,次のように説明しています。
「主は,ほかの人が必要としている,その人自身ではできない神殿の救いの儀式を代わりに行うことで,さらに主のようになる神聖な機会をわたしたちに与えてくださっています。わたしたちは,『シオンの山』で『救う者』となるとき,より完成された,完全な者となります。」(「いつまでも幸せに」『リアホナ』2022年11月号,84-85)
「代理」とは,ほかのだれかを代表するという意味であることを説明する必要があるかもしれません。
生徒には,自分の描いた神殿の絵の下に,次の質問に対する答えを書いてもらいましょう。
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オバデヤとゴング長老から,「シオンの山で……救う者」となることについて何を学べますか(オバデヤ1:21)。
生徒はさまざまな言葉で表現するかもしれませんが,次のような真理を分かち合うとよいでしょう:先祖を見つけ,神殿で彼らのために救いの儀式を行うとき,わたしたちはさらに救い主のようになることができる。
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ささやかながら,亡くなった先祖のための神殿の業は,救い主がわたしたちのためにしてくださったことと,どのように比較できるでしょうか。
救い主は贖罪を通して,わたしたちを罪と死から救い出すという,わたしたちが自分ではできないことがおできになります(アルマ34:8-12参照)。同様に,先祖のために救いの儀式を執り行うという,先祖が自分ではできないことを行うことで,先祖の救いを手助けすることができます。
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先祖を見つけ,神殿で先祖のための儀式を行うと,わたしたちはどのようなキリストの特質を伸ばすことができるでしょうか。
始める
生徒を少人数のグループに分け,1から4までの数字を選んでもらいます。その後,「神殿・家族歴史活動に参加する4つの方法」という資料を配ります。各グループに,選んだ番号に対応する段落を読んでもらい,以下の質問についてグループ内で話し合ってもらいます。あるいは,4つの方法をすべて読んで,焦点を当てたいものを一つ選んでもらってもよいでしょう。
以下の質問を見せます。生徒には,自分の神殿の絵の周りに答えを書いてもらうとよいでしょう。
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ゴング長老が提案したように,10代の若者が実践できる具体的な方法にはどのようなものがあるでしょうか。
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青少年が神殿・家族歴史活動に参加する方法には,ほかにどのようなものがありますか。(あなたやほかの人の経験を含めるとよいでしょう)。
何人かの生徒に,自分の答えをクラスで発表してもらうとよいでしょう。ホワイトボードの神殿の絵の周りに,生徒の答えを書きましょう。ChurchofJesusChrist.orgにある記事「家族歴史はすべての人のために:参加するための9つの楽しい方法」に,そのほかのアイデアがあります。
時間があれば,FamilySearch.orgの儀式準備機能を使って,神殿に名前を予約する方法を生徒に紹介するとよいでしょう。
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神殿・家族歴史活動に参加することによって,どのような祝福を受けたり,どのような経験をしたりしてきましたか。
あなたの目標
聖霊の助けを求めながら,ホワイトボードに書かれた提案の一つを実行する目標を学習帳に書きます。次のアイデアも役立つでしょう。
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家族歴史活動は,いつ,どのように行うことができるか
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だれに助けてもらえばよいか
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この目標は,さらにイエス・キリストのようになるのにどのように役立つか
多くのワードや支部には神殿・家族歴史の相談員がいて,生徒が神殿・家族歴史活動に参加するのを助けられることを伝えるとよいでしょう。
最後に,生徒が救う者や「シオンの山で……救う者」(オバデヤ1:21)になる能力があると確信していることを伝えて,締めくくります。