「さらなる教育を受けるうえでの障害を克服する:利用可能なリソースをすべて活用する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
「さらなる教育を受けるうえでの障害を克服する:利用可能なリソースをすべて活用する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
将来の教育と雇用に備える:第190課
さらなる教育を受けるうえでの障害を克服する
利用可能なリソースをすべて活用する
救い主は,「神の栄光は英知である」(教義と聖約93:36)と教えられました。また,教会指導者も教育の大切さについて繰り返し教えてきました。しかし,時には障害によって教育を続けることが困難になることがあります。この課は,生徒が教育を続けるうえでの障害を克服するために利用できるリソースを見つけられるようにします。
学習活動案
障害を特定する
注:教育を続けるための障害は,世界中様々です。地域や生徒の必要に応じて,シナリオや想定される障害を調整する必要があるかもしれません。
レッスンのはじめに,下の絵のような,将来の教育を表す川の向こうを見つめている10代の若者の絵を描くか,その画像を表示するとよいでしょう。次に,以下のシナリオを紹介してください。
最近のセミナリーのレッスンで,リアムの先生は,高校卒業後の教育の重要性についての教会指導者の言葉を紹介しました。リアムはこの勧告を信じており,従いたいと思っています。しかし,将来のことを考えると,彼の心には,目標を達成するのを阻みそうなあらゆる障害が浮かんできます。
リアムの経験を紹介した後,生徒に,リアムやほかの10代の若者が学業を続けるのを妨げる可能性のある障害を,川の上か近くに書き出してもらうとよいでしょう。生徒が準備をしてきた場合は,そのリストの中から障害を幾つか発表してもらうとよいでしょう。
生徒に,外的障害と内的障害の両方を考えるように勧めます。外的な障害には,経済的な制約,成績の低さ,アクセスの悪さなどがあります。内面的な障害には,自信のなさや,希望や望みの欠如などがあります。
教育を続ける障害になりそうな事柄について生徒が考えられるよう,次のことを行ってもらうとよいでしょう。
次の質問に対する答えを学習帳に書いてください。
-
教育を続けるうえで,(ホワイトボードに書かれているものでも,それ以外でも)どの障害が妨げになると心配していますか。
-
その障害を克服する自信がどの程度ありますか。
-
これらの障害を乗り越えるのを,救い主はどのように助けてくださるでしょうか。
今日のレッスンでは,教育を続けるための障害を克服する具体的な方法を見つけられるよう,御霊からの印象を求めてください。
ヨルダン川を渡る
生徒が聖文を使って教育の障害を克服する方法を学べるよう,ヨルダン川を渡るヨシュアとイスラエルの子たちの話について話し合うとよいでしょう(詳しくは第62課:「ヨシュア2-4章」参照)。必要に応じて,次の段落を読むか要約してもよいでしょう。
ヨシュアとイスラエルの子らがカナンに着いたとき,主は彼らにヨルダン川の向こう岸のすべての地を約束されました(ヨシュア1:1-7参照)。しかし,目標を達成するためには,彼らは氾濫する川を渡らなければなりませんでした(ヨシュア3:15参照)。
生徒を二人一組に分け,以下の聖句を読んで話し合ってもらうとよいでしょう。「うず高くなる」(13節)と「うず高く立ち」(16節)という言葉は,ヨルダン川の流れがせき止められたことを表していると説明するとよいでしょう。
ヨシュア3:6-8,13-17を読み,次のことを見つけてください。
-
イスラエルの子らがヨルダン川を渡れるようにするために祭司たちが取った信仰深い行動
-
イスラエルの子らがヨルダン川を渡れるようにした神の助け
生徒に二人一組で見つけたことを発表し合ってもらいます。祭司たちの信仰深い行動と主の助けによって,イスラエルの子らがどのように障害を乗り越えることができたかについて話し合うとよいでしょう。
その後,クラス全員に次の質問をするとよいでしょう。
-
この話は,教育を続ける障害に直面している10代の若者にとってどのような助けとなるでしょうか。
学習帳に,学んだことに基づいて,教育を続けるための障害を克服するのに応用できる真理を書いてください。
生徒は自分の言葉で次のような真理を分かち合うとよいでしょう:イエス・キリストへの信仰をもって前進していれば,主はわたしたちが直面する障害を克服するのを助けてくださる。
-
教育の障害を克服するには,イエス・キリストへの信仰をもって前進すること(力の限りすべてのことを行うこと)が必要なのはなぜでしょうか。
-
教育の障害を克服すには,忠実に神の助けを求めることが必要なのはなぜでしょうか。
イエス・キリストへの信仰をもって前進することには,あらゆる努力が含まれることを生徒に思い出してもらうとよいでしょう。たとえば,カウンセラーと話すことや,お金を稼ぐこと,什分の一を忠実に納めることはすべて,教育の障害を克服するためにイエス・キリストへの信仰をもって前進するための方法です。
練習シナリオ
次の活動は,生徒が批判的思考力を鍛えるのに役立ちます。批判的思考力は,良い決断をするのに役立つスキルであることを生徒に指摘するとよいでしょう。これには,(1)観察し,その決定に関する情報を収集する,(2)自分が観察しているものについて質問する,(3)観察した結果についてほかの人と話し合う,(4)学んだことに基づいて問題を解決する,が含まれます。この活動の一環として,生徒にこれらの各ステップを行ってもらうとよいでしょう。
生徒に,10代の若者が障害を抱える状況を紙に書いてもらいます。助けが必要であれば,次の文の空欄を埋めてもらうとよいでしょう。
(10代の名前)は高校卒業後の教育が重要であることを知っています。しかし,教育を継続する上での障害は(障害を説明する)です。
その後,完成したシナリオを集めて混ぜ合わせ,クラスに再配布するとよいでしょう。
生徒は,配付資料「教育の障害を克服するための情報収集」とヨシュア3章から学んだ教訓を使って,受け取ったシナリオについて,以下の質問に答えるのに役立てるとよいでしょう。シナリオの紙の裏に答えを書いてください。
-
この人は,利用できるリソースについて考えるとき,どのような質問をするでしょうか。その質問についてはだれと話し合えばよいでしょうか。
-
この人は,イエス・キリストへの信仰をもって前進し,障害を克服するために,どのような行動を取ることができるでしょうか。
-
神はこの人が障害を克服できるよう,どのように助けてくださるでしょうか。
有志の生徒に,自分のシナリオと助言をクラスで発表してもらいましょう。話し合いの中で,自分や知人がさらなる教育を続けるうえでの障害を克服できるように神が助けてくださった経験を生徒に話してもらうとよいでしょう。あるいは,2024年5月のヤングアダルトのためのワールドワイド・ディボーショナルの「ギルバート長老姉妹のコメント」のタイムコード3:25-5:48から例を紹介してもよいでしょう。
まとめ
レッスンのはじめに見つけた個人的な障害のリストを生徒に見直してもらうとよいでしょう。次の質問の答えを学習帳に書くときに,御霊の導きを求めるよう生徒を励まします。
-
障害を克服し,将来の教育に備えるために,今日の話し合いからどのようなリソースを活用できるでしょうか。
-
天の御父とイエス・キリストの助けを得て障害を乗り越えるために,あなたはどのような信仰深い行動を取ることができるでしょうか。
最後に,わたしたちが自分の力の限りすべてのことを喜んで行えば,わたしたちが障害を克服して教育を続けられるよう,天の御父とイエス・キリストが助けてくださることを証して締めくくるとよいでしょう。