「賢い財政管理:主の原則を用いて財務に関する決定を下す」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「賢い財政管理:主の原則を用いて財務に関する決定を下す」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
自立を育む:第179課
賢い財政管理
主の原則を用いて財務に関する決定を下す
十二使徒定員会のロナルド・A・ラズバンド長老は,「主の影響はわたしたちの生活の細部にまで及んでいます。」(「神聖な計らいにより」『リアホナ』2017年11月号,56)と教えています。これには,財務上の決定も含まれます。金銭に関する決断に主にかかわっていただく方法を学ぶと,わたしたちがさらに自立するのに役立ちます。この課は,生徒が霊感を通して知った原則を用いて,主の方法で金銭管理ができるようにします。
生徒の準備:この課を教える前に,「賢い金銭管理」をホワイトボードに掲示し,生徒に携帯電話で写真を撮ってもらうとよいでしょう。紙に印刷したものを生徒に配ってもかまいません。
学習活動案
金銭に関する意思決定
(注:この課は,生徒が主の什分の一の律法を理解するのに役立つ学習活動が含まれている第158課:「マラキ3章」と併せて教えてもかまいません。)
レッスンが始まる前に,ホワイトボードに次のような表を描くか,貼るかしておきます。
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金銭に関する重要な決断 |
これらの決定を下す際の不安要素 |
生徒にホワイトボードの前に来てもらい,今後5年から10年の間に行うことになると思われる金銭的な決定について考えながら表を埋めてもらいます。生徒にそれをしてもらっている間,あなたは教室内を歩き回り,自分の考えをホワイトボードに書くか,あなたに話してくれるよう質問するとよいでしょう。
生徒が下しそうな金銭的な決定には,教育や伝道の費用を支払う,家族を養う,住まいを購入したり借りたりする,などがあるでしょう。不安要素としては,お金がない,予算の立て方が分からない,伝道に出るために仕事を辞めなければならない,金銭的な決定を下す際にだれを信頼すればよいか分からない,などが考えられます。
以下の質問について深く考えながら,あなたが直面する,または間もなく直面しそうな金銭に関する重要な決断について考えてください。
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これらの決断をする際に主の助けを受ける方法について,どのような疑問がありますか。
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これまでに試したことの中で,役に立ったことは何ですか。助けにならなかったことは何ですか。
わたしたちが聖霊に心を開いていれば,天の御父は生涯を通じて,賢明な金銭的決断を下す方法を示してくださいます。今日研究するにあたって,そのような印象を大切にしてください。
主の方法で財務に関する決定を下す
天の御父とイエス・キリストは,わたしたちの生活のあらゆる面でわたしたちを導きたいと望んでおられます。これには,財務上の決定も含まれます。御二方は,金銭に関してわたしたちが賢明な決断を下せるよう,聖文の中で導きを与えてくださっています。
学習帳のページの上部に次のように書いてください。わたしは_____によって主の方法で金銭的な決断を下すことができます。
以下の参照聖句のうち,3つを全部読んでください。聖文から学んだことを使って,学習帳に書いた真理を完成させてください。
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創世41:46-49,53-57(パロは預言されている飢饉の年に備えるため,豊作の年にエジプトで穀物の生産を監督するようヨセフを任命しました。)
生徒が聖文の研究を終えたら,学んだことを発表してもらいます。これを行う方法の一つは,ホワイトボードに「賢い金銭管理図」を表示することです。生徒には,学んだことと学んだ聖句を,図の中で自分が最もふさわしいと感じる場所の横に書いてもらうとよいでしょう。
あるいは,ホワイトボードの表に3列目を作り,「主の方法」という表題を付けて,生徒に見つけたことを書いてもらってもよいでしょう。
生徒の必要に最も関係のある真理を強調するとよいでしょう。以下は,生徒が完成させる文章の例です。
…困難な時に備えて貯蓄する(創世41:46-49,53-57)。
…困っている人を助ける(申命15:7-8)。
…自分が持っているものはすべて主から与えられていることを思い出す(詩篇24:1)。
…主の什分の一の律法に従う(マラキ3:8-11)。
…富よりも神の王国を求める(モルモン書ヤコブ2:18-19)。
…負債を払う(教義と聖約104:78)。
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聖文から学ぶと,主の方法で金銭的な決定を下すのにどのように役立つでしょうか。
支出の優先順位付け
次の活動は,生徒が霊感によって見つけた真理を使って金銭的な決断を下す練習をすることを目的としています。これを行うために,生徒を4人ずつのグループに分け,各グループに「主の方法で財務に関する決定を下す」という表題の資料を配ります。グループの各生徒に,配付資料にある年齢層の一つを割り当てます。
以下のシナリオと指示を表示してください。エリザベスの支出に関して,生徒に優先順位を付けてもらいますが,配付資料に記載されている各年齢層において,エリザベスが稼いでいる金額を生徒に示してください。その後,生徒に,使える予算に基づいて,記載されている支出の予算を立てる練習をしてもらいます。
あるいは,生徒を少人数のグループに分け,ホワイトボードの表の「金銭に関する重要な決断」の下に書かれていることを使って活動をしてもらってもよいでしょう。
あなたの支部の女性エリザベスは,16歳になるとレストランで下働きを始めました。何年もかけて彼女は出世し,レストランのマネージャーになりました。定年退職が近づいたときは,彼女は自分でレストランを買って経営できるようになっていました。
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エリザベスに優先するよう勧めたい順序で,「想定される支出」に順番を付けます。
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二つの異なる支出の横に,あなたが研究した,どちらの支出を優先すべきかを決めるのに役立った参照聖句を書きます。
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支出の優先順位を決めるうえで,聖文で学んだ真理がどのように役立ったかを説明する準備をしてください。
役に立つようであれば,生徒に例を幾つか紹介するとよいでしょう。例えば,貯蓄を優先することは,主が勧告されたように困難な時期に備える方法であること(創世41:46-49,53-57参照)や,自分の持っているものはすべて主から与えられていることを思い出すこと(詩篇24:1参照)は,什分の一を納めることを優先するのに役立つことを説明するとよいでしょう。
時間を取って,主の原則に従ってどのように支出に優先順位を付けたかをほかの人と話し合ってもらいましょう。
生徒に,自分や知人が主の方法で金銭的な決断をしたときに,主がどのように助けてくださったかを発表してもらいます。役立つようであれば,ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「天の窓」のタイムコード0:39-2:22を見るとよいでしょう。十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老は,什分の一を納めることを優先したことで妻の家族がどのように祝福されたかを次のように紹介しています。
金銭に関する決定に主に関わっていただく
金銭に関する決断を下す際に,主にかかわっていただく方法を生徒に考えてもらう時間を取ります。生徒がこれを行うのを助ける一つの方法は,次の言葉を表示してから,生徒に付随する質問に答えてもらうことです。
管理ビショップリックのL・タッド・バッジビショップは,次のように述べています。
「自分自身の生活の中で気づいたことは,自分の実務についても祈ることができるということです。自分の財政のために祈ることができます。この家を買うか,あの家を買うか,この投資をするか,あの投資をするか,祈ることができます。人生の霊的な部分だけでなく,この世的な部分にも,主にかかわっていただくべきです。」(「管理ビショップリックの働き方から学べる4つの原則」『リアホナ』2024年2月号,14)
今,または近い将来に下す必要のある金銭的な決断について考えてください。聖霊に助けを求め,次の質問の答えを学習帳に書いてください。
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これらの金銭に関する決定を主の方法で下すために,どのような原則が役立つでしょうか。
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これらの金銭に関する原則を適用すると,神と人々に仕えるためにどのような備えができるでしょうか。
あなたが人生で金銭的な決断を下す際に,生徒が今日学んだことをどのように活用したかについて,簡単に例を紹介するとよいでしょう。その経験から天の御父とイエス・キリストについてどのようなことを学んだかを紹介してもよいでしょう。