「イエス・キリストに対する信仰を働かせて自立を育む:主はわたしたちが自立するための努力を助けてくださる」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「イエス・キリストに対する信仰を働かせて自立を育む:主はわたしたちが自立するための努力を助けてくださる」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
自立を育む:第178課
イエス・キリストに対する信仰を働かせて自立を育む
主はわたしたちが自立するための努力を助けてくださる
イエス・キリストに対する信仰を働かせると,わたしたちは生活のあらゆる面に主を招き入れて助けていただけます。霊的な強さと罪からの癒しという祝福に加えて,救い主はわたしたちが自立を育み,物質的な必要を満たせるよう助けてくださいます。これには,金銭,教育,雇用,そしてわたしたちの心身の健康が含まれます。この課は,生徒が天の御父とイエス・キリストが祝福してくださるという信仰を働かせて,自立しようと努力できるようにします。
生徒の準備:生徒に,以下の分野の一つ以上で自立を困難にする障害を書き出してもらうとよいでしょう。
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福音の知識
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現在および将来の経済的ニーズ
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教育と雇用
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身体的なニーズ
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感情的および社会的なニーズ
学習活動案
ポーラのニーズ
注:この課は,第177課:「主の方法で自立を育む」を教えてから教えるとよいでしょう。第177課では,自立の原則と,天の御父の計画においてなぜそれが大切なのかを説明しています。
レッスンのはじめに,自分で自分の必要を満たすには,わたしたち自身の努力と神の導きの両方が必要であることを,生徒に話し合ってもらうとよいでしょう。以下のシナリオと活動は,この話し合いをする一つの方法です。このシナリオでポーラがとったアプローチはいずれも問題があることを指摘するとよいでしょう。
まず,次の状況の最初の部分を読んでください。次に,考えられる二つの答えを紹介します。考えられる答えを紹介するたびに間を取り,生徒に二人一組で,ポーラにどのような助言をするかを話し合ってもらいます。
ポーラはあと2年で高校を卒業するのを楽しみにしています。しかし,彼女は将来に向けてどれだけのお金を貯めなければならないか,不安に思っています。
以下の場合,あなたなら,ポーラにどのような助言をしますか。
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ポーラは,卒業後に必要になるお金を与えていただけるよう,毎日神に祈ることにしました。彼女は,神が養ってくださると信じているので,仕事を探す計画はありません。
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お金は「霊的な事柄」ではないので,神はそれに興味を持たれないだろうとポーラは思っています。彼女は,学校のスケジュールに合わせて毎日仕事を探すことにしました。彼女は,ビジネスオーナーと話をし,履歴書を提出して新しいスキルを学び,自分が地域の店にとってもっと価値ある存在になる計画を立てます。
ポーラに与えようと思う助言を生徒に発表してもらった後,次の言葉は彼女の状況にどのように当てはまるかを発表してもらいましょう。
管理ビショップリック第一顧問のW・クリストファー・ワデルビショップは,次のように説明しています。
「そうであるならば,すべてはイエス・キリストを指し示しており,物質的な備えさえも,イエスという基の上に築かなければなりません。
物質的に備えられ,自立するとは,『イエス・キリストの恵み,すなわち人に能力を授ける力や,自分自身の努力により,人生において,物質的・霊的に必要なすべてのものを自分や家族のために得られると信じること』(『個人の財政管理—自立に向けて』(2017年),4)を意味します。」(「食物があった」『リアホナ』2020年11月号,44)
生徒がワデルビショップの言葉から得た考えを発表するときに,イエス・キリストに対する信仰を働かせ,自分自身も努力することで,わたしたちは霊的にも物質的にも自立できることを指摘します。
生徒がもっと自立するために救い主の助けが必要であることを振り返れるよう,指示とカテゴリーを含む以下の自己評価を表示するとよいでしょう。
自分にとって,自立を育む上で最も易しいものから,難しいものの順に以下のカテゴリーを書き出してください。あなたにとって自立を育む際に難しいカテゴリーの上位一つか二つの横に,それを克服するために救い主の助けが必要な障害を書き出してください。
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福音の知識
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現在および将来の経済的ニーズ
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教育と雇用
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身体的なニーズ
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感情的および社会的なニーズ
最も助けが必要な分野を頭に置いて,今日も研究を続けましょう。自立を育もうとする努力を,天の御父とイエス・キリストが助けてくださるという信仰を強めるために,聖霊を招いてください。
主への信仰を働かせて自立を育む
この課では,創世記に記されているエジプトのヨセフの話を読みます。この話を研究する前に,ビデオ「I Will Provide for My Saints」(3:08)のタイムコード0:00-1:52を見せて,主を信じる信仰を働かせて自立を育もうとするわたしたちを,助けてくださる主の力と望みの両方の証拠を生徒に見つけてもらうとよいでしょう。これを行うと,困難な状況にあるヨセフを助けたいという主の願いと,ヨセフを祝福する力について,生徒が考えるのに役立ちます。
生徒がヨセフの話を研究する助けとして,付属の資料を配るとよいでしょう。各グループに配付資料の別々のパートを割り当て,その中の二つの質問に答える準備をしてもらいましょう。
生徒に,見つけたことを発表してもらいます。この話し合いの中で,以下の質問をしてもよいでしょう。
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もしヨセフが神に対する信仰を持っていなかったら,この物語はどのような結末になっていたと思いますか。もしヨセフが懸命に努力しようとしなかったらどうでしょうか。
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この話は10代の若者の生活にどのように当てはまると思いますか。
また,神の助けと家族自身の努力によって,自分の家族が必要なものを受け取ったときの経験をクラスで発表するよう生徒に勧めてもよいでしょう。あなた自身の経験について話してもかまいません。
実生活への応用
この課の最初のセクションで生徒に思い出してもらった自立のカテゴリーをもう一度表示し,生徒に次のことを行ってもらうとよいでしょう。
少し時間を取って,この課のレッスンで自分にとって難易度が高いと感じた自立のカテゴリーについて考えながら,祈りの気持ちで以下を記録してください。
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あなたが学んだことで,天の御父とイエス・キリストが,生活の中で自立を妨げるものを取り除くことを助けてくださるという信仰を強めてくれたもの。
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自立を育むための自分自身の努力を通して,天の御父とイエス・キリストへの信仰をどのように働かせることができるか。
有志の生徒に,学習帳に書いた内容の一部を発表してもらいましょう。