セミナリー
主の方法で自立を育む:「主は努力をすることを大切にされ〔る〕」


「主の方法で自立を育む:『主は努力をすることを大切にされ〔る〕』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)

「主の方法で自立を育む:『主は努力をすることを大切にされ〔る〕』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』

自立を育む:第177課

主の方法で自立を育む

「主は努力をすることを大切にされ〔る〕」

A young Asian man working on a bicycle.

自立を育むことは,自分自身を養い,人々を祝福するというイエス・キリストの教えに従うのに役立ちます。青少年として自立を育むことを学ぶと,成人してからのより大きな能力につながります。この課は,わたしたちのための天の御父の計画において,自立を育むことがなぜ重要なのかを生徒が理解できるようにします。

生徒の準備:過去に誰かが自分のためにしてくれたことを,自分もやるよう生徒に勧めるとよいでしょう。例えば,食事の支度をするとか,洗濯をする,通常両親が支払ってくれているものを自分で払う,あるいは家のどこかの修理をする,などが考えられます。

学習活動案

行動することによって進歩する

レッスンが始まる前に,生徒の一人にワデルビショップの言葉のコピーを渡し,別の生徒にトピックと質問の言葉のコピーを渡すとよいでしょう。生徒に,この言葉を読み,救い主について学んだことと,自立を自分の言葉で説明する準備をしてもらいます。

この課の始めに,次の鳥のひなの写真を見せ,以下の質問をするとよいでしょう。生徒を少人数のグループに分け,質問を一つずつ振り分けて,生徒が各質問について話し合う時間を取ってください。

Baby Bird
  • 親鳥がこの鳥のひなにずっと餌を与えて,いつまでも巣にとどまらせていたら,鳥のひなはどうなるでしょうか。

  • これは,天の御父がわたしたちに用意された計画において,わたしたちの進歩や発展と,どのように比較できるでしょうか。

わたしたちの成長は,進んで学び,自分の進歩に責任を持とうとする意欲にかかっていることを生徒が理解できるようにします。わたしたちの進歩しようとする努力を助けてくださる救い主の力について,証するとよいでしょう。

自立

ホワイトボードに「自立」と書き,次の二つの文を見せるとよいでしょう。生徒に,この言葉を読み,救い主について学んだことと,自立とはどういうことかを説明する準備をしてもらいます。レッスンが始まる前にこれらの言葉を生徒に渡している場合は,クラスでの話し合いを始める前に,その生徒に自分の考えを話してもらいます。

管理ビショップリックのW・クリストファー・ワデルビショップは,次のように説明しています。

W. Christopher Waddell Official portrait 2017

「主はわたしたちに,力以上のことを行うよう期待してはおられませんが,できることをできるときに行うことは期待されています。ネルソン大管長は前回の総大会で,『主は努力を愛され〔る〕』と指摘しています。

物質的に備えられ,自立するとは,『イエス・キリストの恵み,すなわち人に能力を授ける力や,自分自身の努力により,人生において,物質的・霊的に必要なすべてのものを自分や家族のために得られると信じること』を意味します。」(「食物があった」『リアホナ』2020年11月号,43-44)

福音ライブラリーの「トピックと質問」には,次のように書かれています。

「救い主はわたしたち全員に,行動し,自立し,救い主のようになるようにと勧めておられます。救い主はわたしたちを助けてくださいます。主の方法には,自立の原則を学んで生かすこと,つまり「自分自身と家族の生活における……必要を満たす能力……,決意……,努力」が含まれます(『主の道にかないて助けをなす—福祉に関する指導者用ガイド要約』〔2009年〕)。」(トピックと質問「自立」の項,福音ライブラリー)

  • これらの節から,救い主についてどのようなことが分かりましたか。

  • 自立を自分の言葉で表すと,どうなりますか。

生徒が前の質問の答えを発表するときに,生徒の答えをホワイトボードの「自立」の横に書くとよいでしょう。自立を育むことは,さらにイエス・キリストのようになる助けとなることを,生徒が理解できるように助けます。

以下の指示と質問を表示し,自分の望みと,自立するための努力について生徒に深く考えてもらうとよいでしょう。

以下の質問について深く考えてください。

  • 10代の若者にとって,以下の分野で能力を伸ばすとはどういう意味でしょうか。

福音の知識

現在および将来の経済的ニーズ

教育と雇用

身体的なニーズ

感情的および社会的なニーズ

  • これらの分野のいずれかで能力を伸ばせると,地上での生活と永遠の進歩にどのような祝福がもたらされるでしょうか。

自立の模範

聖典に登場する人々が,霊的および物質的な必要に合わせて自立を育もうとする努力を通して,どのように祝福されたかを生徒に見てもらうとよいでしょう。

以下の指示と参照聖句,質問を表示するとよいでしょう。生徒を3人ずつのグループに分け,各生徒に異なる参照聖句を読んでもらうとよいでしょう。その後,生徒は読んだことをグループ内で要約し,付随する質問について,自分の考えを発表してもらいます。

次の聖文の話の一つを読み,付随する質問について深く考えてください。

モーセ4:23-255:1(エデンの園を出るアダムとエバ)

  • 神がアダムとエバに自分で働いて食物を得るように求められたことは,大地が自然と二人を養ってくれるように神が采配された場合より,どのような点で二人にとって祝福となるのでしょうか。

創世6:14-16(ノアは迫り来る洪水から家族を守る必要がある)

  • ノアに箱舟を造ることを期待することは,神が奇跡的に箱舟をお与えになるより,どのような点でノアに祝福をもたらすのでしょうか。

出エジプト19:19-20(荒れ野で主からの指示を求めているモーセ)

  • モーセが山に登るのを待ってから,神がさらなる啓示をお与えになったことは,モーセにとってどのような祝福になったのでしょうか。

1:43

イエス・キリストの模範

イエス・キリストもかつて若者であったことは,忘れがちです。新約聖書には,イエスの奇跡的な誕生についての章が数章と,成人してからの人生についてのいくつかの章が含まれています。しかし,主が青年期をどのように過ごされたかについては,少ししか学ぶことができません。

ルカ2:52を読み,救い主が若いときに成長し,進歩された分野を見つけてください。

52節から一つの分野(知的,身体的,霊的,社会的)を少人数のグループに割り当て,以下の話し合いで焦点を当ててもらいましょう。

10代の若者はどのように成長するかについて,グループでブレインストーミングを行いましょう。

  • その分野において10代の若者は,必要以上にほかの人に依存している可能性がある。

  • その分野において10代の若者は,自分の能力を高めることができる。

生徒が思いつく例としては,学校のグループ課題ですべての作業を人に任せる(知的),両親に家事をしてもらう(身体的),日曜日のレッスンで,一人の青少年リーダーに全部教えてもらうことを期待する(霊的),皆が集まる活動の計画をほかの人に立ててもらう(社会的)などがあるでしょう。

学んだことを分かち合う

生徒が自立について学んだことや感じたことをじっくり考え,発表する機会を設けます。これを行う方法の一つは,次の活動を行うことです。この課題は,各自で取り組んでも,だれかと一緒に取り組んでもかまいません。

今週セミナリーで学んだことをワードの青少年に分かち合うように指導者から頼まれたと想像してください。以下を使って,自立について学んだことを書いてください。

  1. 自立とは何かの説明

  2. 天の御父がわたしたちに用意された計画において,自立を育むことが大切なのはなぜか

  3. 自立している人の例や聖典中の例

  4. 生活のどのような面においても,10代の若者がさらに自立するための一つの方法

有志の生徒何人かに,書いたことを発表してもらいます。有志の生徒の話を聞いたら,自分の考えを学習帳に記録するよう,ほかの生徒に勧めるとよいでしょう。