「イザヤ29章:『不思議な驚くべきわざ』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「イザヤ29章:『不思議な驚くべきわざ』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
イザヤ13-14章;22章;24-30章;35章:第118課
イザヤ29章
「不思議な驚くべきわざ」
イエス・キリストの福音とモルモン書は,あなたにとってどのように驚くべきものなのでしょうか。イザヤは,モルモン書の出現を含むイエス・キリストの福音の回復を,「不思議な驚くべきわざ」(イザヤ29:14)と表現しました。この課は,生徒がイエス・キリストの福音の回復とモルモン書に対して感謝の気持ちをもてるようにします。
生徒の準備:生徒に,驚くべき,不思議なという言葉をどのように定義するかを考えてもらいます。その定義を使って,自分が驚くべき,あるいは不思議だと思う聖句や物語をモルモン書の中から見つけてもらいましょう。
学習活動案
背教
生徒が福音の回復の必要性を理解するには,大背教を理解することが役立つでしょう。
そのために,ヒントを頼りに,ある出来事を推測してみるよう生徒に言いましょう。その後,次の言葉を一つずつ表示して,生徒に「大背教」を当ててもらいます。答えがわかったら,まだ答えを言わずに,黙って手を挙げてもらいましょう。
次の言葉をヒントに,どの出来事が説明されているかを推測してください。
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「暗きは地をおおい」(イザヤ60:2)
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「主の言葉を聞くことのききん」(アモス8:11)
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「狂暴なおおかみが,あなたがたの中にはいり込んでくる」(使徒20:29)
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「背教のこと」(2テサロニケ2:3)
生徒に大背教について理解していることを発表してもらいます。
必要に応じて,大背教とは,救い主と使徒たちの死後に「イエス・キリストの福音と教会に対して背教が広く起こ」ったことを指していることを伝えるとよいでしょう(『わたしの福音を宣べ伝えなさい—イエス・キリストの福音を分かち合うためのガイド』37)
あるいは,ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「キリストの教会の回復」のタイムコード0:31-2:09を見てもよいでしょう。
イザヤの預言の多くは様々な時代のことを指しており,複数が成就したことを生徒に説明するとよいでしょう。例えば,イザヤ29章は,エルサレムが間もなく滅ぼされることをイザヤ自身の民に預言するものでした。しかし,イザヤ29章にある彼の預言は,大背教を指すこともあります(2ニーファイ27章参照)。
イザヤ29:8-10を読み,大背教の説明を見つけてください。
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この聖句は,大背教のために主の真理を捨てた,あるいは決して真理に触れることのなかった人々をどのように描写していますか。
わたしたちは,多くの人がいまだに霊的に飢えていたり,ふらふらと歩いていたり,眠っていたりする世界に住んでいます。また,主から遠ざかるような選択をすることもあります。少し時間を取って,あなたやあなたの愛する人がそのように感じる可能性のあることについて深く考えてください。
今日の学習では,これらの困難を克服し,わたしたちが天の御父とイエス・キリストに立ち返れるよう,御二方が与えてくださったものに感謝できるよう,聖霊の助けを求めてください。
不思議な驚くべきわざ
イザヤ29:4を読んで,大背教の影響に打ち勝つために主がわたしたちを祝福してくださるとイザヤが預言した事柄を見つけてください。
4節がモルモン書を指していることを生徒が理解できるように,以下の参照聖句を幾つか生徒に紹介するとよいでしょう。
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モルモン書の冒頭にある「預言者ジョセフ・スミスの証」の最後の段落。
あるいは,すべての参照聖句をホワイトボードに掲示し,それを必要なだけ使って,主がわたしたちを祝福してくださっているものを生徒に見つけてもらってもよいでしょう。生徒に,これらの参照聖句から一つ以上を選んで,イザヤ29:4と相互参照するか,関連付けてもらうとよいでしょう。そうすることで,生徒は自分が学んでいることを覚えておくことができます。
生徒にイザヤ29:11-12を読んでもらい,モルモン書の出現について述べているほかの言葉を見つけてもらうとよいでしょう。生徒は,「その書物を読むことのできない者にわたして」(イザヤ29:12)に印を付けるかもしれません。この言葉は,正式な学校教育をほとんど受けていないジョセフ・スミスを指しています。生徒が知らない場合は,これらの節はジョセフ・スミス—歴史1:62-65にある教会歴史の出来事を指していることを説明するとよいでしょう。
イザヤ29:13-14 はマスター教義聖句です。マスター教義聖句には目立つ印を付けて見つけやすくしておくよう,生徒に勧めるとよいでしょう。
イザヤ29:13-14を読み,背教の影響に打ち勝つために主は何をすると言われたかを見つけてください。
ラッセル・M・ネルソン大管長は,驚くべき業と不思議について次のように説明しています。
「その驚くべき業〔と不思議〕には,モルモン書の出現や福音の回復も含まれます。」(「聖文の証」『リアホナ』2007年11月号,45)
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イザヤ29:13-14から学べることを,あなたならどのように要約しますか。
生徒からは次のような要約が出るとよいでしょう:主は,大背教の影響に打ち勝つために,モルモン書の出現を含むイエス・キリストの福音を回復されました。
福音の回復とは,「神がこの世の人々の間に福音の真理と儀式を再び確立されること」(「福音の回復」『聖句ガイド』,福音ライブラリー)であることを説明してください。あるいは,ビデオ「キリストの教会の回復」のタイムコード2:09-4:50を見てもよいでしょう。
5:1生徒がこの真理を分析できるように,生徒をグループに分けて,次の質問について話し合ってもらうとよいでしょう。
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この真理は,天の御父とイエス・キリストについて何を教えているでしょうか。
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イエス・キリストの福音とモルモン書の回復は,大背教によって引き起こされた霊的な困難をわたしたちが克服するのに,どのように役立つでしょうか。
驚くべき業と不思議がもたらす祝福
以下は,わたしたちが大背教の影響を克服するために,回復とモルモン書がどのように役立つかを生徒が理解するのに役立ちます。
「回復とモルモン書を通して,主はどのようにわたしを祝福してくださるだろうか」という質問を学習帳に書いてください。イザヤ29:18-19を読み,この質問の答えとなるものを書いてください。
学習を続けながら,答えや考えを学習帳に書き加えていくよう生徒に勧めます。
モルモン書の驚くべき業と不思議がいかにわたしたちを祝福するかを生徒が理解できるように,ChurchofJesusChrist.orgにある次のビデオでラッセル・M・ネルソン大管長の教えを紹介するとよいでしょう。
「モルモン書—この書物なしの人生とは」のタイムコード5:40ー8:47。
以下の活動は,モルモン書や回復が自分にとってどのように驚くべきものであるかを生徒が深く考えるのに役立ちます。生徒がこの活動をきちんと終えられるよう,十分な時間を確保してください。
この活動の手順をホワイトボードに掲示するとよいでしょう。
次のいずれかの活動を行ってください。
活動1
モルモン書の中から,あなたを天の御父とイエス・キリストに近づけてくれる聖句や物語を見つけてください。役に立つのであれば,モルモン書のマスター教義聖句を見るとよいでしょう。
それがあなたにとって驚くべきものである理由を説明してください。
活動2
あなたが天の御父とイエス・キリストに近づく助けとなる教義,儀式,祝福,またはイエス・キリストの福音の回復に関するそのほかのこと(現代の預言者,神殿,神権など)を見つけてください。
それがあなたにとって驚くべきものである理由を説明してください。
十分な時間を取った後,生徒に少人数のグループに分かれてもらい,互いに説明し合ってもらいます。
回復とモルモン書について天の御父とイエス・キリストに感謝する理由を深く考えるよう生徒に勧めて,レッスンを終えるとよいでしょう。回復やモルモン書に感謝する理由について,あなたの気持ちを話して聴かせるとよいでしょう。
暗記する
この課でマスター教義の参照聖句と鍵となる聖句を暗記できるよう生徒を助け,今後の課で復習するとよいでしょう。イザヤ29:13-14の鍵となる聖句は,福音の回復は「不思議な驚くべきわざ」です。暗記活動のアイデアは,付録の「マスター教義の復習活動」の項に記載されています。