「イザヤ25章:主を待ち望む」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「イザヤ25章:主を待ち望む」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
イザヤ13-14章;22章;24-30章;35章:第117課
イザヤ25章
主を待ち望む
熱心な祈りがこたえられていないように思えるとき,あなたはどのように反応しますか。聖文全体を通して,主とその預言者たちは,わたしたちが主を待ち望み(イザヤ25:9参照),忍耐強く祝福と答えを求める必要性を強調しておられます。この課は,生徒が,主を待ち望むことの重要性を理解できるようにします。
生徒の準備:生徒に,自分や知人が天の御父からの答えや祝福を忍耐強く待たなければならなかったときのことを振り返ってもらいます。どのような理由で,待つ経験が自分にとってたやすいことだったのか,あるいは難しいことだったのかを発表する準備をしてもらうとよいでしょう。
学習活動案
練習によって忍耐力を養う
何かを忍耐強く待つことがどれほど難しいかを生徒が理解できるように,マシュマロを見せるか,マシュマロを見ている子供の写真を掲示して,次の段落を読むか要約するとよいでしょう。あるいは,ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「忍耐し続ける」のタイムコード0:00-1:07を使って,忍耐強く待つ必要性について生徒に考えてもらってもよいでしょう。このビデオでは,当時大管長会の一員であったディーター・F・ウークトドルフ管長が同じマシュマロの実験を紹介しています。
子供たちの忍耐力をテストするために,数人の4歳児の前に大きなマシュマロを一つ置きました。子供たちは,すぐにマシュマロを食べてもよいと言われました。しかし,15分待てば,マシュマロを2個もらえます。待てたのは,わずか30%の子供だけでした。
-
待てた子供と待てなかった子供の違いは何だったと思いますか。
-
あなたが何かを待ちきれなかったのはどのようなときですか。なぜそのときは待つことが難しかったのでしょうか。
時折,天の御父はわたしたちに,望んでいる答えや祝福を待つように求められることがあります。時に,わたしたちが望む方法やタイミングで,求めている答えや祝福を与えてくださらないこともあります。
-
わたしたちが忍耐強く待つ必要がありそうな,主からの祝福や答えには,どのようなものがありますか。
生徒は,モルモン書が真実であるという確証を待ったことや,病気になった愛する人のために癒しの祝福を求めたこと,福音に関する質問の答えを天の御父に願い求めたことなどを挙げるかもしれません。
この課を自分の必要に当てはめる方法を生徒が理解できるように,次の自己評価の質問について深く考える機会を設けます。
-
あなたは現在,天の御父からどのような祝福や答えを受けるのを待っていますか。将来,天の御父はあなたに何を待ち望むよう求められるでしょうか。
-
あなたはどのような場合に,天の御父から授けられる何かを待つことが容易になったり,困難になったりしますか。
今日の学習では,天の御父とイエス・キリストの御心と時期を待つことの大切さについて理解を深められるよう,聖霊の助けを求めてください。忍耐強く待つ能力を高めてくださるよう,天の御父に祈り求めてもよいでしょう。
忍耐強く主を待ち望む
主は,政治的,社会的に不安定な混乱の時代に,預言者イザヤをユダの国に遣わされたことを生徒に伝えるとよいでしょう。イザヤ25章は,イスラエルの家に,彼らが主から受けている,またこれから受ける大きな祝福を思い出させてくれます。
イザヤ25:1-4,6-9を読み,主がイスラエルのためにすでになされたことと,将来イスラエルのためになさることを見つけてください。
-
どの祝福が印象に残りましたか。
-
9節によると,主の祝福を受けるために,主はわたしたちに何をするよう求めておられますか。
主を待ち望むなら,わたしたちは主の救いを喜ぶだろう,といった真理を生徒が見つけられるように助けます。ホワイトボードに,「主を待ち望む」と書いてもよいでしょう。
生徒に,友達からこの言葉の意味を説明してほしいと頼まれたと想像してもらいます。生徒がこの言葉の説明を作成できるよう助けます。主を待ち望むとはどういう意味かを生徒が理解するのにさらに助けが必要な場合は,次の言葉を紹介するとよいでしょう。
十二使徒定員会のロバート・D・ヘイルズ長老(1932-2017年)は,次のように教えています。
「聖文では『待つ』とは望む,期待する,信頼するという意味です。主を望み信頼するには,信仰と忍耐,謙遜,柔和,寛容,戒めを守り最後まで堪え忍ぶことが必要です。」(「主を待ち望む——みこころが行われますように」『リアホナ』2011年11月号,72)
-
主を待ち望むとはどういう意味かをだれかに理解してもらうために,何か付け加えたいことはありますか。
-
わたしたちが主を待ち望むことを学ぶことが,主にとって重要なのはなぜだと思いますか。そのことを学ぶと,わたしたちがさらに主のようになるのに,どのように役立ちますか。
天の御父を待ち望まれたイエス・キリストの模範を見ると,生徒のためになるでしょう。ヘイルズ長老のメッセージ「主を待ち望む——みこころが行われますように」(タイムコード0:59-2:57)から,ほかの例を紹介してもよいでしょう。
主を待ち望む者に約束された大いなる祝福
主を待ち望む者に主が約束されたそのほかの祝福を生徒が理解できるように,次の聖文研究スキルの活動を行うとよいでしょう。この活動は,生徒が聖句を関連付けたり相互参照したりして,原則の理解を深める練習をするのに役立ちます。
次の聖句から一つ以上を選んで研究してください:詩篇27:14;イザヤ40:31;教義と聖約133:45。主を待ち望む者に主が約束しておられるさらなる祝福を見つけてください。
-
今日,主を待ち望むことによる祝福とはどのようなものでしょうか。
生徒は,主を待っている間の平安,喜び,力などの祝福を挙げるかもしれません。
主を待ち望んだ後にもたらされた祝福の例として,ChurchofJesusChrist.orgで,ビデオ「忍耐し続ける」のタイムコード1:07-2:46にあるウークトドルフ管長の話を見せるとよいでしょう。生徒に,当時大管長会の一員であったウークトドルフ管長が知恵の言葉に従うことで約束された祝福を待ちながら,信仰をもって行動するために何をしたかを見つけてもらいましょう。
2:46以下の質問を見せた後,生徒が自分ならどう答えるか考えている間に,あなたの経験を簡単に話すとよいでしょう。
-
あなたはどのようなときに,答えや祝福を待ったことがありますか。
-
あなたがしたことの中で,主を待ち望む助けとなったのはどのようなことですか。
わたしたちは積極的に主を待ち望まなければならない
生徒が研究したことを分かち合う機会を設けると,生徒が自分の学習と成長を認識しやすくなります。これを行う一つの方法は,次の活動を行うことです。役に立つようであれば,生徒に,シナリオを自分に身近なものにするために,詳細を付け加えてもらいましょう。
祝福や祈りの答えを,しびれを切らして待っている人に,アドバイスを求められたと想像してください。自分の学習帳に以下のことをしてください。
-
今日学んだことで,主を待ち望むことの大切さを理解するのに役立ったことをリストアップしてください。主について知っていることで,あなたの助けになったことを書くとよいでしょう。
-
イザヤ25章や他の聖句の一節で,主を懸命に待ち望む人の助けになりそうなものを書き留めてください。
-
主からの答えや祝福を待っている間に,行うとよいと思うことを書き出してください。あなたやあなたの知人が主の祝福を経験したときのことを含めるとよいでしょう。
主を待ち望んでいるとき,主を信頼してよいことが,どのようにして分かるようになったかを話して,レッスンを終えるとよいでしょう。