「列王下6章:『われわれと共にいる者』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「列王下6章:『われわれと共にいる者』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
列王下2-7章:第85課
列王下6章
「われわれと共にいる者」
スリヤの軍隊に包囲されたとき,預言者エリシャの召し使いは恐怖のあまり,「わたしたちはどうしましょうか」と叫びました(列王下6:15)。エリシャは召し使いが主の助けに気づけるよう助けることで,召し使いを慰めました。わたしたちも同じように,主の助けに気づけるようになれば,慰めを得ることができます。この課は,主が絶えず注意深く見守ってくださっているという確信を生徒がより強く持てるようにします。
生徒の準備:生徒に,主が自分や知人を祝福したり守ったりしてくださったときの経験を発表する準備をしてもらいます。
学習活動案
救い主からの関心に気づく
レッスンのはじめに,ホワイトボードの中央に棒人間を描くとよいでしょう。
聖文は,主に仕えようと努める主の民に対する救い主の約束で満ちています。これらの約束の一つを頭に思い描くために,学習帳のページの中央に棒人間を描き,それに「わたし」と書きます。
次に,教義と聖約84:88を読み,主の約束を視覚化する方法を,棒人間の周りに描いてください。
生徒の一人に,学習帳に描いたものをホワイトボードの絵に描き加えてもらい,なぜその絵を描いたのかを説明してもらうとよいでしょう。ほかの生徒には,自分が描いたものと違うものがあれば描き加えてもらってもよいでしょう。あるいは,生徒に自分の描いた絵を近くの席の人に見せて説明してもらってもよいでしょう。
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これらの約束が自分の生活の中で起こっていることが分かれば,どのような影響があると思いますか。
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生活の中で主の祝福や守りを目にしたり,感じたりするのが難しいのはなぜでしょうか。
天の御父と救い主がそれぞれの生徒の生活に積極的にかかわってくださっていることを証するとよいでしょう。
天の御父とイエス・キリストが自分の人生にかかわっておられることに,自分はどれくらい気づいているか,深く考えてください。その後,以下の質問の答えを学習帳に書きます。
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天の御父とイエス・キリストがあなたを祝福したり守ったりしてくださっている方法に,一つ以上気づいていますか。もし気づいている場合,御二方はどのようにそれをされているのでしょうか。
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あなたが生活の中で直面している状況で,御二方の祝福と守りにもっとよく気づけていたらと思う状況にはどのようなものがありますか。
列王下6章を研究しながら,天の御父とイエス・キリストがどのようにあなたを祝福し,守ってくださっているかに気づけるよう,聖霊の助けを招いてください。
神の助け
生徒が列王下6章の背景を理解できるように,以下の情報を説明するとよいでしょう。
イスラエルとスリヤの間で戦争が行われていたとき,スリヤの王は,戦いの計画について僕たちとひそかに話し合っていました。しかし,主は預言者エリシャにスリヤの計画を繰り返し明らかにされ,エリシャはイスラエルの王に警告しました。これを知ると,スリヤの王はエリシャを捕らえるために軍隊を送りました(列王下6:8-13参照)。
生徒が改心を促す原則を見つけられるように,以下の聖句を研究する効果的な方法を選んでください。例えば,エリシャの召し使いの視点から研究すると生徒のためになるでしょう。時折,少し時間を取って,もし自分がエリシャの召し使いの立場だったらどう感じるかを考えてもらうとよいでしょう。また,クラス全体もしくは少人数のグループで,生徒にエリシャ,エリシャの召し使い,イスラエルの王のパートに分かれて,それぞれの聖句を読んでもらってもよいでしょう。
サマリヤはイスラエル王国の首都であったことを説明すると役立つかもしれません。
列王下6:14-23を読み,主がエリシャとその召し使いをどのように祝福し,守られたかを見つけてください。
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この話の中で印象に残ったのはどのようなことですか。
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この話から学べる真理で,今日のわたしたちにも当てはまるものはどれでしょうか。
生徒から,以下のような真理が意見として自分の言葉で表現されて出てこなかった場合は,この真理を紹介しましょう:主は,わたしたちが生活の中で主の祝福と守りに気づけるよう助けてくださる。
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主の祝福と守りに気づくことで,エリシャとその召し使いにどのような影響があったと思いますか。
主の祝福と守りに気づく
主が祝福し,守ってくださる方法を生徒が理解できるように,生徒を二人一組か少人数のグループに分けて,以下の活動を行ってもらうとよいでしょう。
注:生徒には,第96課:「学習評価6」で,この活動で作成したリストについて振り返る機会があります。
主がわたしたちを見守り,いたわってくださる様々な方法のリストを作ってください。2分間で,できるだけたくさんリストアップしてください。
2分たったら,モーサヤ24:13-15;教義と聖約8:2-3;38:7を含む様々な聖句を提案して,ほかに取り入れることのできるアイデアを探すように招いてください。アイリング管長の次の言葉を紹介してもよいでしょう。
大管長会のヘンリー・B・アイリング管長は,主の助けについて次のように教えています:
「このエリシャの召し使いの場合と同様,皆さんの目に見える反対する人々よりも,皆さんとともにいる人々の方が多いのです。皆さんとともにいる人の中には,肉の目には見えない人々もいます。主は皆さんを支えてくださるとともに,時には,皆さんとともに立ってくれる人を召してくださいます。」(「おお,神の務めに出で立とうとする人々よ」『リアホナ』2008年11月号,60)
グループにリストにある例を順番に発表してもらい,あなたか有志の生徒がそれらをホワイトボードに書いていくとよいでしょう。ほかに意見がなくなるまで,グループに発表し続けてもらってもかまいません。
ホワイトボードに挙げられた方法で,主がだれかを見守り,気にかけられたときの例が聖文中にないか,生徒に考えてもらいます。
以下の質問について話し合う際,生活の中で神の祝福や助けに気づいたときのことを生徒に話してもよいでしょう。
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どのような場合に,主から授かるこれらの祝福に気づきにくくなるでしょうか。
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これまでどのようなときに,主があなたやあなたの知人を,これらの方法のいずれかによって祝福したり守ったりしてくださいましたか。
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その経験は主についてどのようなことを教えているでしょうか。
目を開く
次の言葉と指示を紹介して,この課を締めくくるとよいでしょう。
中央若い女性会長会の一員であったミッシェル・D・クレーグ姉妹は,神がわたしたちの生活の中でどのような働きをされるのかを理解するのが難しい場合,どうすればよいかを次のように説明しています。
「この召し使いのように,神が自分の人生においてどのように働いておられるかが見えずに苦しむときがあるでしょう。自分が八方ふさがりのように感じるとき,この世の試練によってやむを得ずへりくだるときです。神と,神の『時』を信頼して待ってください。皆さんは,主の御心を心から信頼することができるのです。ただし,ここで学ぶべきもう一つの教訓があります。愛する姉妹,兄弟,皆さんもまた,通常であれば見えないものを見る目を開いていただけるよう,主に祈ることができるということです。」(「見る目」『リアホナ』2020年11月号,17)
以下の質問の答えを学習帳に書いてください。
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今日学んだことの中で,主があなたを見守り,気にかけてくださっていると確信する助けとなることは何ですか。
主の愛と,生徒が生活の中で主の助けに気づけるよう助けてくださる主の力について証してください。