セミナリー
列王下5章:小さな,簡単なこと


「列王下5章:小さな,簡単なこと」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)

「列王下5章:小さな,簡単なこと」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』

列王下2-7章:第84課

列王下5章

小さな,簡単なこと

時々わたしたちは,天の御父とイエス・キリストが行うように招いておられる小さなことを行うことの霊的な価値に気づかないことがあります。列王下5章で,主は,スリヤ人の長ナアマンが,ヨルダン川で7度身を洗うという預言者の簡単な勧告に従ったことを受けて,彼の重い皮膚病を癒されました。この課は,主がわたしたちに行うように求めておられる小さな,簡単なことに生徒が従うのに役立ちます。

生徒の準備:生徒にアルマ37:6-7を読んでもらい,小さな,簡単なことについて学べることを見つけてもらいます。あるいは,生徒が頻繁に行っている小さなことで,自分の生活に大きな違いをもたらしたり,天の御父やイエス・キリストとの関係に影響を与えたりするものに注意を払うように促すとよいでしょう。

学習活動案

点滴かんがい

次のような画像を掲示するか,植物をクラスに持ってきて,点滴かんがいの仕組みを実演するとよいでしょう。次の段落の情報は,それを説明するのに役立ちます。

点滴かんがいは,植物に水をやるために使用される技法です。頻度は少ないながらも,一度にたくさんの水を与えるほかの形態のかんがいとは異なり,点滴かんがいは,少量の水を土壌にゆっくりと滴下します。絶え間なく滴り落ちる水が,植物が最も水を必要とするところの土壌を湿らせます。

生徒を少人数のグループに分けて,次の質問に対する答えについて話し合ってもらいましょう。

  • 点滴かんがいの原則は,天の御父の計画におけるわたしたちの霊的な進歩にどのように応用できるでしょうか。

幾つかのグループに,話し合ったことを発表してもらいましょう。次に,以下の自己評価を表示し,それが自分の生活にどの程度当てはまるかを生徒に考えてもらいましょう。

少し時間を取って,イエス・キリストの弟子としてあなたが行っている小さな努力と,あなたが経験している結果について考えてください。それから,自分がこの文章に当てはまるかどうかを深く考えてください。

  • わたしは,自分が行う小さな,簡単なこと,あるいは自分が行わない小さな,簡単なことが,自分の人生や,天の御父とイエス・キリストとの関係にどのような影響を及ぼすかを理解しています。

天の御父やイエス・キリストとの関係を強めるために自分にできる小さな,簡単なことについて,聖霊から受ける考えや気持ちを受け入れるよう生徒を招きます。

重い皮膚病を癒されたナアマン

列王下5章には,主が命じられた小さな,簡単なことを行うことについて力強い教訓を学んだスリヤ人の長ナアマンの話が記されています。

列王下5:1を読み,ナアマンについて学べることをすべて見つけてください。

  • どのようなことが見つかりましたか。

ナアマンの罹っていた皮膚病は恐ろしい病気であったことを説明するとよいでしょう。そのせいで,ナアマンの皮膚にはひどいただれができ,死に至る可能性もありました。

生徒に単に次の聖句を読んでもらう代わりに,教室の3つの場所に「スリヤ」「エリシャの家」「ヨルダン川」という標示を貼ってもよいでしょう。4人の生徒に,以下の人々を代表して,指定された場所で付随する聖句を声に出して読んでもらいます。ナアマンとその僕を演じる生徒にはあちこち移動してもらい,小間使いとエリシャの使者はその場所に留まってもらいます。

  • スリヤ:小間使いが2-4節を読みます

  • エリシャの家:エリシャの使者が9-10節を読みます

  • エリシャの家:ナアマンが11-12節を読みます

  • ヨルダン川:ナアマンの僕が13-14節を読みます

列王下5:2-4,9-14を読み,神の預言者であるエリシャが,重い皮膚病を治すためにナアマンに行うように言ったことを見つけてください。

  • ナアマンの経験から,現代の10代の若者が学べる重要な教訓は何でしょうか。

生徒からは,主の小さな,簡単な招きに従うことが大きな祝福をもたらす,といった真理が意見として出るとよいでしょう。生徒に,自分の聖典の列王下5:13-14の横にこの真理をメモ書きし,この真理を教えている言葉に印をつけてもらうとよいでしょう。聖典にメモを書くと,生徒が学んだ真理を思い出すのに役立ちます。また,生徒にアルマ37:6-7を読んでもらい,列王下5:13-14とリンクさせるか,相互参照してもらってもよいでしょう。

小さな,簡単なこと

次の活動は,天の御父とイエス・キリストがわたしたちに行うよう求めておられる小さな,簡単なことを生徒が見つけ,それを行うとどのように祝福を受けられるかを話し合うことを目的としています。

この活動を行う一つの方法として,まず生徒を少人数のグループに分け,各グループに紙とはさみを配ります。各グループに,大きな水滴を3つ描いて切り取ってもらいます。下記のステップ1では,主がわたしたちに行うように招いておられる小さな,簡単なことをグループで3つ,それぞれの水滴に書き,ホワイトボードに貼りだしてもらいます。

  1. 主がわたしたちに行うよう求めておられる,大いなる祝福につながる小さな,簡単なことのリストを作ってください。

    必要に応じて,次の言葉を紹介すると,主がわたしたちに行うよう求めておられる小さな,簡単なことと,それを行うことによってわたしたちが祝福を受ける方法に気づくのに役立ちます。

    大管長会のダリン・H・オークス管長は,主がわたしたちに行うよう招いておられる小さな,簡単なことの例を幾つか紹介しています。

    17:35
    Official Portrait of President Dallin H. Oaks taken March 2018.

    「日々の生活に取り入れるように教えられている聖文研究について考えてみてください。あるいは,忠実な末日聖徒が習慣としている個人の祈りや,家族がともにひざまずいてささげる祈りはどうでしょうか。青少年のためのセミナリーや,ヤングアダルトのためのインスティテュートクラスに参加することについて考えてみましょう。これらの習慣は小さくて簡単に思えますが,時を経て,力強い霊的な高まりと成長につながります。これらの小さな,簡単なことの一つ一つにより,聖霊を伴侶とすることができるので,このような結果が生じるのです。聖霊は証をする者として,光を与え,真理に導いてくださいます。」(「小さな,簡単なこと」 『リアホナ』2018年5月号,92)

    次のステップを完了する前に,各グループに,別のグループがホワイトボードに貼った水滴を一つ選んでもらいます。

  2. 聖文と預言者の言葉を調べて,わたしたちがこの小さな,簡単なことを行ったときに主が与えてくださる大いなる祝福を見つけてください。

    複数のグループに,学んだことを発表してもらいます。

    この話し合いの一環として,小さな,簡単なことを行った経験を振り返ってもらうとよいでしょう。その後,主がどのように祝福してくださったかと,その結果として天の御父やイエス・キリストとの関係がどのように強まったかを,有志の生徒に発表してもらうとよいでしょう。

    セミナリーのアイコン先ほどの呼びかけは,生徒が自分の気持ちや経験,証を言葉にするのに役立ちます。また,主がわたしたちに求めておられる小さな,簡単なことを行うことについて,あなたの証や経験を分かち合ってもよいでしょう。これをさらに訓練したい場合は,『教師養成スキル』にある「度々証を述べ,学習者にも自分の気持ちや経験,証を分かち合うよう招く」の項を参照してください。

    ビデオ「キリストにあってその日に堪える」(ChurchofJesusChrist.org)のタイムコード2:30-4:23を見てもよいでしょう。このビデオで生徒は,中央初等協会会長会第一顧問のエイミー・A・ライト姉妹とその家族が,自分たちの行った小さな,簡単なことを通じてどのように強められたか知ることができます。

    10:33

    また,生徒に列王下5:15を読んでもらい,預言者からの招きにある小さな,簡単なことに従うことによってナアマンが受けた証の祝福を確認してもらってもよいでしょう。

生活の中の小さな,簡単なこと

主がわたしたちに行うよう求めておられる小さな,簡単なことに従うための計画を生徒が立てられるように,以下の指示を見せます。

以下のことに対する答えを学習帳に書いてください。

  1. 主があなたに行うように求めておられる小さな,簡単なことで,あなたがすでにうまくやっていると感じていることについて考えてください。主の指示に従うことで,天の御父やイエス・キリストとの関係はどのように強められたでしょうか。

  2. 主があなたに行うように求めておられる小さな,簡単なことの中から,もっとうまく行うようにという霊感を受けるものを一つ選んでください。主の招きに対してもっと従順になるために,あなたは何をしますか。そうすることで,天の御父とイエス・キリストに対するあなたの信仰はどのように強くなりますか。

有志の生徒何人かに,最初の質問に対する答えを発表してもらうとよいでしょう。改善のための計画を実行するよう生徒を励まします。