「列王上18章:主に従うことを選ぶ」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「列王上18章:主に従うことを選ぶ」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
列王上12-13章;17-22章:第82課
列王上18章
主に従うことを選ぶ
あなたはどれくらい神に従う決意がありますか。イスラエルの神が唯一まことの神であることを示すために,エリヤはバアルの祭司たちに戦いを挑みました。主はエリヤの祈りにこたえ,戦いに勝利されました。この課は,主に従いたいという望みを生徒がより強く感じられるようにします。
生徒の準備:生徒に,これまでの人生で,天の御父やイエス・キリストが実在することが分かったときや,生活の中で御二方の力を感じたときのことを1つ以上考えてもらいます。あるいは,天の御父とイエス・キリストが実在するかどうか,また御二方に完全に従うべきかを知るにはどうすればよいかを考えてもらってもよいでしょう。
学習活動案
同時に二つの影響に従うことはできるでしょうか。
テープなどのツールを使って,下図のように逆方向に向かう2本の線を教室の床に引きます。一人の生徒に,線の両端が近くなる中央に立ってもらい,線の上に片足ずつ置いてもらいます。
その生徒に,両方の線の上を同時に数歩進んでもらいます。どのくらいの長さまでうまく進めると思うか尋ねます。必要に応じて,短い距離であれば両方の線の上を進むことはできるけれども,長くは続かず,どちらの線の上も進めなくなることを指摘します。
生徒に自分の席に戻ってもらいます。
この課では,一方の線は主の道を表し,もう一方の線は主の方法にそぐわないそのほかの影響を表します。
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主とそのほかの影響に同時に従おうとする場合,どのような方法があるでしょうか。
エリヤはバアルの祭司たちに勝いを挑む
以下の段落を要約するか,それが生徒にとって適切であると思われる場合は,ChurchofJesusChrist.orgにある「エリヤとバアルの祭司たち」(2:16)のタイムコード0:07-0:33を見せてください。
列王上18章で,エリヤはイスラエルの王国が主に完全に献身することを望みました。エリヤが結び固めの力を使ってその地に干ばつを起こしてから,約3年が経過していました(列王上17:1参照)。しかし,イスラエルはバアルなどの偽りの神々を礼拝し続けました(列王上18:18参照)。エリヤは,バアルとエホバのどちらがまことの神であるかを証明するために,何百人ものバアルの偽預言者とアシラの偽預言者に, カルメル山での戦いを挑みました(列王上18:19参照)。戦いが始まる前,エリヤは民に話しました。
列王上18:21を読み,エリヤが民に伝えた言葉を見つけてください。この場合の「迷っている」という言葉は,ためらうとか揺らぐということを意味します。
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エリヤは民に,どのようなことをするように言いましたか。
十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は,エリヤの言葉を次のように言い換えています。
「今日,エリヤは次のように言うでしょう。
天の父なる神は存在するかしないかのどちらかだが,もし存在するのなら,神を礼拝しなさい。
イエス・キリストは神の御子,復活した人類の贖い主であるかないかのどちらかだが,もし主が救い主なら,主に従いなさい。」(「キリストへの堅固で揺るぎない信仰」『リアホナ』2018年11月号,30)
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エリヤとクリストファーソン長老の言葉で,どのようなことが印象に残りましたか。
生徒に意見を発表してもらいます。わたしたちが学ぶことができる真理には,次のようなものがあります。
主はわたしたちに,主に従うか,それとも偽りの神々や世の不義な道に従うかを選ぶことを許しておられます。
天の御父が存在し,イエスがキリストであられることを知っているのであれば,わたしたちは御二方に従うことを決意するべきです。
以下の質問の答えを学習帳に書いてください。
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自分には天の御父と救い主がおられることを,どれほど強く信じているだろうか。
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御二方に従う決意がどれくらいあるだろうか。
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御二方に完全に従う決意を阻むものは何だろうか。
研究を続けながら,天の御父とイエス・キリストに完全に従うことを妨げる障害をどのように克服できるかを知るために,聖霊の導きを求めてください。
バアルとエホバの争い
列王上18:23-24を読み,エリヤとバアルの偽預言者たちとの戦いの様子に注目してください。
まずバアルの祭司たちが,何時間も偽りの神を呼び求める試みを行いました。列王上18:26-29を読んで,何が起こったかを見つけてください。
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どのようなことが見つかりましたか。
生徒がこれらの節を理解するのに苦労している場合は,ビデオ「エリヤとバアルの祭司たち」のタイムコード0:33-1:19を見るとよいでしょう。
次の活動では,約5分間で時間を区切って, 生徒に聖句を読んでもらい,以下の指示に従ってもらいましょう。絵は細かく描く必要はないことを強調してください。
エリヤが神を呼び求めたときに何が起こったかを学ぶために,列王上18:30-39を読んでください。その後,1枚の紙を半分に折ってください。紙の半分に,エリヤが犠牲を用意して,神を呼び求めたときに起こったことの絵を描きます。
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あなたがその場にいたら,どのように思い,感じるでしょうか。
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それは,主についてのあなたの証と,主に従いたいと思うあなたの気持ちにどのような影響を与えるでしょうか。
紙のもう半分には,これまでの人生で天の御父やイエス・キリストが実在すると知ったときや,生活の中で御二方の力を感じたときのことを一つ以上書くか,その絵を描いてください。あるいは,御二方が実在するかどうかや,御二方に完全に従うべきかどうかを知るためにできることを,文章にしたり,絵に描いたりしてもかまいません。
生徒が作業を終えたら,何人かの生徒に,話が個人的になりすぎない範囲で,描いたことや書いたことを発表してもらう時間を取ってもよいでしょう。多くの生徒に発表するよう励ますことで,様々な視点が得られ,自分が学んでいる真理が自分にどのような影響を与えるかを,ほかの生徒が理解する助けとなります。また,以下のような質問をしてもよいでしょう。
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生活の中で天の御父とイエス・キリストの力を目にした自分自身の経験を振り返ると,御二方を礼拝し,御二方に従おうと決意するのにどのように役立つでしょうか。
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なぜあなたは,天の御父と救い主イエス・キリストに完全に従う価値があると思うのですか。
生徒が持つキリストのような特質を観察し,あなたが気づいた点を生徒に伝えてください。生徒の進歩してきている点や良い選択をしている点を指摘してあげると,生徒が主に近づく努力をし続ける意欲を高めることができます。この課では,あなたから見て,生徒が天の御父とイエス・キリストに従うことを選んだことがわかった生徒の行いを,生徒に伝えるとよいでしょう。その方法としては,例えば,セミナリーに出席したり,主の言葉を研究したり,主に近づこうと努める選択をしたりしたことを褒めるといった形で示すことができます。あなたが気づいた生徒のキリストのような特質を含めてもよいでしょう。これについてさらに学ぶには,『教師養成スキル』にある「学習者が,イエス・キリストにさらに似た者となるために意識的に努力するよう助ける」の項を参照してください。
この課の最後で,天の御父とイエス・キリストに完全に従うことについてどのように感じているかを学習帳に書いてください。自分の気持ちを覚えておいて,それを表現するために,聖霊の導きを求めてください。この課を学んだことによって,あなたが行いたいと思ったことや覚えておきたいと思ったことを含めるとよいでしょう。
天の御父とイエス・キリストについて,また御二方に完全に従うことの祝福について,あなたの証を分かち合ってください。