「創世39章:誘惑に打ち勝つ」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「創世39章:誘惑に打ち勝つ」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
創世37-41章:第34課
創世39章
誘惑に打ち勝つ
ヨセフがポテパルの家をつかさどる者になった後,ポテパルの妻は純潔の律法を破るようヨセフを誘惑しました。ヨセフはその誘惑に負けることは「神に対する罪」であることを知っており,誘惑から逃れることを選びました(創世39:9,12参照)。この課は,純潔の律法を破らせようとする誘惑に抵抗することで,生徒が神への献身を示せるよう助けます。
生徒の準備:生徒には,日曜学校のクラスで,サタンの誘惑に抵抗するさまざまな方法を話し合うよう頼まれたと想像してもらいます。生徒に,クラスで分かち合う方法を3つ考えてもらいます。
学習活動案
わたしたちが直面する誘惑
クラス全体で,今日の青少年が直面する誘惑をホワイトボードに書き出しましょう。生徒が個人的に直面する誘惑と,それにどう対処するかについてさらに考えることができるよう,1枚の紙を使って次の活動を生徒に行ってもらいましょう。
誘惑を一つ選び,10代の若者がその誘惑に直面する可能性のある,短く現実的なシナリオを書きましょう。
シナリオを集めて,クラス全体に再配布します。
その新しいシナリオに目を通してください。紙の裏に,その誘惑に抵抗するのを難しくすることは何かを書きましょう。また,その誘惑に抵抗し打ち勝つために,とれる行動を二つ書き,勧めます。
シナリオにあるような誘惑に直面することはないかもしれませんが,自分の状況に同様の勧告を応用できるかもしれないことを生徒に伝えましょう。誘惑に抵抗する,または打ち勝つ自分自身の能力を,生徒が評価できるようにしましょう。
自分が遭遇している誘惑について考えてみましょう。
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その誘惑に抵抗する強さを天の御父とイエス・キリストから得るために,あなたは何をしましたか。または,何ができるでしょうか。
シナリオに書いた内容に,生徒自身の経験を付け加えてもらうとよいでしょう。創世39章を研究しながら,シナリオにアイデアを追加し続けるよう生徒に勧めます。聖霊に助けを求めるとき,聖霊は生徒が直面する誘惑に負けることなく,さらに打ち勝つためのアイデアを霊感によって与えてくださいます。このことを生徒に伝えましょう。
ヨセフが経験した誘惑
第33課:「創世37-41章」で,ヨセフの生涯における出来事を要約する絵を使っている場合は,それらをもう一度見せてもよいでしょう。一人の生徒に,主はポテパルの家でヨセフをどのように祝福されたか,覚えていることを要約してもらいましょう。生徒に助けが必要な場合は,創世39:1-6を読んで要約してもらいます。
創世39:7-8を読み,ヨセフがポテパルの家をつかさどる者になった後,ヨセフに何が起こったかを見つけましょう。
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ヨセフはどのような誘惑に直面しましたか。
ヨセフが純潔の律法を破るような誘惑に直面したことを説明しましょう。生徒に次のことをしてもらい,純潔の律法について理解していることを振り返ってもらいましょう。
純潔の律法をどのように定義するか,なぜそれが重要なのかを学習帳に書いてみましょう。
生徒が書き終えたら,次の文を見せましょう。生徒に各自で読んでもらい,学習帳に書いてある内容に書き足すことができる洞察を見つけてもらいます。
『青少年の強さのために—選択の指針』には,純潔の律法について次のように述べられています。
「純潔の律法には,神は,結婚している男女の間でのみ,性的な行為を認められるとあります。
結婚している男女の間以外では,たとえ服の上からであっても,他人の体のプライベートで神聖な部分に触れることは間違っています。何をするか,何を見るか,何を読むか,聴くか,考えるか,投稿するか,どんなメッセージを送信するかを考える際には,他人や自分の欲望を故意にかき立てるようなものを選ぶことは避けてください。これには,あらゆる形態のポルノグラフィーも含まれます。」(『青少年の強さのために—選択の指針』23,25)
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天の御父がわたしたちに純潔の律法を与えてくださったのはなぜだと思いますか。
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純潔の律法を破らせるために,サタンはどのような方法を用いて青少年を誘惑するでしょうか。
生徒の答えとしては,不適切な写真を撮ったり送ったりする,性的なものを暗示するメディアや露骨なメディアを見たり聞いたりする,性や性的な感情を神聖に保たない,などが考えられます。生徒が同性にひかれる気持ちについて質問がある場合は,「同性にひかれる気持ちを感じることは罪ではありません」と説明するとよいでしょう。「もしだれかがこのような気持ちを抱いていても,それを追い求めたり,それに基づいて行動したりしなければ,その人は天の御父の神聖な純潔の律法に従って生活しているのです。」(『青少年の強さのために—選択の指針』27)
創世39:9-12を読んで,純潔の律法を破らせようとする誘惑にヨセフがどのように立ち向かったかを見つけましょう。
創世39:9はマスター教義聖句です。マスター教義聖句には見つけやすくするよう,特別な印を付けて見つけやすくしておくよう,生徒を招くとよいでしょう。
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ヨセフの経験から,あなたはどのようなことを学びましたか。
生徒は次のような真理を確認できるかもしれません:神への献身は,純潔の律法を破らせようとする誘惑に抵抗する力を与えてくれます(9節)。
例えば,8節(「ヨセフは拒んだ」),10節(「彼は聞きいれなかった」),12節(「外にのがれ出た」)など,神への献身によってヨセフが実際に行ったことに印をつけるとよいでしょう。
生徒が次の質問に答えられるよう,ヨセフが行った3つの行動を分かち合えるシナリオを提供してもよいでしょう。例えば,不道徳な画像や言葉が使われている映画やショー,コンサートに招待されるというシナリオが考えられます。別のシナリオとしては,仲間から不適切なテキストや写真を送るようプレッシャーをかけられるというものも考えられます。
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わたしたちが誘惑に直面したとき,ヨセフの模範に従うにはどのような方法があるでしょうか。
純潔の律法を守る力を強める
生徒がこの真理の理解を深められるよう,付属の資料を生徒に配ります。生徒を二人一組に分けて,それぞれが配付資料にある質問のどちらか一つを選んで研究するように割り当てます。
ペアで学んだことを分かち合ってもらいます。
救い主はわたしたちが誘惑に打ち勝つのを助けてくださる
純潔の律法に従うことが難しく,悔い改めて依存症を克服することに希望を感じる必要がある生徒がいるかもしれません。天の御父とイエス・キリストがお持ちの愛と忍耐と赦しの特質について証しましょう。ChurchofJesusChrist.org.生徒に,救い主がどのようにわたしたちに希望を与えることがおできになるかについて考えてもらいましょう。
十二使徒定員会のデール・G・レンランド長老は,神の戒めを守るのに苦労している人々に救い主がどのように希望を与えることがおできになるかを教えました。
「どれほど長い期間道を外れていようと,あるいは,どれほど遠く離れてさまよっていようと,変わろうと決心した瞬間に,神はわたしたちが戻れるよう助けてくださいます。心から悔い改め,キリストを確固として信じ,力強く進んで道に戻るなら,神の目には,まったく道を外れたことがなかったかのようになります。救い主は罪の代価を払ってくださり,幸福と祝福が失われつつある状態からわたしたちを解き放ってくださいます。」(「きょう,選びなさい」『リアホナ』2018年11月号,106)
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過去の選択によって希望を失っている人に,レンランド長老の言葉からどのようなことを理解してもらいたいですか。
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誘惑に抵抗するために役に立ったことで,ほかの人にも勧められそうなのはどのようなことですか。
純潔の律法を守る計画を立てる
純潔の律法を守ることについて,御霊の教えに基づいて行動する計画を立てられるよう,数分時間を取って,次の質問の答えを学習帳に書いてもらいます。
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あなたが学んだことの中で,純潔の律法を守ったり,そのほかの誘惑に負けないために役立つのはどのようなことですか。
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神に献身を示すことについて,どのようなことを学びましたか。
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今日学び,感じたことを応用するために,何から始めようと思いますか。。
誘惑に抵抗する努力をする際,天の御父とイエス・キリストに頼るよう生徒に呼びかけます。わたしたちが誘惑に打ち勝てるよう助けてくださる救い主の力と,悔い改めを助けてくれる主の愛にあふれた憐れみについて,あなたの証を分かち合うとよいでしょう。
暗記する
この課でマスター教義聖句の参照聖句と重要語句を暗記できるよう生徒を助け,今後のレッスンで復習するとよいでしょう。鍵となる聖句は「どうしてわたしはこの大きな悪をおこなって,神に罪を犯すことができましょう」です。暗記活動のアイデアは,付録の「マスター教義の復習活動」に記載されています。