2025
聖約を守ることの大切さ
2025年7月号


Spiritual Message from AP ─ 地域会長会からのメッセージ

聖約を守ることの大切さ

30年以上にわたり、わたしは仕事のために、ほぼ毎月、ニューヨーク市に行く必要がありました。その際、顧客や仕事仲間、アドバイザーたちと、お気に入りのイタリアンレストランでよく夕食を取りました。わたしの友人や同僚たちは、ほとんどいつも、食事のときにワインを飲みましたが、わたしはもちろん水か、贅沢をしたいときにはジンジャーエールを飲みました。

ある晩、わたしは高級イタリアンレストランで、銀行の役員数人とわたしの会社のリーダーたちと一緒に食事をしました。わたしはソーダを注文していたのですが、隣りに座っていた銀行の役員が、注文したばかりのワインのボトルをわたしに手渡しました。わたしは「けっこうです」と言いました。しかし、彼はわたしの説明に耳を貸さず、わたしのグラスに、恐らく食事よりも高価なワインを注ぎ続けました。わたしはもう一度言いました。「ありがとうございます。でも、わたしはお酒を飲まないんです。」

すると、「どうして?」と尋ねられたので、こう答えました。「わたしはワインを飲まないと約束したからです。」すると、「その約束を守ってきたのかい?」と尋ねられたので、「はい」と言いました。彼は驚いた様子で尋ねました。「いつその約束をしたのかね?」わたしは言いました。「8歳のときに約束して、50年間守ってきました。」彼は驚いて、すぐにそのテーブルで食事していた人々を呼び、こう言いました。「キモは8歳のときにワインを飲まないと約束して、それを守ってきたんだそうだ。」それからわたしの方を向いて、「だれと約束をしたんだい?」と尋ねました。わたしは答えました。「神とです。」

神と約束や聖約を交わして守ることは、神がその子供たちのために定められた、神のようになるための道であり、この人生の目的の一つなのです。

「……これらの者が住む地を造ろう。そして、わたしたちはこれによって彼らを試し、何であろうと、主なる彼らの神が命じられるすべてのことを彼らがなすかどうかを見よう。……さらに、第二の位を守る者は、とこしえに栄光をその頭に付け加えられるであろう。」

オークス管長は、聖約を守ることを、たこ凧上げをする父親と息子にたとえています。「……凧が高く上がるにつれて、風が子供の手にある糸を強く引っ張るようになります。この男の子は風の力に不慣れで、凧がもっと高く飛ぶように糸を切りたい、と提案しました。賢明な父親は、『いいや、糸とつながっているから風を受けて凧が安定するんだよ』と説明しました。糸を持つ手を放せば、凧はそれ以上高く上がりません。風に流され、いや応なく地面に落ちて壊れてしまうでしょう。」

ますます邪悪になる世にあって、聖約は、凧の糸のように、わたしたちが成長し、進歩できるようにしてくれます。わたしたちの周りの多くの人は、次々と出てくる意見に振り回されています。しかし、わたしたちはイエス・キリストの教会の会員として、天の御父や救い主と聖約を通して結ばれており、その聖約によって、わたしたちは成長し、進歩して、御二方のようになることができるのです。

聖約に基づく強い気持ちにより、バプテスマのときや神殿で交わした聖約を毎日思い起こすことができることに感謝しています。また、毎週日曜日の聖餐会で聖約を新たにし、神殿に参入する度にこれらの聖約を思い起こすことができる祝福が与えられることにも感謝しています。◆