「永遠の観点から福音のテーマや疑問について調べる:主が御覧になるように物事を見るよう努力する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「永遠の観点から福音のテーマや疑問について調べる:主が御覧になるように物事を見るよう努力する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
マスター教義:自分の疑問に対する答えを見つける:第164課
永遠の観点から福音のテーマや疑問について調べる
主が御覧になるように物事を見るよう努力する
疑問に対する答えや問題の解決策がすぐに見つかるとはかぎりませんが,心配いりません。そうした時間は,天の御父とイエス・キリストを信頼する機会です。御二方には,わたしたちに見えないものが見えます。御二方は,わたしたちが知らないことを御存じです。物事を御二方のように見ようと努めていれば,わたしたちの疑問や不安が違った形で見えてきます。この課は,生徒が永遠の観点から概念や疑問について調べるのに役立ちます。
生徒の準備:生徒に,異なる視点から物事を見ることの価値を説明できるような,実物を使った活動やたとえを作ってもらいます。レッスンのはじめに,生徒が自分のアイデアを話す機会を設けるとよいでしょう。
学習活動案
観点
生徒に,異なる視点から物事を見ることの価値を説明できるような,実物を使った活動やたとえを考えてもらうとよいでしょう。生徒に,アイデアをクラスで発表してもらいましょう。あるいは,「家—限られた視点」と表題の付けられた画像を見せて,生徒に二人一組で以下の質問について話し合ってもらうとよいでしょう。
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これらの家のいずれかを選んで住むことができるとしたら,どれを選びますか。それはなぜですか。
「家—詳細な視点」という表題の付けられた画像の2番目の部分を見せて,生徒に次の質問について話し合ってもらいます。
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後から足された視点は,あなたの選択にどのような影響を与えますか。
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物事を異なる視点から見ることが役立つ状況には,どのようなものがあるでしょうか。
これらの家が,わたしたちの福音に関する疑問や人生の状況を表していると想像してください。
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自分の疑問や状況に関して,より広い視野で見ようとせずに結論を出すことは,なぜ危険なのでしょうか。
セミナリーのコースを通して,生徒は福音に関して疑問や不安を抱いたかもしれません。もしそうであれば,それらの疑問の一つを考えてもらいます。そうでない場合は,今時間を取って,自分やほかの人が抱きそうな疑問や不安について考えるように招くとよいでしょう。この課を通じて,永遠の観点が答えや解決策,あるいは少なくともさらなる平安を見いだすのにどのように役立つかを,生徒に祈りの気持ちでよく考えてもらいましょう。
『マスター教義に関する基本文書』(2023年)の「霊的な知識を得る」の項の8-10段落を読み,永遠の観点で概念や疑問について調べることについて,学べることを見つけてください。
生徒が読み終えたら,学んだことを発表してもらいます。生徒が発表してくれるとき,次のような質問を一つか二つ追加でするとよいでしょう。
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天の御父とイエス・キリストについてあなたが知っているどのようなことが,御二方のように物事を見るよう努力しようという動機になっていますか。
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人々が自分の疑問や状況を永遠の観点から見ることができるように,あなたならどのようなアドバイスをしますか。
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どのマスター教義聖句やそのほかの聖句が,永遠の観点から物事を見るのに役立ちますか。
前の質問に答える助けとなるよう,『マスター教義に関する基本文書』のマスター教義聖句のリストを調べるよう生徒を招くとよいでしょう。
この話し合いの後,生徒一人一人に紙を一枚ずつ配ります。永遠の観点から概念や疑問について調べることについて学んだことを,生徒に一文にまとめてもらいます。生徒がそれぞれ何かを書いたら,あなたが終わりの合図をするまで10秒間,できるだけ多くの生徒と紙を交換してもらいます。
何人かの生徒に,受け取った紙に書かれた文を読んでもらいます。生徒はおよそ次のようなことを書いているとよいでしょう:永遠の観点から疑問について調べると,より主が御覧になるように疑問を見るのに役立つ。
生徒には,受け取った紙をそのまま手元に持っておいてもらいます。これらは,この後のレッスンで使います。
永遠の観点の例
聖典から次の例のうち一つを選んでください。永遠の観点がこれらの人々の物の見方にどのような影響を与えたかを調べてください。
生徒が研究を始める前に,それぞれの例について背景を追加で説明するとよいでしょう。アダムとエバの話を読む人には,堕落はこの世に罪,死,試練をもたらしたことから,人々の中には堕落を否定的に捉える人もいることを説明するとよいでしょう。ヨブの話については,家族の多くが亡くなり,持ち物を失って,ヨブは深刻な健康上の問題を経験したことを伝えるとよいでしょう。
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アダムとエバは堕落について説明しています。モーセ5:10-11
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ヨブは試練の中で自分の証を分かち合います。ヨブ19:25-26
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その人が自分の状況を天の御父の救いの計画に照らして見ていたことは,どのような証拠から分かりましたか。
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その人のキリストについての証は,その人の状況に対する見方にどのような影響を与えたでしょうか。
生徒に見つけた事柄を発表してもらい,次の質問をします。
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イエス・キリストの生涯の中で,主が永遠の観点から状況に立ち向かわれた例にはどのようなものがありますか。
生徒が例を見つけるのに助けが必要な場合は,イザヤ53:3-5,10を読んでもらい,永遠の観点から見て,なぜ「彼を砕くことは主のみ旨であ〔った〕」(イザヤ53:10)のかを話し合ってもらうとよいでしょう。(イエス・キリストが苦しまれるのを見ることは天の御父にとって悲しいことでしたが,御父の永遠の観点により,御子の贖罪が御自分のすべての子供たちのための救いの計画の不可欠な部分であることを御父は理解されていました。)
天の御父とイエス・キリストの模範に従うことが,永遠の観点から物事を見る助けとなるような状況に今直面しているかどうか,深く考えてください。
また,自分の疑問や状況を永遠の観点から見ている人の現代の例を見ることも,生徒のためになるかもしれません。ChurchofJesusChrist.org.にある「Examining Questions with an Eternal Perspective」(2:56)を見るとよいでしょう。このビデオでは,ある若い女性が「もしほんとうに愛にあふれた神がいるなら,どうして神は人が苦しむのを放っておられるのだろうか」という疑問について調べます。ビデオを見た後,永遠の観点から物事を見ることについて,生徒が得たそのほかの洞察を話してもらうとよいでしょう。
練習する
次の活動では,永遠の観点を一文にまとめた紙を順番に回して受け取ったものと同じ紙を使います。
10代の若者が直面しそうな疑問や状況で,永遠の観点から見ると役立つと思うものを一つ書き出してください。
それぞれの生徒が何かを書いたら,あなたが終わりの合図をするまで再び10秒間,ほかの生徒と紙を交換し続けてもらいます。その後,生徒に二人一組になってもらい,残りの活動を行います。
二人一組で,受け取った紙に書かれていることに関連した以下の質問の一方または両方について話し合ってもらいます。各組の質問のうち,最初の質問は,『マスター教義に関する基本文書』の「霊的な知識を得る」の項の8段落からのものであることに注意してください。
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天の御父やその計画,また,御自分の子供たちに対する御父の接し方について,自分がすでに知っていることは何だろうか。
これにより,疑問や状況に対する見方はどのように変わるのだろうか。
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この概念や問題に関連する,あるいは明確にする福音の教えはどれだろうか。
この教えの裏付けとなる聖句や教会指導者の言葉にはどのようなものがあるだろうか。
答えを話し合った後,紙に簡単に答えを書いてください。
生徒が書き終えたら,有志の生徒何人かに紙に書かれた疑問や状況をクラスで読み上げてもらい,書いた答えを発表してもらいます。10代の若者が永遠の観点から疑問や状況を見るのに役立つ洞察を,クラスの残りの生徒に尋ねてもよいでしょう。
天の御父に頼れば,天の御父は御父の視点から物事を見るのを助けてくださることについて,あなたの証を述べます。また,主に見えていることがわたしたちにはまだ見えていないと感じるときでも,主を信頼することができることを分かち合うとよいでしょう(箴言3:5-6参照)。永遠の観点から自分の疑問や状況について調べる努力を続けるよう生徒を励まします。