セミナリー
ホセア書:主の愛と憐れみ


「ホセア書:主の愛と憐れみ」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)

「ホセア書:主の愛と憐れみ」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』

ホセア1-6章;10-14章;ヨエル書:第146課

ホセア書

主の愛と憐れみ

ホセア書の中で,主はホセアとゴメルの婚姻を象徴として用いて,イスラエルに主の尽きることのない聖約の愛について教えられました。イスラエルのように,わたしたちも時として主と主との聖約から離れることがあります。それでもなお,イエス・キリストは忠実であり続け,わたしたちを愛してくださいます。この課は,自分に対する主の尽きることのない愛と憐れみを生徒が理解するのに役立ちます。

生徒の準備:どのような経験が主の愛と憐れみを感じる助けとなったか,生徒に考えてもらいます。

学習活動案

天の御父とイエス・キリストを覚えておく

レッスンのはじめに,生徒がホセアとゴメルの物語を身近なものと考えられるように助けます。これを行う一つの方法は,次のようなシナリオを使用することです。

カミールとハンナは1年前から仲の良い友人です。その間に二人は親しくなり,困難な時期に互いに支え合ってきました。ハンナは,自分が悩んでいることをカミールに打ち明けました。カミールは,そのことはだれにも言わないと約束しました。しかし数日前,カミールがハンナの悩みについてほかの友人たちに話していることを,ハンナは知りました。

  • あなたがハンナだったら,どのような考えや感情を抱くでしょうか。

  • カミールを赦すことが難しいのは,なぜでしょうか。

これは,だれかに約束を破られたときに,裏切られたと感じたり傷ついたりすることがある一例であることを説明するとよいでしょう。このような状況でわたしたちは,優しさに欠ける方法で対応するかもしれませんが,主は違った方法で対応してくださいます。

ホセア書は婚姻関係について教えています。聖文の中で,主はよく,結婚をわたしたちと主との聖約の関係の象徴として用いておられます。ラッセル・M・ネルソン大管長は,聖約は「〔わたしたちと主が〕互いに誠実かつ忠実でいることを固く決意している聖約の関係」を生み出すと教えています(「永遠の聖約」『リアホナ』2022年10月号,6)。

時々,神の子供たちは主に忠実でなく,主との聖約からそれることがあります。今日ホセア書を研究しながら,主は,御自分の聖約の民が主から離れたときでさえ,どのように感じ,こたえてくださるかを見つけてください。

ホセアとゴメル

生徒がホセアとゴメルの物語を理解できるように,次の段落を掲示するか,要約します。

ゴメルと結婚するようにというホセアに対する神の戒めについての詳細は,福音ライブラリーを使ってこの課のそのほかのリソースの項を参照してください。

ホセアは北のイスラエル王国の預言者で,イザヤと同じ時期に預言していました。主は,ゴメルが姦淫の女であり遊女であったにもかかわらず,ホセアにゴメルと結婚するよう命じられました。ホセアとゴメルは3人の子供をもうけました(ホセア1:2-8参照)。

ホセアは,イスラエルの民を代表するゴメルについて,主に代わって語っていることを説明するとよいでしょう。ホワイトボードに二列の表を作ってください。一方に「ホセアは主を代表」と,もう一方に「ゴメルはイスラエルを代表」と見出しを書いてください。

ホセア2:5を読み,ホセアはゴメルが何をしたと言ったかを見つけてください。「彼らの母」はゴメルを指しています。

  • ゴメルの行動は,イスラエルの民をどのように表しているでしょうか。

    ホセアとの聖約による結婚においてのゴメルの不貞は,神との聖約の関係におけるイスラエルの霊的な不誠実さを表していると説明するとよいでしょう。役に立つようであれば,生徒に列王下17:14-16を読んでもらい,イスラエルが主との聖約をどのように破ったかを見つけてもらうとよいでしょう。

    生徒が聖文を身近なものとして捉えられるよう,次のような質問をするとよいでしょう。ホワイトボードの「ゴメルはイスラエルを代表」の下に,生徒の答えを書き出してください。

  • 現代の人々は,どのようなときに主と主との聖約から離れることがあるでしょうか。

生徒からは,忙しすぎて主に時間を割けない,テクノロジーを不適切に使っている,他人を粗末に扱う,主よりもほかのことを優先する,それよりさらに重い罪など,様々な意見が出るでしょう。生徒に,次の促しについて深く考えながら,このリストやほかのことを振り返ってもらうとよいでしょう。

どのようなときに聖約を破りたくなるかや,どのようなときに主との聖約からそれてしまいそうになるかを考えてください。

セミナリーのアイコン生徒が自分に対する主の愛と憐れみを理解できるように,配付資料「主の愛と憐れみを理解する」を使うとよいでしょう。生徒は,静かに祈りの気持ちで深く考えるために一人で活動に取り組んでもかまいませんし,グループに分かれて,任命されたグループリーダーを中心としてグループで話し合ってもかまいません。生徒が活動に取り組んでいる間,教室内を歩き回り,必要に応じて生徒の質問に答えてください。

主について学ぶ

生徒に,配付資料に書いた真理の文を発表してもらいます。声に出して発表してもらっても,ホワイトボードの「ホセアは主を代表」の下に書いてもらってもかまいません。生徒は,次のような真理を書くかもしれません。

  • イエス・キリストは,わたしが主から離れてしまったときでも,愛と憐れみに満ちておられます。

  • イエス・キリストは聖約の民に,悔い改めて聖約を守るよう招いておられます。

生徒が発表するときに,「この話のどの部分が,主についてそのことを学ぶのに役立ちましたか」や「ホセアを通して主についてその真理がどのように示されていましたか」といった質問を追加でして,生徒が聖文とのつながりを明確にできるようにするとよいでしょう。

次の質問をする前に,わたしたちが主と主との聖約から時々離れる方法のリストをホワイトボードに書き,生徒に見てもらうとよいでしょう。

  • 主から離れてしまったために落胆したり,恥ずかしいと感じたりしている青少年にとって,主についてあなたが学んでいることはどのような助けとなるでしょうか。

    次の質問をする前に,過去の罪など,あまりにも個人的なことは話さないよう生徒に助言するとよいでしょう。教師が自分の経験を生徒に話してもよいでしょう。

  • あなたはこれまでに,自分や知人の生活の中で,救い主が愛や憐れみをどのように示されるのを目にしてきましたか。

理解度を示す

生徒が学んだことを説明したり,振り返ったりする機会があると,聖霊がさらに教えてくださるようになります。これを行う一つの方法は,以下の短い筆記活動を行うことです。

以下から一つ選びます。

  • メッセージを書いてください。赦されるには主から離れすぎてしまったと思っている人(あなた自身でもよい)について考えてください。その人に励ましのメッセージを書いて,天の御父とイエス・キリストについて学んだことで,その人の助けになると思うことを伝えてください。

  • 説明を書いてください。今日学んだことや感じたことを踏まえると,天の御父とイエス・キリストの性質をどのように説明しますか。

わたしたちもゴメルのように,道を外れたときに,悔い改めて主のもとに戻るようにという主の愛に満ちた招きを受け入れることを選べることを生徒に伝えるとよいでしょう。主についてのあなたの証で締めくくるとよいでしょう。