セミナリー
イザヤ54章:「大いなるあわれみをもってあなたを集める」


「イザヤ54章:『大いなるあわれみをもってあなたを集める』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)

「イザヤ54章:『大いなるあわれみをもってあなたを集める』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』

イザヤ50-57章:第125課

イザヤ54章

「大いなるあわれみをもってあなたを集める」

The Christus Statue

人はときに見捨てられたと感じたり,孤独を感じたりすることがあるかもしれません。神は自分のそばにはおられないと考えることもあるでしょう。イスラエルの家はエホバと交わした聖約を破ったため,散らされました。彼らはきっと,神に見捨てられたと感じたことでしょう。しかし,主は預言者イザヤを通して,当時も今も,聖約の民を大いなる憐れみをもって集め,平安を与えるということを思い出させておられます。この課は,生徒が救い主の愛と自分たちへの献身を感じるのに役立ちます。

生徒の準備:生徒にイザヤ54章を読んでもらい,孤独を感じている人や見捨てられたと感じている人に伝えたい言葉や語句を見つけてもらいます。

学習活動案

見捨てられたという気持ち

レッスンのはじめに,以下のシナリオを紹介しましょう。生徒は,個人でシナリオを一つ選んで採り上げても,クラス全体で一つに取り組んでもかまいません。生徒には,レッスンの最後に,自分で選んだシナリオに答える機会があります。

カルロスは,孤独を感じ,見捨てられたような気がしていました。なぜなら……

  • 彼は罪を犯したため,神が自分の行いを赦してくださるとは思っていません。

  • 彼は最近新しい地域に引っ越してきて,友達を作るのに苦労しています。

  • 彼は,自分の祈りがこたえられているとは感じていません。

カルロスを助けるために,あなたならどのような言葉をかけるか,考えてください。イエス・キリストについて,あなたが彼に知ってほしいと思うことを深く考えてください。

また,自分の置かれている状況と,自分が孤独を感じたり見捨てられたと感じたりしていたら,どのように反応するかについて考えるよう生徒を招いてもよいでしょう。

生徒が,イザヤ54章の背景を理解できるように,次の段落を説明する際に,「イスラエル王国とユダ王国の概要」の画像を生徒に見せるとよいでしょう(第88課:列王下17章;24-25章も参照)。

イザヤは生きている間に,北のイスラエル王国がその邪悪さのために散らされるのを目撃しました(列王下17:6-23参照)。また,南のユダ王国も,その邪悪さゆえに征服されることも預言しました(イザヤ39:5-7参照)。このため,イスラエルの家の多くの者は神に見捨てられたと感じたかもしれません。

イザヤ54章で,イザヤは主が御自分の聖約の民のために何をなさるかについて預言しました。救い主は後にこの章を使って,末日にイスラエルをどのように集めるかをニーファイ人に教えられました(3ニーファイ22章参照)。

イザヤ54章を研究しながら,天の御父とイエス・キリストがあなたとの関係についてどのように感じておられるかを知る助けとなる,聖霊の促しに耳を傾けてください。

御自分の民に対する主の約束

イザヤはよく比喩的表現を用いて書いたことを生徒に思い出してもらうとよいでしょう。イザヤが用いた比喩から学んだ教訓について立ち止まって考えると,これらの聖句に含まれる主のメッセージを教えてくださるよう,聖霊を招くことができます。イザヤ54章で,イザヤは結婚関係の比喩を用いて,主とイスラエルの家との聖約の関係について教えています。夫は救い主を表し,妻はイスラエルの家を表しています。次の一連の聖句を,1-4節,5-8節,9-10節,13節,17節というように,細かく区切って読むとよいでしょう。生徒が読んでいる内容をより深く理解できるように,それぞれの聖句の一区切りごとに読むのを止めて,生徒に質問をしてもらうとよいでしょう。

これらの節にある幾つかの語句に関する情報は,そのほかのリソースにあります。

イザヤ54:1-10,13,17を注意深く読み,イエス・キリストが聖約の民に約束されたことを見つけてください。

  • 夫と妻の比喩は,主とイスラエルの家との関係についてどのようなことを教えているでしょうか。

  • 5節にある救い主の名前と称号は,救い主についてどのようなことを教えているでしょうか。

    時間を割いて,これらの聖句の中から,生徒に意義深い語句を発表してもらい,それらが主について何を教えているかを話し合ってもらうとよいでしょう。これは,クラス全体で話し合っても,少人数のグループで話し合ってもかまいません。

    ホワイトボードに「わたしたちの贖い主イエス・キリストは……」と書き,生徒にイザヤ54:4-10,13,17で見つけたことを使って,文章の続きを完成させてもらいます。

  • 「わたしたちの贖い主イエス・キリストは」の後には,どのような言葉を入れて文を完成させればよいでしょうか。

    生徒からは,以下のような様々な意見が出るでしょう。

    わたしたちの贖い主イエス・キリストは……

    • 憐れみをもって御自分の民を集められます。

    • 御自分の民に対して永遠の優しさを持っておられます。

    • キリストが御自分の民と交わされた聖約を果たされます。

    • 平安を約束されます。

    聖文は自分の生活に関連づけて読むと,救い主の教義が自分にどのように当てはまるかが理解しやすくなります。以下の質問や,あなたが考えたそのほかの質問が,生徒が見つけた真理が自分にどのように関連しているかを話し合うのに役立つことがあります。

  • これらの教えのうち,今日の若者に最も役立つのはどれだと思いますか。それはなぜですか。

これらの真理のうち,あなたにとって個人的に最も大きな意味を持つのはどれか,よく考えてください。

  • イエス・キリストは今日,これらの約束をどのように成就されると思いますか。

十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド会長は,次のように証しています。

Official Portrait of Elder Jeffrey R. Holland.  Photographed January 2018.

「……『あらしにもてあそばれ,慰めを得ない』とエホバが言われる世の中で,『平安を与える聖約』と主が言われるものをどのように見つけることができるのでしょうか。それはわたしたちに『かぎりない優しさ』でもって憐れみをかけ,わたしたちの子供たちに平安を与えようと言われた主に頼ることによって見つけることができます。」(「世が与えるようなものとは異なる」『リアホナ』2021年5月号,35)

  • 天の御父とイエス・キリストがあなたに対してどのように感じておられるかについて,どのようなことを学んでいますか。

ChurchofJesusChrist.org

5:46

学習成果を示す

次の活動は,生徒がイザヤ54章の研究から天の御父とイエス・キリストについて学び,感じたことを示せるようにすることを目的としています。クラスの必要に最も適した回答方法を選んでください。例えば,生徒にその状況をロールプレーしてもらったり,ショートメールを書いて送ってもらったり,カルロスとの会話を描いた漫画を作成してもらったりするとよいでしょう。

カルロスが見捨てられ,孤独だと感じている理由を思い出してください。イザヤ54章で学んだことから,カルロスに伝えてあげられることを考えてください。あなた自身の経験で,彼に伝えたいことはありますか。

  • イザヤ54章の研究から,救い主についてどのようなことを覚えておきたいですか。

また,救い主についてのあなたの証や,イザヤ54章を研究しているときに考えたことや感じたことを話してもよいでしょう。