「イザヤ51-52章:『わたしに聞け』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「イザヤ51-52章:『わたしに聞け』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
イザヤ50-57章:第123課
イザヤ51-52章
「わたしに聞け」
イザヤを通して,主はいにしえの時代も今日も,御自分の聖約の民に語られました。主の愛に満ちた招きに聞き従うことを選ぶと,主は彼らにすばらしい約束を与えられました。主の聖約の民として,主はわたしたちにも同じ約束と招きを与えておられます。この課は,生徒が救い主の招きに聞き従う助けとなります。
生徒の準備:生徒に,自分や知人が主の招きや戒めの一つに従い,祝福されたときのことについて深く考えてもらいます。この課では,有志の生徒に発表してもらう機会があります。
学習活動案
だれの話に耳を傾けますか
以下に挙げる人や,10代の若者に影響を与えていると感じる人をホワイトボードに書き出してください。
親,友達,教師,コーチ,ソーシャルメディアインフルエンサー,有名人
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10代の若者がその言葉にいちばん耳を傾け,従う可能性が高いのはだれだと思いますか。それはなぜですか。
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だれに耳を傾け,だれに従うかが重要なのはなぜでしょうか。
生徒に次の節を読んでもらうとき,聖文の書き手は重要な概念を強調するために,しばしば重要な言葉や考えを繰り返していることを指摘するとよいでしょう。生徒は,以下の聖句で繰り返される重要語句を見つける練習をすることができます。
イザヤ51:1,4,7を読んで,主は御自分の聖約の民に対して,だれの言葉に耳を傾け,従うよう勧告されたかを見つけてください。発見したことに印を付けておくとよいでしょう。
生徒に,見つけたことを発表してもらいます。生徒が「聴く」という言葉を理解するのに助けが必要な場合は,聴くとは「従う意図をもって耳を傾けること」(「彼に聞きなさい」『リアホナ』2020年5月号,89)であるとラッセル・M・ネルソン大管長が教えていることを説明するとよいでしょう。
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ほかのだれよりも救い主の勧告に耳を傾け,従いたいと思う人がいるのはなぜでしょうか。
今,あなたが生活の中で抱えている試練や心配事,疑問について深く考えてください。イザヤ51-52章を研究しながら,救い主の勧告と招きに耳を傾けると,どのようなよいことがあるか考えてください。
「わたしに聞け」
イザヤ51:1-2を読んで,イザヤが主の招きを説明するために用いた比喩や象徴を見つけてください。
生徒に,見つけたことと,それらの比喩が意味していると思うことを発表してもらいます。
「あなたがたの切り出された岩を思いみよ」と「アブラハムとサラとを思いみよ」(イザヤ51:1-2)という表現は,神が聖約(アブラハムの聖約とも呼ばれる)を交わされたアブラハムとサラを覚えておくようにという主の招きを指していることを説明します。これは,わたしたちが神と交わしたこの同じ聖約を忘れずに守らなければならないという意味です。
生徒に,次の未完成の文を学習帳に書いてもらいましょう:わたしたちが主との聖約を守るとき,主は_____
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主との聖約を守るとは,あなたにとってどういう意味でしょうか。
イザヤ51:3を読み,わたしたちが主の言葉に聞き従って聖約を守った場合に,救い主が約束しておられる祝福を見つけてください。
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どのようなことが見つかりましたか。
生徒は,先ほどの未完成の文に,わたしたちを慰め,喜びと楽しみで祝福してくださいます,といったような文言を追加するとよいでしょう。
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主との聖約を守ることは,わたしたちが主から慰め,喜び,楽しみを受けるのにどのように役立つと思いますか。
招きと祝福
以下の表をホワイトボードに書くか,掲示します。生徒にも,その表を学習帳に書き写してもらうとよいでしょう。手本として,生徒がイザヤ51:1-3で発見したことを追加するとよいでしょう。例えば,左の欄に「主との聖約を守る」と書き,右の欄に「慰めと喜びと楽しみでわたしたちを祝福してくださる」と書くことができます。
イザヤは,イザヤ51-52章に主からの多くの招きと約束を記録しています。これらの章を研究しながら,自分が見つけた招きと約束を学習帳に記録してください。
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御自分の聖約の民に対する主の招き |
御自分の聖約の民に対する主の約束 |
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御自分の聖約の民に対する主の招き | 御自分の聖約の民に対する主の約束 |
配付資料「主の聖約の民に対する主の招きと約束」は,生徒がわたしたちに対する主の招きと祝福を見つけ,理解するのに役立ちます。
配付資料の研究を助ける一つの方法は,生徒を少人数のグループに分けることです。各グループで,配布資料から研究する部分を選んでもらい,学んだことを発表する準備をしてもらいます。十分な時間が経過したら,別の聖句を研究した生徒同士がグループになるように,グループ替えをします。その後,各生徒に,学んだことを新しいグループで発表してもらいます。
グループで見つけたことを話し合いながら,ホワイトボードの表に見つけたことを書き加えてもらうとよいでしょう。生徒が有意義だと感じた具体的な招きや祝福について話し合うとよいでしょう。以下のような質問が役に立つでしょう。
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これらの招きは,聖約を守ることの意味についてどのようなことを教えているでしょうか。
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あなたがほんとうに望んでいる主の祝福はどれですか。それはなぜですか。
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主の招きの中で,あなたが求めている祝福を受けるのに役立つのはどれだと思いますか。
生徒が答えるとき,彼らの言うことに注意深く耳を傾け,より多くの生徒が話し合いに参加できる方法を考えてください。教師がすべてのコメントや質問に教師が答えようとする傾向を避け,代わりに生徒全員に答えてもらうよう招くと,生徒が意見を出し合うパターンを作り上げるのに役立ちます。そうすることで,常に生徒に焦点を当て,生徒の参加率を高めることができます。
これを行う方法の一つとして,次のようなフォローアップの質問をするとよいでしょう。
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発表された内容に似たような経験をした人はいますか。
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その発言で印象に残ったことは何ですか。
(すべてのコメントや質問に答えようとする傾向をなくすためのスキルをさらに訓練するには,『教師養成スキル』の「すべてのコメントや質問に教師が答える傾向を抑え,生徒に答えてもらうよう招く」の項を参照してください)。
主に聞き従う
レッスン中に聖霊を通して天の御父から学んだことについて,生徒に考えてもらいます。以下はそれを行う方法の一例です。
今日学んだことや,天の御父とイエス・キリストが聖霊を通してあなたに届けてくださったと感じる招きや勧告について深く考えてください。学習帳に以下の質問の答えを書いてください。
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あなたの抱えている試練や心配事,疑問に関して主の助けを得るために,主はあなたに何をするよう招いておられると思いますか。