「マスター教義の実践6:マスター教義聖句を理解し,霊的な知識を得るための原則を応用する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「マスター教義の実践6:マスター教義聖句を理解し,霊的な知識を得るための原則を応用する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
列王下16-25章:第89課
マスター教義の実践6
マスター教義聖句を理解し,霊的な知識を得るための原則を応用する
マスター教義は,生徒がイエス・キリストとその福音という土台の上に生活を築けるように導きます。この課は,生徒がマスター教義聖句を理解し,霊的な知識を得るための原則を実践するのに役立ちます。
生徒の準備:さらによく理解したいと思うマスター教義聖句を一つ生徒に選んでもらうとよいでしょう。脚注を調べたり,辞書を使ったりして,聖句の中の語句を調べるよう勧めます。その際に,マスター教義アプリが役立つリソースとなるでしょう。『マスター教義に関する基本文書』(2022年)に,マスター教義聖句の一覧があります。
学習活動案
マスター教義の復習:理解する
レッスンのはじめに,聖句が理解できないときはどうするかについて話し合うとよいでしょう。
-
聖文を読んで,その意味が分からず,ときには複数回読んでも分からなくて困惑したことがありますか。
-
そのようなことが起こったら,あなたはどうしますか。
-
わたしたちが聖文を理解しようと努力していると,天の御父とイエス・キリストが喜ばれるのはなぜだと思いますか。
聖文で分からないことがあるのは普通のことだということを,生徒が理解できるようにしてください。聖文研究のスキルを使う練習を続けていけば,やがて聖文を理解する能力が高まることを説明してください。
旧約聖書で生徒が学んだマスター教義聖句のリストを表示します。さらによく理解したいと思うマスター教義聖句を一つ生徒に選んでもらいます。その後,生徒に次の活動の一つを行ってもらいます。
活動A:相互参照する
マスター教義聖句の理解を深めてくれそうな,ほかの聖句を見つけてください。聖句の脚注を使ってもかまいません。また,その聖句で教えられている教義を確認し,『聖句ガイド』を使って,その教義についてさらに詳しく教えている聖句を見つけてもよいでしょう。見つけたほかの聖句にマスター教義聖句をリンクさせたり,相互参照したりするとよいでしょう。
また,学習帳や福音ライブラリーに,これらのリソースを活用してマスター教義聖句に対する理解がどのように深まったかを記録しておいてもよいでしょう。
活動B:言葉を定義する
マスター教義聖句の中から,理解できない言葉を見つけます。利用可能なリソースでそれらの言葉の定義を調べます。『聖句ガイド』や一般の辞典を調べるとよいでしょう。見つけた定義を,学習帳や聖典の余白,福音ライブラリーに記録します。見つけた定義を使って,その聖句をもう一度読んでください。
十分に時間を取った後,何人かの生徒に,マスター教義聖句に対する理解がどのように深まったかを発表してもらいます。次のような質問をするとよいでしょう。
-
あなたが見つけた相互参照聖句は,マスター教義聖句の理解をどのように深めてくれましたか。
-
言葉を定義したことは,これらの聖句の読解にどのように役立ちましたか。
こうした聖文研究のスキルを,個人や家庭での聖文研究でも使うよう生徒を招くとよいでしょう。
霊的な知識を得るための原則を学び,実践する
霊的な知識を得るための原則を復習することで,生徒はその原則を実際の生活で実践する備えができます。付録の「マスター教義の復習活動」から活動を一つ選んでください。これらの原則の説明は,『マスター教義に関する基本文書』(2023年)の「霊的な知識を得る」の項の5-12段落にあります。
生徒は,ヨシュア24:15以降,新しいマスター教義聖句を学んでいません。以下の活動は,サムエル上3:4-10や列王上19:9-13など,生徒が最近研究した内容を実践できるようにすることを目的としています。マスター教義聖句を取り入れるために,ほかの聖典から,この状況で役立ちそうなマスター教義聖句を生徒に見つけてもらうとよいかもしれません。例えば,ヤコブ1:5-6;2ニーファイ28:30;教義と聖約8:2-3などが挙げられます。
次のシナリオをそのまま使うかアレンジして,生徒が霊的な知識を得るための原則を実践できるようにしましょう。
最近開かれた若い女性のクラス集会で,ケリーは複数の若い女性が,聖霊を通して神に導かれたという個人的な経験を語っているのを聴きました。ケリーは彼女たちのことを思って喜びましたが,自分は聖霊から個人的な導きを受けているようには感じられません。彼女には,決断しなければならない重要な事柄があり,天の導きが必要だと感じています。
-
ケリーが個人の啓示になかなか気づかない理由には,どのようなものがあるでしょうか。
生徒には,ケリーが助けを求めるとよいと思う様々な人々を挙げてもらうとよいでしょう。例えば,「親」,「教会指導者」,「兄弟姉妹」,「友達」などが挙げられます。生徒にそれぞれ役割を一つ選んでもらいます。その役割を使って,ケリーが霊的な知識を得るための原則を実践できるよう助ける準備をするよう,生徒に言います。
生徒が選択した役割に従って,生徒をグループに分けるとよいでしょう。大人数のグループにしないために,同じ役割のグループを複数作るとよいでしょう。
-
あなたならケリーに何を伝えますか。霊的な知識を得るための原則を使うよう,あなたなら彼女をどのように励ましますか。
生徒が助けを必要とする場合,『マスター教義に関する基本文書』の「霊的な知識を得る」の項の5-12段落で具体的な記述を探すように伝えましょう。また,福音ライブラリーのトピックと質問にある「質問に対する答えを探し求める」の項にある「啓示はプロセスであると認識する」を研究してもよいでしょう。
以下の質問も,生徒が答えを準備するのに役立つでしょう。
-
どうすればケリーは,信仰をもって行動し,神から導きを受けることができるでしょうか。それはどのように彼女を助けることができるでしょうか。
-
天の御父や神の計画,そして神がその子供たちとどのように関わっておられるかについて,ケリーがすでに知っていそうなことは何でしょうか。あなたはケリーをどのように助けて,彼女がこの知識を現在の状況に応用できるようにしますか。
-
ケリーに伝えられそうな聖句や教会指導者の言葉,そのほかの福音のリソースにはどのようなものがありますか。そのリソースは彼女にとってどのように役立つと思いますか。
生徒が答えを準備する時間を取った後,生徒の一人にケリーの役を演じてもらいましょう。自分が助けを求めたい人を,彼女に選んでもらいます。その役割を選んだ生徒に,準備した答えを発表してもらいます。例えば,ケリー役の生徒が両親に頼りたいと言った場合,親として回答を用意している生徒に,準備した答えをケリーに伝えてもらいます。
時間が許せば,ケリー役の生徒を代えて,この演習を繰り返してもらいます。この生徒は,用意した回答を伝えてもらう人として,別の役割を選んでもかまいません。
ロールプレイが終わったら,生徒が学んだことを整理できるように,次の質問をするとよいでしょう。
-
聖霊を通して神の導きを受けることについて,どのようなことを学びましたか。
-
霊的な知識を得るための原則を使うことについて,どのようなことが分かりましたか。
生徒に,自分が直面している状況について深く考えてもらうとよいでしょう。その状況で霊的な知識を得るための原則を一つ以上実践するために,今日何かを行うよう生徒を招きます。天の御父とイエス・キリストに導きを求めれば,御二方が,個人的な問題を抱えている生徒をどのように助けてくださるかについて,あなたの証を分かち合うとよいでしょう。