神の預言者
預言者の声に聞き従うことは、再臨まであらゆる良いものをつかんで離さないうえで重要です。
青少年の皆さん、なんとすばらしい総大会の部会でしょう。すでに、3名のイエス・キリストの生ける使徒たちのお話を聞きました。何とすばらしい祝福でしょう。これから、もう一人の使徒、ヘンリー・B・アイリング長老のお話を聞きます。霊的な宴はまだ続きます。
昨年話したとき、ゴリアテに対峙したダビデの経験を通して、この世に対処する方法を皆さんとともに学びました。5つの石を覚えていますか。今日は、わたしが皆さんの年齢ぐらいのときに読み、その主人公のようになりたいと思った旧約聖書の物語を分かち合います。聖書にはその女性の名前は出てこないので、その女性が住んでいた町の名前から、シュネムの女性と呼ぶことにします。
ある日、預言者エリシャがシュネムを通っていると、「ひとりの裕福な婦人がいて、……彼に食事を〔すすめた〕ので、彼はそこを通る度に、そこに寄って食事をし〔まし〕た。」預言者エリシャは彼女の家でともに食事をするよう招かれて、うれしかったことでしょう!エリシャが何度か通っていると、ある日その女性は夫にこう言いました。「あの人は確かに神の聖なる人です。」〔訳注:原文を直訳すると「今、あの人が神の聖なる人であると悟りました」の意。〕
女性は、「今、悟った」と述べています。女性は、預言者だとは知らずにエリシャを家に招き入れ、エリシャの言葉と教えに注意深く耳を傾けることにより、聖霊を通して証を得たようです。(この時代に写真はなかったことを思い出してください。ですから、顔だけで預言者を見分けることは難しかったのです。)
しかし、話はこれで終わりません。ある日、女性は夫に言いました。「わたしたちは……一つの小さいへやを造り、そこに寝台と机といすと燭台とを彼のために備えましょう。そうすれば彼がわたしたちの所に来るとき、そこに、はいることができます。」
この忠実な女性は、町を通る預言者が滞在できる場所があるように、自宅に部屋を作ろうとしたのです。
今日のわたしたちはこの経験から、力強い教訓を学ぶことができます。
主はシュネムの女性に、エリシャが神の預言者だと証され、女性は家を開放してエリシャを受け入れるという行動を取りました。
わたしたちも、今日の神の預言者についての個人的な証を受け、天の御父がこの末日にわたしたちのために語られるメッセージに対して、心と思いと家の扉を開くことができます。
愛する青少年の皆さん、どうぞ次の質問について考えてください。「自分には、神の生ける預言者についての個人的な証があるだろうか。」
根本的なところから始めましょう。
預言者とは何でしょうか。預言者とは、神に代わって語るよう神が召された人です。古代もそうであったように、今日も地上に預言者がいます。
預言者は、聖見者、啓示者です。つまり、ほかの人たちには見えないものを見、将来起こる出来事を預言できるということです。また、大きな災難にわたしたちを備えることもできます。預言者は、主から戒めと啓示を受けます。信仰箇条第9条には、この末日に啓示が引き続き与えられると述べられています。「わたしたちは、神がこれまでに啓示されたすべてのこと、神が今啓示されるすべてのことを信じる。またわたしたちは、神がこの後も、神の王国に関する多くの偉大で重要なことを啓示されると信じる。」
ゲーリー・E・スティーブンソン長老はこう述べています。「主はわたしたちを、この世では幸福へ、次の世では日の栄えの栄光へと導きたいと望んでおられるので、今日引き続き御自分の預言者たちに戒めと御心を明らかにしておられます。」
預言者はまた、福音を宣言し、地上のあらゆる人に、霊感を受けて教え、神の言葉を伝えます。
大管長会と十二使徒定員会の各会員は、預言者、聖見者、啓示者です。主の指示の下、評議会として奉仕する彼らには、教義を宣言し、解き明かし、主の教会の方針を確立する権能があります。大管長会および十二使徒定員会の決定は全会一致でなければならないため、慎重に祈り、協議します。主はこのような方法で、主の御心が必ず行われるという確信を与えてくださいます。
預言者は、キリストについて証します。つまり、キリストの存在と教導の業と神性について証します。
モルモン書の預言者の証を読んでみましょう。
アビナダイは、つぎのように宣言しました。
「神御自身が人の子らの中に降って来て、御自分の民を贖われる〔。〕
レーマン人サムエルも、イエス・キリストが「神の御子、天地の父、時の初めからの万物の創造主」だと証しました。
また、預言者モロナイは、「わたしがイエスにまみえ……、イエスが顔と顔を合わせてわたしと話をされた」と言いました。
キリストがニーファイ人を訪れられた際、最初に行われたことの一つは、十二使徒を召すことでした。キリストは民にこのように言われました。「わたしがあなたがたの中から選ん〔だ〕この十二人の言葉に注意を払うならば、あなたがたは幸いである。」
さて、子育て中のご両親やご家族に向けて、少しお話をさせていただきます。主御自身がアダムとエバに、救いの計画の真理を教えられました。それから、主はこのように言われました。「わたしはあなたに戒めを与える。あなたの子供たちに次のことを率直に教えなさい。」
率直に教えるとはどういう意味でしょうか。それは、福音の真理を学び、その真理に個人的な証を持ち、その知識を子供と分かち合うことです。子供を教える正式な機会と、何気ないときに教える機会の両方を生かすことです。そして、その知識と証に従って生活することです。
モルモン書には、2,060人の若い兵士たちが「神の戒めを守り、神の前をまっすぐに歩むように教えられていたので、誠実でまじめな者たちであった」と記されています。この若い兵士たちは、当時軍事的な指導者でもあり預言者でもあったヒラマンに忠実に従いました。彼らは母親が自分たちの心を真理と信仰で満たしてくれたことを認めたのです。
親の皆さん、多くの声と、時折多くの闇のあるこの世において、神御自身がわたしたちに、光と真理の中で子供を育てるよう命じておられます。神はわたしたちに、人を救いに至らせる福音の真理を子供たちに教える責任を託されました。わたしたちがそれを怠っても、この世は代わりにやってはくれません。
若い友人の皆さんをお招きします。これからの数日、ひざまずき、心を開いて、天の御父への信仰をもって祈ってください。主の選ばれた預言者と使徒が、今日、地上での主の声となっていることを確認できるよう求めてください。
シュネムの女性は、聖霊を通してその証を得られると教えてくれました。彼らが、神の油注がれた人たちであることを知り、信頼と信仰と希望をもって彼らの声に聞き従うときに、引き続き問題があったとしても、人生は楽になるでしょう。預言者の声に聞き従うことは、救い主の再臨まであらゆる良いものをつかんで離さないうえで重要です。
この世の悪がますますはびこっていますが、イエス・キリストの教会と主の王国はかつてないほど堅固です。シオンは美しい衣をまとっており、キリストの王座が揺らぐことはありません。主はわたしたちに、強い証をもち、信仰に満ち、日々悔い改めるよう期待しておられます。救い主イエス・キリストは、主の御業を続けるよう、一人一人を頼りにしておられます。
かつて預言者ジョセフ・スミスは言いました。「兄弟たちよ、わたしたちはこのような偉大な大義において前進しようではありませんか。」わたしのメッセージはおもに青少年の皆さんに向けられたものですので、「兄弟」を「青少年」という言葉に置き換えたいと思います。いいですか?
「〔青少年〕たちよ、わたしたちはこのような偉大な大義において前進しようではありませんか。退かずに前に進んでください。〔青少年〕たちよ、勇気を出してください。勝利に向かって進み、進んでください。心を喜び楽しませ、大いに喜んでください。」
生ける預言者の導きと、彼らの聖別された努力に感謝します。彼らは今日、地上で神の王国を前進させ、築き、導くため、神から召されているという、わたしの確固とした証をお伝えします。これからもずっとそうです。主の僕を選ぶのは、常に主であられます。イエス・キリストの御名により、アーメン。