イエス・キリストの福音:喜びの知らせ
回復された福音は、永遠の命に向かう旅において皆さんに目的と喜びをもたらします。
「希望の光」サイモン・デューイ画
何年か前に伝道部指導者として日本で奉仕していたとき、1年前に教会に入り、神殿推薦状を受けようとしていた男性と面接をしました。
会話の中で、この新会員は、バプテスマからの1年間に受けてきた祝福にどれほど深く感謝しているかを話してくれました。彼の心に深く根差した、福音の理解から生じる聖約に基づく確信を見ることができました。彼は改心したキリストの弟子であり、心の大きな変化を経験していました(モーサヤ5:2参照)。
面接の後、わたしは地方部会長に、宣教師と会員がそのような可能性を秘めた優れた人を見つけ、霊的に養ってくれたことにどれほど感銘を受けたかを伝えました。
この男性が宣教師と会い、教会に出席するようになった当時はホームレスで、ほとんど絶望的な状況にあったことを知って、わたしはひどく驚きました。この兄弟は数か月にわたる福音の研究と改宗を通して奇跡的な変化を遂げ、霊的にも物質的にも自立していく喜びの道を歩むことができました。
福音によって、この兄弟は自分の人生の目的を明確に理解することができました。分かりやすくて貴い福音の真理は、現世の重要な疑問に対する答えを彼にもたらしたのです。そのような祝福は、イエス・キリストの福音を通して、皆さんとすべての神の子供たちに等しく用意されています。
人生の目的
イエス・キリストの福音は、預言者ジョセフ・スミスを通して回復されました。十二使徒定員会会長代理であったM・ラッセル・バラード会長(1928-2023年)は、教会員に向けた最後の証の中で次のように述べています。
「わたしたちは、神がどのような御方であり、救い主がどのような御方であるかを知っています。それは……ジョセフ〔のおかげ〕です。……
……人生の目的や地上に生を受けた理由、そして日々の生活の中で何を行い、何を成し遂げるべきかを知っているわたしたちは、何と恵まれていることでしょう。」
末日聖徒イエス・キリスト教会の会員にとって、その知識には神の救いの「完全な計画」についての理解が含まれ、それは「偉大な幸福の計画」「贖いの計画」「憐れみの計画」(アルマ42:8、11、15)としても知られています。神の計画によって、「人生から不可解なことがなくなり、未来から不確実なことが取り除かれます。」その計画と人生の目的にとって不可欠であり、中心となるのが、「キリストの教義」です。
福音を通して、わたしたちは自分が神の子供であって、試され、復活する備えをするために地上に送られていることを知っています(教義と聖約76:39参照)。わたしたちは戒めを知っており、「善悪をわきまえる」(2ニーファイ2:5)よう教えられています。わたしたちは愛し、仕えるためにここにいること、また、世に打ち勝ち、ほかの人もそうできるように助けるよう、救い主がわたしたちに呼びかけておられることを知っています(ヨハネ16:33参照)。
ジョセフ・スミスが「主イエス・キリストの福音の喜びの知らせ」と呼んだものは、困難な日々にあってわたしたちを強め、わたしたちやほかの人々に意味と目的をもたらしてくれます。
従順と祝福
神はわたしたちに道徳的な選択の自由を与えてくださっており、わたしたちは自分の選択に対して責任を負います(教義と聖約101:78参照。2ニーファイ2:16も参照)。「すべての事物には反対のものが〔あり〕」(2ニーファイ2:11)、その一部として、サタンは選択の自由を誤って使うようわたしたちを誘惑することが許されています。
わたしたちの時代に、主イエス・キリストは預言者ジョセフ・スミスを召して、「彼に天から語り、戒めを与え」(教義と聖約1:17)られました。主はわたしたちを、この世では幸福へ、次の世では日の栄えの栄光へと導きたいと望んでおられるので、今日引き続き御自分の預言者たちに戒めと御心を明らかにしておられます。
「ニーファイ人に教えを説くベニヤミン王」ゲーリー・L・カップ画
「真実の教義を教える」マイケル・マーム画
「教えを説くジョセフ・スミス」サム・ローラー画
神の戒めに対する従順は、神への献身と愛からもたらされるべきです。主イエス・キリストはこう宣言しておられます。「もしあなたがたがわたしを愛するならば、わたしのいましめを守るべきである。」(ヨハネ14:15)主の戒めを守ることによって主への愛を示すことで得られる究極の結果は、幸福と喜びをもたらしてくれる数々の祝福です(教義と聖約130:20-21参照)。
わたしたちの神聖な起源と行く末について明確な観点を持つとき、「この世で最高の生活を送るための秘訣は、〔わたしたち〕の生活を永遠にわたって最高のものにするための秘訣とまさに同じ」であると知ることができます。
人生の旅における喜び
何年も前にわたしが日本で出会った喜びに満ちた改宗者は、自分や宣教師や会員の熱心な努力を通して、回復されたイエス・キリストの福音を見いだしました。彼は自分の目的を見つけ、偉大な幸福の計画についての自分の理解を広げ、その結果、物質的にも霊的にも自分を高めてくれる数々の祝福と喜びを得ました。
十二使徒定員会のパトリック・キアロン長老は次のように教えています。
「わたしたち一人一人のために立てられた、愛に満ちた御父の計画により、また救い主、イエス・キリストの贖いの生涯と使命のおかげで、わたしたちは地上で最も喜びにあふれた民となれますし、そうあるべきです。問題の多いこの世の中に吹き荒れる人生の嵐がわたしたちに襲い掛かってきても、キリストに希望を抱き、すばらしい幸福の計画における自分の立ち位置を理解すると、喜びと心の平安が増し加わり、それを維持できます。」
わたしは回復されたイエス・キリストの福音と偉大な幸福の計画に感謝し、これについて証します。永遠の命に向かう旅において、福音の実を取って食べ、さらに喜びを感じるよう、皆さんをお招きします。