「教会指導者のメッセージを教えるためのテンプレート:主の僕の教えを研究し,実践する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
「教会指導者のメッセージを教えるためのテンプレート:主の僕の教えを研究し,実践する」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
教会指導者の教え:第207課
教会指導者のメッセージを教えるためのテンプレート
主の僕の教えを研究し,実践する
救い主が今日もなお御自分の選ばれた僕たちに語りかけておられることを知ると,元気づけられます。生徒は1年間のセミナリーの間に,これらの僕を通して救い主のメッセージを何度か学ぶ機会があります。このテンプレートは,末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者からのメッセージを教えるのに役立つツールとして使用できます。
生徒の準備:クラスで研究する説教のタイトルを伝えます。レッスン前に,説教の全部または一部を読むか,見るか,聴いておくよう生徒に促しましょう。イエス・キリストの僕のメッセージを研究するときは,祈る気持ちで聖霊からの教えに心を備えるよう生徒に勧めます。
教会指導者の説教を研究するための活動案
注:このテンプレートの使用例については,第208課:「シオンのつわもの」を参照してください。
このテンプレートは,教会指導者のメッセージを生徒に教えるのに役立ちます。単一の課を意図したものではありません。これには,教会指導者の話を教えるときにいつでも使える,指導と学習の様々なアイデアが含まれています。
説教に関する課の準備をするには,まず教える予定の説教を研究し,どの真理が最も重要で,生徒に理解して実践してもらうべきものかを探ります。その判断を下すために,(1)御霊の促しに細心の注意を払い,(2)霊感を受けた著者の意図を心に留め,(3)イエス・キリストとその福音への改心を深める助けとなる,改心を促す真理を探し,(4)生徒の必要と能力を考慮してください。
次に,あなたがこの説教から選んだ真理を生徒が見つけ,理解して,実践するのに役立つと思うアイデアを,このテンプレートから選ぶか,あなた自身で考えて使いましょう。このテンプレートの各セクションにあるアイデアをレッスンで使用してもかまいません。
生徒が研究できるように,説教の印刷版またはデジタル版を生徒に配るとよいでしょう。また,説教の中で焦点を当てようと思う部分を,まとめて配付資料にしてもよいでしょう。
レッスンの開始方法
生徒の心や思いに響いて,生徒が興味を持ち,学習体験に備えられるようなレッスンの開始方法を考えてください。以下はその例です。
示唆に富む質問や言葉。説教のメッセージの中から示唆に富む質問や言葉を生徒に投げかけ,簡単に話し合うか,最初に浮かんだ答えを学習帳に書いてもらうとよいでしょう。たとえば,説教のタイトルをホワイトボードに書き,なぜこのテーマが今日重要だと思うかを生徒に尋ねるとよいでしょう。
実物を使った活動,画像,ビデオ。実物を使った活動,画像,教会が承認したビデオなど,説教のメッセージに関連するものを紹介し,簡単に話し合いましょう。
話を紹介する。説教のメッセージの中の話や関連のある話を紹介しましょう。ときには,レッスンの冒頭で,話の全部を紹介するのではなく,生徒の興味を引きつけるのに十分な量にとどめておいたほうがよい場合もあります。課の後半で,教会指導者のメッセージの目的が生徒に伝わるよう,ストーリーを完結させるとよいでしょう。
テーマに関する質問。説教のテーマを伝え,生徒にそのテーマについて自分やほかの人が持っている疑問をホワイトボードまたは学習帳に書いてもらいます。その課の学習中に答えを見いだすよう生徒を助けます。
身近なシナリオ。クラスで学ぶ説教のメッセージを聴いて,実践することが役に立ちそうな10代の若者について,身近なシナリオを提示するか,生徒にシナリオを作ってもらうとよいでしょう。
自己評価。生徒に,説教で話し合ったテーマに対する現在の理解度,態度,実践度について個人的に評価したり,深く考えてもらったりしましょう。これを行う一つの方法は,自分自身を振り返る質問について,深く考えたり,その答えを記録したりすることです。説教の中にある質問を使ったり,自分で書いたりしてもよいでしょう。
メッセージを研究する方法
生徒がこの話を研究する助けとして,あなたのアイデアや,以下のアイデアのうちの幾つか,あるいは複数のアイデアを組み合わせて使用するとよいでしょう。
説教の中で,生徒の能力を考えて,最も関連性があり,役に立つ適切な部分を選んでください。たとえば,説教全体を読んでもらうよりも,生徒が取り組みやすいように,短く採り上げたほうがよい場合もあるでしょう。
生徒に,学習中に個人の啓示を求めるよう勧め,促しを学習帳やデジタル機器に記録してもらいましょう。その他の学習アイデアは,ChurchofJesusChrist.orgにある“Studying General Conference”にあります。
探す。生徒は,学習中に探しているものがあると,より成功する可能性が高くなります。生徒が探すことができるものはいくつかあります。
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イエス・キリスト。生徒は,救い主についての霊感を与える真理,救い主の証や模範,主の力,贖いの犠牲,愛,人格などについての教えを探すことができます。
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疑問や不安に対する答え。このテンプレートの「レッスンの開始方法」の項にある「テーマに関する質問」のアイデアを使った場合,生徒には研究しながらこれらの質問の答えを探してもらうとよいでしょう。あるいは,自分やほかの人が抱きそうな疑問や不安について,答えを探してもらってもよいでしょう。生徒が研究を終えたら,見つけたことを発表してもらいます。生徒が先に挙げた質問をホワイトボードに書いた場合,生徒にはその質問の下に自分の答えを書いてもらうとよいでしょう。その後,生徒に自分の答えを説明してもらいます。
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身近なシナリオで助ける方法。「レッスンの開始方法」の項にある「身近なシナリオ」のアイデアを使用した場合,生徒には,説教のメッセージがシナリオの登場人物を助ける方法を見つけてもらうとよいでしょう。
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霊感を与える語句やフレーズ。生徒は,自分にとって霊感を与えてくれる言葉や意味のある言葉,あるいは表現に印を付けたり,自分の考えを記録したりするとよいでしょう。
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永遠の真理,招きと約束された祝福。生徒には,説教の中から,永遠の真理や招き,約束された祝福を探してもらうとよいでしょう。それぞれ異なる方法で印を付けるか,学習帳に3つの欄を作って記録してもらうとよいでしょう。
個人で研究する。多くの場合,生徒は自分で勉強することができます。生徒に,説教の一部を研究してもらい,その後,見つけたことをクラスまたは少人数のグループで発表してもらいます。
少人数のグループで研究する。少人数のグループで研究するよう,生徒を割り当ててもよいでしょう。たとえば,段落を順番に読んでもらったり,グループの一人が読むのを全員で聴いてもらったりするとよいでしょう。
説教の音声または動画を使用する。説教の中で,生徒が研究するうえで最も重要だと感じる部分の音声または動画を再生するとよいでしょう。印刷版またはデジタル版の説教を使って,生徒に目で追ってもらうとよいでしょう。特定の質問の答えになる文や,個人的に意義深いと思う文に印を付けてもらうとよいでしょう。また,研究しながら思ったことや感じたことを書き留めてもらってもよいでしょう。
段落に番号を付け,説教を順番に読む。説教のコピーに段落番号を書くか,パソコンで入力してください。各生徒にコピーを配り,探すものを生徒に選んでもらいます。生徒に段落を一つ以上読んでもらい,印を付けたり,余白にメモを書いたりしてもらいます。その紙を隣の生徒に渡してもらい,同じことを繰り返します。すべての段落を研究し終えたら,紙を元の生徒に返して,クラスの他の生徒が記入してくれた洞察を見てもらいます。
引用聖句または関連聖句。生徒に,説教や巻末の注釈で引用されている聖句を探してもらってもよいでしょう。生徒に聖句を読んでもらい,指導者の説教が引用された聖句に対する理解を深めるのにどのように役立つか,あるいは引用された聖句が説教のメッセージに対する理解を深めるのにどのように役立つかを書き留めてもらいます。生徒には,紙媒体の聖典の聖句に印を付けてもらったり,「福音ライブラリー」にある聖句へのリンクを貼ってもらうとよいでしょう。
理解を深める方法
このセクションの目的は,生徒が研究した説教を振り返り,話し合えるようにすることです。あなたは,自分自身のアイデアを使ってもかまいませんし,以下の活動から一つ以上選んで,生徒が話し合いに参加できるようにしてもかまいません。生徒の発言に対して,次のような質問を補足するとよいでしょう。これらの活動は,生徒各自で行っても,二人一組や少人数のグループで行ってもかまいません。
イエス・キリストに焦点を当てる。生徒がイエス・キリストについての霊感を与える真理を探してこの説教を研究していた場合は,主の絵をホワイトボードに貼るとよいでしょう。生徒に,その話の中でイエスについて見つけたことを絵の周りに書いてもらいましょう。その後,自分が書いたことと,それがイエス・キリストをよりよく知り,愛して,イエス・キリストに従いたいという望みを高めるのにどのように役立つかを話してもらいます。
ロールプレー。生徒に,説教に関連したことをだれかに質問されたと想像してもらうとよいでしょう。説教から学んだことに基づいて,その友達に答える練習をしてもらうとよいでしょう。あるいは,「身近なシナリオで助ける方法」の提案を使用した場合は,学んだことを使ってシナリオの人物をどのように助けるかを,生徒に二人一組か少人数のグループでロールプレーしてもらってもよいでしょう。
教え合う。生徒は,説教のメッセージが自分たちにとってどのように自分たちに関連しているかや,有意義であるかを互いに教え合うとよいでしょう。または,そのテーマについて学んだことや,学んだことがイエス・キリストに従うのにどのように役立つかを互いに分かち合ってもらってもよいでしょう。
説教を準備する。研究したメッセージを教える3-5分の説教やレッスンを生徒に組み立ててもらうとよいでしょう。個人的な経験や,メッセージを裏付ける別の参照聖句を含めてもかまいません。二人一組や少人数のグループ,あるいはクラス全体で,組み立てた話を人に聴かせる練習をしてもらいましょう。
浮かんだ考えや気持ちを記録する。説教を研究しながら思ったことや感じたことを生徒に書き留めてもらいましょう。御霊に行うよう促された行動を書き留めてもかまいません。必要に応じて,有志の生徒に書いたことを発表してもらいましょう。
何かを作る。説教で学んだことを使って,生徒に写真や絵,ポスター,標語,ソーシャルメディアの投稿などを作成してもらう時間を取るとよいでしょう。リマインダーなど,喚起を促すものでもかまいません。生徒に,作成したものをクラスまたは少人数のグループで発表してもらいましょう。
ほかの人と分かち合う。説教のメッセージを家族や友達と分かち合うよう生徒に勧めるとよいでしょう。生徒はそれを分かち合うとき,簡単な証や,教えられたことに従って行動するようにという勧めを含めるとよいでしょう。
メッセージの実施方法
このセクションの目的は,説教を研究して学んだことや感じたことを生徒が実践する機会を設けることです。生徒の必要に合わせて,あなたのアイデアか,以下の中から一つ以上のアイデアを使うとよいでしょう。
その他のアイデアについては,ChurchofJesusChrist.orgにある『教師養成スキル』の「学んでいる真理を分かち合うよう,学習者に勧める」を参照してください。
招きを見つけ実践する。時には,説教に一つ以上,招きが含まれていることがあります。生徒にそれらの招きを見つけてもらい,その招きを実行するために,主は自分たちに何をするよう望んでおられると思うか,祈りの気持ちで考えてもらうとよいでしょう。また,その招きに従って行動することが,天の御父とイエス・キリストに近づくのにどのように役立つかについても考えてもらうとよいでしょう。
促しに従って行動する。説教を研究して受けた印象に従って行動するよう生徒を励まします。生徒は,自分の生活の何かを変えたり,目標に向けて励んだり,メッセージを人に伝えたりしたい気持ちになったかもしれません。
計画を立てる。生徒が学んだことを実践できるように,学習帳やデジタル機器に以下のような質問の答えを書いてもらうとよいでしょう。
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何をする計画を立てようか。
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なぜそれをすべきだと感じるのだろうか。
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いつそれを実行しようか。
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だれに助けを求めればよいだろうか。
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救い主はわたしをどのように助けてくださるだろうか。